メインコンテンツにスキップ

未だ解明ならず。謎に包まれたヴォイニッチ手稿の複製が満を持して制作中

記事の本文にスキップ

51件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 「ヴォイニッチ手稿」は、1912年にイタリアで発見された古文書(写本)である。そこには多数の奇妙な絵と解読不能な文字が記されており、様々な研究者がこの文字の解読を試みたが、いまだ成功しておらず、最近は画像データなどが公開されてるものの世界的な暗号解読者による挑戦も失敗に終わっている。

 そんな中、スペイン北部の奥地にある小さな出版社「シロエ(Siloe)」が、同手稿の複製を制作する権利を得て、手稿の複製制作にとりかかっているという。

Tiny Spanish publisher clones world’s most mysterious book

 ヴォイニッチ手稿は、世界で最も謎に包まれた書籍の一つとされ、暗号もしくは未知の言語で書かれているとされている。

 その大きさは23.5cm×16.2cm×5cmで、左から右読み、現存する分で約240ページの羊皮紙でできている。未解読の文字で書かれた文章の他、大半のページに様々な彩色された生物を思わせる挿絵が描かれている。文章に使用されている言語は今まで何度も解読の試みが行われているが、解明されていないどころか、本書の正式な題名も分かっていない。

 この手稿の名称は発見者であるポーランド系アメリカ人の革命家で古書収集家のウィルフリッド・ヴォイニッチにちなんでおり、彼は1912年にイタリアで同書を発見した。

この画像を大きなサイズで見る

 この古文書をめぐっては、神秘的な力が宿ると一部では信じられており、その解読に生涯を捧げる専門家もいるという。現在は、アメリカ、エール大学のバイネッケ図書館で厳重に保管されていて、その写本を見ることができるのはすごくレアだ。

 この写本を観ようと多くの閲覧者が集まっており、原本をあまり晒したくないバイネッケ図書館は、ついにその複製をつくることを許可したようだ。

この画像を大きなサイズで見る

 複製をつくる権利を得たのは、スペイン北部にある小さな出版社「シロエ(Siloe)」である。同手稿の複製を制作する権利を得るまでに、約10年の月日を費やしたという。

 シロエは古写本の複製を専門とする出版社で、その作業は今年4月から行われており、手稿の正確な複製898部を制作する予定だそうだ。複製では、羊皮紙上の染みや穴、破れの縫合まで忠実に再現されるという。初版の制作には約18か月かかるそうなので、2017年の10月に完成予定だそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 51件

コメントを書く

  1. この本に関しては作者が金持ち王族、オカルト好きに売るためにそれっぽいものを作って売ったっていう可能性が高いが、未だ謎で誰も解読出来ないってところはロマンや魅力があって楽しいよね。
    そういう意味ではこんなもん作っちゃった本人は偉大なものを残していったと思う。
    当時の人にとっては詐欺師でも。

    • 評価
  2. あれこれってどっかの誰かが書いた落書きで特に意味はないって事で完結したんじゃなかったっけ

    • 評価
  3. 読めないのになんで左から右読みってわかるん?

    • 評価
  4. 複製する過程で、何か新たな発見があると良いなぁ
    (てか、各文字の現れる確率から、意味の無い文字の羅列ってことで決着してたんじゃ)

    • +17
  5. 人目にさらさず厳重に管理しているんなら
    手袋ぐらいつけるべきかと・・。

    • -6
  6. 何百何千年か後に発見された妖怪大事典も同じ扱いされるのか…

    • +8
    1. ※6
      私らの常識では、通常は行頭をそろえるから、右から読みなら右側がそろうし、左側から読むなら左側がそろう。
      上から読むなら、通常、上がそろって行頭だとわかるわけで、見たことないけど、下をそろえたら、下から読むだろうと。
      あくまでも、通常ということで一般論だから、例外に当てはまったらわからない。
      言語には癖があって、英語なら e が多く使われるとか、 s が多いとか、単純文字置換ならそういうところからいくでしょうね

      • +3
  7. ヴォイニッチが革命家というのを初めて知った
    革命家ということはヴォイニッチ手稿は 新 必殺からくり人のような
    暗殺指示書とか暗号なんじゃないだろうか

    • +15
  8. 翻訳しようがないからすぐに世界中で販売できるなw

    • +8
    1. ※8
      日本の古文書の修復などは、手袋はつけないらしいですよ。
      手袋の繊維の引っ掛かりや、繊維残りの方がダメージになるんだとか。

      • 評価
  9. 既にデジタル化されててネットで公開されてなかったっけ?

    • +6
  10. 文字列のエントロピーからして意味の通る文章と同等くらいのルールを持った文字列であることが明らかなので完全なデタラメであるという説はあまり支持されてない

    • +3
    1. ※10
      この書自体が公開鍵みたいなものだとすると、この書だけでは絶対に読めないからね。
      何頁の何行目、何列目の文字を参照みたいな別の文書があるのかもしれない。

      • 評価
  11. こういうのにAIによるパターン解析を活かせないのかな

    • +11
    1. ※12
      こことか
      h ttp://www.voynich.nu/folios.html

      • +6
    2. ※12
      されてたね
      こっちはレプリカの性格が強いみたいなので
      内容だけじゃなくて現物が欲しい人向けかな
      欲しいけど898部しかないってことは相当なお値段になりそうだな

      • +3
  12. うわっ俺の夏休みの工作がいつのまにかこんなことに…!

    • +15
  13. 破れやシミまで再現というのは凄いね。
    そこまでするってことは、色ムラやインクの乗り具合まで再現されるってことでしょ?
    百万円で足りるかなぁ??汗

    • +6
  14. パラレルで存在する人間が滅びた植物族の話。地球上一番偉大な植物コロニー群。
    そう書いてある。

    • 評価
  15. コレが作られた当時は紙は
    一部の特権階級のぜいたく品
    絵の具はさらに高級品で
    王族の絵画で描かれるぐらいのものだった
    でっちげの産物なのかはいまだ不明ではあるが
    コレを作るにはかなり執念がないと出来ないのも事実
    書かれた文字にもあるパターンがあるので
    ニセモノと言うわけでもなさそう
    植物については一部現存が確認されたそうです
    いつかこのミステリーが
    解き明かされる事を願う

    • +7
    1. ※17
      もう夏休み終わるし、写す方もそら必死よw

      • +4
  16. 欲しいなぁ。サイズ、装丁がわからないからなんとも言えないけど
    部数が898部じゃ、どんな安くても100万近くはするだろうなぁ。

    • +5
  17. ネットで公開されてる画像で一部分だけど私、2年前に一部を解読できたと思うんですが 的違いかもしれないし、聞いてもらえるような場を知らないしほっといてるw

    • +8
  18. 別に神秘的な物でなくてもいいんだ
    妄想の産物だったとしても騙そうとして作った物だったとしても、創作物として気合入ってるのだけは間違いない
    どんな落ちが付いても解析結果が楽しみだ

    • 評価
  19. ヴァイオニッチ手稿の挿絵が、言われるほど大したものかなぁと思うんだ
    一人の人間が悪戯に書いた臭いがする。
    美的に優れてるようにも思えない。そっちから考えれば、文章の謎も見当がつくような気がする。
    「内容があるようで実は無い、手の込んだイタズラ」説が正しいんじゃないかと思ってる。

    • +1
  20. 昔の事だから、暇に飽かして伊達や酔狂で作られた訳ではないと思う。
    解読できないのは、地球上の言語ではないからかも?とか考えると、
    ロマンは広がるんだが、逆に収集が付かなくなる話でもあるな

    • 評価
  21. フィッシュボーンカクタスやシャコバサボテン、ダイオウウラボシらしきものが描かれてるページがあるね。全て着生植物でグループ分けされてる
    トケイソウも描かれてるから熱帯アメリカの植物図鑑だと思う。

    • +22
  22. 小学生男子がよくやる絵と文字びっしりに詰め込まれたぼくのかんがえたさいきょうノートみたいなもんじゃね

    • +4
  23. 多様されているホワイトグリーン色、ちょっとぽっちゃりでマンガチックな絵
    もう、大好き!

    • 評価
  24. 当時の人が「謎の書籍」をコンセプトに架空言語を考えて作ったとか、普通に有り得ると思うけどな。

    • 評価
  25. 長い時間近くで模写していると、描いていた人の気持ちが
    ある日ハッ(*゚ロ゚)!と理解できたりして。

    • -1
  26. 何度でも書くけど、以前CSのドキュメンタリー番組で、この本の解析してたよ
    ベネチアだかあっちのほうの博物館(うろ覚え)とか、ヨーロッパ各地の博物館巡ってみると
    原型とされたと思われるソックリなイラストとかあったりして、ちょっと夢を削がれた気分になった

    • -4
  27. 別に絵が美的にどうだとかいう話じゃないよ
    ただワクワクする

    • +10
  28. 日本なら、天狗文字と呼ばれたり、神代文字と呼ばれる類ですかね。
    古代日本の今に伝わらなかった文字と解釈する立場もあれば、
    常人のおよびもつかない妄想にとりつかれた人が書いた出鱈目に過ぎないとか。
    世界は広いから、想像力豊かな絵に添えて出鱈目な文字を書きつづる人がいてもおかしくない。

    • +1
  29. これってアーユルヴェーダの説明書っぽいよね?発見された場所とか年代とか文字の雰囲気もインド周辺の古代文字に似てるし

    • +2
  30. こういうのマイペースにやってる出版社っていいね

    • +4
  31. これ最新のアルゴリズムだかで解析したらただの厨二病ノートである確率がかなり下がったんだよね
    こんだけ有名なのに未だに解読されてないのは凄いと思う
    まあ現役バリバリの諜報部みたいな所が本気で解析したらあっさり解けちゃうのかもしれないけど

    • +6
  32. おれもオリジナル言語で本書いて地中深く埋めたら、1000年後には有名な古書になってるかな、やってみようかな

    • +3
  33. 当時の人達が愛用していた植物でできた楽器の楽譜じゃないかな?

    • +1
  34. ヴォイニッチ手稿シロエ写本って書くだけで溢れるクトゥルフ感

    • +4
  35. ヴォイニッチ手稿、発見からもう100年以上経つのにいまだに何書いてあるのか誰にもわかんないところもだいすきだけど、仮に解読できたとしてもそれほど大した内容ではないだろうと推測されちゃってるところも結構すき

    • +5
  36. 言語統計学的には「確かな意味を持つ言語」であるそうだ。(≒ただの落書きやイタズラという可能性はかなり低い)(万が一イタズラだったとしても、これだけの技術を持ったイタズラという時点でものすごく貴重)
    それなのに、現在に至るまでまだ解読されていない。
    最大の謎なのは、「これだけ高度な暗号作成術」を昔の人間が持っていたということ。
    生半可なオーパーツより遥かにヤバイ。

    • +2
  37. 恐らく、コーデックスセラフィニアヌスと同じ作り方。なので、仮に翻訳できたとしても文章は支離滅裂。
    エドワード・ケリーみたいな、貴族相手の詐欺をやる者は、羊皮紙くらい買えたわけで。
    ジョン・ディーみたいなお金出しちゃう人がいたわけだ。だから、作られた理由が「詐欺」でも説明はつく。

    • 評価
  38. コーデックスセラフィニアヌスと同じレベルの作り方だとすればそうだとすぐに明らかになりそうだけど

    • +2
  39. 2016年11月にエール大学出版から出た写本に最近の研究結果がざっと纏められているよ。何が書いてあるのか分からないからこそ眺めてるだけでなんか楽しいよ。

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。