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処刑された罪人の右手で作られた魔導具「栄光の手」は実在する。唯一残された標本(イギリス)※閲覧注意

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 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」にも登場する魔道具「栄光の手(Hand of Glory)」は実際に存在する。それは、絞首刑になった男性の右手をミイラ化させ加工したロウソク台で、不思議な魔力が宿ると信じられていた。

 現在、イギリスのノース・ヨークシャー州にあるウィットビー博物館に展示されてある「栄光の手」は、唯一現存している標本と言われている。

「栄光の手」は絞首刑により死刑になった男性の手

 この「栄光の手」は1935年に、ジョセフ・フォードという石工師でアマチュア歴史家の男性が、ダービシャー州カッスルトンにある藁葺小屋の壁の中から発見し、同博物館に寄贈したものだ。

 木箱の中に置かれた手は、ミイラのように乾燥していてシワシワだ。

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Badobadop/Wikimedia

 この手は犯罪により処刑された男性の右手で、罪人が絞首刑になった直後、つまりこと切れてなお絞首刑台にぶら下がっている状態で切断されたものだという。

 その後、切断した手から完全に血を抜き、天日干しにして完全に乾燥させてから塩漬けにし、その後ロウに漬け込むと栄光の手のロウソク台が出来上がる。

 ロウソクも罪人の屍体の脂肪が材料に含まれており、ロウソクの芯も罪人の髪の毛を用いたといわれている。

 通常、栄光の手はロウソク台として使用されてきたが、屍体の脂肪から作ったロウに漬け込んだ指の部分もロウソクとして使うこともあったという。

「栄光の手」と呼ばれる由来

 一説によると、栄光の手(Hand of Glory)はフランス語の”main de gloire “が語源であり、マンドレイクという植物に由来していると言われている。

 マンドレイクは、紫色をしたナス科の薬草で、かつて魔術や錬金術の原料として使用されていた。根と葉には幻覚、かすみ目、眩暈、頭痛、嘔吐などの症状を引き起こすアルカロイドという成分が含まれており、服用量によっては意識不明状態に陥ることもあるという。

 古代の医師たちは、手術時にこのマンドレイクを麻酔薬として頻繁に使用していたそうだ。

 栄光の手には不思議な魔力が宿ると信じられており、その昔、黒魔術を信仰する妖術師や霊との交信者であるシャーマンらが、魔術の道具として用いていたと伝えられている。

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栄光の手に宿る不思議な魔力のその利用法

 栄光の手にまつわる言い伝えや伝説は実に様々だが、特に興味深いのは「泥棒」が愛用していたという逸話である。

 泥棒たちは、家の門前で栄光の手に火を灯す。すると家の中の人々を一瞬にして眠りに落とす、もしくは全身麻痺にさせることができたという。

 もしロウソクに火つかなかった場合は、その家は魔力をはねのける人が存在するので、押し入らない方が良いとされた。

 逆に栄光の手の魔力を防ぐためには、フクロウの血、白いメンドリの脂肪、黒猫の胆汁から軟膏を作り、それを敷居に塗りつければよいとされた。

 ほかにも、19世紀末から20世紀始めに欧米で大流行した降霊会の時ときに用いられたりもした。

・偽霊媒師が作り上げた降霊の様子を写した奇妙な古写真とその種明かし : カラパイア

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 栄光の手に点灯された火は、水では消すことができないとも言われている。この火を消すことができるのは、血もしくは乳(牛乳)だけだと考えられていた。

 ミステリアスな逸話を持つ栄光の手。その手に魔力が宿っているかどうかを確かめたければ、イギリスのウィットビー博物館にGOだ。

References:The Hand of Glory | Amusing Planet/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 47件

コメントを書く

  1. 綺麗な指してたんだね

    知らなかったよ

    • +9
    1. >>3
      隣にいつもいたなんて信じられないよな

      • 評価
  2. 当時絞首刑になった囚人ってかけ事のおまじないや
    ファイト一発の成功率アップなどあらゆることに
    流用できたし、今回みたいに魔法道具とは驚きだ
    なんで当時の人って絞首刑の囚人を神扱いに
    したのだろうな

    • +6
    1. ※4 絞首刑によって筋弛緩した囚人たちが糞尿を垂れる様を見て、昔の人々はそれを囚人の体から不浄が流れ落ちているのだと考えた。だから絞首刑後の遺体は神聖視される。それに彼らは罪人なのだから死後の体を使われてでも償わなければならないし、悪霊として反撃される恐れもないとされていて”使う”対象として重宝されていたという面もある。
      という妄想

      • +23
      1. ※14
        はえーためになるなぁって思ったら
        最後の一文である

        • +8
      2. ※14
        最後の一文を読むまですっかり信じていたよ・・・

        • +5
      3. ※14
        ぱっとそこまで設定できるなら、創作作品作れるなw

        • +5
      4. ※14
        ここはやっぱり「民明書房刊」と書いた上でもっともらしい書名も書いておけばなおよかったと思う。

        • +7
    2. ※4 日本でも処刑された人体から 仁丹(人胆)という高価な薬を作ってた おかげで処刑人の一族は忌み嫌われながらも裕福だった イノサンの一族と同様 

      • +9
    3. ※4
      囚人じゃなくて人体が必要なのかも。
      ダヴィンチも囚人の遺体を解剖してたし、普通の遺体を欠損するのは犯罪だったからかも。

      • 評価
  3. 親指とその他の指の長さに違和感、猿の手みたい

    • -3
  4. 犯罪者の死刑が決まったらパーツが予約されるのかな?

    • +3
  5. ミザリィ「もちろん置いてるわよ…♡」

    • +12
  6. 暴帝アルムブレストの話してます?

    • 評価
  7. あのハリーの手を掴んだ気持ち悪い手って元ネタがあったのか
    小説に泥棒がろうそくをつけて使うって書いてた気がする

    • +4
  8. 「ある泥棒が、栄光の手に火をつけ、明かりにして、盗みに入った。家人は栄光の手の魔力により寝入ってしまったが、その家で雇われていた小間使いの少女だけは、魔力が効かず眠らなかった。少女は火を、水をかけて消そうとしたが消えず、牛乳をかけたらやっと消え、魔力も消え、泥棒は起きてきた家人により捕まった」って話思い出した。

    • +15
    1. ※13
      それ、ばあちゃんが持ってた大昔の童話集に載ってた
      「魔の手蝋燭」って話
      指に火が点ってる挿絵があってすごいドキドキした

      • +13
  9. 降霊術の写真、なにゆえみんなで変顔してるんだろう ?

    • 評価
  10. 今連載中の漫画「ダイナー」でまさに栄光の手の話が出てくるよ。4話まで無料開放されてるよ

    • +3
  11. 語源の元になった伝承のマンドレイクが絞首刑をしたあと何やかんやしたら生えるって言うのと繋がるのか。

    • +9
    1. >>20
      冤罪かつ無垢な男性の刑死体から垂れ流されたものからマンドレイクが生えてくるとのことです。

      • +5
  12. ああ!マンドレイクが元だったのか。
    マンドラゴラ が マン・ドゥ・グロア…と。へぇ~。

    • +2
  13. 表面が半透明っぽく見えるのは屍蝋化してるからなのか

    • +3
  14. 罪人の手なのに「栄光の」と呼ばれるんだ
    余程の偉人の手だったら判るんだが…、
    本人の素性は問わず本物の人間の手だから栄光の…なのか?
    それとも死によって罪を償ったので許された…という事?
    そう言えば日本でも、タヒんだ人の事をホトケと言うな

    • +5
  15. 手の製作過程も酷いけど、
    対抗策で巻き込まれる動物たちも酷くて

    これが、魔術か…(;`°ω´°)

    • +10
  16. なんで絞首刑になるような罪人の手に魔力が宿るの?

    • +4
  17. 遊戯王の最初期のカード「運命のろうそく」の方がピンときた。

    • 評価
  18. 日本の罪人の死体も薬の材料になって巨額の利権を形成してたというね

    • +3
  19. ずっと図に出てるような形のものだと思ってたんで、イメージと違うなー
    これだと、具体的にどこへどうロウソクをたてればいいのか、縦で使うものか横で使うものか悩む

    • +3
  20. ●原材料にするのは、やむにやまれぬ事情があって罪を犯した者より、無意味に大量サツ人を犯した者が良い。
    ●絞首刑後に晒し物になった死体から切断するのが理想的な入手方法。
    ●罪人が左利きだった場合は左手を使用する。

    うちにあった『魔法使いになる方法』(同文書院刊)より抜粋
    結局なんで死刑囚(できればサツ人犯)が原材料になるのかは書いてなかった…

    • +8
  21. ダキニ天の髑髏本尊は残ってないのかな…

    • 評価

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