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地面を覆いつくすほどの無数の輪。西オーストラリアで、フェアリーサークル(妖精の輪)が発見される。※トライポフォビア注意

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(著)

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  乾燥した草原の土の上に規則正しい円形の模様が並ぶ光景は、つい最近までアフリカ南西のナミビアだけで確認される現象だった。

 しかし2014年、ヘルムホルツ環境研究センターの”妖精の輪”の専門家ステファン・ゲッツィン博士のもとに、オーストラリア、ピルバラ地方ニューマンの東から南東15kmにわたって同じような輪が存在するという情報が寄せられた。

 西オーストラリア大学復元種子バンク・イニシアチブのトッド・エリクソン博士によれば、妖精の輪は街の上空からもはっきりと確認できるそうだ。上空から観察すると、妖精の輪の群れの中には繰り返し描かれる六角形が見て取れる。その中心の周りには直径4m程度の6つのむき出しの区画が互いに約10mの間隔を空けて並び、六角形の頂点を形成している。

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 この六角形を地上から確認することはできないという。「妖精の輪の中に立っても、10m離れた隣の輪は見えません。きちんと観察するには空からじゃないと無理です」とエリクソン博士。

 一帯の妖精の輪はずっと以前から知られていたが、これまでゲッツィン博士ほどの専門家が現地を調査したことはなく、また上空から観察されたのも初めてのことだ。航空写真の分析結果からは、1万kmも離れたオーストラリアとアフリカに出現する妖精の輪がほぼ同様のものであることが確認された。

妖精の輪の正体は?

 これが乾燥地帯に形成される原因については数多くの仮説が存在する。ある仮説は、植物の根が蟻や昆虫にかじられることが原因だと説明する。また、地表近くに浮上した土中の一酸化炭素によるという説もある。

 しかし最新の調査からは、ピルバラの妖精の輪は植物が水分の多寡に応じて生えたことに起因すると示唆されている。土壌の温度と浸透性を解析した結果、水は固く焼けた地面を通過し、その縁のツキイゲが生える場所に流れていることが判明したのだ。

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オーストラリアに出現する妖精の輪の一般的な直径は4~7mほど

 「土壌の解析によって、草が生えている場所とむき出しの場所の浸透性は対照的であることが明らかとなりました」とゲッツィン博士。

 植物は表面の温度を下げ、輪の周囲の土壌を柔らかくする。そのため水分がよく吸収され、植物が育ちやすいのだ。

 また一帯の空間マッピングによって、昆虫起因説も棄却された。ナミビアでは妖精の輪の中に多様な昆虫が存在するが、ピルバラの輪の大半では蟻の巣やシロアリの塚が作られていない。また仮に巣や塚があったとしても、その分布に規則性はない。妖精の輪が非常に規則的に形成されていることを鑑みれば、蟻や昆虫に起因するとは考えにくいだろう。

 今回の調査結果は、乾燥地帯の生態系についての最新の理論を支持するものだという。生態学者は、植生パターンの多様性が乏しい水の獲得競争を通した集団レベルの結果であると考えるようになっている。

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ナミビアと同様、オーストラリアの妖精の輪は規則的な小さな間隔のパターンと大きなパターンで構成されるという特徴がある。

 ゲッツィン博士は、妖精の輪のような謎めいた自然現象が新発見されたことに興奮を隠さない。

 「今日、科学者が発見するものは主に、熱帯雨林に生息する新種の昆虫や両生類といった小さな動物、あるいは深海生物や外宇宙の銀河などです。オーストラリアに出現する妖精の輪のような発見は極めて珍しく、研究をとても面白くしてくれます」

 同博士によれば、ニューマン周辺はこうした発見をするのに理想的な場所なのだそうだ。ここからわずか35km北では、2007年にグーグルアースによってこれまで知られていなかった隕石孔(ヒックマンクレーター)が発見されている。このオーストラリアの僻地では新しい発見が大いに期待できるという。

 ちなみにこちらはナミビアの妖精の輪

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abcpopsciなど written hiroching

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この記事へのコメント 28件

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  1. あれっ? 最近オレの頭に見つかったのは..
    妖精の輪?

    • +4
    1. なんだか青カビっぽい。
      ※5
      俺の胸で泣いていいんだよ。

      • +2
  2. 妖精の実在を確認すれば何一つ疑問はなくなる。

    • 評価
  3. 菌類が原因である可能性はどうなんだろうね?

    • +5
  4. ひとつふたつなら何ともないけど
    上空から見たら鳥肌

    • +1
  5. しでんか・・じゃなくて自然界で六角形って言うとまず蜂を思い浮かべるもんな。植物か。

    • +1
  6. まだ、あまり研究されていない分野なのかな?という気はする。
    同じ場所を定点観測してみて、結論を教えて欲しいと思った。

    • +1
  7. 一瞬赤潮的な物に見えたけど、無数の10円禿げであった…
     彡 ⌒ ミ
    ヽ(´・ω・`)ノ

    • 評価
  8. 蓮コラやんけ!【閲覧注意】タグつけろやダボが!!!

    • 評価
  9. 蟻が原因みたいな番組を見たことがあるが

    • 評価
    1. ※15
      それは自分も見たことがあるよ
      この記事でもちょっと触れられているね
      多少は影響があるのかもしれないけど
      しかし、例えアリや関連生物たちでも水の流れと比べると劣ると思うな

      おそらく、ここから流量を増加させたものが例の磁性流体型湿地(互いに結合しだす)
      そしてさらに流量を上げると河川(ついに一つの構造へ)になるのでは?

      • +1
  10. 学校の校庭などで、雨が降ると水の流れた跡が網目状になって砂がそこに集まる現象があったけど、それと関係してる気がする 少し起伏してるところは柔らかい砂が流されてカチカチの地面になって、その周囲に柔らかい砂が集まる

    • -8
    1. 砂と草なのに別に気持ち悪くないだろ
      ※18なるほどなるほど

      • +2
  11. 草間彌生さんはこういうメカニズムで描いていたのだな。(ちゃうちゃう

    • 評価
  12. あれ?これ解明してなかった?
    現地特有だかの蟻の巣がそこにあってどうこう

    • 評価
  13. せっかくタイトルで注意って書いてあっても、記事開かなくても表示されてる画像が注意画像じゃあまり意味が・・・

    • +1
  14. 毒を出す植物があって他の植物を周りから排除出来るように進化したんだが
    おバカなことに長い間群生して毒の土中濃度が上がりすぎるとその植物自体も枯れちゃう
    その毒は何年も消えないため草の生えない場所ができるがこれもそれの一種じゃないかな
    そこの土を取って種を植えても育たないらしいから白アリでも植物の自己組織化されたパターンでも説明がつかないからね

    • +2

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