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異星人は気象変動によって滅んだ。人類も同じ運命をたどるかもしれないという研究結果が報告される(米研究)

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 我々が探し求めてきた異星人はすでに気候変動によって滅んでしまったのかもしれない。そして、人類もまた同じ運命をたどるかもしれない。

 とする研究結果が、アメリカ、ロチェスター大学の天体物理学者アダム・フランク教授らの研究チームにより報告された。

異星人文明の興亡をシミュレート

 『Astrobiology』に掲載された論文では、人為的な気候変動について「1万光年」の視点で取り上げている。

 かつて地球上に実在したが、滅亡してしまった文明を基にした数学モデルを用いて、文明が天然資源をエネルギーに変えるという前提で、様々な異星人文明の興亡をシミュレートした。

 我々人類が築いたようなエネルギー集約的な文明を築いたいかなる若い文明も、物理法則によって、惑星からフィードバックを得ることになる。

 この宇宙の文脈における気候変動を調べれば、今地球に何が起きているのか、これに対してどのように対処するのか大切な洞察を得られるという。

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文明がもたらす惑星へのダメージは思った以上に深刻

 その結果は、概ねかなり陰鬱なものだ。エネルギー集約的な文明における一般的な4つシナリオのうち、3つまでが滅亡した。

 生き残れたのは、文明が自らに起因する惑星へのダメージを認識し、それに適切に対処した場合のみだ。

 ただし、正しい行動を起こしたとしても、もたもたしていた場合は手遅れとなり、やはり崩壊する。

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異星人文明の結末、4つのシナリオ

 シミュレーションのモデル作りは、イースター島から始まった。

 イースター島はこうした目的にはうってつけの事例が豊富で、しばしば世界の持続可能性に関する教訓として取り上げられるほどだ。

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 論文によれば、イースター島の居住者は資源を枯渇させ、それによって飢餓が発生し、文明が崩壊した、と多くの研究から指摘されているという。

 イースター島の人口減少と資源枯渇のモデルから、有限な天然資源に制約された異星人文明の結末には4つの可能性があることが発見された。

1. Die off(大量死)

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image credit:youtube

 1つめは「Die off(大量死)」のシナリオである。

 文明の人口が短期間で急増し、エネルギーが大量に消費されるとともに、温室効果ガスが排出され、それに応じて惑星の気温も急激に上昇するというものだ(なお本研究における気温は、温室効果ガス汚染が地球の居住可能性に与える人為的な影響から推定されている)。

 しかし気温の上昇によって生存が難しくなるにつれて、汚染速度は突如として減少する。やがて汚染は一定に落ち着くが、その時点でそれまでの人口の一部しか残っていない。フランク教授によると、この種の変化を複雑な技術文明が生き残れるのかどうかはっきりしないという。

2.Sustainability(持続可能) 

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image credit:youtube

 2つめは、「Sustainability(持続可能)」シナリオだ。

 人口と惑星気温は急激に上昇するが、現在の資源管理では自然への悪影響が大きいと文明が認識した時点で、気温は安定する。

 この均衡に達するには、原油のような惑星に負荷のかかる資源から、太陽光エネルギーのような持続可能な資源に転換しなければならない。これなら文明は生き残ることができる。

3. Collapse without resource change(資源転換なしの崩壊)

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image credit:youtube

 3つめは、「Collapse without resource change(資源転換なしの崩壊)」と呼ばれるものだ。

 人口も気温も短期間で劇的に上昇するが、このシナリオの場合、基本的資源の枯渇によって人が死に始めると、それまでの住民は絶滅してしまう。文明が徐々に死ぬか、完全に崩壊してしまうかは、環境の感度と人口増の速度による。

4. Collapse with resource change(資源転換ありの崩壊)

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image credit:youtube

 文明が環境のダメージに気がつき、持続可能資源への転換を図ったとしても手遅れである場合がある。それが4つめの、「Collapse with resource change(資源転換ありの崩壊)」だ。文明は一時的に人口減少を停滞させることができるが、結局は滅亡する。

手遅れになる前に

 持続可能な未来と滅亡とを分けるものは、そこで暮らす者の予測能力だ。

 自分たちが惑星を破壊していることに早い段階で気がつき、それを速やかに行動に移すことができるのか、それが問題なのだ。フランク教授は、人類はこの違いを真剣に受け止めねばならないと話す。

 さあ私たちは今どのシナリオをたどっているのだろうか?

Could Alien Civilizations Predict the Fate of Our Planet?

References:liebertpub / youtube / sci-news/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 44件

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  1. ある程度の予想は出来てるけどそれでも先のことはよくわかんないってこと…?
    異星人がどこで出てきたのかよくわからなかった…

    • 評価
  2. だが人間はすぐに影響がなければなかなか動かない生物でもある

    • +10
  3. 人間はゴキブリ以上に生命力強いから、少しの気象変動では、絶滅しなさそう

    それより、戦争で絶滅のがありそう

    • -12
  4. 宇宙人だから地球人より科学が進んでるんだろうと思ってるけど
    テラフォーミングのような技術は持ってないのかな

    • 評価
    1. ※5
      コストの問題で出来なかったんじゃ?我々だって海底に大量の石油が埋まってるのが分かっているけどコストが見合わないから掘り出せないのと同じで。
      でいざ無理にでもしないと駄目って気づいた時には、行うための人材も資材も足りなくなってたってパターンかと。

      • -1
  5. 先月クーラー(暖房機能無しのやつ)が逝った
    各種税金いっぱいと自動車保険と車検で買う金はしばらく無い
    隣の工場から排熱がバンバンくる
    私という人類は今年の夏を乗り越えられるだろうか…

    • +5
  6. 「我々が探し求めてきた異星人はすでに気候変動によって滅んでしまったのかもしれない。」
    こんな思い込みを基準に対策する方が、人類にとっては危険だと思うがね。
    逆に、異星人に快適に変わって、栄えてるかもしれないだろ?

    • -8
  7. 人類って体内の中でも異物と戦う白血球いるし
    気象ですら甘くはない
    でも生命ってそこまで過酷な世界でも生き延びれた生き物
    温度上昇しようが低温化しようが意外にしぶとく
    生き残れるじゃねえの

    • -2
  8. どういう考え方をしているんだ?と突っ込みたくなる理論だ。確かに気候変動で滅んだ種族も有るかも知れんが、『地球人類以外の全ての種族が気候変動で滅んだ』という考え方は何か変だろう?滅ぶ前に他星系に移住を開始した種族も有るかも知れん…とは思わないのかと?
    どうも欧米人の考え方は、『オール or ナッシング(100%か?0%か?)』の議論になる傾向が強いと思うが、実際には『その中間のどこかの地点』の方が遥かに可能性が強いと思うぞ?

    • -6
  9. 地球では必ず来るであろう氷河期に大気を温暖化させるための化石燃料が尽きたため滅ぶシナリオも追加で

    • +2
  10. 数理シミュレーションは仮説とおんなじで何かの証明ではないんだよなあ。

    • +7
  11. 良い面もあれば悪い面もある故に、人類が栄えても滅びてもそれを結果として受け入れるつもりだが。ただ不可抗力なら仕方がないと割り切れるが、自滅は嫌だな。

    • +4
  12. 一番環境破壊してるアメリカ人が何言ってんだ?
    先ず自国から何とかせい!!

    • -3
  13. 現在の我々のようなエネルギー集約型の文明とあるだけで特に異星人がどうこうは言ってないので皆さんそこ関心持っても意味がないです。
    要は天然資源に依存した文明モデルをシュミレートした場合 危険に文明が気付き持続可能エネルギー転換を行わなければおそらく資源枯渇と汚染の同時攻撃で文明のピークと全滅が短期間のうちに起こるとゆうお話。

    • +9
  14.  自分の代が平和ならそれで良いのさっ
     ってな社長、政治家、人類

    • +9
    1. ※15
      もしかしたら、惑星の資源を使い果たしては
      次の資源のある惑星を狙う異星人だっているかもしれない
      インデンペンデンスデイに登場した異星人がそんな設定だった

      • +5
  15. 異星からこれる技術があるなら滅びないのでは

    • -1
  16. なんで異星人を絡める必用があったのだろうか・・・?

    • +7
  17. このテの話を聞くといつも思うが、人類の力をちと過大評価しすぎてやしないかい?
    温室効果だの資源の枯渇といった、人類の頑張り(?)で起こりうる環境の変化なんて、ここ数百万年程度の期間で地球の自然が起こした様々な気候変動と比べても、正直屁でもないレベルだと思うんだけどな。
    それでも、今ほど文明の発達していない人類は平然と生き残ってきた。

    むしろ問題は人類は自力で自分たちを絶滅に追い込める力を持ってないことじゃないかという気すらしてきた。

    • -6
    1. ※19
      人類の力を過小評価しすぎ。
      現在1年間で人類が放出する二酸化炭素は、世界中の火山が同時期に放出する二酸化炭素の100倍くらいある。
      その結果、直近400万年で二酸化炭素濃度が最も高くなっている。
      問題は、人類の「変化を起こす力」と「社会の脆弱性」のバランスにある。
      温暖化にせよ、核戦争にせよ、それだけの力を行使してしまった後、
      結果として引き起こされる文明の崩壊に現代人は耐えられないってところ。

      • +1
  18. 地球は困らないよw困るのは人間ね
    手遅れになる前にとか恐怖を煽ってくるけど保険のセールスみたいな安っぽさを感じる

    • -3
  19. 欲望のために生きてきた生物が今から欲を捨てて慎ましく生きるなんて絶対無理でしょ

    • +9
  20. 文明の水準を過剰に進化させず、農耕と牧畜を中心とする第一次産業のレベルで固定することで、過剰なエネルギーの消費を抑え、中央集権的でかつある種全体主義的な社会制度で行えば、場合によっては数千万年単位で、文明を維持できるかもしれないが、実は、そういう生物はすでに地球上に存在する。

    その生物とは、「アリ」。

    アリの中には以前も書いたけど、農耕を行うハキリアリや牧畜を行うミツバアリがいる。

    彼らは、人間が文明を獲得するはるか以前から、農耕と牧畜と行っている。

    そして、彼らは人間がほろんだ後も農耕を行い、牧畜を続けるだろう。

    もし、こういうアリたちが人間のような物質文明の進歩の道を歩き始めたとしたら、その先にいるのが、宇宙の戦士の「アラクニド(あるいはバグズ)」かもしれない。

    もっとも、こういう「道」を彼らが選択した場合には、やはり過剰なエネルギーの消費と、環境破壊が避けられず、必然的に彼らは地球以外の場所に新たな住処を求めようとする。のかもしれないね。

    それこそ、スターシップトルーパーズのバグズのように。

    • -1
  21. 異星人は知らんけど普通にありえる話だな
    今だって温暖化でどんどん氷が溶けて世界中の温度が上がってる
    これから子どもを持ちたいと思う人はよく考えてほしい
    自分たちの判断で子どもが苦しい世界を生きなきゃいけなくなるかもしれないって

    • -1
  22. 評価マイナス星人が来訪されておられるようだ。

    • -2
    1. ※25
      定期的にいらっしゃるよね。
      俺の気のせいではなかったんだな。

      • -2
  23. 2018年中に世界大戦争が、おこって、今地球にいる人間の半分が死んで後50年たったら、人類は、滅びるよ

    • 評価
  24. 人口をあえて減らそうとか文明を縮少しようという発想はないのかね。「3世代かけて人口を10分の1にします。子供を作っていい人をこれから発表します。」とか「産業革命以前にもどします。電気は基本的に供給しません。」とかね。

    • -5
  25. てか人口増大、天然資源の枯渇と、それを開発できるイノベーションが遅くなってきているのと、核戦争の危機やらですでに物理的に滅亡期の終盤だと思う。

    700万年の歴史があっての話だからアレだけど、今が最後の花火状態

    • +1
  26. 人類が何をしようとしまいと地球の環境は変化し続ける。都合よく環境を固定するなんて事はできないよ。地球がハビタブルゾーンにいられるのもあと数億年と言われてるしね。

    • +5
  27. 文明が環境のダメージに気がつき、持続可能資源への転換を図ったとしても手遅れである場合がある。←今の人類がまさにこれだね

    • -1
  28. ついまつぇんがね、何処の星にお住いの宇宙人さんでいらっしゃいまとぅかね?

    その内、真面目に湧いて出て来まつぜ。

    われわれは、宇宙人だ。昨日、われわれの住んでいた星が爆発して、われわれはスターレスになった。
    つきましては、地球で住める様に百万円寄付して貰いたい。ポヨヨーン・・
    なあんてよおー。

    • -2
  29. 集団心理って怖いよね
    それが地球規模の人類って括りだと余計に何でもかんでも手遅れなんだわ
    総人口が1/4程度になってやっと気付いても技術や知識の大半はもう滅んでる(またはすぐ滅ぶ)からね、人間は愚かだよ
    あ、俺以外ね

    • -3
  30. ある日神が舞い降りて申された。
    「この星に棲むすべてのものよ。汚れ荒んだこの星が生き延びる最後の機会を与える。
     1日だけ待つ。もっとも効果的な方法を考えよ」
    人類は総力をあげて環境改善策とエネルギー対策を話し合い、まとめて神を待った。
    翌日、神が再び現れ、申された。
    「この星に棲むすべてのものよ。よくわかった。幸有らんことを。」
    そして、次の瞬間、人類とその文明すべてが消え去った。

    • -2
  31. その前にどこかの大きな火山が爆発して死に絶えるんじゃないのか

    • +1
  32. 生きるのに必要な環境(温度・湿度・光・水、他)があってそれが保てなくなると滅ぶってだけ
    巨大宇宙船作って逃げるとかそういうのは考慮されてないぽいけどね

    • +1
  33. イルカ「ボクたちのご先祖様は、むかし地上で高度な文明を築いていたんだよ。でもね、あるときイルカになることを選んだんだよ、おかしいねフフッ。」

    • -1
  34. 火山の噴火とか衛星の衝突がなければ生命はいきのこる。地球温暖化といいながら今は間氷期で地質年代からいえば寒い時期だよ。
    人は滅びるだろうけど二酸化炭素が増えれば植物が繁栄するし基音が上がれば変温動物が繁栄する。それが必然。
    また恐竜が跋扈する地球でもいいんじゃないかな、

    • 評価
  35. まあ、こういう文明シミュレーションで有名な
    人類の限界って本とそのシミュレーションの改良版は
    現在でも普通に人類は行き過ぎてると予測し続けてるらしいからな
    否定してる奴もいるけどけっこう経済とかイデオロギー優先したいだけなんじゃないかと思う
    二酸化炭素とかプラスチックとかの問題もあるけど、単純に今以上の人口を健康的に養う面積的な余裕が地球になくなりつつあるのだ
    解決策は少ない。宇宙に出るのは遅れてるし結局経済的なコスト論で厳しい、一部の政府や企業は火星に行きたがってるが・・・
    最終的には適量生産適量消費をすすめて際限のない欲望のループを縮小するしかないだろう

    • 評価
  36. 惑星の資源は文明が発展すればやがて不足する(高度な文明ほど使用する資源やエネルギーが増える)んだから宇宙進出できなければ遅かれ早かれ限界が来ると思うんだが

    • 評価
  37. たぶんほとんどの人間は見捨てられて、禊がれた人間だけ生き残るのだろう。
    聖書にもそう、書いてある。
    もっとも選ばれる基準は経済力と家格だろうがね。

    • 評価

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