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人間なんか信じない。孤独を愛しているように見えた猫だが、実はその愛情を求めていた(トルコ)

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(著)

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 動物の援助活動が盛んなトルコのある都市にて、地域動物の保護スタッフがある猫を保護した。レオと名付けたその猫は、人間嫌いでいつも1匹で行動していた。

 スタッフが設置していた野良猫専用の餌場(猫ビュッフェ)で空腹を満たしていたレオだが、思いがけない方法で自身の孤独な猫生を大きく変える行動に出た。

 レオが求めていたのは日々を生き抜く食べ物だけではなかったのだ。本当に心を許しあえる人間とその愛情を求めていたのである。

さすらいの一匹猫レオがビュッフェに参加

流れ者のレオはいつも一匹だった。他の猫とつるむのをよしとしない彼は、ふらっと現れ、ふらっと去って行った。

 誰にも頼らずに生きるレオは、暑い日も寒い日もどうにかして飢えをしのぎ、シェルター行きを逃れながら生きていくのに精一杯だった。だが、その猫生にある日転機が訪れる。

警戒心が強かったレオ

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image credit:Burcu @CigdeminPatileri

 いつものように食べ物を探すレオの鼻がキャッチしたおいしそうな匂い。誘われた先に現れたのは、なんと猫用の食べ物と水が並んでいる夢のような場所だった。

 保護スタッフのブルジュ・エメルは、仲間とともに自分のアパートの庭に野良猫救済用のビュッフェを設置していた。これが地域の猫たちの間で人気のスポットと化していた。

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image credit:Burcu @CigdeminPatileri

 ブルジュによると、レオがやって来たのは2016年の夏だ。レオは顔立ちの良いハンサムな猫だったが、とても臆病で人に近づくのを嫌っており、最初は離れた建物から様子をうかがっていたという。だが食べ物の魅力には抗えず、徐々にその距離を縮めてきたという。

 空腹だったレオはもう目の前の誘惑に負けそうになっていた。そして庭にいる常連猫を目撃したのを機に、思い切って開放的なビュッフェに参加したのだ。

ね、ちょっとここにいてもいい?レオの行動に変化が

するとまもなく彼の行動に変化が起きた。

「ある日の朝、私がドアから外に出ると、レオが笑顔で挨拶してきたの。彼はとても穏やかな性格で、誰かと争ったり攻撃するタイプではなかったんです」とブルジュは語る。

 レオはさらに積極的になった。団体では、すきっ腹を抱えた猫たちに避妊手術や予防接種などを行い、もとの仲間のところに戻している。だが、レオは彼女が過去に知る猫とは違う独自のアプローチを始めたのだ。

 気温が下がった日、彼女が愛車のドアを開けると同時にレオが入りこんできた。ブルジュがキャットフードを常備した車に乗ってるのは近所の猫も知っているため、待ち伏せはそう珍しくはないが、レオの行動は予想外だった。

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image credit:Burcu @CigdeminPatileri

 レオは彼女の膝に飛び乗り、車内を歩き回った。まもなくそこが快適だとわかると、自分の居場所であるかのようにくつろぎ始めた。そしてブルジュが来るたびに車内で過ごしたがるようになった。

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image credit:Burcu @CigdeminPatileri

 レオが食べ物以上の何かを求めていたのは間違いない。心を開いたレオは、たった一匹で外をさすらう寂しさや厳しさに気づき、信用できる人間のブルジュに自分が帰るべきわが家を求めるようになっていたのだ。

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image credit:Burcu @CigdeminPatileri

一匹ではいたくない。帰る家が欲しかったレオ

 そうか、君はずっと長いこと一人ぼっちでやってきたもんね。十分な食事をしても何度も車内を訪れるレオの気持ちをくんだ彼女は、ひとまずレオを保護して里親探しを開始し、ヤームルという名の若い女性に出会った。

 ブルジュは”レオと一緒に暮らしたい”という彼女に彼を託した。その日は彼らにとって最高に幸せな日になった。

レオとヤームルさん

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image credit:youtube

団体の動画より。ブルジュの車に乗ってきたレオとその後

Lonely Street Cat Breaks Into Car To Find A Loving Home

幸せな生活がついに叶った

 レオはもう飢えて食べ物を探し回ったり、シェルターにおびえることもない。ブルジュさんと打ち解けて人を信じることにした彼は、つらく苦しかった路上暮らしに自分で終止符を打ったのだ。

 ヤームルさんから愛情を一身に受けているレオはすっかり見違えた

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image credit:Burcu @CigdeminPatileri
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image credit:Burcu @CigdeminPatileri

 心と体の両方を満たし温めてくれる本当の居場所と家族を得た彼は、もうさびしくはない。いつも一緒にいてくれるヤームルさんと居心地の良い家でレオはノドをゴロゴロさせる穏やかな日々を満喫している。

via:lovemeow・written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 54件

コメントを書く

  1. 精悍な外見と裏腹な甘えん坊っぷりで女性たちはイチコロ…

    孤高のジゴロじゃのぅ

    • +60
  2. 左耳が半分ないとこからすると喧嘩に弱い子だったのだろうな。
    幸多かれ。

    • +28
  3. 一枚目の尻尾のたれ具合が
    「仲良くなりたいけど大丈夫な奴なのかな?」
    心情が表れてる感じかな。

    • +20
  4. いい話だなぁ…
    こんな話しを見ていると自分の猫が懐かないのが余計寂しくなるよ。まだ子猫だから仕方ないのかなぁ…

    • +8
    1. ※4
      なつかないのが苦なら、犬飼う方がいいかもね。

      猫は、そこにいるだけでいいとか、
      視界に猫の姿が入ればいいって人に向いてる。

      • +15
    2. ※4
      野良ママのしつけが行き届いていたうちの
      4番目のお嬢さんは、保護してから1年半、
      人の気配がした瞬間ダッシュで保護部屋の
      カーテンの背後に隠れ続ける子だった。

      今はデレデレ頭ごつごつ腹モフれ!のストーカー
      に大変身。ちなみに私以外の家族からは未だに
      「幻の4番目」と呼ばれている模様。

      • +15
    3. ※4
      大きな音を立てない。大声でしゃべったり笑ったりしない。猫を見ない。目があったら目を閉じる。変な香水つけない。急な動きをしない。触ったりちょっかい出そうとしない。猫など家にいないと思って生活する。
      そうすると向うが勝手に興味をもって、いろいろちょっかい出してくるよ。

      • +13
    4. ※4
      個体差、性格の違いは猫も人間も同じだよ
      自分の理想を押し付けるのはかわいそう
      猫の個性に合わせて飼い主側が配慮するのが大事

      • +8
    5. ※4
      懐いてない事は無いと思うぞ
      あいつらそっけないから、主が気が付いてないだけかも知れん
      そして大事にしてやれ、けして後悔しない様にな

      • +2
    6. ※4
      猫も犬も全く人間の子供と一緒…と動物病院勤務の私が言ってみる。
      野良猫で保護されてうちに来た2匹のおちびちゃん達は、母親のように接していたら、私を親だと思うくらいには懐いたよ。
      自分がされて嫌な事は猫にもしない。されてうれしいことはする。
      自分が猫の立場だったらで常に考えていれば、すぐに懐くよ。
      人間も猫も感情の出所は一緒。

      • +1
    7. ※4
      10年目にでれたうちのコみたいなのもいる
      触ると怒られるから見てるだけだったのに
      マッサージ要求するまでに変貌するから気長にな

      • +1
  5. レオ「……いやー、昔のことはあんまり離したくないですわ、若気の至りって奴ですね、人を信じる大切さに気づけてなかったんですよ」

    • +13
  6. 猫さん自身が売り込みに来るって憧れる
    うちにも野良さんいるけど
    どちらかといえば拉致(ry

    • +17
  7. 下の写真にいくほど顔つきが優しくなっていく

    • +22
  8. いるんだよな
    ヒーターやストーブじゃなくて、
    人肌の温もりが必要なタイプ。
    ウチの猫、もらってきたばかりの子猫の時、私と一緒に寝るようになってから
    ずっと続いてた原因不明の下痢が嘘みたいにピタっと止まったよ

    • +49
  9. ここまで全て計算通りという恐ろしい現実

    • +13
  10. 最初の頃の耳を立ててトゲトゲしい面構えから
    最後完全に堕落してますやん…よほど安心して暮らせてるんだな

    • +20
  11. 「ここを自分の住処にしてやる」感がいいわ

    • +10
  12. 野良は生きるか死ぬかのストレスのある毎日だし
    やっぱり安全な家で愛されて暮らしたいんだよ
    特にこういう優しい性格の子は皆家猫になって幸せになれますように

    • +25
  13. 孤独を愛してたってよりは、他の猫との争いに負けたり虐められたりして猫恐怖症みたいな状況だったのかもねえ

    まあ、なにより良い飼い主に出会えたようでよかった

    • +21
  14. レオ「お?、来た来たはや飯くれ」

    • 評価
  15. また、新しい飼い主さんも美人だし、レオくんもハンサムで美ニャン美女ですにゃあ~

    • +4
  16. レオ「苦しゅうない。奴隷にしてやる。」

    • +2
  17. ウチの拾った猫思い出した
    会社から帰宅前、勝手に車に入って来て致し方なく一緒に帰った

    そして次の日から「10年前からココに居ます」みたいな顔して我が家の主の座に落ち着きました

    • +28
  18. この子、リビアヤマネコの血入ってませんかね…なんとなく

    • +6
    1. ※32
      自分もちょっと「ヤマネコぽい顔だな」っておもった。
      ネコちゃんが幸せになる話はすきだ。
      うちにもきてくれないかなあ・・・

      • +5
    2. ※32
      なんとなく精悍な顔つきだからそう思うんだろう。
      もうすぐ太って見る影もなくなる

      • +2
  19. トルコの人々、優しいね。
    野良犬に上着かけてあげたり、猫達にお店開放したり。
    トルコの人、大好きになったよ。

    • +17
  20. 記事タイトルだけで涙腺に来るものがあるな…。

    動物を人間に劣る生き物と侮るか、信仰の対象だったり身近なところでは家族の一員として接するかは人間同士だって敵対してるとか悪意があってとかでもないのにうまくいかないこと続きなのに

    こういう小さなことでもいいことが見つけられるのは、カラパイアのおかげです。なんかわけのわからないこと書いちゃってすまんな

    • +3
  21. 元々飼われてた猫かもしれないね。
    野良から拾われて飼い主が亡くなり野良に戻り、また拾われたけど結局家出して行方不明になった猫を思い出す。
    最適な場所が見つかったんだろう。

    • +1
  22. お姉ええええええさああああああああああああああああああん

    • 評価
  23. トラの赤ちゃんみたいに綺麗な模様。
    こんな孤独なイケメンに頼られたら嬉しすぎる…。

    • +1
  24. レオが猫社会の辛さに負けて、的な事を書いている人がいるけど
    それは間違った見解だよね。
    耳の怪我が喧嘩によるもので
    人間の車の中に入って寛げるあの態度なら、
    レオは間違いなく当時あそこで一番強い猫だったはずで。
    猫の喧嘩で、顔に傷があるならそこの子は喧嘩に逃げない強い子だし
    下半身に傷がある子は逃げてやられてる弱い子だからね
    餌を持ってくる人間の車に近づくだけで
    かなりの勇気があって始めることだし
    猫社会は縦社会じゃないけど、強いものから良いところへ行けるものだし
    車が安全だというのはわかってるだろうから、何度も来ていて
    「これは、ここを寝床にしたりすればもっと安全だ、ここは俺の場所!」
    と認識しているということで
    レオは弱くなんか無い、喧嘩も強い意思もちゃんとしている
    頭のいい子ということだよ。
    その後の動画を見るとわかると思うけども、基本、大人の♂が車に来ているようだし
    (若い♀や子供は特権として余り怒られないけど子供は一匹しか動画に映ってなかった)
    車に乗れる子はその時偉い、勇気のある子だということだということです。

    • +6
    1. ※40
      へーへー
      勉強になるなあ。

      こんな精悍なヤマネコみたいな顔の子が弱いコとはおもえなかったから
      あなたの説は納得できる。

      • +2
  25. うちの近所のメス猫と逆だなあ。
    会うとニャーニャー甘えてエサをせびるからあげるんだけど
    ちょっとでも触ろうとすると爪立てて切り裂かれる

    • 評価
    1. ※41
      それが多分普通なんだけど、そういう猫も年取ったり病気になったりして弱ると人に甘えるようになったりするんだよね。

      • +1
  26. 一生ノラとして過ごすのが心地よい子もいれば
    レオさんのように人と共に生きたい子もいて…その子たちに合った生き方を
    見つけてくれるブルジュさん達の活動、素晴らしいなぁ。
    読んでいてとても幸せな気持ちになった^^

    • +3
  27. イケメンなにゃんこ!
    よく頑張って勇気を出して人間に近付いてくれたね!ありがとう!
    これからは飢えや寒さに苦しまず、飼い主にも愛されて幸せに生きてね!

    • 評価
  28. いやぁ今日は花粉がひどいなあ・・・

    • 評価
  29. 日本の離島にいる野良猫が離島オンリーの固有種を食害してしまうため
    捕獲し本土にある猫のリハビリセンターに預けるということをやっているそうだが
    そこのボランティアの方が、「そういった猫は最初は物凄い警戒心が強く
    触れることすらままならかったのが、月日が経つにつれ警戒心を解き、
    最後は普通の猫より甘えがひどくなる。密林の中で孤独に追いやられていた
    反動かもしれない。」という話を思い出した。

    • +3
    1. ※47
      うちの元野良もそんな感じ
      見慣れた野良がボロボロになって大使館に難民申請しに来た人みたいにして玄関に居座ってたので家に入れてやったんだけど、その後も一年ぐらいは家庭内野良をやってた。
      三年目の今は人がいれば四六時中スキンシップを要求するしベッドにも勝手に入ってくる。

      • +3
  30. 私も本当に心を許しあえる人間とその愛情を求めているんだけどなぁ
    どこにいるのかなぁ

    • +4
  31. 俺だってネコだったお姉さまの方へ行くよ
    おっさんはいやでしょ

    • -1
  32. 猫は人間同様、臆病度-100だけど警戒を解いてあげて仲良くなれば友好度+100にもなるからねえ。

    • 評価
  33. やばい、号泣して画面が見えない…

    • 評価
  34. …でも、去勢手術するんでしょう?
    生き物が生き物として生まれてきた最大の目的のうちの一つを奪ってしまうこと、私はどうにも複雑な気持ちだ
    私は子どもの頃から猫と育って、猫を愛している
    だからこそ、今飼うという選択はしていない…
    毎日側にいれたら天国なのは知ってる
    でも、あの子達が知らないうちに自由を奪うことと引き換えなのが、……

    • -1
    1. ※57
      繁殖は生物の特徴ではあるけど、個体の繁殖は生物としての目的とは限らない
      総体としてその種の遺伝子が残れば良いのであって、その為に個体が犠牲になる事は当たり前のようにある事
      群れ習性があるなら群の存続のために繁殖しない個体がいる場合も多い
      人間の食物となる家畜や野菜などは、個体の多くが食われてしまうが確実にその遺伝子が残る
      同様に、人間のペットや観賞用となる生物も、繁殖を制限されるが自然界の淘汰や競争から保護される
      逆に、人間から必要とされなくなったら絶滅さえしてしまう
      だからと言って、人類の奢りがどうこうだの自然界の意思が云々といった議論を始めるのは馬鹿げている
      そういった生物の遺伝子の視点では、植物が受粉に昆虫を利用したり種子の拡散を鳥類にさせているのと同様に、繁殖や拡散や外敵・厳しい自然などから身を守る為に人間を利用しているに過ぎない
      我々は人類だから、人類が絡む関係をつい特別視してしまうけれど、より高度な知的生命体から見たら、ちょっと複雑な共生関係にしか過ぎないよ

      • 評価

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