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どこでも幽霊~。普通の写真に幽霊を自動合成してくれるAI(人工知能)システム「AIスピリット」が開発される

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(著) (編集)

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 「どこでも幽霊~」ってところはなんとなくドラえもんの声で読んでみてほしい事情もあったりするわけだが、どんな写真にもそれっぽい幽霊を混入させてくれるという、未来の道具のようなAIシステムが開発されたようだ。

 このシステムは「AIスピリット(AI Spirits)」と呼ばれるもので、マサチューセッツ工科大学の学生らによって作り上げられたものだ。

 機械が人工的に生み出した心霊映像は、果たして自然界で経験する不気味な心霊体験と同様の恐怖を我々にもたらすのだろうか?

機械から誕生する幽霊は怖いのか?

 なぜ幽霊は怖いのだろう?それは我々の理解の範疇を超えた自然界の法則によって生じているからだ。しかし我々自身が作り出したテクノロジーが、そのような心霊現象を創出するようになったとしたらどうだろう?

  機械から幽霊が生じるのだとしたらそれはやはり怖いものだろうか?

 これこそが、マット・グロー(Matt Groh)氏とジブ・エプスタイン(Ziv Epstein)氏が贈る最新プロジェクト「AIスピリット(AI Spirits)」の基本コンセプトだ。

 AIスピリットはディープラーニングで訓練されたニューラルネットワークで、何の変哲もない写真の中に幽霊を出現させる。

AI Spirits

不気味の谷を利用して不気味さをアップ

 この心霊画像は、深夜に突然生じるPCのエラーに鳥肌が立ってしまうような、人類社会が出会ったばかりの領域のもので、ネットで噂される海外の都市伝説や、見知ったものに不可解な成分が混ぜられている)にも似ている。

 AIやロボットの業界では、”不気味の谷”についてよく議論されている。

 人間そっくりでも、微妙に違うところがあると、とても不気味に感じられる現象のことだ。AIスピリットでは、ディープニューラルネットのエラーや歪められた奇妙な出力を取り上げることで、この不気味の谷を掘り下げている。

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 薄気味悪いものをきちんと学習すれば、普通は不気味さが軽減するものだが、AIが作り上げた幽霊というだけで、別の意味の寒気がしてくる。

 グロー氏とエプスタイン氏は、前作で、画像から人を消すことができる「ディープ・エンジェル」を作り上げた。

 AIスピリットにはそのデータが投じられており、消すのとは反対にぼんやりとした人間らしきもの、すなわち幽霊を描き出す。

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人のいない場面を人のいる場面にマップ化します。人間を検出し、それを修正して幽霊にしているわけではありません。

人を消して、それから画像の中の人間の成分から人を再描画するというプロセスを辿らせたものです。

このアルゴリズムは、画像内の人の大きさと位置を理解し、それに基づいて適切な場所に幽霊を出現させます。それから画像のほかの部分の景色を理解し、それに基づき、色と質感を与えます(グロー氏)

AIは人類にとって善か悪か?

 要するにグロー氏とエプスタイン氏がやりたいのは、ただ人をゾクッとさせることだけなのだ。

 最近ではAIがもたらす有用性、危険性に関する議論も活発だ。

 AIが人間とは完全に独立した存在であり、人の思いとはまったく関係なしにスカイネットのような終末へと突進すると考える人もいる。

 しかしグロー氏とエプスタイン氏の考えでは、本当に恐ろしいのは、AIが人間に生来的に備わっている最悪の衝動を隠し、曖昧にしてしまうそのやり方だという。

私たちは、私たち自身の価値観と物理現実をテクノロジーにコード化します。過去から学習するAIは特にそうです。

AIがしばしば悪意あるように見えるのは、それが構造的に問題のある事柄を単純に鵜呑みにしているからです。

顔認証ソフトや犯罪予測アルゴリズムが人種や性別のマイノリティに対してうまく機能しないのと同じように、AIは世界のごく一部しか見ていないようなときはとても邪悪なものになります

(エプスタイン氏)

 AIスピリットには邪悪な力は潜んでいないかもしれないが、機械学習が無差別かつ不適切に使われれば、そこから不正で邪悪なものが誕生する可能性は否定できない、と最後にグロー氏は語った。

References:This AI Inserts Unsettling Digital Ghosts Into Normal Pictures – Digg/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1. 個人的に人型でない心霊写真は怖くないな

    • +3
  2. 複数のAIに人間と同等のボディを与え、二つの目と耳、センサーによって「感じる」嗅覚・触覚、と言う物をサンプルとして数年人間の中に紛れさせ色んなモノを実際に存在する物質だと学習させないと永遠に似て非なる何かしか生み出せない気がする。

    (例えそれが人間離れした物であろうと)体を持ったAI達が「世界」を知って行き、またいちAIに戻らなければならないと言う日に彼らはどう思うだろう。

    • 評価
  3. 3DSの心霊カメラというゲームにも、心霊写真を合成する機能があったな・・・
    などと、遠い目をして思い出した

    • +2
  4. AI自体は怖くない
    怖いのはそれになれる人間

    • -1
  5. 壁に無数の手型が・・・みたいなもんは無いみたいね

    • 評価
  6. 現状だと「木の幹や柱に人の顔が…」と言った方が心霊写真っぽいかな

    • 評価
  7. んー、幽霊というかノイズって感じ?
    今後の進化に期待だな

    • +5
  8. その内AIが学習してソフトを適用させてないのに霊が映るようになるとかで中止されそう。

    • 評価
  9. AIはアルゴリズムに従って機械学習し、結果を出力しているだけ。人間の性質に似せた「何か」を造り出したとしても、それ以上のものではないのでは。
    あるいは、「人間」という概念をどうプログラミングするのか、という問題なのではないかな。

    • 評価
  10. AIにさせんで良い事ばかりAIにさせて、AIにさせて欲しい事をあまりAIにさせないんじゃそりゃ世間だって…

    • +1
  11. 心霊写真の捏造はほんとやめてほしい
    夢がなくなる

    • -1

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