メインコンテンツにスキップ

二酸化炭素を食べる超高層ビル構想。ニューヨークの温室効果ガス排出量規制を受け提案(アメリカ)

記事の本文にスキップ

63件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Rescubika Creations/Facebook
Advertisement

 超高層ビルが立ち並び、美しい摩天楼都市として有名な歴史を持つアメリカのニューヨーク市。しかし、築年数が古い高層ビル群は、温室効果ガスを大量に排出するという。

 そこで去年の4月、ニューヨーク市議会は2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を80%削減する『気候モビライゼーション法(Climate Mobilization Act)』を可決。まずは市内の建物に温室効果ガスの排出上限規制を設け、2030年までに40%の総排出量削減を目指している。

 そこで、フランス・パリを拠点とする建築会社は、大気中の二酸化炭素を吸い込む超高層ビルの建築を提案した。『6sqft』などが伝えている。

エコフレンドリーな超高層アパート「マンドラゴール」

 パリを拠点とする建築会社『レスクビカ(Rescubika)』は、ニューヨークのルーズベルト島の半分、クィーンズボロ橋から島の南端までの敷地に高さ737メートルの超高層アパートメント「マンドラゴール」の建設提案を発表した。

Facebookで開く
Facebookで開く

 「マンドラゴール」は、多くの神話や民話に出てくる人間のようにも見えると言われる魔法の植物「マンドラゴラ(マンドレイクとも)」にちなんで名付けられたという。

 一見、豪華客船のようなこの建物だが、一部分が空に向かって高くそびえ立ち、ニューヨークのシンボルである超高層ビルを象徴しているとも言える。

Facebookで開く
Facebookで開く

 しかし、この建物は他に類を見ないデザインとユニーク性を兼ね備えている。

Facebookで開く
Facebookで開く

 この建設プロジェクトは、二酸化炭素排出量を考慮し、2050年までにニューヨークをカーボンニュートラルの都市にすることを目指しているからだ。

 160階建てでデザイン予定のこの超高層アパートメントには、36基の風力タービン、1600本の樹木、24500平方メートルの植物の壁、7000平方メートルのソーラーパネル実装が予定されており、二酸化炭素を排出量より多く吸収することで、大気から炭素を効果的に削減し、自然の生態系への汚染を軽減する世界で最も高い“エコフレンドリー・アパートメント”となる。

Facebookで開く

ライフスタイルの変化と社会の変革も促進

 建築が完成すれば、アメリカで最も高い建物となるマンドラゴール。建築会社のレスクビカは、空気を脱炭素化するために木製の材料と様々な手段を使用することを提案している。

 これには、地中の熱を取り込んで地面に放散するのに役立つ地下パイプを使用する空中熱交換器などの受動エネルギーが含まれており、このシステムによって冬の間は暖かい室内環境を提供し、暑い夏の間には建物が適度に冷えるというわけだ。

 また、このプロジェクトではライフスタイルの変化と社会の変革を促進するアイデアも出されている。

 そのため、各アパートには在宅勤務可能なオフィスルームが完備。そうすることで、通勤者の交通量の削減へと繋がり、より環境が配慮できるようになる。

 レスクビカの建築家たちは、この超高層アパートメントのシンボリックなデザインが「人類と自然との関係を象徴し、地球と共生するために環境を保全しなければならないことを私たち人間に思い出させてくれる」ことを期待しているようだ。

Facebookで開く

 ニューヨークは世界中の多くの大都市と同様、最近ユニオンスクエアに出現した「クライメート・クロック(環境時計)」のように、二酸化炭素排出量を減らす必要性を人々に訴えている。

 この環境を配慮したマンドラゴールの建築が実現すれば、新たなニューヨーク建築の未来になることだろう。

written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 63件

コメントを書く

  1. この手のは虫や蚊が問題となり失敗する
    そこの対策を言及しろよと

    • +32
    1. >>2
      前にそのコンセプトで作っても虫多すぎってゴースト化したマンションの記事あったよね

      • +6
    2. ※2
      中国の後追いだよなあ
      ちゃんと具体的な解決策も無くやろうとしてるのは草生える

      • +1
  2. エステー化学に消臭力のでっかいの作ってもらえよ。

    • +3
  3. 同じコンセプトで建てた中国のやつは失敗してたな 手入れ出来なくて蚊が大発生して誰もいなくなり

    • +37
  4. 中国で似たようなマンションが蚊の大量発生で無人と化した前例が・・・

    • +27
    1. ※6
      俺もそれ思った・・・でもそれはそれで
      ラピュタみたいで好きなんだけどね

      • +1
  5. 廃熱はかなりだろう。
    それだと不完全。
    まあ色々、試行錯誤するのはいいと思う。

    • +6
  6. 中国に植物と共に暮らす高層マンションみたいなのがあったよね
    虫がすごくてみんな退去したらしいけど

    • +7
  7. 蚊の巣窟になって廃墟になったって中国のマンションの話題を見たあとだと、植物の維持と周辺環境が心配になる

    • +12
  8. 植物は成長過程で最も多くの二酸化炭素を固定する。ある程度成長したら吸収排出も同じくらいになるので伐採保管し新たに育てる手はずも整えないといけない。当然管理には手間暇費用が掛かるのでうっかりすると中国のポストアポカリプスマンションみたいなことになる。

    • +11
  9. これ、中国の蚊だらけで住めなくなったマンションと同じようような。。。
    コンセプト提案にしてもちょっと昆虫を舐めすぎていると思う

    • +8
  10. 中国でこれやって蚊が大量発生して結局廃墟になったという話が…

    • +8
  11. >1600本の樹木、24500平方メートルの植物の壁

    ついこの前中国のマンションが蚊の大発生で崩壊中の記事を見たけど大富豪向けなら管理費ガッツリ取ってメンテナンス完璧に出来るかな。鯉や金魚を各階に放てばボウフラ対策にもなるかも…続報や内装が楽しみ。

    • +10
    1. ※14
      ボウフラ対策はメダカ、カダヤシ(アメリカメダカなんて言うけど、実際はグッピーの親戚)が便利。ただ、メダカは寒さには強いけど水質にうるさいし、カダヤシは水質の悪化にはかなり強いけど寒さに弱いという弱点がある。

      • +4
  12. 大量の虫と蚊だらけのパラダイスで
    体中を掻きまくりながら
    殺虫ガスを噴霧しまくる美しい未来。
    そして2年後に廃墟になる壮大な計画。

    • +5
  13. 中国のは各部屋のベランダに池まで完備してたから大量発生しただけ
    管理も個人だから発生し放題だったわけで

    • +9
  14. コメントしてから、他のみんなも中国のマンションの話しててワロタw

    大体二酸化炭素を敵視するのも完全に正しいのかまだ分からんのになあ。そういうビジネスなんだと言われた方がまだ理解出来る。

    • +1
  15. やっぱり、みんな中国のマンションを思い浮かべてたw
    管理を徹底しないと、二の舞になるよね、これ。

    • +9
  16. 「植樹が二酸化炭素を減らす」という、過去の教育の間違いを利用して金儲けをしようとする悪徳ビジネスマンが未だにいるのか。

    • +2
    1. ※20
      それだけ無知が多いんだろうね。
      陸上で世界最大の二酸化炭素吸収帯である南米アマゾンのジャングルも、吸った二酸化炭素と吐き出す酸素の総量はプラマイゼロで、二酸化炭素の削減に植物は全く意味が無いってのは昔から地質学で言われてるのにね。
      そんなに二酸化炭素を減らしたいならニューヨークを全部海に沈めるのが一番効果的。

      • 評価
      1. >>30
        吸う量と吐き出す量がイコールならなんで植物の体は有機物なんや?

        • +2
      2. ※30
        あのさぁ、それは極めて短期的な話であって長期的には全く違うよ。
        植物は炭素を固定化して地中に埋めるという重要な役割を行なっている。
        また、動物や菌類にも炭素を分配し、大気に放出される量を明らかに減らしてるんだよ。

        • -1
  17. 普通にアイビーがもっさりしてたらええんちゃう?甲子園化しときゃええんや

    • 評価
    1. ※24
      アイビーは壁を破壊するし湿気も増えるから建物に良くない。

      • +5
    2. ※24
      一回、塀でいいからツタ生やしてみ?
      酷いことになるから。甲子園のあれは凄い管理されてることがよく分かるから。

      • +4
  18. 絶対みんな中国のモスキートマンションの事書くだろうなと思ってたら、案の定。

    • +8
  19. 「土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう。どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ」ってあの娘が言ってたよ。

    • +5
  20. たとえ中国の例のマンションみたくなっても廃墟好きの私からしたらご褒美です

    まぁ現地にはいかないんですけどね 

    • +1
  21. もうちょっと非生物的な二酸化炭素還元システムがあるのかと思ってた

    発想だけならバベルの塔の時代からあるな

    • +2
  22. こういう地面から隔絶された場所で二酸化炭素を木に固定しても
    落ち葉や枝を燃えるごみとして処理したら意味ないのでは…

    • +6
  23. 垂直方向に伸ばすなら素直に太陽光パネルでいいと思うが
    メンテ困難とはいえ植物のメンテより百倍マシだし

    • -1
  24. 緑は欲しいけど虫は嫌!人間の生活圏には人間以外の生き物がいたら嫌!
    現代人ってわがままやな。

    • +9
  25. 水溜りが出来る様ならメダカとか飼いましょうね

    • 評価
  26. 二酸化炭素がどうとかいや間違ってるとかアイツらは頭が悪いとかオマエらこそ地球の敵だとか、

    そんな議論?はさておいて、都市にもっと植物や虫や動物が住めるようになって欲しいと思うのは自分だけじゃないと思う。

    おっかない自然から身を守り安全に暮らそうとすると、野生生物からはどうしても遠のく方向に行きがちでそれはそれでとても良いことでもあると思うのだけど、完全に隔離したり皆殺しにしてしまうとやっぱりニンゲンはストレスを感じる生き物じゃないかと思う。

    距離感が難しいけどこの記事みたいに植物だらけのビルを都市の中に調和させてみようという試みとかはあっても良い気がするよ

    • 評価
  27. ボウフラ徹底処理して蚊を減らすことは出来ても
    アブラムシやらケムシやらはマメに殺虫剤撒かないと話にならない
    いっそのこと虫の付きにくい植物限定にすれば良いんじゃないかな
    日本でもお馴染みのキョウチクトウみたいな猛毒の植物を

    • +3
  28. この建築物のイラスト書いた人は
    ジブリのアニメに影響を受けている
    と思うよ。

    • -1
  29. リモートが加速してる中で、わざわざ高層マンションに住む意味ってなんだ?って風潮はすぐに来るよ。こんなことしないでも普通に田園に住めばいいってことになる。
    エコだって今は意識高い系のアピールとファッションになっているが、近くエネルギー関連の規制が入れば「エコはあたり前」になって、彼らにとって割高な買い物をするだけの意味や旨味も消え去る。
    そうなると植物管理や電力などの維持管理費がべらぼうにかかるだけの負の遺産になるのがこのビルの確実な未来。
    それに皆、中国の虫の話で盛り上がってるけど、本質はむしろ「植物の根」だよ。
    これは本当に脅威で、どんな厳重に防備してもいつかは破られ、その亀裂から崩壊が始まる。

    • +2
  30. 二酸化炭素の排出なんてどの道石油や石炭が枯渇すれば減るんだからそんな急いで対策しなくてもいいんじゃないかと思うんだがどうなんかね
    今の使用量だと後50年で枯渇するって試算されてるし

    • -2
    1. ※47
      あの試算ってどれくらい信憑性があるんだろう
      私が子供頃(アラファーです)に既に「保ってこの先50年」って言われてて、でもそんな試算を聞く度「保って50年」って言われ続けてる感じがするんだよね…
      新たに油田が見つかり続けてるってことなのかもしれんけど

      • 評価
      1. ※50
        信頼性でいえば 100% ですよ。
        重要なことを知らされてないか、忘れてます。
        それは、「今の技術」で「今と同じお値段」で出せる量です。
        ですから、技術場進歩すれば、増えます。
        原油の取引価格が上がれば増えます。
        シェールオイルは技術が進歩して増えたものの一つです。

        • 評価
    2. ※47
      あの「試算」は資源メジャーが価格を高騰させるために流してるデマ。
      希少価値を演出してるだけだよ。
      実際、遥か昔から「持って三十年、五十年」と言われ続けて、もう特に五十年経ってるが逆にあまりまくって価格崩壊が起きるから減産、減産できてる。

      • 評価
      1. ※57
        資源寿命
        石油は永遠の40年と言われているね、某永遠の17歳声優の如く
        石炭は200年以上(埋蔵量多すぎて不明)
        ウランは70年(これは計算上間違いないそう)

        • -1
  31. 木を植える土地がないならいっそ地下をどこまでも掘り進んで地上は緑いっぱいにしたらどうですかねぇ

    • 評価
  32. 張った根で壁が壊れる未来しか予測できない
    最終的に廃墟付きの野山にするんならそれはそれで良いけどさ

    まぁお金はあって意識高い系でありながら知識はちょっと低めな方々相手の商売には良いんじゃない?
    本当に地球環境に役に立つことならもっと他にあるのだけど

    • 評価
  33. 建築素材が二酸化炭素を吸収するのかと思ったら植物を使うのかい

    • +1
  34. 自然と共生とか言っておきながら、
    ちょっとでも虫が出ようものなら殺虫剤撒きまくるんだろうなぁ

    • +3
  35. 虫対策に、アシダカ軍曹はじめクモ軍団の大量雇用が不可欠だな。

    • +5
  36. 私は水も心配です。
    植物には水が必要で、土に雨水を保たないとならなくて、
    水って実はものすごく重いらしい。
    アクアの人は集合住宅だと自宅にどのくらい水槽を
    置けるか、算段するらしいです。

    • +3
  37. これを作るのに何万トンのCO2が作られるのか…。

    • +2
  38. こういうコンセプトは好きだけど
    なかなか実現、とういか維持は難しいんだろうね

    • +2
  39. 植物は二酸化炭素を排出もしてるのでさほど劇的に減るものでもないし
    なにより過度な規模の建築を行う事によって排出される二酸化炭素の量を考慮してないよねっていう
    建築で出た二酸化炭素をペイするには何百年かかるのかな?

    • +2
  40. どっかの国でこの建物みたいに植物多すぎて虫群がってきて結局廃墟化みたいなことになったマンションなかった?

    • 評価
  41. ええんちゃう?植物研究兼二酸化炭素回収施設にしようぜ
    国際的事業にして世界中に建設しようぜ

    • -1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。