メインコンテンツにスキップ

「ここが痛いんです」釣り針が刺さったマンタが、ダイバーに助けを求めてやってきた(オーストラリア)

記事の本文にスキップ

65件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 以前、ダイバーに近づき絡みついた釣り糸を解いてもらったマンタのお話をお伝えしたが、やはり彼らにはある種の知性があり人間に親しみを持っているのかもしれない。

 最近オーストラリアでも同様の出来事が起きた。目の下に魚の釣り針が刺さってしまったマンタは、地元のダイバーのまわりを泳ぎ回り、明らかに助けを求める様子で何度も体をひっくり返して見せたという。

 その動きで、マンタの体をよく見ることができたダイバーは、深く埋まった釣り針を発見し、釣り針を抜くことで苦痛の除去に成功したのだ。

Marine Animal – Manta encounter off Ningaloo, rescued by Snorkelers

地元のダイバーに近づいてきたマンタ

 これは今年6月、西オーストラリア州パースの北約1200kmに位置する珊瑚礁ニンガルーリーフで起きたマンタ(オニイトマキエイ)の救助の様子だ。

 この日、地元のダイバーで海洋生物のガイドをしているジェイクさんが数名のお客を連れてシュノーケリングをしていると1匹のマンタがそばに寄ってきた。

 それは地元で親しまれているマンタだったが、ジェイクさんに近づいてきてそのそばを行き来しながら離れようとしなかったという。

深く刺さった釣り針を発見!急いで外すことに

 そのマンタは何かを必死に訴えているようで、ジェイクさんに向かって何度も体をひるがえし、全身を見せているようだった。

 はからずも腹側を眺めることになった彼は、マンタの目のあたりの異物に気が付いた。なんと、右目のすぐ下に釣り針が刺さって埋まっていたのだ。

この画像を大きなサイズで見る

 そうか、これを取って欲しかったんだ!驚いたジェイクさんはすぐにその針をとってやろうと奮闘を始めた。

 その作業は決してすんなりとはいかなかったが、何度目かの挑戦でようやく針が外れたという。

ジェイクさんに助けを求めていたマンタ

 お客の一人だった写真家のモンティ・ホールズさんはフェイスブックでこうコメントしている。

 「早いうちにあのマンタに出会えて本当によかった!一緒にすごせてうれしかったよ。あのマンタはガイドをしていたジェイクにそこを何回も見せてたんだ」

 「絶対に思い込みなんかじゃない。何度も何度も戻ってきてはひっくり返り、水中にとどまっては助けを求めてた」

モンティ・ホールズさんが投稿した動画

Facebookで開く

マンタはこの人なら助けてくれるとわかっていた?

 幸いにもペンチを入手できたジェイクさんは、マンタが行きつ戻りつしながら目を見せるたびに針を外そうとした。

 取り損ねた時もマンタはちゃんと戻ってきてジェイクさんにやり直しをうながしていたという。

 「マンタは見るからに痛そうでしたが、ジェイクも頑張ってた。やっとのことで針が取れた時は海底にすっと沈みこんで落ち着きを取り戻したようだった」

 その後のマンタはすぐには帰らず、彼らと共に少しの間一緒に過ごしていたという。

 「この30分間は途方もなく素晴らしかった。その短いひとときで、これらの動物が知性、信頼、そして敬意を持って、救おうとする人々と強い絆を築くことが明らかになったんだ」

この画像を大きなサイズで見る

 また、ホールズさんは、このマンタが以前会ったことがあるジェイクさんをちゃんと認識していたと語っている。

 マンタの苦しみの元である釣り針は人間によってもたらされたものだ。それでも人間を頼ってくれるということはうれしいことである。

 マンタはニンガルーリーフに生息する無数の生き物のうちの一種だ。世界遺産に登録されているこの場所は、近海サンゴ礁の中でも世界最長を誇る。

 胸ビレの幅が6m以上にもなるマンタはエイとは違い、人間に害を及ぼすことはできない。それどころか付近のダイバーにあいさつをすることさえあるという。

References:7news / youtube / facebookなど /written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 65件

コメントを書く

  1. このマンタなら竜宮城に連れてってくれそう

    • +37
  2. 動物は人間の想像以上に友好的な人間を見分けて覚えてるよね

    • +37
  3. マンタさんは、デザイン的には明らかに航空機なんですけどね。

    • +14
  4. 前回の話でも思ったんだがこいつらは人間を見て、「釣り針をうまく取ってくれるくらいには器用でかつコミュニケーションが可能な生き物」って認識してるわけだよな

    それってかなりの知能なんじゃないか?

    • +87
    1. >>6
      そ~いや寄生虫やらを掃除してくれる小魚って、でかい魚の口の中まで入って掃除してても食べられない映像とか見たことあるなぁ(あれで食われちゃう小魚いるんだろうか?)。
      あれもツンツンされて痒みや痛み?が消えた経験をしたでかい魚のほうが「ここも!ここも!」て小魚の前で大口開けて始まったりしたんだろうかw

      • +13
  5.  毎日のように日本各地で変質者や犯罪者の
    異常に老けた醜い御尊顔がお目見えすなか外国では
    瞳も空も海も蒼く幻想的なまるでファンタジ~のような出来事ワニが

    • -41
    1. >>8
      変質者だの犯罪者だのは万国共通どこにでもいるよ。ただ海外のそういったニュースがあまり入ってこないだけ。

      何かを乏しめなきゃ褒めることが出来ないの?

      • +2
  6. 本当に意識的に人間を頼ってくれたなら夢のような話だ

    • +18
    1. ※10
      オキアミとかチリメンジャコとか、
      細かい海産物をお土産に持って来てくれそうな感じですね。

      • +6
      1. ※37
        う~ん、真珠とか珊瑚にならないかな~。

        • +2
        1. ※40
          BJにそんなエピソードあったなw あれはマンタじゃなくてシャチだっけか?

          • +2
    2. >>10
      ジェイクさんの家に美人な押しかけ女房が来て、二人目の子供ができたあたりにマンタの皮を発見しちゃうんだなw

      • +1
  7. 人間をホンソメワケベラみたいなちょっとでかい掃除魚と思ってたりして。

    • +32
  8. 狩るのも人なら助けるのも人、
    「いい人」を探す力が野生動物にこれから求められるかもね。

    • +7
    1. >>13
      いや、むしろこれまでもずっと備わっていたんじゃないかな?
      人間側が「どうせ動物ごときそんな考えある訳ない」と思い続けていただけで。
      自分にとって害か益か、明らかに判断してるなぁ~ってタヌキと昔会ったことあるよ。

      • +31
      1. ※16
        だったらいいなあ
        人間も歩み寄りたいと思えるよ

        ※21
        もげろ

        • +1
  9. 「お前らにこの痛みがわかるか?さあ殺せ、たとえ私の命が尽きようとも、我が同胞が必ずやお前達人類に復讐を遂げるであろう」って言ってるのかもしれないぞ

    • -9
  10. マンタからすれば釣り糸を垂らしてるのは人間って認識できてないだろうしなあ

    • +15
  11. 人間が敵意を持たず、心を開いて動物と接すれば、動物も心を開いてくれる。ハエを叩かずにカップを被せて捕まえ、外に放すことを繰り返していたら、ハエを見かけなくなったな。

    • +11
  12. うちの嫁とおんなじだ
    背中のファスナー閉める時

    • +1
  13. 水の中で偶に見掛ける不思議な黒い奴が居るだろ?
    あれって、こちらが困っていると助けてくれるよ?
    彼らは前足をとても器用に使える種族なんだ
    自分では取れない物が有っても、彼らならば取ってくれるよ?

    ただし、相手はキッチリと選ぶ事!
    奴らの中には、こちらに危害を加える者も居る。だから…、
    以前に出会って顔見知りの奴が居たら安心だ、そういう奴を選べ!

    • +28
  14. 近年の研究でタコも実は頭がいいことわかってるし
    海の哺乳類以外の生物でも実はかなり頭いいやついるんじゃないかな

    • +10
  15. 塩水に数日浸かってると溶ける釣り糸と釣り針開発されませんかねぇ

    • +45
  16. 助けを求めるのがイルカでも、
    野生だからやっぱり驚く。
    それがマンタやサメなんだから、
    どうして???が消えない。

    ただ、人間は海の中では攻撃してこない、
    っていうのは見抜いてるかも。
    もちろん猟師さんがモリで魚を突いてる地域以外で。

    • +5
  17. 確かマンタ、じっとしてたら呼吸出来ない(酸素を取り込めない)身体だったはず
    「try again again again」
    人間もマンタもよく頑張りました!

    • +8
  18. 寄生虫に困っているときはお掃除魚やエビが常駐している場所に行くっていうし
    ちょいとおおきな流しのクリーニングフィッシュとでも思われてそう

    • +24
    1. ※33
      (・ˇ―――――ˇ・)「ドクター!ヘルプッ!」

      • +15
    2. >>33
      針が取れたあとも30分くらい一緒にいたのって、実は針だけじゃなく寄生虫も取ってもらえると思ったからだったりしてな^^;

      • 評価
  19. エイも毒針さえなければ仲良くできるんじゃないの
    毒針のために一方的に人間が嫌っているだけかもしれないし

    • +2
  20. 人間の姿を見て「なんか器用そうな奴キター!」と思ったのかもな。

    • 評価
  21. すごいな!マンタって魚類でしょ?
    哺乳類のイルカやシャチとは全く別構造の脳を持ってるのに
    なんだか意思疎通出来そうな気がしてしまう

    • +4
  22. 種を越えた相互補完や助け合いは当然のようにあるのでは?
    人間が無意識に拒否しているだけで。

    人間中心の思想でも別にいいが、度を越すと人間の歴史自体が終わるね。
    白人は利口で殻にとじこもろうとしているが無理だよ国自体がなくなるんだから。
    黄色人種は、辺境の地でひっそり暮らす少数民族が似合っている。

    一箇月ぐらい前か・・・この星の掌握を委ねられたが、
    まだ事はおこさないから安心してね。

    • -15
  23. モンティ・ホール問題と同姓同名の人がいるのにビックリした。

    • 評価
  24. 魚は痛覚が無いから痛みを感じないだなんて、やはり嘘だな!痛いもんは痛いんだよ。
    活け造りとか踊り食いとか、無駄に残酷なものはこの世から消えてほしいわ

    • +12
  25. こんだけ人懐っこいなら頼めば仮面ライダーライアのファイナルベントとかやらせてくれそう🏄

    • +1
  26. うる星やつらのタヌキの恩返しみたいにいい話になればいいのに

    • 評価
  27. 調べたらマンタは魚類の中でも1番大きな脳を持つんだって。メダカや鯉でさえも餌の人やタイミングを覚えるぐらいだし、マンタは高度に人間を認識出来ているんだろうね。

    • +9
  28. 長く生きた魚は犬猫と同じ程度に自我や知性を持っている
    日頃不満を抱えていたり、人や他の生き物の顔や性格を認識してたりする
    水族館勤務の人はそれを強く感じるみたいだね

    • +5
  29. 生物が生きていたら何かしらの問題に直面する
    その問題を解決する知性が無ければ長生きするのは難しいよね

    • 評価
  30. 仮に地球上の生物の多くに知性があるとしたら、真っ先に徒党を組んで人類の抹殺にくるだろう

    • 評価
  31. 実態を知ったらどうするかな???

    その釣り針はあんたを食うために我々が仕掛けたんだよ

    • -3
  32. マンタだけではなくサバにも知性があるかもしれないな
    仮に地球上の生物の多くに知性があったとしても人類の抹殺は不可能
    核兵器を持つ人間に動物が対抗する術はインフルエンザウイルスをまきちらすか
    蚊のように血を吸い疫病で死に至らしめるくらいだろう

    • 評価
  33. 痛みの原因が釣り針で、自分がどういう状態かを理解していて、問題解決の方法を考えて実行する
    かなり頭が良くないと無理な事だと思う

    • +1
  34. 棘が刺さったカラスも人間に助けを求めてたのもあった
    人間ならなんとかできるとなぜ思うんかね

    • +2
    1. ※62
      それは…やっぱり普段から人間の行動を良く見ているから…
      なんじゃない?

      奴らは、あんな風に、ああいう事も出来るのか?
      でも、あんまり意味無いじゃん?おいら困っていないもんね?
      おいおい、あんな事までやっちまうのか?一生掛かっても無理だわ
      良く見ると、あいつら、凄く手を上手に使うのな…、凄ぇ奴らだわ

      とか思って生活しているんだが…
      困った困った、どうしよう?自分じゃ解決できんわ!そうだ奴らに…

      • 評価
  35. 相手の顔を覚え、問題を解決出来そうな者に助けを求める。
    よくよく考えれば生き物なら誰もが出来そうなのに、なんで人間以外がそれをやると驚いちゃうんだろうな。
    「人間以外がやるなんて」って結構傲慢な発想なのかな。

    • +2
  36. はるかに小さいベタでも人間の顔か目を認識して覗いてくるんだから、それよりデカイ魚類が頭良くて当然な気もする。

    お、何時もの黒いの居るやん!これとって~みたいな感じだったりして。
    案外彼等的にはクリーナーフィッシュの仲間か親玉とか思われてたり…?

    • +2
  37. 海中で特定の人によって来るのは、匂いや固有の音でもあるんだろうかな?
    ともかく、気持ちの良い話だ

    • 評価
  38. オーストラリア人って思い込みが激しいね。良くも悪くも。

    • 評価
  39. 魚には痛覚がない、と教わってきたのだけど違うのかな?
    景山民雄のエッセイでマンタが誘惑してきたのがあったし
    魚類では各段に知能が高いのかも

    タコイカが知能高いのはすでに知られてる。 
    といって彼らの仲間=軟体動物すべてが知能が高いわけじゃない。
    同様に魚類でも高知能なものがいても不思議じゃないよね、
    だって脊椎動物でもないタコが知能たかいんだもの。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。