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12月は宿題廃止。アイルランドの小学校、宿題の代わりに「小さな親切」を生徒に奨励

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(著) (編集)

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jarmoluk/pixabay
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 子供たちにとって、学校で勉強や宿題をすることだけが人生において最も重要ではない。アイルランド南部の小学校では、人間として何が大切かを生徒1人1人に実践させる特別な月間を、この3年にわたりプロジェクトとして導入してきた。

 今年は、例によって12月に全校生徒の宿題を廃止し、その代わりに誰かに小さなことでもいいから親切な行いをすることを生徒たちに奨励している。

 去年もこの試みが大きな成功を呼んだ学校側は、「若者たちが絶えずプレッシャーを感じるSNSが蔓延するこの時代だからこそ、こうした思いやりのある行為の実施が、社会で前進していくためのベストな方法となる」と話している。

12月いっぱい宿題を廃止にした小学校

 アイルランド南部コーク州にあるGaelscoil Mhichil Ui Choileain小学校では、12月いっぱいは全校生徒への宿題が出ない。

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image credit:Gaelscoil Mhichil Ui Choileain/Facebook

 今年で3年目となるこの特殊な試みを実践している同学校側は、宿題の代わりに、子供たちには家族や友人、地域社会へ、どんな小さなことでもいいから親切な行いを実行することを求めており、各生徒は毎日、「親切日記」にその行為を記録していく。

 去年の12月は、宿題の代わりに感謝の気持ちを示すよう子供たちに薦めたところ、子供らとその家族は「感謝日記」にそれらを記録し、大きな成功を呼んだ。同学校の副校長は、このように話している。

去年の試みは、圧倒的な成功と積極性を導きました。今年は、積極的にアプローチし、誰かの人生に大きな違いをもたらすことができるような親切行為を行うよう生徒たちは求められています。

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地域社会全体への互助が最終目標

 学校側は、子供たちに高齢の隣人に何か親切なことをするか、孤独を感じている親戚や友人たちにやさしい行為をすることを提案しているが、誰かの1日を明るくするものであればどんな小さなことでも構わないという。

 また、この試みがより素晴らしいものとなるよう、学校側は「親切なバケツ」も用意。子供らは、互いに親切な言葉を綴ったメモを書いてこのバケツの中に入れるのだ。

「親切な日記」と並んで「親切なバケツ」を設置することで、子供たちには思いやりの気持ちが湧き起こります。私たちは、子供たちがお互いにまわりの人々を思いやり、それがによって自尊心を高めるきっかけになればよいと思っています。(副校長)

 毎週金曜日、学校の朝の集会ではランダムに親切な行為を選び、その場でシェアされる。小さな親切や、やさしい言葉が、誰かの人生に大きな違いをもたらすことができることを強調するためだ。

私たちが今いる世界は、若者が絶えずプレッシャーを経験しているSNSによって消費されています。

今の社会で前進していくためのベストな方法は、1人1人が優しさを実践することではないでしょうか。(副校長)

 更に学校側は、12月の宿題廃止の最終目標として、各クラス全員でもって地域社会を助けるためのプロジェクトを生み出すアイデアとなるように導いている。

References:sunny skyzなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. とても良い取り組みだと思うけど
    うちら日本でそれやると作文用紙5枚以上とかでその善行を書かなきゃいけない上に
    先生の認めるマニュアル通りの親切以外は却下&みんなの前で吊し上げのコンボになるから
    やってようがやってまいがコピペの作文出すだけの茶番に成り果てるんだ

    • +22
  2. 道徳はマニュアルではない
    善行を考え、実行することは
    道徳としていい宿題だと思うよ

    • +17
    1. ※2
      強制は良くないと思うけど
      イジメをしないことの強制とかならいいけど子供だし

      • -5
  3. クリスマスも近いし、サンタさんに高額なプレゼントをねだるより、みんなが小さなサンタさんになってとってもいいことなんじゃないかな?

    • +16
  4. これは宿題あっても出来ることじゃないか?

    • -10
    1. ※5
      通常の宿題+αだと、時間的にも心理的にも
      課題を満たすためだけのやっつけ仕事になりやすいからでは?

      最終目標が、各クラスの全員規模で
      地域社会への貢献プロジェクトを生み出す、という
      1つの福祉企画の立案・運営を小学生に経験させるレベルだし。
      じっくり腰を据えて考え、準備・実行できる環境を用意するのは、
      ただ単に机に座って問題集を解くのを途切れなく続けるだけより
      大人になって社会へ出て行くために有意義な経験だと思う。
      今後の勉学へのモチベーションにもなるだろうし。

      • +8
      1. ※8
        今の子は理屈並べて成績にならないと行動しないのかい?

        基本は『仁』だよ。
        朝礼で目の前のやつが倒れたとき、とっさに支えるようと身体が動くのが『仁』。

        • 評価
    2. ※5
      これは素直に自分も思った

      なぜ、宿題と良い行動の両立を考えないのか
      宿題終らせてから遊びに行くじゃん、その時ちょっとだけ周りを見渡して困っている人がいたら手助けをする。
      いなければ、普通に思い切り仲良く遊ぶ
      場合によっては、宿題を持ち寄って皆で話し合いながら進める、そんな協力型の宿題でもいいじゃん
      なぜ、片方をなくすから親切にしましょうとなる、親切ってのは宿題っていう嫌なことを無くした代わりでやるものなのか?

      • -8
  5. しかし学問と集団生活を学ぶ場所だった筈の学校が子供に対して教えなきゃいけない事がどんどん増えてる気がする
    本来親が個々に遣る事を遣ってない、若しくは知らないのが当たり前に成っちゃってるのかな
    何処の国でもだが先進国ほど深刻そう

    • +11
  6. 小学生の宿題なんてなんてこういうのでええねん
    でも、日本の小学校は「知らない人がいたら走って逃げましょう」って指導するからな

    ・・・あれ傷付くんやで

    • -4
    1. ※9
      いたら、なの? 声をかけられたらじゃなくて?
      まぁ寂しいことではあるけど昨今相次ぐ事件を考えたら仕方ないよ
      たまに地方へ行くと、あちらから挨拶してくれる小学生がいて嬉しい
      不意打ちだから挙動不審にならないよう、こっちも元気に返すようにしてるw

      • +3
      1. ※10
        ちなみに地方の小学生や中学生が
        見知らぬ人にも挨拶して来るのは
        「返事しない奴は不審者なので注意」
        という指導をされてる場合が有るんです。
        とても残念な事ですが。

        • +3
      2. ※10
        いたら、だよ。
        一旦大通りに出て、他の子や第三者の大人が来るまで路地で知らない大人と2人きりになる事すら避ける、あたりまでマニュアル化されてる感じ。

        最初は、今の小学生は不可解な行動するんやなー、って思ってたんだけど、
        あ、これ俺が不審者認定されてるんだな、って気付いたらすべてが繋がった。

        • +1
    2. ※9
      「困っている人がいたらどうしますか?」
      →「たすけまーす」

      「知らない人がいたらどうしますか?」
      →「すぐに逃げまーす」

      実際見てるけどこんなもんだよ
      日本の学校は道徳の授業でさえ与えられた質問への模範解答するクイズでしかない

      • +9
    1. ※11
      あれもやれ、これもやれって要求を増やしていく典型的なダメ親パターン

      子供が要求されてるのは宿題だけじゃないから

      • +4
  7. まあ、映画「ペイフォワード」みたいな展開になればいいんだろうけどね。
    ほかの人も書いてるけど、子供のことをおもんばかって「声かけ」したら、不審者として通報される今の日本では、なかなかむつかしいと思うし。

    • 評価

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