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古代エジプト王、ラムセス二世なのか?カイロの住宅地から3000年前の巨大な像が発掘される(続報あり)

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 考古学者たちのグループが、ラムセス二世と思われる3000年前の巨大な像を発見した。エジプト考古学省はもっとも重要な考古学的発見のひとつと考えている。

 この3月9日、エジプトとドイツの考古学チームが、役人やメディアが見守る中、カイロのマタリヤの地中から珪岩の像を掘り出し始めた。その高さは9メートルもあるとされる。

Pharaoh Ramses II statue unearthed in Cairo

21世紀最大の大発見

 2012年に始まった一連の発掘作業のラストを飾る大発見だと言うのは、発掘にたずさわったドイツ考古学チームのリーダー、ライプチッヒ大学のディートリッヒ・ラウエだ。

「ここは、すでに徹底的に調査し終えた場所だった」荒れ果てた中庭の下に玄武岩の地盤があるのはすでにわかっていたが、そのときはたいしたものはなにも出てこなかったという。「この穴にはなにもないと思っていたので、とても驚いている」

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古代エジプト王、ラムセス二世の可能性大

 発掘現場にいたハーレド・アル=アナニ考古大臣は、像はギリシャ語でオジマンディアスという名でも知られるラムセス二世である可能性が高いと言う。

 考古学省のマフムード・アフィフィは、像がラムセス二世であることを示す刻印は一切ないと言うが、ラムセス二世に捧げられた神殿の門近くで発見されていることから、ほぼ間違いなく彼の像だと言えるという。

 しかしラウエは、確かに像はラムセス二世によってそこに設置されたが、像が本当は誰なのかについては、いまだに最終的な判断は下されていないという。

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 像が見つかった古代ヘリオポリス(古代エジプト都市)の神殿の多くは、ギリシア・ローマ時代に破壊されてしまい、遺物は略奪されてアレキサンドリアやヨーロッパへ送られた。建材として使えるものは、のちにカイロが再開発されたときにリサイクルされたという。

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 偉大なる先祖として子孫に伝わるファラオ、ラムセス二世は、紀元前1279年から1213年の66年間、古代エジプト19王朝を統治し、現在のスーダンやシリアであるヌビア一帯を征服した。

 考古学省はフォークリフトを使って現場から像を回収したことで、ソーシャルメディアや報道機関から非難を浴びた。

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 アフィフィは、像の頭部の尋常でない重さのせいだと回答し、ラウエも発掘の過程で像はダメージを受けていないと請け負った。

 考古学者たちは、頭部よりも遥かに大きな胴体部分をどのように回収するか、まだ画策しているという。

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 この発掘で、ラムセス二世の孫、セティ二世の等身大の石灰岩像も見つかった。発掘作業は継続中で、専門家たちはオジマンディアス像のほかの部分ももっと見つかり、復元できることを望んでいる。

 「腰や足なども近くに埋まっているのは確実だ。問題は町の中心地なので、下半身部分は住宅地の近くにあるかもしれない。民家のそばを発掘するのは危険なので、ひょっとしたら下半身部分の回収はできないかもしれない」とラウエは言う。

 ラウエは顔の完全復元も難しいと言っているが、目と王冠、唇の一部が回収されているという。頭部と胴部は、2018年にオープン予定のギザにある大エジプト博物館に送られることになっている。

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via:abcbbcatlasobscuraなど/ written konohazuku / edited by parumo

追記:2017/03/18

続報が出たようだ。最新の報道によると、この像はラムセス二世ではなく、紀元前7世紀の王「プサメティコス1世」であることが判明したそうだ。発見された像の一部に古代エジプト文字、ヒエログリフが書かれており、そこには、プサメティコス1世を模したものであるといった故が書かれていたそうだ。

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この記事へのコメント 30件

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  1. 作るのにすごい手間がかかっただろうに、昔の人の巨大建築への情熱ってすごいなぁ。

    あと「考古大臣」なる役職があるのにも驚いた。さすがはエジプト。

    • +9
  2. 今後都市開発が進んで建て替えとかすると、さらにいろいろ出てきそうだね。
    京都の地下鉄は遺跡の存在を考慮したために工事が高コスト・長期間になってしまったらしいけど、エジプトでも同じことになりそう(これまでもそうだったかも)。

    • +2
  3. 街の中心部だと諦めざるを得ないよねえ。街全て移転しないといけないくらい、埋まってるだろうし。

    • 評価
    1. ※6
      今の中心部って以前検査した時地下に当時の町がそのまま
      埋まってるのを発見されてる。
      同じようなものだとインカのほうでもあって、街中に高貴な
      王族か神族の墓が埋まってるのがわかり許可得て彫ったけど
      時間の関係上10つくらい掘ってあとの膨大な墓はそのまま
      日本も街中にあるし、仕方ないけど考古学をかじる人が見たら
      ショックだろうな

      • +5
  4. 海外って発掘するとき結構豪快ってかザラだな。日本だったら発掘地点測量して、トレンチ走らせて、地層の堆積とか確認するのに。ユンボーで遺物が傷ついて無いといいな

    • +1
  5. 一緒に出土する破片や小道具は、ダメそうな状況

    • +7
  6. 海外の発掘が雑なんじゃなくて、この発掘が雑。限られた時間や予算で焦りもあったんだろうけど、論文執筆時苦労するだろうし、発表時にはどうなるやら……。

    • +10
    1. ※9
      国内でも急ぎの工事の時は雑になるけどここまではないよね

      • +1
  7. 市街地でなければ周辺全部掘り下げて水平搬出できるんだけどねぇ。
    ロープかけにくい形状だし仕方ない。

    • 評価
  8. これはまた楽しみが増えたな
    いつか復元された像をこの目にできるのか

    • +2
  9. 人間っておんなじ所に何千年も住み続けてるんだなーってこういうとき思う

    • +7
  10. こういうところは専門の省庁作らないと、遺物が見つかりすぎて足りないのだろうな。

    • 評価
  11. 吉村作治が、いつまでたっても隠居できないのである。

    • +6
  12. 前1286年のカデシュの戦いでムワタリのヒッタイトを相手にシリアを争い世界最古の講和条約を結んだあのラムセス2世だと⁉︎

    と世界史勢として持てる知識を総動員しドヤ顔

    • +1
  13. プサメティコス1世という記事も見たんですが。 どうやらその名前が彫ってあったけど、彫ってあるからといって所有者かモデルかわからないらしいけど

    • +1
  14. 実際には、エジプトの王はファラオなんて呼ばれてなかったらしいね。
    大きい川の西にある国ならエジプトだろ、って勝手に決めつけてただけ。

    • +1
  15. マジでリアルにゲームオブスローンズじゃねえか!!

    • 評価
  16. フォークリフトじゃなくてショベルカーですな

    • +3
  17. 追記の日付が未来なのはなぜなんだ?

    発掘物の扱いがけっこう雑だなあ

    • +1
      1. ※28
        いや、オレがコメントを書いた時は22日になってたんだよ。

        • 評価
  18. 続報ではラムセスさんじゃなくて、プサムティク1世でしたーだって。

    • 評価
  19. 1枚目のUFOが気になって仕方ないんだけど

    • 評価

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