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猫として初めて宇宙に飛び立った「フェリセット」を追悼し功績を称える為の「記念像」設立が呼びかけられる。締め切りはあとわずか!

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(著)

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 これまで、様々な動物たちが実験の為宇宙へと飛び立っていった。猫として初めて宇宙に飛び立っていったのが、フランスの猫、フェリセットである。

 関連記事:猫として初めて宇宙に飛び立った「フェリセット」の知られざる歴史

 宇宙に飛び立ったチンパンジーに関しては良く知られており、ポップカルチャーのアイコンにもなっているが、猫のフェリセットに関してはそこまで知られていない。

 そう考えた、イギリス・ロンドン在住のマシュー・サージ・ガイは、フェリセットを追悼し、その功績を称えるために、キックスターターで記念像建立の資金を募っている。

 キックスターターで資金募集を始めたマシューはこう語る。

犬のライカやチンパンジーのハムといった宇宙に行った動物たちはポップカルチャーのアイコンになっていますが、宇宙に行った猫についてはほとんど知られていません。彼女なら本来当然受けていいはずの追悼をフェリセットに捧げようではありませんか。

フランスの宇宙計画で採用された猫

 フランスの宇宙計画は実にアメリカとロシアに次いで世界3番目の規模を誇るものだった。そして本計画において、無重力環境における生体への影響を調査するために採用されたのが猫であった。

 1963年、14匹の猫に宇宙へ行くための訓練が施された。訓練では、回転する巨大な遠心分離機に入れられたり、神経活動をモニターするための電極が脳に移植されたりした。

 最終的にフェリセットが選ばれた理由について、彼女が従順であり、また他の猫が太ってしまったからと言われるが、これについてはいくつか議論がある。

-FRANCE LUNCHING THE FIRST CAT IN SPACE-FELICETTE-The First CAT IN SPACE

関連記事:猫として初めて宇宙に飛び立った「フェリセット」の知られざる歴史

パラシュートで無事帰還したフェリセット

 1963年10月18日、フェリセットは「ヴェロニク AG1」ロケット(ナチス V2ロケットの後継シリーズ)に乗せられた。

 そしてアルジェリアから宇宙へ打ち上げられ、その時の9.5Gに耐えると、地球軌道に15分間滞在し、パラシュート付きカプセルで無事に地球へ帰還。きちんと生きたまま回収され、束の間ではあったがフランスの国民的英雄となった。

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フェリセットを追悼し、その功績を広めたい

 3ヶ月後、動物が使用された科学実験の昔からの伝統に倣い、神経学的調査を行うためにフェリセットは安楽死させられた。

 今日、フェリセットの物語やその宇宙開発における功績を知る者はほとんどいない。いくつか記念切手が販売されたが、何かの間違いでその功績は「フェリックス」という実在しない猫のものになってしまっている。ガイさんが正したいと思っているのはこうした諸々のことだ。

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 キックスターターの目標金額は4万ポンド(約590万円)で、出資者にはいくつもの特典が与えられる。

 例えば、10ポンド(約1,500円)の出資で、1963年に発行されたフェリセットポストカードのレプリカがもらえる。これは肉球のサイン入りで、裏面には「ありがとう」と書かれている。25ポンド(約3,700円)でそれにバッジがプラスされ、40ポンド(約5,900円)でそれに布バッグがプラスされる。

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 ガイさんによれば、もし目標額を上回る出資金が集まれば、猫像は予定よりもっと立派なものにできるそうだ。

 猫像はイギリスの動物彫刻家ジル・パーカーさんが手がけることになるという。だが完成予定日は未定で、これについて「像の制作は時間がかかる作業です。本当に根気がいる仕事なのです」と説明する。

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初期のスケッチ

 締め切りは11月17日とあとわずかで、現在、31,833ポンドともう少しのところまで来ている。もし支援したいと思う方がいれば、キックスターターのページをチェックだ。

A statue to Felicette, the first cat in space

written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 48件

コメントを書く

  1. 動物実験は避けられないと思うし絶対反対でもないけど
    やっぱりこういう映像をみるとほんと胸が苦しくなる

    • +34
  2. 帰還したんだ!すごい!って嬉しく思ったのに安楽死でしんみりしてしまった

    • +38
  3. 安楽死させるより
    経過みたほうがよかったんじゃないの?

    • +46
  4. ふざけた生き物だな人間は
    この実験知らなかったわけじゃないけど
    改めて心底いやになったよ

    • +30
  5. 初めて南極に行った三毛猫タケシも忘れないで

    • +26
  6. 訓練をこなせるくらい従順で賢い子なら、科学者も情が移ったろうな。
    愛らしい生き物を訓練して過酷な環境に送り出し、帰還後は必ず解剖される運命の動物を扱うなんて、、、そういう実験に携わる職業はちょっと耐えられそうに無い。

    • +31
  7. せっかく生きて帰って来れたのに安楽死なんて…

    • +26
  8. ソ連だと生還した動物は基本的に英雄扱いだってのにフランスは随分鬼畜だな・・・。

    • +9
  9. 伝統って?
    経過観察した方が有益な気がするんだけど

    • +36
  10. 薬の開発とかは動物で実験してからじゃないとしょうがないけどさぁ…
    悲しい。

    • +5
  11. 人間は生態系の頂点に立ってはいるが、神のように完璧ではないので配下である動物に負担を強いる存在。研究の犠牲となったフェリセットに頭が上がらないな。

    • -1
  12. トートバッグかわいい
    カラパイアでどこまで伸びるかな?

    • -2
  13. 動物実験は必要だと思うけど
    「人間の都合で一方的に実験させてくれてありがとう。解剖させてくれてありがとう。その貢献を褒め称えよう」
    ってのは理解できない
    「君には酷いことをしたけれど科学のための尊い犠牲なんだ。ごめんなさい」ならわかるけど

    • +4
  14. 私事だが数日前からちょうど[何年か前テレビで『半世紀以上前ネコが何匹か試験用に宇宙行った』というのを観た]ということを思い出して少しやるせなさを感じてたが(時間軸ガバガバだがすまん)地球に帰ってきたネコも居たのか 結果がどうとは別として
    そしてそのネコが名前を間違えて広まってるからそれを正したいという目的があるのか

    こういう誰も知らないうちに人類の勝手の為に勝手に役に立たされている動物が少なからずいると思うと頭が上がらない

    • +7
  15. 機材の故障か何かで内部が高温になって苦しんで死んでいった犬もいる
    宇宙開発でどれほどの動物が犠牲になったか

    • +11
  16. 最後は安楽死だったのか…
    人間に心を開いていたからお利口に言うことに従っていたのにね…この子にとって面倒みていた職員は信頼のおける家族だったんだろうし
    実験動物については色々議論あるし功績もあることは分かってるけど、名前の記録すら間違えられてるってのは悲しすぎる
    可愛らしい写真を見てしまうとなおさら
    こうやって取り上げられない名もなき動物は実際は沢山いるんだよな
    せめて正しい名前で存在した証を残したいっていうこの活動には賛成だわ

    • +20
  17. フェリセットからしたら、自分の功績を称えられるより、
    動物実験で犠牲になる生き物がいなくなる事を望んでると思う。

    • +10
  18. 銅像なんて、と思ったけど犠牲に思いを馳せてもらうには
    必要だね。(管理費もいるし)
    もしお金が残ったら、不幸な猫を救う基金を作ってほしい。

    • +9
  19. モンゴルフィエ兄弟の気球に乗った動物達も同じく讃えるべき

    • +1
  20. せっかく生きて帰ってこられたのになんてことを…辛い
    リンク先の画像も可哀想になる
    募金に協力したいけど英語難民にはハードル高いな

    • +1
  21. 人間の勝手だよね。
    宇宙に連れて行くのも今回の件も。
    ネコにしたらいい迷惑だろ。

    • +6
  22. 頭の電極が痛々しいね。健気そうな顔して見つめているのが
    切ない。すまなかったな。だがみんなが感謝しているよ。

    • +8
  23. この実験や追悼全てに対して悍ましさしか感じない
    宇宙開発今までどれだけの労力や犠牲があったのかって慮る発言をすべきなんだろうけど…、いや違うだろ感が凄い
    何一つ納得出来ない

    • +5
  24. 生きて還ったのに殺されて解剖された上に金集めの道具かよ。

    • -2
  25. 辛い、悲しい、それは普通の人間だったら当然の感情
    ただ、動物実験を「否定」してしまうと
    今日の宇宙ステーションから見れる素晴らしい景色を見れないばかりか
    薬も飲めないし、加工品も食べられないし、髪も染められないし、染色した服も着れない
    ってことを考える

    ちなみに非侵襲的な測定方法が広く用いられるようになった現代ならまだしも、当時は生きたまま測定できる事項は限られている上、解剖学的な測定もまだまだ必要だった時代だから、「死ぬ前に」安楽死させないとそれこそせっかくの情報が無駄になってしまいかねない
    それも酷い話だと思うけどね

    • +5
  26. 打ち上げて回収して安楽死させて英雄のように奉とか、人間のエゴ極まれりだな。
    実験動物は自らの意思でなく、人間の意思で殺したんだから、英雄のように持ち上げるのは間違ってると思う。
    人間がその功績を忘れず、次は生かすことができる限りの供養じゃないかな?

    • +2
  27. そこまでして宇宙に行きたいとは思わんよ

    最後はこうやって金儲けの道具にされてさ

    • +5
  28. 動物は慣習に習って安楽死させるとか、電極埋め込むとかさ。人間にはしないよね。人間はそんなに特別なの?と疑問に思ってしまう。

    • +7
  29. なんで安楽死させる必要があるんだ?訳わからん

    これとは別に新薬の開発には動物実験が必要なのはわかるけど、わざと紫外線をあてて火傷させたり致死量の劇薬を与えたりしてるのを見ると胸が痛む、食肉を含めそんな甘いもんじゃないのは解ってはいるつもりなんだけどさ……なんだかね

    • +4
  30. この企画が発動しなければフェリセットな記事にならなかったし、自分も知らなかった。
    フェリックスの元がこの猫だということも。
    誰かが正しい情報を知らせようと動いた、そしてようやく宇宙猫フェリセットの物語と犠牲が伝えられていく。今まで知らなかった自分を含めて、彼女を知らない人間のために記念碑を建てることには意味があるのものと感じた。
    キックスターターが成功するといいな。・・・悲しい話だけど、知ることが出来て良かった。

    • +3
  31. フェリセットの事は悲しいし、動物実験も反対だ
    でもこうして名前を間違えられたり、フェリセットの存在自体が忘れられるのは、亡くなったフェリセットや動物実験で殺された動物にとって辛い事
    だから銅像を作ってその存在を知らせ、この悲惨な過去を繰り返さないように広めることにも意味があると思う

    • +4
  32. 嫌だと感じる心は大事にして置くと良い、それが生物実験からAIやロボットによるシュミレーション開発へ移行する原動力になる。

    • +2
  33. 1963年っての見逃して怒りに震えてる人多くない?
    有色人種に人権が無かった時代だよ…?

    • 評価
  34. せっかく生きたまま生還したのに安楽死って…

    • +6
  35. 製薬会社に勤務の人に、「動物実験なんて必要ないんですよ」
    と言われた事がある。時間がなくてそれ以上聞けなかった。
    自分が想像したのは、人間に応用するには意味のない実験を
    しているのでは?ってこと。ただ「動物実験をしている」
    という事実だけで安心させようとしているのでは。
    今自分にできるのは、化粧品会社などで動物実験してない会社を選ぶこと。

    • +4
  36. ひょっとしてフェリックスっていう漫画とかキャットフードの白黒猫ってこの子が元ネタなのかな?

    • +2
  37. 動物の肉を食べるし、動物実験で作られた薬を飲んでいる
    宇宙開発で得た技術が生活を豊かにしている部分があるからあまり強くは言えないかもしれないけど
    それでも動物を犠牲にしてまで宇宙に行きたいとか開拓したいとは思えない…

    • +2
  38. この記事でフェリセットのことを知り、3月にはこのプロジェクトからトートバッグが届くとマシューさんから返信もありました。
    鎮魂の意を込めて讃えたいと思います

    • +1
  39. ウルトラマン「故郷は地球」の「犠牲者はいつもこうだ 文句だけは美しいけれど」が思い出されるな。

    • 評価

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