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体育館の屋根が吹き飛ぶ!猛烈な突風、マイクロバーストの恐ろしさ(アメリカ)

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(著) (編集)

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 今月14日、アメリカのノースカロライナ州で、小学校の体育館が猛烈な突風に襲われ屋根の一部が破損、生徒が負傷する出来事があった。

 この突風は、マイクロバーストという強力かつ局地的な下降気流によるもの。

 この気流は、飛行機の墜落を招くこともある、恐ろしいダウンバーストの一種であり、アメリカでも甚大な被害をもたらすと恐れられている。

 生徒と教師がいた体育館を直撃し、屋根の破片や瓦礫とともに吹き荒れたマイクロバーストのすさまじい力をとらえた衝撃映像が公開されていた。

Video shows students running as storm tears down part of NC school

突然の激しい突風と吹き込む残骸。その時彼らは…

 動画はその瞬間をとらえたカメラの映像だ。

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 当初、館内ではおよそ20人の生徒と教師1人がバスケットボールなどをしていたが、壊れた屋根の残骸が吹き込んでくると同時に必死で逃げだした。

 生徒たちはすぐに走り出したものの、猛烈な強風が入った際、3人が怪我を負ったという。

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 だが幸運なことに軽傷で命に別状はないという。この時間、学校があるサンプソン郡には激しい雷雨警報が出ていた。

局地的な範囲で吹き降ろすマイクロバースト

 マイクロバーストとは、上空から地表に吹き降りる猛烈な下降気流ダウンバーストの一種だ。

マイクロバーストの例:2019年にノースカロライナ州で発生したもの

 ちなみにダウンバーストは、上空が低温で地表が高温の時など温度差で発生する積乱雲からの下降気流のうち、極めて強力なものを指す。

 下降中に弱まることなく、地表付近に吹き降りて放射状に広がる強風は、たびたび深刻な被害をもたらす。

 実際、離着陸時の飛行機がダウンバーストの影響で墜落する事故なども時折発生している。

 そしてマイクロとは、ダウンバーストの風の範囲による呼称で、一般に4km以上だとマクロバースト、4km未満のものはマイクロバーストと呼ばれるそうだ。

風速38mの恐怖。雷雨時に発生する傾向も

 それなら範囲が狭いマイクロのほうがマシなんじゃ?って気もするが、実は一般的にはマイクロバーストのほうが風速が速くて強力だという。

 なおアメリカのアメリカ国立気象局は、この体育館を襲ったのがマイクロバーストによる風速38mもの風だったと発表。

 またマイクロバーストは雷雨の際に見られる現象で大きな被害を引き起こす恐れがある、とコメントしている。

崩落の中、祈りながら逃げていた生徒も

 局地的な範囲を叩きつけるように吹き降りる凶暴な風。今回のケースは、マイクロバーストの怖さをあらためて実感する出来事になった。

被害直後の体育館の外観

 当時、体育館にいて逃げた生徒の一人は、建物が崩れ落ちる音を聞いたと語っている。

 「そのときすぐにみんなが無事でいられますようにって祈ったんです」

 現在ガラスや瓦礫が散乱した体育館は修復のため閉鎖されている。

 一方、学校の広報は壊れた建物は再建できるとし、なにより生徒が助かって良かった、本当に幸運だった、と最悪の事態を避けられたことに感謝している。

References:myfox8 / wbtv / abc11 / youtube / など /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. なんという無理ゲー
    コントのセットみたいに壊されるんだな

    • +6
  2. 楽屋と二重構造になってる舞台側だからこの被害で済んだが反対の出入り口側だったらもっと悲惨な事故になってたって事か

    • +1
  3. 本当にアメリカの大自然の力は驚異的だわ!
    こういう所に住んでいると、物の考え方もワイルドになると思う

    • +1
  4. 屋根の残骸が落ちてきたということだけど
    何で察知できたかも知りたい
    すごい音とかしたのかな

    • +6
  5. 38mの風ということは台風並みの風か

    そのくらいの威力の風が襲ってきたのであれば体育館の外壁のレンガ壁が崩れているのも納得だな

    • +1
  6. いくつもの飛行機を墜落させてきた謎の現象を解明しダウンバーストと名付けたのは
    気象学者の間ではミスタートルネードとして知られる藤田哲也氏。
    戦中の原爆爆心地調査の経験が役に立ったとか。

    • +9
    1. ※9
      叩き付けるような風圧の本当の中心地は、意外と電柱や樹木などの倒壊があまり見られず(真下向きだから)、その周囲の数百メートル円が渦を巻くように四方八方へ放射状に散った強い横風、って感じのだっけ。

      特にギュッと凝縮されてるマイクロバーストでは、飛行機で突っ込む場合、接近すると向かい風で浮き上がる(飛行機は向かい風に対して飛ぶほうが揚力が強まる)⇒ 「あれ?予定より高度が上がりすぎ?」と思って修正の降下操作に入ると、中心に達した途端、巨人の手で地面へ叩き付けられるように一気に強い力で下へ押し落とされる ⇒ 駄目押しで、やっと抜け出したかと思ったら 離れる際は追い風が続き、高度を回復しようにも 逆にずるずる失速していく ――― という三段構えで、空港直前の着陸態勢で高度と速度を落としている航空機を殺しにくるやつ。

      • +3
  7. こう言う動画は本来のスピードで見せてからスローモーションで見たいわ
    スローしかないと実際の威力が判り難いと思うんだけどなぁ

    • +1
    1. ※11
      これほぼ当倍速だと思うよ。監視カメラのインターバル撮影的なコマ落ちをしているからスローと感じがちだけれど、再生速度をあげてみると人の動きがあきらかにおかしくなる。
      まだ気づいていないときの様子から始まるCBS17のバージョンだとややわかりやすいかな。
      Video shows students running as storm tears down part of Sampson County school
      (www.youtube.com/watch?v=EHdoiuGWjXo)

      • +6
  8. 不覚にも明るい体育館もいいな~なんて思っちゃった

    • 評価
  9. 自分だったらビビって動けなくなりそうだし走っても足がもつれそう。生徒さんたちの素早い反応はやはり若さだな…怪我してしまった生徒さんは気の毒だが、大きな怪我じゃなくてよかったね…

    • +2
  10. まさに「爆発」だな…
    日本だと災害の代表格は「地震」だけど、アメリカは大気系の災害がまず浮かぶね
    咄嗟に避難できたのも、日頃の危機意識の高さが大きかったんじゃないかな
    今回は本当に不幸中の幸いだった

    • +2
  11. なぜ、マイクロバーストなどというものが起きるのか?
    なぜ、それを起こすまでの温度差ができてしまうのか?
    条件が揃っていても、起きるときと、起きないときの違いは、なんなのか?

    • 評価
  12. 屋根が吹き飛ぶ中
    バスケットゴールは無事に見える

    • 評価
  13. 日本の場合、これって極めて深刻なニュースだよね、避難所として使用している
    風に対するリスクが体育館など大型収容施設にはあるんだね
    確実に日本でも起こるだろうし
    その被害と避難そのものへの信頼への影響は致命的であると言わざる得ない

    • 評価

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