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趣味は現金強奪、紙幣専門な。でもそのお金を社会に還元する義賊めいたところもあるオフィス飼いの猫(アメリカ)

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(著) (編集)

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 アメリカ・オホクラマ州、タルサにあるマーケティング企業、”Gurustu” のオフィスでは猫を飼っている。それ自体は別に珍しいことではないのだが、この猫の趣味のクセがすごいのじゃ。

 普通の猫は “catnip” (イヌハッカ)を好むわけだが、この猫は何と “cashnip” (現金強奪)を好むのだ。しかも奪ったお金はオフィスを通して社会に還元しちゃうというのだから義賊めいてる。ルパン三世とか伝説上のネズミ小僧次郎吉みたいだ。いや猫だけど。

オフィス猫、サー・ワインサロット

 こちらが話題の猫、「サー・ワインサロット」(Sir Whines-A-Lot)だ。アーサー王伝説に登場するサー・ランスロットのもじりであり、「ワイン」は「鼻を鳴らす、クンクン鳴く」といった意味である。

Meet ‘Cashnip Kitty,’ the Cat Who Loves Money

 サー・ワインサロットは、ごく普通のオフィス猫として活動している。すなわち、ネズミやコオロギを追い払い、また、仕事中の社員の間を歩き回ってリフレッシュさせるのだ。

 少なくとも、オーナーのステュアート・マクダニエル氏と、他のオフィスメンバーはそれが彼の生活だと思っていた。

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 しかし、サー・ワインサロットには、もうひとつ別の顔があった。社員には隠されていたその顔が、オフィスに謎をもたらしたのである。

オフィスに突然現れる現金

 今年8月のことである。Gurustuの社員は、オフィスに謎の現金が現れることに気がついたのだ。

 不思議なことに、現れる現金のほとんどが1ドル札(112円相当)だった。また、現れる場所も、ドア付近の床の上と決まっていたのである。現れるのは主に土曜日、日曜日の朝であった。

 この怪現象はしばらく続き、社員たちの頭を悩ませたのである。

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仮説と実験

 現金が現れるのは、ある特定の場所であった。「サー・ワインサロットが好んで日向ぼっこをしている入り口のガラスドア」付近の床だ。

 このことに気づいたマクダニエル氏と社員たちは、ある仮説を立て、検証を試みた。

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 仮説は正しかったのだ。サー・ワインサロットを見かけた通りすがりの人々がドアの隙間から紙幣を差し入れ、サー・ワインサロットはその紙幣にじゃれついて奪い取っていたのである。

 この「現金強奪」は、主として、人々のお財布の紐が緩む金曜日と土曜日の夜に行われていたようだ。

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お金の行方は?

 さて、現金の出所は判明したが、次の問題は「集まった現金をどうするか?」ということであった。

 社員たちは、ドアに次のような注意書きを張り出した。

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注意:
現金強奪猫は、博愛の心を持ったドロボウです。あなたのお金をひったくります!

寄付金は全て、タルサ・ホームレスのためのデイセンターに送られます。

 金色の招き猫の隣には「現金強奪猫の言葉」としてこう書いてある。

「ドル札を隙間から滑り込ませてください。大いなる祝福が訪れるでしょう」

 サー・ワインサロットは、今では暖かい寝床と十分な食べ物を得ているが、タルサ・アニマルシェルターに保護される前は、やはりホームレスだったのである。今は2歳になるサー・ワインサロットがこのオフィスに引き取られてきたのは、生後6ヶ月のときだ。

 「ダウンタウンにあるこのオフィスからは、たくさんのホームレスの人々が非営利団体によるサービスを受けるために歩いていくのが見えます」とマクダニエル氏。「そのことが我々の心を重くしていました」

 「たくさんの人が足を止めて、窓越しにうちの猫と遊んで行きます。決して我々の邪魔はせず、ガラスを叩いて猫に声をかけるだけなのです。それがホームレスのためのデイセンターに寄付することを決めた理由です」

 マクダニエル氏によると、サー・ワインサロットは注目され、構われることを明らかに喜んでいる。

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 9月18日の日曜日はタルサでは雨模様だったが、その週末にサー・ワインサロットが集めて、「現金強奪猫(Cashnip Kitty)」の名でデイセンターに寄付した金額は、110ドル(1万2,300円)を越えたそうだ。

via: LoveMeow / The Dodo / Facebook など / written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 39件

コメントを書く

  1. サー・ワインサロットを誘拐すれば自分も億万長者になれる、という
    よからぬ妄想をしてしまう私に博愛精神などない

    • +7
  2. このニャンコ土日も会社に詰めて居るのかな?なんかかわいそうなんだけど。

    • -1
    1. ※2
      普通の家猫となんら変わらない生活だと思うんだけど

      • +19
    2. ※2
      猫は家に着く。むやみに移動させる方が体に悪いよ。
      以前カラパイアでも取り上げられたモル親方たちも、若い頃は地方場所ごとに名古屋へ大阪へ福岡へ・・・。
      でも、お医者さんからドクターストップがかかって今はお留守番だって、福轟力(赤井)さんがツイッターで言ってたよ。
      ちなみに犬は人に着くので、柴犬の三吉さんは一緒に旅していくよ。
      三吉さんの散歩係の寛龍さんは、燕が懐いて腕にとまるという驚異の力士なんだ。

      • +6
  3. 1ドル札(112円相当)で得られる最高の癒しだよなぁ

    • +22
  4. 緑の紙もっとくれにゃ。
    ベンジャミンの顔のがいいにゃ。

    • +7
  5. ええなぁ~っ、猫に奪われるならアチキも差し込むな(笑)

    • +6
  6. catnip日本名イヌハッカ、これ見ると昔ある翻訳家が英語の猫尽くし(catが入ってる単語だけ)な文(というか詩)を翻訳しようとして苦しんだという話を思い出す。

    • +5
  7. ニャンコにとっては、ただの紙のおもちゃ。
    人間がいろんな意味付けをしたり慈善活動に利用したり。
    ニャンコ遊べて人間も助かるWin×Winな関係♪

    • +9
  8. こんな前通ったら、毎日寄付してしまう
    うちの近所に住んでくれ!

    • +12
  9. 強奪っていうから鞄の中の財布から紙幣だけ持っていくのかと思ったら通りすがりの下僕が自ら差し出してたんかい

    • +16
    1. ※20
      通りすがりの人たちが自ら差し出しといて
      「うわ~強奪されるぅ~~(棒」
      とやっているわけですね。

      • +6
  10. 紙幣をズタズタにしてないところを見ると、サーにとってはおもちゃが欲しいんじゃなく本当に構われるのが目的なんだろうね
    一番最初に紙幣を突っ込んでみた人はどう思ってんのか気になるなぁw

    • +18
  11. 嫌なことを考えてしまった。
    夜、この小金を狙ってドアを破るホームレスが次々現れるんだ。
    彼等はみんな同じことを言う「どうせ俺達ホーレスに回ってくる金だろ、その手間を省いてやっただけさ」と。
    こんなことが実際に起きないよう強く強く願うよ。

    • 評価
  12. 「いいえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました」

    • +9
  13. 何故隙間に
    ドル紙幣を突っ込むのだアメリカ人…
    アレか?
    女性ダンサーの衣装にチップを挟むカンジ?

    • +12
  14. 人の心も奪っていくこの猫はルパンみたいだ。

    • 評価
  15. 猫に小判とは云えないなw
    福を招き猫。
    寄付金は、動物愛護団体へ送ろう。

    • +2
  16. まったくもって、紙幣を突っ込んで猫をじゃらそうという発想が不思議。
    獲られたら獲られたで、その紙幣は私のものだと申し出てくる人もいそうなもんだが。
    ほんとにチップのつもりだったのかね。

    • 評価
  17. お金を入れたら動く貯金箱についつい何回も小銭入れちゃう感覚なんじゃない?

    • +1
  18. たまたま手持ちの細いものが紙幣しか無かったか、奪われた時のこと考慮してゴミにならないよう紙幣を使ったか

    でもって最初の人がそうしたら後は真似して紙幣突っ込む人が増えたんじゃないかな

    • +1
  19. アンビリーバボーでこのエピソードが採用されたよ。元気そうでよかった

    • 評価
  20. 5年も前の記事だけど、オホクラマ州って何?

    • 評価

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