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自閉症の少年が澄んだ声で歌う「ハレルヤ」。その美しい歌声がSNSで話題となり、人々の心を打つ(アイルランド)

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(著) (編集)

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image credit:Andrea Kiely/Facebook
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 自閉症といっても様々な症状があるが、アイルランドに住むある少年は、大きな音に過敏で、長い間音楽と触れ合うことにも不安や苦痛を感じてきた。

 しかし、次第に音楽の楽しさを見つけた少年は、お気に入りの音楽を聴くことができるようになり、ある日自宅でレナード・コーエンの名曲「ハレルヤ」を音楽に合わせて歌い始めた。

 そんな息子に驚いた母親は、その光景を録画し、ソーシャルメディアでシェアした。

 投稿が大きな反響を呼んだことを知った母親は、「このシェアで、自閉症に対する理解が広まってくれれば」と話している。

3歳に自閉症と診断された少年

 アイルランドのダブリンに住むジャスティン・メイ・カイリー君(9歳)は、3歳の時に自閉症と診断された。

 母親のアンドレアさん(26歳)によると、ジャスティン君が1歳になった時に、会話の発達に遅れていることに気付いたという。

 専門医の診察を受け、後に自閉症と診断を下されるまでの3年間、ジャスティン君は文章をうまく伝えることができず、十分話すことができなかった。

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 自閉症と言ってもその症状には個人差がある。ジャスティン君の場合、特に音に過敏で、大きな音を聞くたびにパニックになる。

 そこで両親は息子に不安を引き起こさせないように騒々しい音はもちろんのこと、ジャスティン君が好きではない音楽などにも十分注意を払い、誕生日パーティーや混み合った場所などへは連れて行かないように配慮し続けてきた。

音楽に不安や苦痛を感じていたジャスティン君に変化が

 ジャスティン君は、家で本を読んだり、絵を描いたりするのが大好きだ。大好きなことに集中しているジャスティン君の前でかける音楽に気を配ってきた両親だったが、最近になってゆっくりと確実にジャスティン君に変化が現れ始めた。

 好きなテレビ番組や映画を見て、歌を覚えるようになり、少しずつ音楽の楽しさを学ぶようになったのだ。

 ある日、アンドレアさんはジャスティン君が学校から戻って来てスケッチブックに絵を描いている時、ある音楽をかけた。

 それは、レナ―ド・コーエンの名曲「ハレルヤ」を、米シンガーソングライターのジェフ・バックリィがカバーしたものだった。

 すると、曲に合わせてジャスティン君が歌いだした。

 アンドレアさんはその澄んだ歌声に驚き、感動した。曲のボリュームを下げてスマホでその歌声を録画。うれしさのあまり、その動画を家族に送り、更にフェイスブックにも投稿した。

 以下が投稿された動画である。

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ツイッターで拡散され、多くの人の心を打つ

 ジェイソン君のおじにあたるブランドン・クレイグさんにその動画が届いた。クレイグさんも心が大きく動いたのは言うまでもない。アンドレアさんから送られた映像をツイッターに投稿した。

 すると一晩のうちに拡散し、大きな反響を呼んだ。

 アンドレアさんも、世界中のユーザーから、ジェイソン君の歌声への称賛と、励ましやサポートのコメントを受け取った。

 後にメディアの取材に応えたアンドレアさんは、このように語っている。

息子は、長い間音楽が怖く、音は不安と苦痛を引き起こすものでしかありませんでした。でも、ゆっくりと音楽を楽しめるようになり、嫌いな曲もありますが、今ではティナ・ターナーやレディー・ガガの曲も聴いています。

息子が、きれいな声を持っていることは知っていましたが、何気ない時に急に歌い始めたので、私も夫も驚かされました。

息子の映像をシェアすることで、自閉症に対する理解が広がるきっかけにしたかったのです。

親としては、ただ息子に幸せになってほしいだけです。だからもし歌うことで、息子の人生に新たな幸福と喜びがもたらされるのなら、一生歌を歌い続けていってほしいと思っています。

 アンドレアさんは、ソーシャルメディアでジェイソン君の動画が拡散した後、その映像を特別なサポートを必要とする子供たちを担当する教師にも送った。

 すると、その教師は学校側に動画を見せ、ジャスティン君が合唱クラスに参加できるよう配慮してくれたそうだ。

 絵を描くことも大好きで、イラストレーターになりたいとも口にしているジャスティン君だが、今は音楽に情熱を見出したようで、いつの日かイギリスの歌のオーディション番組『Xファクター』に出場して、歌声を披露したいと話しているという。

References:Irish Postなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

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  1. 素晴らしい歌声。
    喉の使い方、音の揺らし方のような技巧を彼はなぜ知ったんだろう…訊いて教えてくれることはないかもしれないが、知りたい。そして、いつまでも自由に、誰にも強制されることなく、好きなときに、好きな歌を好きなように歌っていて欲しい。

    • +17
    1. ※2
      自閉症の人って例えば完全記憶みたいにコピー能力?みたいなもの持ってることがあるから
      それでコピーって感じじゃないかな?ピアノを一度聞いただけで再現できる自閉症の人もいたし

      • -2
  2. 凄いダイレクトに心に響いた
    こんなに歌で感動したの初めてだわ

    • +8
  3. こんなに幼いのに、深みのあるいい声。
    歌い方も熟練のシンガーの様だ。
    誰に教わった訳でもないのに、こういう不思議な子って居るんだねぇ…。

    • +14
  4. なんというか凄く”深い”声だ
    素直に美しいし、きっと聞いて覚えたんだろうけど表現技術も凄い
    まだ声変わり前だろうからどうなっていくか楽しみだな

    • +9
  5. ミュージシャンの歌声ばかり聞こえるので
    おかしいなこの子まだ歌わないのかなと思ったら
    この子の歌声だった件

    • +1
  6. 文読む前に聴いた時にジェフの歌い方に似てるなー
    って思ったらそうでびっくり

    • 評価
  7. 声はその人の心情をそのまま表現するものだから
    純真な心が良く合う曲もあるしそうじゃない事もある
    少年少女合唱団ってあるぐらいだから

    • 評価
  8. サイモン・コーウェルが笑顔でステージを見つめる未来が見えた気がする。

    • 評価
  9. ジェフ・バックリィバージョンなら、曲の歌詞の本質を表現した動画だね。「愛とは勝利の行進ではない。それは冷たくて壊れているものなんだ、ハレルヤ!」

    • +1
  10. この子って、このまま、欧米のオーディション番組の「Got Talent」に出場したら「スーザン・ボイルの再来」とか言って世界的な有名人になるんじゃなかろうか。

    スーザン・ボイルも一番最初に出た時は、「チリチリ頭の変なおばさん」くらいの認識しかされなくて、彼女が「歌手になりたい」とか言ったときは、物笑いの種になってたけど、いざ歌い始めたら、会場中が静まり返って、歌い終わるころには、スタンディングオベーションで全員総立ち、さらに、嘲笑していた審査員まで、涙ぐんでいたし。

    しかも、その歌ってる姿が、youtubeで世界規模に拡散されて、その後CDデビューするわ大騒ぎになったし。

    • +4
    1. ※22
      ポール・ポッツもスーザン・ボイルも見た目と歌声のギャップがあったから。
      その後も順調かといえばどうなんだろう。
      アメリカ版で大人気になったジャッキー・エヴァンコちゃんはその後も
      順調に活躍してるみたいだけど。
      一発屋で終わらないように実力をしっかりつけないと。

      • 評価
      1. ※24
        たしかに、それは言えるんだよね。

        ぶっちやけ、スーザン・ボイルが衝撃のデビューを飾ってから、もうすぐ10年たつけど、デビュー以降はあまりうわさも聞こえてこないし。

        • 評価
  11. 彼は既に心で歌える歌手だ
    心でしか歌ってないから

    • 評価
  12. たぶん、聴いた歌をそのままコピーできる能力の持ち主なんだろう。
    コピーでなく、自分の歌で表現できるようになったらすごい歌手になれそう。
    でも技巧だけじゃなくて元々持っている声もすごく綺麗だね。

    • 評価
  13. すごい、普段あんまり音楽で感動しないしいい声って全然わからないけど、鳥肌が立った。何かを持ってるね。

    • +3
  14. ハンドスピナーを2つ与えたら
    左右同時に両手でクルクル出来るかな

    • 評価

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