ハロウィンシーズンだけに、海外サイトではゴースト関係の話題が盛りだくさんだ。日本の芸能界でも幽霊を見たり感じている霊感の強い人がいるように、海外のセレブたちも、幽霊と接触したことがあると主張していたり、そうだと言われている有名人がいる。
ここではその中の6人についてみていこう。
1. ジョーン・リバーズ
ジョーン・リバーズはアメリカの女性コメディアンで、毒舌家としても有名だった。彼女は1988年にアッパーイーストの高級マンションのペントハウスを買ったとき、なかなか手強い敵と対峙することになった。
その相手とは、財政家で銀行家のJ・P・モルガンの姪の幽霊だ。
リバースの新居は1930年代にマンションに改装された金ピカ時代の建物。リバースは自分の部屋をリフォームしようとしたが、特別な同居人がいるのに気がついた。「すごく奇妙だった」2009年にリバースはテレビショーの「セレブリティ・ゴースト・ストーリー」で詳しく語った。
「アパートが異様に寒くて、電子機器もちゃんと作動しない」ペットのヨークシャテリアが何ヶ月も部屋に入ろうとせず、壁に変な落書きのようなものが現われたという。
ビルのエレベーター係に話すとこんなことを言った。「ミセス・スペンサーが戻っていらしたんでしょう」
ミセス・スペンサーとは、かつてこのビルに住んでいた貴婦人だという。リバースはミセス・スペンサーに面と向かわず、ニューオリンズのヴードゥー教の司祭を呼んで、お祓いをしてもらった。すると犬がやっとアパートに入るようになったという。
だが、幽霊はすぐに戻ってきた。リバースは、ミセス・スペンサーの写真を見つけ出して、それをビルのロビーに飾り、花を手向けて故人に敬意を表した。
2015年、リバースの死後1年たたないうちに、サウジの王子がこのペントハウスを2800万ドルで購入した。王子はリバースの部屋の装飾を嫌い、部屋を徹底的に改装した。王子がミセス・スペンサーの怒りをかったかどうかは不明だ。
2.ジョージ4世
レイナムホールは、イングランド、ノーフォークにある宮殿のような壮麗な屋敷。だが、ここは"褐色の貴婦人"として知られる幽霊が出ると言われているいわくつきの場所だ。イギリス、ハノーヴァー朝の国王ジョージ4世もその目でこの幽霊を目撃したという。
褐色の貴婦人(茶色のブロケード織りのドレスを着ていたことから)が世界的に有名になったのは、1936年、《カントリーライフ》誌のカメラマンがレイナムホールの階段をふわふわと降りてくる彼女の写真を撮ったことがきっかけだった。
BROWN LADY of Raynham Hall
彼女はイギリス初の首相ロバート・ウォルポールの妹、ドロシー・ウォルポールの霊だと言われている。
貴族のタウンゼント家が、1620年にレイナムホールを建築した。ドロシー・ウォルポールは、18世紀に国務大臣だったチャールズ・タウンゼントと結婚したが、この結婚はうまくいかず、1726年、ドロシーは40歳前後で死んだ。
死因は天然痘と言われているが、夫チャールズに屋敷の正面階段から突き落とされて首の骨を折って死んだ、悲嘆のあまり死んだとか、いろいろ言われている。
ドロシーの霊はその後もずっとさまよい続けている。ノーフォークの伝説では、ジョージ四世がまだ若き皇太子だった頃、この屋敷の寝室で眠っていたが、目が覚めると、"髪は乱れ、灰のように蒼白な顔をした、茶色いドレスに身を包んだ小柄な貴婦人"を見たという。
未来の王はすぐさまレイナムホールを飛び出して、呪われた屋敷には二度と足を踏み入れないとと言ったという。
3. アーサー・コナン・ドイル
シャーロック・ホームズの作者、コナン・ドイルがその名声を欲しいままにしていた絶頂期、超常現象にのめり込んでいた。
彼は幽霊を信じ、心霊主義や妖精の本を書き、降霊会にも出席していた。本人は霊的な能力は持っていないと思っていたが、1930年の著作『コナン・ドイルの心霊ミステリー』の中で、何度か霊と接触したことを書いている。
ドイルが目を覚ますと、"はっきりと部屋になにかがいるような気がしたが、それはこの世のものではなかった"。
体は金縛りにあったように動かなかったが、足音が部屋を横切るのが聞こえた。それがドイルの上に身を乗り出してきて、こうささやくのが聞こえた。"ドイル、わたしは謝りに来た"。するとその謎めいた訪問者の姿は消え、金縛りも解けた。
妻はぐっすり寝ていたが、ドイルはこれは夢ではないと確信し、その幽霊は"自分が慰めようとした遺族の誰か"だと思った。その遺族はドイルの慰めを、"無下に拒絶し、その後すぐに自殺してしまった。
彼は後悔の念を表わしたかったのかもしれない"とドイルは書いている。金縛りについては、霊は生きている人間から力をかりて、実態のある世界に現われると考え、そのために自分が選ばれたのだと信じていた。
4. スティング
イギリスのミュージシャン、スティングのファンなら、彼がよくゴーストについて歌にしているのはよく知っているはずだ。
だが、この元ポリスのリードボーカルは、実際に幽霊を見たことがあると、いくつかのインタビューで主張している。
そのとき、彼は16世紀のイギリスのマナーハウスに住んでいて、幼い子どもたちがいた。ある夜、午前3時頃、スティングはふと眼が覚めた。
"部屋の隅を見ると、妻のトルーディーが子どもと一緒にそこに立っていた。子どもを腕に抱えて、ぼくのことをじっと見つめていた" 2009年のBBCのインタビューで彼はこう語っている。
スティングが脇に手を伸ばすと、トルーディーはベッドに寝ていた。彼は"突然、氷のような冷たさにぞっとした。妻が目覚めて、あれは誰?と訊いた。彼女にも部屋の隅にいる女性と子供が見えていたのだ"
この幽霊はそのまま消えてしまったが、スティングの不気味な体験はこれで終わりではなかった。"屋敷の中ではさまざまなことが起こった。物が飛んだり、声が聞こえたりと、それはおかしなことが頻発した"という。
彼曰く、"古い屋敷に住むときは、そこに存在するこうしたエネルギーの影響を受けることになる"
5. アテノドロス・カナニテス
ローマの政治家で作家の小プリニウスは、紀元79年のベスヴィオス火山の噴火について直接ルポした劇的な記述で知られている。ヤマザキマリ先生ととり・みき先生が描く漫画プリニウス を読むと当時のことがよくわかる。
だが彼は、すばらしいゴーストストーリーテラーでもあったのだ。
紀元100年頃、ギリシャのストア学派の哲学者アテノドロス・カナニテスが幽霊の出る家にいたときのことを手紙に記しているのだ。
"アテネにあるその家は、大きく広々としていたが、疫病が蔓延しているかのような悪い評判があった"と書き出している。
"真夜中、鉄がぶつかるような音が頻繁に聞こえた。耳をすますとそれはまるで鎖がガチャガチャいうような音だった。その音は遠くに聞こえたが、だんだん近づいてきた。すると突然、ボロボロにやせ衰えた老人の姿をした亡霊が現われた。髪は逆立ち、長い顎鬚を生やし、彼が動くたびに手足につけられた鎖が音をたてていた"
その家は廃墟で、アテノドロスが町にやって来るまで誰も住んでいなかった。彼はその家を買おうと思っていたが、あまりに安い金額だったので、不審に思った。まもなく、家には幽霊が出ることがわかったが、驚いたことにこのことがさらに彼の購買意欲をそそった。
アテノドロスは結局家を買って引っ越してきて、幽霊に会えるのを期待しながら、夜遅くまで起きて仕事をしていた。するとついに、鎖がじゃらじゃらいう音が聞こえ、顔を上げると、目の前に老人の幽霊が立っていた。
アテノドロスは幽霊を無視するふりをしていたが、業を煮やした幽霊が手招きして、アテノドロスを家の外へと促した。アテノドロスが言われたとおりに外へ出ると、幽霊は消えてしまった。翌日、幽霊が消えた場所を掘らせてみると、そこから鎖につながれた男の古い骨が出てきた。
骨はきちんと埋葬され、幽霊はアテノドロスの前に出なくなった。アテネ市民の誰のところにも二度と現われることはなかったという。
6. ダン・エイクロイド
『ゴーストバスターズ』で主人公3人組の1人を演じたことで知られているカナダ出身のダン・エイクロイド。だが彼の幽霊との遭遇は、『ゴーストバスターズ』の中に限られたことではない。
2013年の《エスクワイア》誌とのインタビューで、歌手のキャス・エリオットの幽霊が出るというハリウッドの家に住んでいたことがあると答えている。
キャス・エリオットはアメリカのフォークロックグループ、ママス&パパスのメンバーで、この家
の隣にある丘のふもとの墓地に埋葬された男性の幽霊とセットで現われたという。
「何度か会ったよ」エイクロイドは語る。「カウンターの上のものがひとりでに動いたり、ドアが開いたり閉まったりしたのを見た。さっと触られるような感じがして、振り向くと誰もいないというようなことをスタッフも体験している」
ある日、エイクロイドが仮眠をとっていると、幽霊のひとりがベッドに入ってきたという。彼は目を覚を覚まして夢心地だったが、それでも閉めたはずの寝室のドアが少し開いてるのに気づいた。すると、誰かがそこに乗っているかのようにベッドのマットレスがへこんだという。
エイクロイドは幽霊を怖れたりしなかったので、叫び声をあげたりせずに、幽霊と添い寝することを決めたということだ。
via:nola / books / ancientstandardtelegraph / victorianweb / esquire.など/ translated by konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
幽霊が居るか居ないかは置いといて、ジョージ4世って塗り壁みたいな体だね
2. 匿名処理班
たぶん気のせい(ハナホジー)
3. 匿名処理班
日本ではポルターガイストみたいにものを動かすような派手なことする幽霊の話はあまり聞かないね。
4. 匿名処理班
へぇーー!!ダン・エイクロイドってゴーストバスターズの一人だったんだ!
自分の中では完全にブルース・ブラザーズの人だったわ。
そんな人の方が珍しいのかね?
5. 匿名処理班
※3
ただ、紐があったら絡まされてたりとか地味にダメージ蓄積されるけどね。
6. 匿名処理班
※3
家鳴り「そりゃそう言う派手なのは、幽霊の仕業じゃなくて、俺ら妖怪の仕業って事になってるからな」
7. 匿名処理班
幽霊が写真に写るなら誰にでも見えそうなもんだが。
8. 匿名処理班
※3
江戸時代の書籍には、石臼や行灯が飛び回っただの、石つぶてがとんできたとかいう話は結構残ってる。枕返しとか釣瓶落としも、まあ妖怪話だけど、ポルターガイスト現象と言えなくもない。
9. 匿名処理班
幽霊かどうか判らないけど、入院中に毎日リハビリテーションルームへ車椅子を(その日は)作業療法士に押してもらいながら、職員専用エレベーターを降りた処で、窓の外で手を振る幼い少女に手を振り返したら「何してるんです?」と聞かれて、状況説明したら「此処、2階ですよ」と言われた
其れ迄、リハビリテーションルームは、1階だと思っていた(病室は7階)
退院後、リハビリテーションルームが2階である事を再確認しました
10. 匿名処理班
※8
石が飛んできたというやつは、間違いなく嫌われていた
11. 匿名処理班
お墓に入れてもらい安らかに眠ること自体は生きている人間独自のの願望だと思っていたので、実際なくなった後もその儀式に固執するものなのかなとは思った。
12. 匿名処理班
コナンドイルと全く同じ状況の怪奇現象に陥ったことあるわ。
自殺した母の友人に似た霊やった
13. 匿名処理班
これだけ世界には謎があふれてるんだから、何が起こっても不思議じゃない。
原因は様々で本当にまだ一切証明されてない人じゃないものの存在を見たのかもしれないし、はたまた脳が映し出した自分の中にしか存在しないものでもあるかもしれないし、どっちにしてもドキドキする。
あ、でも石とか硬いものとか壊れ物が飛んでくるのは勘弁願いたい。
締め切って風の流れがない部屋でビニール袋がふわふわ自由浮遊してたとこに居合わせたことはあるけど、痛かったり後片付けが大変なのはイヤン。
14. 匿名処理班
霊という名の幻覚が見えるのは薬か疲労か精神障害だからな
15. 匿名処理班
※4
自分の中では『ブルース・ブラーザーズ』と『ゴーストバスターズ』の二本の印象が強いけど、彼は脚本家でもある(ゴーストバスターズは彼のアイデアで脚本も書いた)ので、多くの映画の脚本(+出演)を手がけていますよ
幽霊と聞くと非科学的だと否定する人もいますが、心霊的な事象は実際に体験してみないと理解出来ないと思います。体験してみてもあれは何だったのか説明は出来ませんが。
16.
17. 匿名処理班
※11
儀式に対して固執するというより、お墓という場所を作ってもらうことで他者に意識してもらいたいとかそんなものじゃないだろうか。
実際、遺骨や遺体はなくても供養塔とか建てられたり、そうした供養で霊現象みたいなのが収まったみたいな話もあったり。
逆にお墓があっても誰からも見向きされないような無縁仏とかは拝んだりするとそこの霊に気に入られてしまったりとかって話もあるし。
いろいろ心霊話聞いてると、お墓が重要というよりは、誰かに意識してほしいとか忘れ去られたくないとかっていうことのほうが大きい気がする。