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鉄だけでも100万x1,000兆ドル!お宝が未曽有に眠る小惑星「プシケ」の探査にNASAが本気をだした

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 もしかしたら火星への有人飛行ミッションは少々後回しにされるかもしれない。NASAが小惑星「プシケ」の探査計画を前倒しすることにしたからだ。

 プシケは全体がほぼニッケルと鉄で構成されており、鉄だけでも100万x1,000兆円相当が眠っていると推測されている。

 仮にプシケを地球まで持ってきてその資源を利用できるようになれば、9,000兆円程度のちっぽけな世界経済など崩壊してしまうことだろう。NASAの目的はあくまで探査で、採掘は考えていないというのだが・・・

小惑星プシケとは?

 プシケの名の由来はギリシャ神話に登場する人間であったが不死となった女神プシュケである。これまで発見された小惑星としては最大級のもので、火星と木星の軌道の間にある塵の円盤の中に位置している。

 直径は240キロ。直径945キロを誇るケレスをはじめ、同ベルト内にあるいくつかの小惑星には及ばないが、露出している金属天体としては圧倒的に最大のものだ。

 本ミッションが成功した場合、人類史上初の岩石や氷ではない鉄でできた世界の探索に成功するということになる。

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image credit:Arizona State University/NASA

NASAはプシケ探査を前倒し

 もともとNASAがプシケ探査ミッションを予定していたのは2023年だったが、2022年夏に前倒しすることを発表。

 だが本当に注目すべきは、効率的な軌道が発見されたことで、探査機がプシケに到着するまでにかかる時間が当初の予定よりも4年早い、2026年になったことである。

計画が早められたのも新軌道を利用することが目的である。このおかげで時間短縮のみならず、コスト削減まで見込むことができる。

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image credit:Image credit: NASA/JPL-Caltech.

 もちろん、ミッションはもう少々先の話であるが、楽しみに待つだけの価値はある。ほとんど剥き出しの鉄の核という、太陽系でも実にユニークな天体であるからだ。

 プシケが岩石や氷で覆われなかった理由は定かではないが、大規模な衝突によってケイ酸塩の地殻とマントルが剥ぎ取られてしまったのではないかと推測されている。このために現在、プシケ表面のケイ酸塩岩は10パーセント程度でしかない。

 また消失したケイ酸塩の地殻の内側にあった融解した核が固まった理由も不明だ。

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via:sfgateorganicandhealthyasiastarzなど

 専門家によると、この探査は惑星降着が起きていた最初期にまで時代をさかのぼるものになるという。最初の天体は衝突によって分化したのみならず、粉々になり、融合した。

 さらに惑星や衛星の内部にある金属の核を理解するための代替手段としても貴重である。今のところ、そうした核を直接調査することはできないからだ。

 きっと歴史的なミッションになることだろう。そして、ひょっとしたら宇宙での採掘というパンドラの匣まで開けることになるかもしれない。ワクワクとハラハラが止まらない。

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この記事へのコメント 71件

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  1. もし宇宙服の大量生産化と宇宙へ行くための乗り物が
    安くできたら確実に採掘するだろうな
    しかも宇宙空間って重力の問題ないので惑星すべてを
    資源として使え、発掘費用も地球上とはくらべものに
    ならないほど安くできるし、宇宙空間での生活や基盤
    そして宇宙ロケットも安くできるようになる

    • +4
    1. ※3
      そのうち限りある惑星を大切にって言う標語が出てきそうだよね
      このレベルのものを削りきって使い切るなんて早々できそうに思えないけど、未来の技術がどうなってるか分からんからなあ

      • 評価
  2. 降りたら最後磁力が強くて離陸が出来ないとか

    • +6
  3. 利用するとしてもコロニーを作る為の資源かね。 地球までは遠いからな。

    • +1
  4. ドバイの重鎮「ロボコップじゃなくてこれ買おうっと」

    • 評価
  5. ブルース・スターリングのSFで外宇宙から来たエイリアンが莫大なエネルギーを資本として太陽系の人類社会を支配しているという設定のシリーズ物があるけど、宇宙資源によるあらたな産業経済の変革は蒸気・コンピューターに次ぐ新たな産業革命を生み出すのか

    • +1
  6. 約3AUからどうやって地球近傍まで持ってくるかってのと
    宇宙に製錬工場が作れるのかが難問だ

    • +6
  7. これ一つで数千万人規模の宇宙コロニーが建設できる。

    • 評価
  8. この鉄って放射能とかあるんだろ?地球上に持ってきても使いようがない気が…

    • -11
  9. 効果的な採掘方法が見つかったら金属の相場は崩壊するな、

    • +2
  10. まあ本当に持ってきて採掘できるようになれば鉄とニッケルの価格は大暴落するな
    コストに見合うとは思えないなあ

    • +3
  11. 宇宙の採掘屋・・・夢はある・・・
    自分が生きてるうちに無理そう

    • +3
  12. 地球に持ってきて利用はコストがでかすぎるし、下手すると隕石になるから、
    使うとしたら「宇宙空間で直接加工して利用」だろうなぁ。
    そのうちジオン軍でも生まれるんじゃないか

    • 評価
  13. デス・スター建造最大のネックだった鉄の確保の目処がようやく立った!

    • 評価
  14. 後にこの小惑星がアー・バオア・クーと呼ばれる宇宙要塞になるとは、この時人類は知る由もなかった…

    • +3
    1. ※19
      どちらかと言うとアクシズの小さい方(モウサ)な感じ。

      • 評価
  15. 世界経済って鉄とニッケルの価値だけで回ってるわけじゃないでしょ
    原油の代替品がクソ安い値段で調達できるようになれば
    パワーバランスも変わってくるだろうけど

    • +1
  16. ダイヤで出来た星とかもそうだけどコストの問題と、それを克服したら今度は
    供給過多で大暴落、それこそ開発の意味ないわなぁ

    • +1
  17. マイクラにこんな小惑星実装してくれたらまたやるわ。

    • +1
  18. 地球外採掘が赤字にならない技術が開発されるまであと何百年かかるのかな

    • +2
  19. 勢いよく地球にぶつけないでね。NASAさん

    • 評価
    1. ※24
      地球寒冷化作戦ですね?
      NASA「地球が持たんときが来ているのだ!アムロ!」

      • 評価
  20. 「ある」ってだけじゃダメなのは、
    地球にあるメタンハイドレートですらそうだからね
    ましてや宇宙での鉱物採掘なんてまだまだ先のお話

    • +1
  21. どうしたどうしたお前ら!
    お話がデメリットばかりじゃないか
    夢を語れよ!

    • +3
    1. ※26
      NASAが予算が欲しいので適当なことを言っていることに
      君も早く気付くといいね

      • -6
      1. ※33
        君も陰謀論脳から早く開放されると良いね

        • +1
  22. とはいえ実際に採掘して地球に持って帰る。
    そんな宇宙のインフラはいつ整うかねぇ。

    • +1
  23. 製鉄関係の人なら知ってるコトだけど
    製鉄用の燃料調達とカーボン排出どーするか、ソレ考えてからだね。カネのハナシは。

    • +2
  24. おや?惑星表面にマグロのような構造物があるぞ?

    • 評価
  25. この小惑星を資源利用できるほどの技術が確立される頃には別の資源の方が重要になってたりするんじゃないのか。

    • +3
  26. まぁ、月の旗よろしく、唾を付けておくのは大事よな

    • +3
  27. ようするに宇宙の大航海時代をアメリカが切り拓くかもしれないという話だ
    現状早い者勝ちだからいつかは宇宙から希少な鉱石や資源を持ち帰ったり、植民地にできるかも。
    可能性は無限大。まぁ費用も無限大だが…

    • +1
  28. 鉄とニッケルなら磁力を帯びている可能性もあって、探査機のセンサ狂ったりせんかね
    近づいたら磁力でくっついちゃったりして

    • +5
  29. こんなでかいの置くとこないでしょっ

    • 評価
  30. 大林組が宇宙エレベーターを建設して~みたい事してるよね
    生産拠点を宇宙空間に作れれば出来そうな気もする

    • +1
  31. 資源の資産価値もさることながら、わざわざ打ち上げなくても神の杖使えるようになるのが怖い

    • +2
    1. ※43
      その場合、地球上の生命体が
      今現在通りの組成してるとは思えないし
      酸素と水が猛毒足り得そうよね…..

      • 評価
  32. 鉄とニッケルだけ?
    それじゃ、ペイできないよ。
    たしか、白金とか貴金属が
    たくさん存在する小惑星があったはず。
    それなら良いかも。

    • 評価
  33. こういうの見てると地球の構成しだいでは金とかダイヤが安値の資源だった可能性とかもあるのかと考える

    • 評価
  34. 小惑星からの光をスペクトル分析することで、貴金属がたくさん存在する小惑星の候補が見つかっている。超新星爆発で地球サイズの金の塊が宇宙空間に放出されることがあることも分かっている。
    太陽風を利用した宇宙船ならば凄い低コストで地球へ物を運搬できる。
    この先100年程度じゃ無理かもしれんが、いつか貴金属は大暴落をおこすだろうな。

    • 評価
  35. ある程度以上の大きさになった天体のコアだろうな。

    • 評価
  36. まずは資源採掘を目的とした真っ赤な惑星間輸送船を建造するんだ、放射能漏れ事故は起こすなよ

    • 評価
  37. 俺が爆破スイッチを押すからお前らはシャトルで地球に帰れ

    • 評価
  38. 無責任に地球に持ち込むと自転速度が落ちて公転半径が短くなってブラック企業の増加と温暖化が一気にやってくるぞ!
    と思ってしらべたけど重量は地球の1万分の1もないな。どんどん持ち込んじゃって!

    • 評価
  39. ワープだの星間移動だのより現実味があってよい。

    • 評価
  40. 軌道エレベーターがあればいいのにね。

    • 評価
  41. お金でコストを換算しているうちは、宇宙開発はほとんど進まないだろうな。
    まったく割があわず儲けが出ないことがはっきりしてるから。
    人類存亡の危機にでもなれば進みそうだが。

    • +1
  42. 「太陽質量の10倍以上の大質量星ではもともと密度が大きくないために、中心核が途中で縮退することなく、次々に元素が核融合反応してはさらに重い元素が作られ、最終的に鉄の中心核が作られる段階まで核反応が進む。」by Wikipedia 中性子星

    これか。

    • 評価
  43. 鉄なんて地球に腐るほど含有されてるのにいまさら
    それより鉄鉱石が露出して採掘し易いなら火星開発の中継基地として有用なんじゃないかな

    • 評価
  44. 地球の近くまで持ってくるつもりが、手違いで地球に落としちゃったw
    めんごめんごw

    こんな未来がすぐそこに

    • 評価
  45. アクシズみたいに動かせたら火星を開拓するより楽そうだ

    • 評価
  46. 240キロだぞ?富士山が3.8キロ、どんだけデカイもの持ってくるとか話ししてるんだよ笑

    • +1
  47. プシュケに高給につられて鉄鉱石の採掘にやってきたら地球で第三次世界大戦勃発、定期便が中止になって帰るに帰れなくなりサバイバルのためにじゃが芋を植えるのであった(どっかで観たぞw)

    • +1
  48. まさか映画アルマゲドンは人為的に引き起こされた悲劇だったのか

    • 評価
  49. ふと思ったんだけど、これ供給過多による値下がりとかも考慮された値段だったりするのかな。仮にこいつを地球上に全部持ち込めたとして、材料費よりも技術料、加工費のほうが高くなりそうな気がしないでもない

    • 評価
  50. 自分の計算と考え方が間違っていなければ、
    プシケの質量が、1.7×10の16乗トンとして(by Wiki)、
    全部が鉄として、
    鉄鉱石の価格が1トン50$として(今はもう少し高いらしい)、
    ざっと85京$くらい。

    • 評価

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