メインコンテンツにスキップ

戦場でなくなった馬たち悼み、人文字で馬の頭部を作り敬意を表したアメリカ兵士(第一次世界大戦時)

記事の本文にスキップ

34件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 第一次世界大戦(1914-1918)に参戦したアメリカでは民間人の徴集にとどまらず、多様な動物が駆り出された(関連記事)。

 とりわけ兵力として集められた馬は数百万頭にものぼり、最前線に立つ騎兵や物資の輸送に使われるなどして命を落とした。

 だが大戦後まもなく、戦場で亡くなった馬たちを悼み、感謝と敬意を表した米兵たちがいた。

 馬の頭部を象徴すべく整然と並んだ650名もの兵。彼らの任務は、軍用馬の育成と訓練だったという。

軍馬を育てて訓練した士官たちの写真

 このモノクロ写真は、第一次世界大戦が終了した翌年の1919年、米ニューメキシコ州にあったキャンプコディという陸軍駐屯地にて撮影されたものらしい。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Library of Congress

 撮影者は米軍需品科所属の士官と考えられている。食料や物資などの輸送といった、後方支援を任されていたようだ。

 写真内の兵たちは、このキャンプで軍用馬の育成訓練を支えた士官と下士官およそ650人だった。彼らは指揮官であるフランク・G・ブリューワーズが騎乗した「デビル」という馬の頭をかたどっている。

亡くなった馬たちへの感謝と敬意の印

 これは命を落とした多くの馬への心からの感謝と敬意の印だった。この戦争では馬たちが頻繁に死亡し、この兵たちが育てて可愛がった馬も犠牲になった。

 馬は古くから戦場で重宝されたが、第一次世界大戦で亡くなった馬の数は信じがたいものになった。およそ800万頭の馬が命を奪われ、多数のラバやロバも犠牲になったという。

騎兵と物資の運搬に使われた馬たち

 第一次世界大戦の初期、アメリカとイギリスの両軍は西部戦線に騎兵を送り込んでドイツを食い止めていた。

 そのため兵と共に最前線に立つほかなかった馬たちはひどく苦しめられ、マシンガンの銃撃やガスの攻撃を受けるなどして亡くなった。

 また、一部の馬と兵はペアを組み、激しい戦いを繰り広げる連合軍のために物資や食料、水、弾薬、ガスマスクや衣料品などを運搬した。

 彼らは重い荷物を背負いながら荒れ地をわたり、途方もない距離を移動して最前線を目指した。

 人間の戦争に翻弄され命を落とした軍馬たち。彼らに影響されたイギリスの作家マイケル・モーパーゴの著書「War Horse(邦題:戦火の馬)」は、その後スティーブン・スピルバーグにより同名の映画にもなっている。

戦火の馬 [DVD]

映画『戦火の馬』予告編

References:vintagなど /written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 34件

コメントを書く

  1. 人間の身勝手の犠牲にしてごめんなさい…と、心から謝罪したくなる。
    どうにかすると戦死した人間の兵士達を悼む気持ちよりも動物達に寄せる感情の方が強いなと思うことがある。こういうの、自分だけじゃないと思う。

    • +19
  2. 最近、動物の死を「亡くなる」と表現する人が増えたよねー。
    動物に餌を「あげる」とかも。
    気持ちは分からなくもないけど、やっぱり言葉は正しく使って欲しいな、と思います…。

    • -36
    1. ※2
      三点リーダは通常2つ繋げるものです。
      『とか』の使い方もなんか変。

      • +7
      1. >>5おっしゃる通り>>2の三点リーダの使い方がだいぶ理解されていないようですね。
        感じ方は自由です。こんな>>2に表現の云々言われる筋合いわないですね。私たち人間も動物なんですけどねー。高尚なこって

        • +4
    2. ※2
      言いたいことは充分わかりましたが、コメント欄でマウント(順位付け)始めるのはやめて、実生活でプライドなり知識欲なりを満たしてはいかがでしょうか?もっとも既にやり過ぎて孤独を極めてしまったかも知れませんが。

       正しさを理由に周囲の人間の気分を台無しにする言動が無制限に許されるわけではありません。社会性やコミュニケーション能力を学ばなければ、たとえマウントに成功しても無意味・無駄・無益です。

       人はあなたのような相容れない人間をただ拒絶するだけです。なぜ自分が他人にマウントしたくなるのか、今一度、自分自身と向き合い、考えを改めてみてはいかがでしょうか?

      • +11
    3. ※2
      そういう、言葉のマウントとり、もうやめましょ。

      • +6
    4. ※2
      動物の命、それが消えた時、あなたは「死んだ」と言ってもいい。

      でも「亡くなった」と言わせてほしい人たちもいるということを忘れちゃいけない。
      なぜかって、その人にはかけがえのない命だから。
      その人たちの言葉遣いを批判しないようにしてほしい、という気持ち。

      • +21
  3. 今までどれだけの馬が残酷に死んだのだろう。
    刀で足だけ切られたり、槍で中途半端に刺され放置。
    あんなに人間が好きで尽くしている動物なのに、酷使して残酷に殺す人間は罪深い。

    広島長崎の原爆で亡くなった馬の絵ももっと世界に伝えてほしい。

    • +14
  4. 戦火の馬、映画を見たけど涙とまんなかったな

    • +3
  5. 私は右翼でもないBBAだけど、生まれる前に亡くなった母の弟は「靖国」にいる。志願兵で16歳で戦死だ。靖国神社に行ったことはない。靖国神社には、日本を守るために命を落とした動物たちの慰霊碑もあると聞く。死ぬ前に、彼等に御礼をしなければと思っている。

    • +13
    1. ※9
      戦時中の法律によって、役に立つとかかわいいとか関係なく、ただひとつ脱走したら危険だからという理由で処分された動物たちも時には思い出してやってください
      平常時には愛されながら、非常時には疎まれた彼らにも慰霊は必要です

      • +8
      1. ※25
        当時の猛獣殺処分は行政府からの発令によるものではあったけれども、具体的な法律は存在しなかったと記憶している。
        詳しくは戦時猛獣処分で検索していただきたい。

        • 評価
  6. 親戚の近所に、戦死された軍人さんの供養塔があって、それの隣に、軍人さんの供養塔と同じ規模で、軍馬の供養塔も建立されていたのを思い出した。

    • +9
  7. 馬がたくさん死んでるのにコメントで言い争いすんなや !
    不謹慎だろ ! !

    ・・・こういう反応を返せばいいんですかね ? インターネッツに慣れていないのでわかりません。

    • -8
  8. 馬刺しにすると何人前だろうと考える不謹慎な俺

    • -6
  9. 胸が痛くなる
    と、同時に集合体恐怖症でゾワゾワする

    • 評価
  10. 「キリスト教の欧米では、動物は弔わない」っていうのが通説だったけど、こんなこともあんのか。

    • +3
  11. 敬礼。
    そして今も、日本人には信じられないような使われ方をしている多大な数のロバや馬がいる。
    戦闘訓練のために殺される多大な数の動物がいる。
    人間のためなら、人間でやれ。
    批判を受けようと、私はそう思っている。

    • +3
  12. 邦題「ホース・ソルジャー」(12 Strong)というアフガニスタンを舞台にした映画もありましたね。主役は特殊部隊でしたけど
    かの地では今も馬が戦場にいるんでしょうな

    • +1
  13. ちょっと前まで、馬のトレーニングを仕事にしていた。軍馬じゃないけど、彼らは本当に凄い生き物だ。頭が下がるよ。馬は特に、その背中に命を預け合う戦友だ。

    死んでしまうことは悲しいけど、多分軍馬は、馬全体の中ではかなり幸せな方だろうなと思ってしまうような現状も見てきたから、すごく複雑な気分。
    世界中の全ての馬がちゃんと愛されてくれたら何よりだ。

    • +8
  14. 日本では、第二次大戦で徴用されて大陸に渡った馬は、1頭も戻ってこなかったんだって(泣)。はぐれた馬も、飢えた人々の食料に、とか。

    • +6
  15. 第二次大戦で日本軍に徴用された馬は、兵隊たちのストレス発散で殴られ蹴られ体中傷だらけだった。軍隊内での上官からいじめや暴力がひどかったらから下っ端の兵隊たちは馬に八つ当たりしてた。

    • -4
  16. >>下っ端の兵隊たちは馬に八つ当たりしてた

    な~んでこういう嘘をコメント出来るかな!
    馬が配備されてる部署すら知らなそうだ

    • +3
  17. 『戦火の馬』はすごく綺麗な映画だった
    戦争映画に相応しい感想かどうかはわからないけども

    • +2
  18. 人が利用するために生産するのは食用の家畜も同じだから気の毒だけど馬だけ特別視はしないな

    • +1
  19. “海に沈んだ馬”という歌を思い出しました。
    軍馬として徴用された馬が、乗せられていた戦艦?が魚雷か敵からの猛攻に遭い、馬は海へ飛び込んだか投げ出されます。
    馬は必死に泳いで逃げます。やがて陸地が見えて来ましたが、陸地を目にした途端に、力尽きたのか、安心して脱力してしまったのか、馬は海に沈んでいきました。

    • +6
  20. 騎兵・砲兵・輜重兵みたいな馬を使う兵科の兵隊が馬に対して抱く愛情ってのは並大抵のものではなくて。
    端的に言えば、彼らは馬を人より大事に扱えと教育されていたし、また実際に、そのようにしていたらしい

    日本の兵隊が書いた回想録なんかをみると、この兵科で出征した人の話にはほぼ必ず馬の話が出る。自分の担当だった馬や隊にいた馬の個性を事細かに語る人もいるし、前線では給養が行き届かなくて痩せていったことや撤退のときに置き去りにしたことを、悲しみを滲ませて語る人もいる。連れて帰れない馬をなんとかして連れて帰ろうとギリギリまで頑張った兵隊も少なからずいたらしい
    馬の死に様を描写する文量が戦友の死のそれより多いこともある

    たぶんだけど、そんな兵隊たちがこの写真を見たら、この米兵たちの心情に深く共感するんじゃないかと思ったよ

    この写真に写った人のそれぞれの胸中に、自分が世話した馬たちの面影があったんじゃないかなって

    • +7
  21. 第一次大戦だけじゃなくて二次大戦も馬の戦争なんだよな
    機械化なんてイメージより進んでいないという

    • +3
  22. 私も馬🐴のhandsome&nobleな顔立ちが好き💗なのよ❤️馬🐴って相手をちゃんと見てるし、horseセラピーって言葉があるくらい知能もある&知的な動物🐎なのよ❤️

    • 評価
  23. 私は、馬🐴が好き💗なのよ❤️馬🐴は、handsome&nobleな顔立ちをしていて気高い&人の感情が分かる&愛&怒り&憎しみを覚えていて戦場で人間の為に仕事をしてくれた動物なのよ❤️お疲れ様って言いたいわよ♥️人間のパートナーの馬🐴にTHANK YOUって言いたいわよ♥️競走馬だって覚えているのよ❤️

    • 評価
  24. 馬🐴って本当に凄い生き物です。
    騎手に競馬を教えたりしている。
    人間のパートナーって言葉がぴったりだわ🤣

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。