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2018年冬季オリンピックに向け、アメリカのスキー・スノーボードチームが仮想現実(VR)を導入

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(著) (編集)

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 第23回冬季オリンピックは間もなく開催される。2018年2月9日から2月25日までの17日間、韓国の平昌を中心とする地域が会場となる。

 スポーツの祭典のはずが、毎回いろんな問題が起きがちなのがオリンピックなのだが、純粋に各国を代表するアスリートたちの素晴らしい競技を楽しみたいものだ。

 さて、そんなんか、アメリカ代表メンバーとしてスキーやスノーボード種目に参加する選手たちは、日頃からゲレンデの上と、もう1つ、仮想現実(VR:バーチャルリアリティ)の中でトレーニングに励んでいるという。時代は進んだもんだ。

 ここ2年、米国チームのスキー選手とスノーボード選手はカリフォルニア州に拠点を置く「STRIVR社」と協力しながら練習している。

コースの反復練習に最適なVR

 STRIVR社の最高技術責任者ブライアン・ミーク氏によると、VRが最も威力を発揮するのはコースの反復練習だという。現状では、オリンピック選手が本番前に実際のコースを滑走できるのは1度だけで、それも大会開催の直前ということもままある。

 そこでコースの全方位映像を利用して仮想現実として本番の舞台を再現し、そこを何度も滑ることで、体でコースを覚えてしまおうというのだ。

U.S. Ski Team – 360 Downhill Copper Mountain

アメリカのスキーとスノーボード選手の秘密兵器

 スキーとスノーボードの選手育成を担当するトロイ・テイラー氏は、彼が指導する選手たちにVRはお馴染みだと話す。「アルペンスキーでは、かなりの選手がVRで練習しています。競技の最中でもよく使っていますよ」

 その結果は上々だそうだが、詳細は伏せられた。「ライバルに秘密を教えるわけにはいきません」

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アメフトやホッケー、バスケットボールでも使用されているVR

 STRIVR社のプラットフォームは、NFL、NHL、NBAでも採用されており、トップアスリートの要求をきちんと満たしているようだ。同社によると、これを利用した選手の中には反応速度が20パーセント向上した者もいる。

 ミーク氏が見たところ、選手はVRコースを9、10回ほど反復している。またレースのイメージを固めるために、リフトに乗ってスタートゲートに行くまでの間、VRヘッドセットを着用する選手もいるという。

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瞬時の判断力を養ったりリハビリにも有効

 VRコースにはある程度の手を加えることもできる。例えば、指導者は選手が予想もしないような障害物を配置したり、雨を降らせたりして、咄嗟の対応力を養わせるといったこともできる。

 ヘッドセット(自宅ではオキュラス・リフト、屋外ではギアVR)で選手の頭の動きをモニターすることもできる。指導者はこれを見れば、選手の視線を確認し、正しい場所に意識を向けているかどうか把握することができる。

 またVRはリハビリにも効果を発揮する。怪我をした選手は実際のコースに出ることができなくなるが、VRを使うことで選手としての緊張感を保ち、コンディションを維持することができる。

 テイラー氏は、VR訓練について現実の練習に取って代わるものではないとしながらも、重要な訓練ツールであることは間違いないと話す。

 「VRは選手がこれから滑走するコースをイメージする上で便利です。各コースを体で覚える手段としても、本物のスキーよりも安全な練習法としても有効です。選手を鍛えるツールの1つでしかありませんが、最終的な結果はそうした小さなことの積み重ねなのです」とテイラー氏は語っている。

References:mashable/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 12件

コメントを書く

  1. 「クール・ランニング」でのジャマイカボブスレーチームの特訓に使わせてあげたかった

    • +4
    1. ※2
      冷蔵庫に詰め込まれるよりはよっぽど効果的な練習になりそう

      • +1
  2. 昔ゲーセンでやったことあるな
    VRじゃないけどー

    • 評価
  3. 日本の場合一番に運転免許センターで取り入れてほしいっす
    起きる必要のない悲しい事故もかなり減ると思うんだ

    • +3
    1. ※4
      以前、自動車学校でシミュレータ講習受けてたら、一緒になった受講者がポリゴン程度の画面なのに3D酔いでリタイヤしたよ。
      VRってのは装着した事無いからよくわからないけど、やはり耐えられない人っているのかね?

      • +1
  4. 「競技の最中でもよく使っています」ってどういうこと?

    • 評価
  5. 手足頭の動きはかなり正確に読み取るので、フェンシング等のトレーニングにも使えると思う。

    • +1
  6. むしろグラフィックの質が低かったり、fpsが低いと酔いやすくなるよ
    操作と視野の移り変わりに違和感を覚えているとどんどん気持ち悪くなる
    あとは人によって酔いやすい映像や酔いにくい映像とかもあるから、細かいところは千差万別なのが酔い防止技術の難しいところ

    脳の認識との乖離で起こっているものだから、慣れれば酔いも治まってくるよ
    ちなみにある程度自分で動けるルームスケール対応のゲーム(例えば卓球とか)はかなり相性が良くて
    これならかなりリアルに練習やシミュレーションができると思った

    • +1
  7. VR訓練は効果が有りすぎて、F1なんかはVRシミュレーターどころかグランツーリスモなんかのゲームをやることすらレギュレーションで禁止してなかったっけか。

    • 評価

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