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第一次世界大戦のプロパガンダに使われた世界地図モチーフの愛国記念品

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(著)

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 第一次世界大戦時代、大勢の兵士がヨーロッパ全土で激戦を繰り広げる中、画家たちは世界地図をモチーフとした、情報戦、世論戦ともいえるべきプロパガンダの手紙・ポストカード・ポスターなどを作っていた。

 世界的なプロパガンダ作品コレクターであるロッド・バロン氏が連合国側・中央同盟国側の両方の世界地図を見せてくれた。

1. 1915年 ドイツのプロパガンダ地図

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 ヨーロッパを自らの領土として支配する蜘蛛(ブリテン:英国)が描かれている。

2. 英国のサイレント・ウォッチャー(静かなる番人)

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 ポストカードには「サイレント・ウォッチャー(静かなる番人)」と上に書かれており、下には「月に行った男が見た北海での海上戦」と書かれている。1914年から1915年の間に作られたこのポスターはブリテン(英国)の海軍が北海で活動する姿を描いている。

 我々は静かなる番人・番犬だ、と主張するような意味合いがあり、ブルドッグの目線の先にはドイツの都市「キール」が描かれている。キールは第一次世界大戦で最も攻撃が行われていた場所の一つである。

3. 英国のプロパガンダハンカチ

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 ハンカチには「ティペラリー州までは遠いけど、私の心は何時も貴方の傍に」と書いてある。ハンカチに描かれたこの地図に登場する男性は「トミー」と言い、彼は四つの祖国に向かって「行ってきます」と手を振っている。

 プロパガンダはポストカードやポスター等に描かれるだけにとどまらず、ハンカチなどにも描かれていた。ブリテンの兵士「トミー」がフランス北部へ向けて旅立ち、祖国の人々へ「行ってきます」を告げている所が描かれている。中央の女性がニットで編んでいるのはトミーの靴下である事に気付いたかも知れない。このハンカチは祖国への愛国心を高める為に作られたそうだ。

4. ドイツ、「海の自由」

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 このポスターは1918年にドイツによって作られたもので、海の自由というタイトルがついている。ブリテンが凶悪なタコとして描かれており、世界中を掌握しようとしている様が描かれている。

 現在でも「タコ」は世界中を支配しようとする邪悪な国家の象徴としてプロパガンダポスターなどに描かれるが、世界で初めて国をタコに例えて画いたのは1817年、ブリテンでコミック誌を描いていたフレッド・W・ローズである。

5. フランス、「理想の馬」

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 フランスで1914年に作られたこのポストカードには西ヨーロッパを馬とみなし、それを乗りこなそうとするドイツのカイザーの姿が描かれている。また、ロシアは白熊として描かれており、何時でもドイツに食らいつこうとしている姿勢がわかる。

6. ドイツ軍のUボートが沈めた舟の数

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 ドイツ軍が制作したこのポスターには1917年までにドイツ軍のUボートが沈めた船の数が描かれている。このポスターには「これでも喰らいやがれ、トミー君」と書かれている。またポスターの左下にはあまりに多くの貿易船が失われた事から、ウィンストン・チャーチルが軍需省に対して貿易を制限する事を告げる時に使われた言葉が書かれている。

7. フランスVSドイツ (英国制作)

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  ブリテンが制作したフランスのリーダー「マーシャル・ジョフリー」とドイツの「カイザー」との戦いを風刺表現した6つのポストカードだ。

8. ヨーロッパの緊張(フランスの画家)

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 1914年、フランスの画家E・ミュラーによって描かれた風刺画で、ヨーロッパが他国の面々に脅かされている様が描かれている。

9.国家を動物に例えると(ポルトガル画家)

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via:atlasobscura

 1914年から1916年にポルトガルの画家A・ソーレスによって描かれたヨーロッパを動物に例えた地図である。これは第一次世界大戦時に描かれた最も興味深い世界各国の象徴だという。トルコがワニだったりと、現在使われている表現ではない為なんともわかりにくいが、個性的で興味深い作品の一つとされている。

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この記事へのコメント 16件

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  1. 質問:日本を動物に例えたらなんだろな

    • 評価
    1. 5番は何でイギリスとドイツが同色なんだ?
      イタリアは三国同盟あったし、まだ参戦してないから黒なのもわかるが。
      ※1
      好意的に見て犬
      悪意で見て猿

      • +2
  2. やっぱりロシア=熊のイメージはどこでも一緒か。

    • +1
    1. ※2
      そりゃもう、タツノオトシゴだろう
      日本列島の形そのものといい、生息域といい、普段は何かに巻き付けて体を固定している行動といい、周りに擬態して紛れようとしている性質といい

      • -2
    2. ※2
      dragon japan propaganda
      で調べたりすると出るけど、 龍に例えられてるね。
      日本人にとっては、神聖な神というフィーリングで、むしろ光栄だけど、
      向こうじゃ、龍は倒されるべき悪そのものだからね。
      荒ぶる悪魔って感じだったんだろう。

      • +3
  3. 9.ってシベリアの所asiaになってるし、カンガルーってどこに居るの?

    • -2
    1. ※4
      日本は大戦後に脱皮したからオロチにしてください。

      • 評価
  4. 大日本帝国が作った米英批判のプロパガンダポスターが見たい

    • -1
    1. ※5
      確かにカンガルーに見えるwwwけどイタチみたいな動物じゃないかな?
      しかし、は虫類率高いなー。

      • 評価
  5. >タコ
    WW2初頭に連合国側で描かれたプロパガンダで、頭の後ろに旭日旗を背負ったタコがアジア太平洋各部に手を伸ばしてるのがあったな。

    • +20
  6. 英国王ジョージ5世
    露皇帝ニコライ2世
    独皇帝ヴィルヘルム2世
    この人ら従兄弟同士で戦争やってるってのがね…

    • 評価
  7. 1枚目、なぜプリチーな赤いハートがあるんだろう・・・。
    2枚目、月からだとこう見える、ってな訳なんでしょーがin the moon? on the moonじゃないかと思うんですがどなたか教えてくださいませー(学生時代は英語2)。

    • 評価
  8. 3枚目のハンカチの文言は当時の流行歌「遥かなティペラリー」の一節だね
    望郷の詩だから戦地の兵士の心に響くものがあったのかな

    • +1

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