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大寒波っていうけどロシアに比べれば… 見よ、これが氷点下65度の世界だ。

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(著) (編集)

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 世界各地が大寒波に襲来されている。ナイアガラの滝は凍り、フロリダでは30年ぶりの雪が降るなど、寒さを伝えるニュースが届いているが、寒さの大本山、ロシアの極東やシベリア地区ではどうなっているのだろう?

 通常でも冬場は-50℃(氷点下50度)くらいだというのも驚きだが、今年は平年に比べて更にそれを10度以上も下回る記録が報告されている。

 サハ共和国では、-60℃を下回る日が続きついに-65℃を記録した。車の故障により、道端を歩いていた20代の男性2人が凍死したという。

 ここでは、最近報道された地球上で最も寒い定住地として知られているサハ共和国・オイミャコン村とその周辺の地域の極寒ニュースやエピソードを見ていくことにしよう。

新しい温度計が寒さで壊れる

 オイミャコン村は、北半球で最も低い地上気温が観測された地点であり、1926年に-71.2℃を記録したともいわれている。

 だがその気温は測定方法に議論があるため、現地では1933年の記録である-67.7℃が公式な記録となっているようだが、それでも人がどうにか生活できるレベルの寒冷地であることには変わりない。

 最近この村には新しい電気式温度計が設置され、以前の温度計に比べ低い気温が観測され始めたが、ある日-62℃から動かなくなってしまい、寒さで壊れたと報じられている。

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image credit:@ sivtseva9452

 一方この日、村内では昔ながらの温度計で-67℃を観測した人もいた

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image credit:Ykt.ru

魚はすべてカチッカチやで。ヤクーツクの魚市場

 また、大抵のものが凍ってしまうこの地域では、地元の人がサハ共和国の首都ヤクーツクの魚市場で新鮮な魚を見せるツアーもある。

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image credit:Vera Salnitskaya
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image credit:Vera Salnitskaya
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image credit:Vera Salnitskaya

 ガイドの男性によると、外気温が-48℃ぐらいのとき、人々はストロガニナという魚の料理を買いに行くそうだ。

 ストロガニナは幅のひろい白身の魚を薄く細長くスライスしたルイベのような料理で、値段はおよそ1,600円ほど。シベリアの先住民に人気の料理だそうだ。

ヤクーツクの魚市場の動画

Fishing market Yakutsk. Now 49C’ below zero.

 これを撮ったカメラマンは録画だけで手が凍傷気味になったという。当時の気温は-49℃を下回っていた。市場に立つ人々はどうやって寒さをしのいでいるのだろう?

-50℃も-60℃もそう変わらんから。オイミャコン村の人々にとっての日常

 一方、オイミャコン在住のセミョン・ヴィノクロフさんは今月14日にいつもと変わらない普段の生活を動画で紹介。この日の温度計は-60℃ほどだった。

Ничего аномального. При минус 60 в поселке Оймякон люди живут обычной жизнью

 この動画についてセミョンさんは以下のように話している。

今、私たちはヤクート馬の毛並みを整えています。私たちにとってはこれが日常なので、ジャーナリストの人たちに「どうやって暮らしてるの?」と聞かれると「こっちに来てみればわかりますよ」と答えてます

 同じ日にヤクーツクの女性が撮った映像。氷がついたまつげが重そうだ

Beauty in the cold/Anastasia Gruzdeva

住民の度肝を抜いた観光客の水浴び

 今月半ば、世界一寒い定住地ともいわれるオイミャコン村の泉で、中国から来た観光客が水浴びをして現地の住民の度肝を抜いた。

Chinese tourists in Oymyakon/Anna Liesowska

 当時の気温はなんと-65℃。彼らが入ったのは一年中凍らない泉ではあったものの、この気温でわざわざ服を脱ぎ水をかぶるような住民はまずいないため、前代未聞の勇気あるパフォーマンスと話題になった。

 現地のジャーナリストは「この気温に慣れている我々ですら屋外でこんな恐ろしいことはしません」などとコメントした。

雪上で撮ったリアル白雪姫?

 昨年12月半ば、写真家のピョートル・チュグノフは、気温-41℃のヤクーツクで、真っ白な雪の上でポーズをとるバレリーナを撮影。

 リアルな冬景色で幻想的な「白雪姫」をインスタグラムで公開した。

 ネット上ではモデルが寒いのでは?という声もあったが、彼女は直前まで防寒着やブーツを身に着けており、撮影も短時間で済ませたという。

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image credit:CrimeYakutia

極寒の地で起きた悲劇

 とはいえ、こうした極寒地域では寒さがもたらす痛ましいニュースも報じられている。

 先日、馬の飼育師が友人4人とともに、シベリア東部を流れる川のそばで飼育している動物の様子を見に行ったものの、途中で車が動かなくなりやむなく徒歩で移動することになった。

 彼らは重い荷物で歩けなくなった仲間を運びながら進んだが、厳しい寒さをしのげる服も着ていなかった。のちに救助隊が駆け付けた時には、すでに2人が亡くなっていたという。

平均気温が下がりつつあるサハ共和国

 なお、サハ共和国一帯は、平均気温が過去最低に近づきつつあり、今年に入ってからは比較的暖かいはずの首都ヤクーツクも日中の気温が-50℃になったりしている。

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image credit:@m_troeva
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image credit:instagram
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image credit:@khakhsaat_djulus
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image credit:@ion_ionsky

 一歩間違えば死と隣り合わせとなるロシア極北の地。画像を見るだけでも十分寒いが、ここで暮らす人たちは、その環境をやり過ごせるだけの体質や、この地で学んだ生活の知恵で雪と氷の長い冬を乗り切っているのだろう。

via:siberiantimes / dailymailなど / written by D/ edited by parumo

※追記(2018/01/18):本文の一部を修正して再送します

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この記事へのコメント 79件

コメントを書く

  1. 興味深くて面白い内容なんですが、ツイッターで流れて来る記事のサムネがちょっと…

    • +7
  2. 人間がほかの生物より最も秀でているのは知能ではなく環境への適応能力だ、という話を聞いたことがあるけど、なるほどといった感じがする。

    • +19
  3. 寒さで露出した皮膚が痛そうw

    魚市場は良さそう、鮮度高いまま凍ってそうだし

    • +19
  4. 電気式温度計が壊れる寒さの中でも測定できる旧式の温度計、素晴らしいな

    • +56
  5. オイミャコン村って夏は意外と高温になることがあり2010年7月28日には最高気温が34.6℃、日本でいうと猛暑日の一歩手前になったことがあるんだよね

    • +27
  6. 北海道の-20℃を体験してきたけど、
    風邪やインフルなどのウイルスが居ないから、
    寒いんだけど体調はすこぶる調子が良い、そういう点では本土より環境がいいよ!
    でも、すべてが凍るからとにかく大変だった。

    • +27
  7. フィンランド「そろそろ長袖のシャツに着替えるか…」

    • +13
  8. 中国人は滝行みたいなもん?
    それともただのお遊びでやってるの?
    これはロシア人もびっくりだわ

    • +2
  9. あの……なんでそこに住んでるんですか?って聞きたくなる。

    • +7
  10. 管理人さん20代の2人が凍死し亡くなったのはオイミャコンではなくヤクーツクでは?

    • 評価
  11. 非常に興味深い
    エベレストの頂上よりはるかに気温が低いとは

    • +6
  12. 気温-65℃んとこで、0℃付近(ですよね確か?)なんだろう水を被れば体感ヌクヌクともすればアッツアツだったりでは? ただ突っ立っとくだけよりもそうしてたほうが楽なのかなーな気が。

    • +5
  13. 日本の夏と比べて100℃くらい差があるなんて愕然とする

    • +15
    1. ※16
      オイミャコンでも家の中は20℃くらいらしいから外との気温差80℃くらいらしいぞ

      • +10
  14. 魚市場のお魚、パン屋さんのバゲットみたい

    • +22
    1. ※18
      ここに住んでる人もそうなのかは知らないけれど
      後から来た人に元々住んでる土地を追い出されて寒いほうに住むことになった人たちもいるらしいよ

      • +3
  15. -65度とか二酸化炭素がドライアイスになる温度(融点約-57度)なんだけど
    外気の空気の組成とか人体に影響ないのかな
    ある程度二酸化炭素が体内にないってのも人体に毒(いわゆる過呼吸)だって話だが
    あと植物は光合成とかできるのかな

    • +8
  16. 無理だ……
    こんな極寒の土地で対応しちゃえてる民族・人種もすごいけど…でもこれじゃ、ロシア/ソ連が昔から南方の土地を欲しがるわけだよね
    トルコ方面にしても日本にしてもそりゃ欲しがられるわ
    このサハ地方とまではいかずとも、似たような極寒地域なんだろうし

    • +8
  17. 家の中は何度あるんだろう?温度差は大丈夫なのかな

    • +7
  18. >雪上で撮ったリアル白雪姫?

    え?うん…雪って付いてるけど…お咄知らないの?と思ってしまったw

    • +3
  19. お店で、魚がバスケットにたてて陳列されるという事実。

    • +24
  20. ここまで寒いと目とか口とか凍りそうで怖い
    肌もダメージ受けないのか不思議だ

    • +9
  21. 住民のご先祖はなぜ敢えてこの一帯に住み始めたのだろう。
    「そこにマンモスが居たから」
    「そこに金鉱があったから」
    「来たくなかったけど、筆髭のおじさんに行け言われたから…」

    • +11
  22. 気温-65℃で年中凍らない泉って謎だな
    仮に温泉だとしても、そこは永久凍土じゃないの?

    • +3
  23. よくもまあ、氷の上をポワントで立つわ。
    滑ったら大けが、バレリーナ人生終わりだよ。

    • +4
    1. ※32
      ここまで寒いと氷の上でも滑らないものなんよ

      氷上で滑るのは、氷とその上にある物体の間で水(圧力によって氷の一部が融けるので)が潤滑油の役割を果すからなんだけど、あまりにも寒すぎると氷が解けないから氷上でも滑らなくなるわけ。実際『おろしや国酔夢譚』撮影の際、サハ共和国に行ったクルーも帰国後そのようなことを語ってる

      • +8
  24. -65℃っつたら、ウチの冷食工場のフリーザー(-35℃)よりも寒いやんけ
    (;´Д`)

    • +17
  25. 因みに二酸化炭素が凍る気温でもある。
    空気だけはとてつもなく綺麗だぞw

    • +7
  26. オイミャンコ村はウイルスも生息できないので風邪をひかないのだけど、住民がよそへ出かけた時に病気にかかったりしたら大変…と思ってしまう(現地の人達には既知のことなんだろうけど)。アステカ帝国で欧州からの病気が免疫のない人達を襲い、5年間で人口の8割を失い、その原因がパラチフスC菌である可能性が高いとの記事をこの頃読んだのでなおさら(南北アメリカとも人口に打撃を与えた大きな原因が免疫のなかった病気の到来だし)

    • +4
  27. マイナス10度の時点で息を吸えば肺が縮む感じがあるし、こんな気温で下手に空気吸ったら体の内側から凍りそうだ……

    • +12
  28. 凍った魚を立てて並べてる屋台の絵がシュールで笑っちゃいました。
    世界は広いもんだ!

    • +8
  29. こんなに寒さに強いロシア人を撃退した
    フィンランドの冬とその中を自在に動き回った兵士
    極地では記録にない時代にもいろんな事があったんだろなぁ

    • +11
  30. いやだなー、長野生まれだからマイナス10度でスキーとかしてたけど暮らすのは絶対にいや、絶対に絶対だ。

    大気からco2が固体化して抜けても、住民は顔を覆う物をしてるから、おかしなことにならないんだろうね
    もちろん肺の中の空気が一度に全部入れ替わるわけじゃないし、その気温で直接吸い込めば鼻の中が凍ってしまうから、マスクするんだろうけど。

    • +6
  31. 動いている水は、凍る端から流れるからね

    • 評価
  32. 1行目
    × ナイアガラの滝は氷、
    ○ ナイアガラの滝は凍り、

    • +2
  33. コンタクトレンズとか、目の中でパリンパリンにならないんだろか?
    むしろ装着した方が眼球守れるような気もしないでもない。

    • +6
  34. なんかで読んだ知識だけどあの凍らない川は湧き水で昔からあの辺りの住民が極寒でも暮らせる大きな要因になっているらしい。

    あの辺に人が移り住むようになったのはやはり極寒の地の利で外敵から守りやすいし、あまり目を(魅力的では無いので)付けられないという利点が在ったようだ。

    北極でも気温が-40~-50度という認識みたいなので寒気の吹きだまりになっているこの辺りの方が寒いという事だった。(間違いがあったらご指摘ください)

    自分は+5度位でへこたれているので寒い地方は苦手です。(熱いのも苦手だけど)

    • +10
  35. ちょっと前にここを取材した番組やってたな
    市場のおばさんが服の中に携帯をしまい込むライフハックを紹介してた
    なんでも携帯のバッテリーは温度が下がりすぎると充電がすぐ無くなるから体温で保温しておくんだと

    • +6
  36. サムネイルの画像がなんか怖いような気持ち悪いような感じがする。

    • +2
  37. 「トップ絵(サムネ?)がゾワッと」みたいなこと言ってる奴がチラチラいるけど、俺は何ともないんだが、トライポフォビア的なことなんかね?

    • +12
    1. ※57
      睫毛についた氷が蛾の卵が並んでるみたいに見える

      • +3
  38. 今の日本の寒波なんて、この人達からしたら、鼻で笑われそう。

    • 評価
  39. こういう場所に住んでる方は本当に大変かとは思うけど
    まつげのは本当に気持ち悪いです。ごめんなさい
    テレビで何度もパチパチパチパチしてる映像をしかも高速映像を連続で流されて本当に気持ち悪かった、、、、
    それよりもこういう場所に住んでるねこさん、特に野良猫さんとかいるのかな?
    そっちのほうが本当に心配になった、、、

    • 評価
  40. サハの町のことテレビでやってたけど
    どうやってこの寒い中暮らしてるのか、何枚服着てるのかってインタビュアーが尋ねたら
    いかにも人のいいおばちゃんがいきなり極寒の外で脱ぎ出して
    一枚二枚三枚…下に二枚着てるから全部で七枚だね!あっはは!
    って教えてくれてた。サービス精神しゅごい
    顔がアジア系なのもあって、妙に親近感というか、和みました

    • +1
  41. 顔は晒していても大丈夫なものなのか?

    • 評価
    1. ※68
      顔は毛細血管が密な箇所なので、寒さには強い、と言いたいところだが・・・

      『おろしや国酔夢譚』撮影で行ったクルーは、短時間外気に晒されただけで危うく鼻が凍傷になるところだった者もいたそうだ。(何でも鼻先が白くなり、暖かい部屋に入ると猛烈にむず痒くなった。で、現地の人から「凍傷になる前兆だ、早く処置しろ」と言われたとか)

      その撮影時の話だが、クルーが手袋三枚重ねて着ても、猛烈な寒さのため〝寒い〟を通り越して「痛い」と感じる中、現地の人は素手で魚を釣り、素手で魚をつかんだり、糸に付いてくる氷を素手でしごいて取っていたそうな。で、何ともないのか尋ねたら、「慣れてるから」と簡単に片付けられたとか。

      サハの人は、基礎代謝の熱量やそれを全身に伝える毛細血管の密度、体脂肪による保温力が全然違うのでしょう

      • +5
  42. なんで市場の人たちの息は白くならないの??

    • +1
    1. ※71
      息が白いのは塵とか埃とかが舞ってるからだから空気が綺麗だと白くならないらしいよ

      • +2
  43. 気温より暴風が・・・
    南極は-50度でもこれに暴風が加わると体感温度は想像を絶する(-100度以上)
    超防寒装備+群れ回転する皇帝ペンギンでさえ凍死するケースが有る

    • +3
  44. 凍った魚を凶器にして食べてしまえば完全犯罪できそうね

    • +2
  45. サムネのまつげがキモい悪い。集合体的なゾワゾワ感。鳥肌がヤバイ。

    • 評価

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