この画像を大きなサイズで見る人類が頭蓋骨をこじ開けてみようと思いたったのは意外と早い時期だ。文献ではすでに2世紀にその記録が残されている。
それが脳神経外科学の先駆けと言えるのかどうかはわからない。だが人類は脳の仕組みを解明すべく、今では考えられないような手術をを行っていたようだ。
ここでは記録に残されている2世紀から20世紀までの脳外科手術をまとめている。
2世紀:ヤギを使った脳解剖実験
この画像を大きなサイズで見るギリシャの医学者で哲学者のガレノスは、初めて脳に関する実験的な研究をした人物である。彼は精神プネウマとして知られていた生命を活性化させる力が、脳内に存在するのかどうかを突き止めようとした。人間を解剖するのはタブーだったため、ガレノスはヤギで実験した。
900年:脳神経外科学の基礎が築かれる
この画像を大きなサイズで見るイスラム世界の医学は錬金術師であり科学者であるペルシャのアル・ラーズィーのおかげで進歩を続けていた。彼は脳神経外科学の開拓者と言われている。
アル・ラーズィーは、頭部外傷の予後をするのに、脳のどこに圧力がかかっているかをつきとめることが重要だと強調した。
927年:頭蓋に穴をあける手術
この画像を大きなサイズで見るまだ麻酔技術が確立されていない時代の手術である。ダール(近代インド)の王の手術は、未知の薬物で麻痺させてから頭蓋に穴をあけて腫瘍を取り除いた。術後は玉ねぎとビネガーを口に注いで覚醒させたという。
1163年:カトリック教会で出血を伴う手術を禁止
この画像を大きなサイズで見るこの年、カトリック教会が、”教会は血を嫌う”とする布告を出したことで、脳外科手術は衰退した。聖職者が手術をすることは禁じられ、人の手足を切断できるのは、髭を剃っていた床屋だけに限定されることになった。
1550年代:床屋たちのナイフ使用禁止
この画像を大きなサイズで見る人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つ「瀉血(しゃけつ)」がさかんに行われていた。瀉血は精神障害者から”狂気の石”を取り除くとさえ言われていた。
前出にあるように、カトリック教会では出血を伴う手術を禁止していたために、床屋が小刀が付属したツールナイフを開発して瀉血を行っていた。
ところがこのナイフの使用禁止となった。だが彼らは抜歯はできた。
現在も床屋の前にある、くるくる回る「赤・白・青」のサインポールは当時の名残である。もともとは赤と白の縞模様であり、赤は血、白は止血帯を意味している。ポールの形は瀉血の際に用いた血の流れを良くするために患者に握らせた棒を表しているという。
18世紀:フランスの医師が犬の脳実験
この画像を大きなサイズで見るフランスの外科医、フランシス・ケネーが、犬の脳に釘を打ちこんで、脳自体は痛みを感じないことを証明した。ケネーはいつも手術は病院ではなく、患者の自宅で行うように注意していた。病院には不健康な空気が蔓延しているからだという。
1908年:開頭術が開発される
この画像を大きなサイズで見る脳外科の先駆者と言われているイギリスの神経外科医のビクター・ホースレイが頭蓋の一部を弁状に掘ることができる装置、定位固定装置を共同開発した。
彼自身はこの装置をかぶるのを断固拒否していたが、第一次大戦中に志願兵として参戦、イラクにいる間に熱射病で亡くなった。
1935年:ロボトミー手術
この画像を大きなサイズで見るエール大学の実験で、攻撃的なチンパンジーの前頭葉を切除すると、おとなしくなることが証明された。
ポルトガルの神経科医エガス・モニスが、初めて前頭葉のロボトミー手術を監督し、成功した。1949年、その功績がみとめられノーベル生理学・医学賞を受賞した。受賞の理由は「ある種の精神病に対する前頭葉白質切截術の治療的価値に関する発見」である。
1948年
この画像を大きなサイズで見るアメリカの精神科医ウォルター・フリーマンが、経眼窩式ロボトミー手術、”アイスピック外科手術”を開発した。
これは、瞼の上にハンマーでアイスピックを打ち込む手術。フリーマンは移動手術車ロボトモバイルに乗って全国を回り、このロボトミー手術を披露した。マスコミはこの手術を”人格の若返り”と呼んだが、のちの研究でそうではないことが証明された。
References:neatorama / io9など/ written by konohazuku / edited by parumo
※追記(2018/01/18):本文を一部修正して再送します













今のノーベル平和賞並みに、あの頃のノーベル賞の無能なこと
「現代はこんなに安全な脳外科手術が確立されました。めでたし、めでたし」
で終わらないところが良いね。
フランスの石…( ̄▽ ̄;)
インカ帝国の、麻酔にコカの葉を用いた頭蓋骨切開術も入れてほしい
石「手術します」
フランスの石
読んでるだけで痛い気がしてくる…
>フランスの石が犬の脳実験
フランスの石ころは格が違った
Oh,脳・・・。
クモ膜下出血で緊急手術して生還した身としては、脳外科手術の進歩に感謝しかない
同じクモ膜下出血で出血場所もほぼ同じであった祖父は、私が子供の頃に虹の橋を渡ってしまったので
フランスの医師が石になってますよ
ロボトミー手術知るきっかけになったのは、エンジェルウォーズって映画だったなぁ……。
にしても、脳実験するとは、フランスの「石」すげぇな……。
パルモ落ち着いて!フランスの石になってるよ!
フランスの石
サムネ怖すぎない?
現代の医学の前身となる偉大な偉大な脳医学だとはわかってるんだけども
拷問にしか見えない聞こえない
アイスピック外科手術は、BioShock Infiniteというゲームのダウンロードコンテンツにて
主人公視点で体験する事ができます。
もちろん、拷問されてしまう演出として。
>>18
事故か何かで脳のほぼ半分を失った少年をtvで見たことあるけど、
残った脳が、失った脳を補う神経回路を形成するらしく、
割りと普通に生活できるくらい回復できるらしい。
興味を惹かれる脳手術は、脳を左右に分離してしまう脳梁離断術。
自我がどうなっているのか、すごく気になる。
フランスはさすがだな。
>文献ではすでに2世紀にその切ろうが残されている。
「切ろう」の部分の意味が分からない。
※22
記録、ではないかな。
※22
多分、「記録」じゃないかな~と思って読んだ
現代の手術が一番面白いのに全然載ってないな
覚醒下手術とかすごいぞ
患者と会話しながら脳を電極でツンツンしていって、患者が喋らなくなっちゃったらああココが言語野ねっていうww
ロボトミー手術ヤバいな
前頭葉摘出したら考えることが出来なくなる。
攻撃的なサルも本能的な反応ではなく、目的があって攻撃的行動を取っているから、大人しくなったのは実は、何も考えられなくなり行動できなくなったってことだ。
怖い。こわい
フランシス・ケネーが犬の脳みそに釘打ち込んで痛みがないことを発見した←へーすげー
でもさ、脳みそに釘ぶち込むためには頭蓋をオープンしなきゃいけないわけじゃん。
頭蓋とって脳みそ剥き出しで釘打ち込んで痛みないっぽいぞこれとかマジでサイコやろ。
悪名高いロボトミー(ロベクトミー)ですが、現在のように優れた抗精神病薬がない時代、精神疾患患者は人格を否定され隔離施設から死ぬまで(たまに死んでも)出られなかったと聞きます。一生治らないし良くもならない病でした。
前頭葉切除で例えば自傷多害等の攻撃性がなくなるだけでも家族と一緒にすごせたり、社会復帰の可能性が生まれます。低いとはいえ可能性を生み出している点で当時の患者にとっては福音であり評価されるべきです。
ただフリーマンに関しては、彼はかなり適当な適応で手術していたようで、これは明らかに問題です。
ロボトミー手術ってブラックジャックで出て来たよね
問題になって収録されてないやつ
どうやって縫合したんだろう
タマネギとビネガーを口に突っ込んだだけで目覚める麻酔で手術してたんか
それで目が覚めるんなら手術中に目を覚ましそうで怖い
※33
でも、現代の麻酔は
何もせずに自然に目覚めるのを待つじゃん?
刺激臭や味のある物を口に詰め込んで強引に起こすってことは
そこまでして気付けないと、
昏睡状態のまま長く放置していたら二度と目覚めない危険のある
危険な劇物を使っていた可能性もあるのでは?
動けなくなるくらい麻薬や酒の大量投与でベロベロにするとか。
「前頭葉除去手術」かつてローズマリーと言う白人女性がその手術を受けて、不幸にも失敗し廃人となってしまった、しかし肉体的には頑健で87歳の天寿を全うし、2005年に亡くなっている。
聡明で名高い彼女の一つ上の兄は、46歳でこの世をさったのに。
脳には痛覚もないし、免疫もないってきいた。
だからかなり昔から手術もできたとか。
>>34
そのまりーちゃん、男好きで大変だったらしいのね。
それで手術させられちゃった。
アンちゃんも女でいろいろやらかしてるしね。 性欲の強い一族なのね。
※36
現代なら奔放なお嬢様で済んだ程度じゃないのかなあ
時代的にカトリックで名門の一族だと許されなかったのね
イタタタ…
うちの父ちゃんは若かりし頃クモ膜下出血の勉強をしてた当日に発症したから幸い後遺症もなく元気に生きてくれていることをここに記しておこう