この画像を大きなサイズで見る商船「バタヴィア号」は、オランダ東インド会社の船団の1隻として1628年、オランダからインドネシアに向かっていた。
ところが1629年にオーストラリア西海岸沖60キロの海に浮かぶサンゴ島で座礁した。船内では座礁する前から権力争いが行われていた。
ノンフィクション小説にもなった「難破船バタヴィア号の惨劇」はこうしてはじまる。
船の名簿に記載されていた341名のうち、難破で60人が死亡。280人の生存者は無人島であるビーコン島に逃げのびたと言われている。
ところが島でも生存者らは血みどろの争いを続けていた。以降、ビーコン島は”殺人島や”バタヴィア号の墓場””という異名で呼ばれるようになった。
今年11月、当時の生存者である5人の遺体が新たに共同墓地から発掘された。これは事件の真相を突き止めるために現在行われている発掘調査の最新の成果だ。
発見された遺体から事件の真相が徐々に明かされる
「過去3年で、ビーコン島の中央部から計10体の遺体が発見され、バタヴィア号が難破した後の状況を示唆する貴重な新情報が得られました」と西オーストラリア大学の人類学者ダニエル・フランクリン博士。
この画像を大きなサイズで見る血みどろの争いを続けていた生存者たち
当時、280人以上が事故を生き延びたと考えられているが、生存者の運命も結局は船と共に沈んだ人たちとそれほど変わらなかった。それからの数ヶ月で血みどろの虐殺が発生したからだ。
バタヴィア号の処女航海は最初からトラブル続きだった。船員、兵士、民間人を乗せ、7隻の商船隊を組んでオランダを出港したバタヴィア号は、オランダ領東インド(インドネシア)の香辛料を目的としていた。
この画像を大きなサイズで見るしかし出港から間もなく、北海で嵐に見舞われる。
バタヴィア号は不運にも商船隊と逸れ、しかも船長と船団長が仲違いする始末。そこへ女性客が船員によって襲われ、血の惨劇の気配が早くも漂い始めていた。
船の難破後、人々はフートマン・アブロラス諸島の島に逃れた。だが島では真水がほとんど手に入らず、状況は徐々に深刻なものとなる。
この画像を大きなサイズで見る次々と繰り返される虐殺、115人の生存者が殺される
この時、生存者40人のグループを束ねたのがバタヴィア号のナンバー3であった商人イエロニムス・コーネリスだ。
彼は自分たちが生き残るために、グループ外の生存者たちを他の島に水があると騙し、小舟に乗ってそこを去るよう仕向けた。
さらにコーネリスは兵士の武器を取り上げ、残った生存者を殺害。女子供にも容赦がなかったが、一部の女性は性的な奴隷として生かされた。
この間115人の生存者が殺されたと考えられている。また現在分かっている範囲では、新たに発掘された遺体はこの混乱を逃れていたようである。
この画像を大きなサイズで見る「今月発見された共同墓地の遺体は丁重に埋葬されています。犠牲者を隠すために慌てて埋めた様子はありません」と調査チームメンバーのアリステア・パターソン博士。
パターソン博士は、船が難破してから虐殺が起きるまでの間に亡くなった人たちではないかと推測する。
同位体分析によれば、意外にも犠牲者の多くはオランダ出身ではないことが判明している。遺体の調査からはまだまだ新しい事実が浮かび上がることだろう。その結果は来年発表される予定だ。
via:The University of Western Australia / news.uwaなど/ written by hiroching / edited by parumo
















流石犯罪者が流れ着く島
アナハタンの女王事件もそうだけど、
武器を手中に収めたもん勝ちだな
逆に武器がなかったらどんな事になってたやら
胸糞悪い話だな
結局島から無事に帰ることができた人はいるのだろうか
※3
まず船団長達約50人が島に上陸せず、船に搭載されてた小型の予備艇でジャワに向かって出航、約3ヶ月後に船団長が救助隊を引き連れて戻ってきてるから、島に上陸したのは約230人
で、殺害されたのは115人、コーネリスほか反乱団約40人は他の島に追い出された兵士たちが結成した防衛団と救助隊によって拷問のあと処刑されてるので、島に上陸した人間は約70人が生き残って救助されてる事になる
今回見つかった遺体は、別の島に追い出された人間たちが埋葬した遺体の可能性もあると思う
やはり人間って度し難いわ…
生存者の遺体…?
フリゲート艦みたいに見える
ちょうどこの本読んだとこだったわ…
まさしく大人版「蠅の王」、しかも惨劇まで行っちゃう、しかもノンフィクション
イエロニムスのサイコパスっぷりにぞっとした…
…でも一番ゾッとしたのは
本国に残されたイエロニムスの嫁さんにも全然救いがないっぽいあたりだった
※7
自分もちょうど昨日偶然カラパイアの「ゾディアック事件」の記事からウィキペディアに飛んでなんとなく映画のエクソシスト→魔神パズズ→悪魔ベルゼブル→小説「蝿の王」と記事を辿っていってあらすじを調べていたから戦慄したわ
海と空が綺麗で惨劇が入ってこない
醜い話だねえ。極限状態になると怖いね(ー ー;)
悲しいなぁ。
『無人島に生きる十六人』という、戦前に日本の海兵16人が無人島でサバイバルした実話があるけれど、なかなかあの本のように皆で協力し合って生き延びることはできないのか。
※11
『難破船バタヴィア号の惨劇 』でも触れられているけれどサイコパスが混じっていた事も、惨劇が起きた大きな原因。
虐殺の主犯の東インド会社の【イエロニムス・コーネリス】は身体的には優れなかったけど、とにかく「弁舌に長け人心掌握に長ける「躊躇なく平気で残虐行為を実行、他人に命ぜられる」「どれだけ白々しい嘘でも吐ける」「死刑になる直前でも反省も後悔もなく自分は悪くないと言える」と、良心・罪悪感の欠如や他人の痛みを慮る能力、共感性に欠けた典型的なサイコパスの特徴を備えている。
加えて言えば、この時代の船乗りや船に乗る事情のある人は全てではないにしろ失敗や借金や犯罪で「社会的に追い詰められている人間」が多く、潜在的な反社会的人格障害、いわゆるソシオパス的な気質を持っている人間が多かったことも問題。
最初こそ「生き残るための追放」「生き残るための口減らし」で殺人なども、身勝手極まりないものとは言え評議会で議論し決定するなど、一応の大義名分や口実があっての事だった。
しかし、直接自分の手を汚さない【イエロニムス】に命じられるまま殺しを行っていた側近はタガが外れて、途中から明かに暴力衝動や殺人欲求のままに「楽しくて」殺しを行うようになった。
サンゴ島の閉鎖的な環境と【イエロニムス】の影響で潜在的なソシオパス気質が発現してしまったんだと思う。
この本読んでいて思ったのは北九州の一家監禁殺人事件の主犯【松永太】の事件。
家族同士を支配してコントロールして殺し合せたこの事件とは手法は異なるけど、やり方とか事件発覚後の振舞とか…【イエロニムス】と【松永】にゾッとする程共通点が多い。
人間の本質はこれ、文明の皮を剥げば獣そのもの
極限状態に追い込まれれば倫理観なんてあっという間に消し飛ぶよね。だからこそそういう状況に陥らないようにしないといけないんだけど、中には自分から進んで行く人間もいる。
なんと愚かな…愚かだったからこんな目に遭ったのか?
このご遺体、男性と女性混じってる?二体が女性に見えるんだよ。自分素人だから女性っぽい骨格の男性とか、少年と見間違えてるかもしれないけど。
惨劇の前なのに、彼らはどうして亡くなったんだろう?難破を生き延びたのに。
でっかい外傷ないように見えるけど、骨まで達しなかっただけで致命傷があったのか、内出血だったのか。
それとも島に着いてから感染症にやられた?当時でこの環境ならちょっとした傷でも命取りになりかねないし、不衛生から消化器系の感染症にもかかりそう。難破のさい溺れて肺に入った水から肺炎とかも。
乗船前から持ってた病気が劣悪な状況で悪化のパターンもありそう。寄生虫がいたり結核や梅毒にかかってても不思議じゃない時代だし、船内で消化器系やられることもありそう。
それとも渇きで衰弱してしまったんだろうか。
どれにせよ、死は嫌なもんだ……。惨劇で虐殺されるのも当然めちゃくちゃ嫌だけども。
平時でさえいつか死ぬのに、なんで苦しい時に苦しんで死ななきゃならんのよ。
たしかに渇きはヤバい死ぬ感強いし実際死ぬし、船乗りなら一般人より水の残量には敏感になってるだろうし、ひどく攻撃的になるのも理解はできるけど……やっぱり殺しすぎだろ。
記事リンク先のレヴューざっと読んできた。
あかん、鬱だ……。これ、北九州監禁殺人事件を17世紀の無人島でやりやがったんだ……。しかも主犯が事件起こせた背景に当時のオランダの欲と歪みがあるとか、マジ救いなさすぎる……。主犯のイエロニムス?この残酷な処刑でも足りねえ!って気持ちで今いっぱいよ……。
アンビリバボーで紹介してほしい
東インド会社自体が今でいう多国籍PMCとプラントハンターの合作みたいな存在
そこに属する人々は紛れもなく傭兵と重犯罪者だった
強者以外は相応の価値しか認められなかった組織だ
子供も乗ってたなんて、どんな経緯だったんだろう
※21
当時は宣教師の一家とかふつうに子供も連れて遠い国まで来てる
このバタヴィア号にも子だくさんの宣教師一家が乗ってた
(確か可愛い娘がいて副船長だったかに狙われたりしてる)
胸糞悪いけど、内乱が起きないように、一部の女性を性奴隷に生かすとか
人をまとめる方法に長けて、恐ろしく冷静、冷酷だな
難破船バタヴィア号の惨劇を読んでこの事件の詳細を知ったけど、航海史の屈指の惨事だねこりゃ。
本自体はめっちゃ面白かった。
極限状態で1人の人間が教祖のようになって島支配していく様子とその狂気。そして反乱団と防衛団の島を巡る戦いからのペルサールト登場のくだりとか、ドラマチックすぎ。しかも記録付きの実話だよ!
いやね、読んでる時にもしこの状況に自分がいたらどっちの人間になっていただろうなって思ったね。
恐怖に支配されて反乱団に加わって虐殺に加担するか。防衛団にいて戦うか。すぐ殺されるか病気で死ぬか。どの側になるかはその時の運次第なんじゃないかなー。それほど絶望的な極限状態だったからねー。
この時代(大航海時代)のオランダ東インド会社っていう特殊な組織とその非情さとか、時代の背景も含めて面白かったですね。現代の大会社の重役とあんまり性質は変わらないし。歴史上の人物(ヤン・クーンとかヤックス・スペックス)も登場したりして。