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リアルガメラやんけ!ワニガメに関する10の真実

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(著) (編集)

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 ガメラのモデルとなったことで知られ、とがった甲羅や強力な顎を持つ雑食系肉食の大型カメ、ワニガメについては以前もちらっとお伝えしたが、彼らの生態にはまだ興味深い点があるようだ。

 アメリカの南東部の川や湖沼に生息しているはずが、近年では日本に愛玩用に輸入され、捨てられた個体が問題になったこともあるワニガメ。完全水棲でありながら食物連鎖の上位に数えられる亀界の猛者にズームインだ。

1. ワニガメの仲間

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image credit:Wikimedia Commons

 ワニガメはカメ目カミツキガメ科ワニガメ属を構成する唯一の種と考えられてきたが、2014年に3つの種に分類されるという研究結果が報告されている。

2. 大きさ

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image credit:Florida Fish and Wildlife / Flickr

 オスのほうが大きく育ち、成長すると一般に甲長80cm、体重80kg前後になり100kg以上の個体もいるため、水中で育ち切ったワニガメと出くわしたらパニックになる人も出るだろう。しかも180kgを超えた個体の報告もあるのだ。

3. 食性

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image credit:youtube

 ワニガメは肉食で一般的には死んだ魚を食べる。しかし口周辺にあるものであれば、ほぼなんでも食べることで知られ、ヘビやカエル、アライグマさえ召し上がってしまう。場合によっては他のカメや小型のワニも捕食対象にしてしまう食欲旺盛なカメなのだ。

4. カミツキガメとの違い

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image credit:youtube

 彼らがカミツキガメと同じようなものと思っているなら間違いだ。最も異なるのは甲羅の構造で、一般的なカミツキガメがなめらかな甲羅を持っているのに対し、ワニガメのほうはあちこちが盛り上がりその先がとがっている。その違いは並べれば一目瞭然、画像の左がワニガメだ。

5. 完全水棲

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image credit:honesttopaws

 信じ難い話かもしれないが、野生のワニガメが地上を歩いて回ることはめったにない。メスが産卵のために水から出ていくことはあるが、オスはたいてい水から出ることなく一生を過ごす。なお、性別にかかわらずワニガメは一時間近くも水中で息を止めることができる。

6. 長寿

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image credit:

 ワニガメは長生きだ。平均寿命が80~100年にもかかわらず、200年以上も生きている個体もあるという。しかし飼育されたワニガメの寿命は20~70年とより短く、世話をされるより沼に住んでいるほうがまだ長生きできるようだ。

7. 擬態

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image credit:honesttopaws

 ワニガメたちはカモフラージュの達人だ。ワニガメの甲羅は藻で覆われていることが多く、泥の中で岩のように見えてしまう。彼らは目のあたりまで皮膚に囲まれているので見つけるのが難しいのだ。

8. 食物連鎖

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image credit:youtube

 幸いなことにワニガメには人間以外の捕食者はいない。たまにヘビやアライグマが卵を盗もうとするぐらいで、食物連鎖のかなり高い位置にいる。とはいえ彼らの肉や甲羅は高値で取引されるため、多数の個体が捕獲され命を奪われる。

9. 顎

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image credit:honesttopaws

 ワニガメは爬虫類界で最強レベルのアゴを持つ。彼らは魚や果物どころか、モップの柄のような固い棒も噛み砕くため、たまに人間の指が犠牲になったりする。しかも瞬時に噛みつくので捕獲時に大惨事になったケースもあるそうだ。

10. 狩り

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image credit:honesttopaws

 彼らの狩りは独創的だ。彼らは水中にじっと横たわり、舌の先端にある赤いミミズのような部分を使ってルアーフィッシングっぽい狩りをする。そして獲物が十分に近づくと、恐ろしい早さでアゴを閉じておいしくいただくのだ。

ワニガメの扱い

 かつて日本では捨てられた愛玩用の輸入ワニガメが問題視され、現在ではカミツキガメとともに特定動物となり飼育には自治体の許可が必須となっている。

 ちなみにワニガメの生息地があるアメリカにおいて、彼らは複雑な扱いを受けている。現地ではワニガメは常に人に噛みつくわけではなく、悲惨な事故が起きるのは人に故意に刺激された結果だ、という見方もある。だが万一のために愛玩を禁じた州もある。

 一方で愛玩用の輸出目的の乱獲でワニガメが激減した地域では、絶滅の恐れから保護したり、捕獲を禁止した州もある。しかしワニガメが初めて見つかった他の州では侵略種として安楽死させられるなど、州ごとに対応が異なっているのが現状だという。

ワニガメ(左)とカミツキガメの動画

Alligator Snapping Turtle vs Common Snapping Turtle

via:neatorama / honesttopaws / wikipedia / youtube / wikipediaなど / written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 39件

コメントを書く

    1. ※1
      ホントかい?(と、食いついてしまう日本人のサガ)

      • +9
      1. ※3
        ってか、ほとんどの亀は美味い(らしい
        解体する時に、膀胱と胆嚢を傷つけなければの話
        内臓もきちんとした処理して火を通せばの話
        そもそも、一般人に亀の解体なんてまずできない(精神的+技術的問題)というハードルがあるけど

        • +5
        1. ※13
          ガラパゴス諸島の象亀は、スペイン人に乱獲されたんだよね。
          餌やらなくても数ヶ月生きてるやらで船乗りには最高の非常食。
          味も美味しいとはね。

          • +6
        2. ※13
          変な話、カメは首を切り落としてもヘッドとボディのそれぞれがしばらく暴れ続けるらしいね
          物理的にも心理的にもやり辛すぎる…

          • 評価
  1. 恥ずかしながら似たようなもんだと思ってた
    顔も甲羅も全然違うね。ゴツゴツ具合がかっこいい

    • +8
  2. 嗅覚に関する記述がないよう・・・ 読んだことのある記事で、インディアンの古老が溺死者の捜索にワイヤーでつないだワニガメを放ち、噛みついたところを見計らい引き上げるという話もあったな。

    • +6
  3. 3の画像が一瞬理解できなくて、どこがどうなってるのか分かった瞬間ちょっとぞっとした
    こんなに強く美しい生物も人間のエゴに付き合わされるのよなぁ・・・

    • +3
  4. 12.幼体はともかく、成体はほとんど動かないので、想像以上に飼ってて楽しくない。にらめっこで勝てる人類は存在しないレベル。
    13.日本では過去に、大きく育って飼いきれなくなり、自然環境に遺棄される可哀想な子が多くいたけど、実は当時、大型個体は結構な高額(数十万円とか)で取引されていたので、捨てずに売れば生態系破壊にもならず、飼い主の財布は分厚くなり、カメは大切にしてくれる人のところで幸せに暮らしていたかもしれない。
    14.ワニガメとカミツキガメの違いの一つは、ワニガメは意外と臆病で攻撃性は低いけど、カミツキガメは半端ではなく攻撃的なので、事故率はカミツキガメが圧倒的に上回る。
    15.一見ヤクザだけど心優しいワニガメ保護で有名なおっちゃんの元には、全国から多くのワニガメが送られてきたけど、中にはクール宅急便で送ってくる狂人がいたそうな…。そんな恐るべき飼い主は、ワニガメが規制されようが関係なく、今日もきっと人様に迷惑かけている事だろう。
    自然保護・生態系保護の前に、一定の人間性を確認した上でペットを販売する様に義務付けるべきではないだろうか。

    • +30
  5. 甲羅が高値で取引されるなら日本に住み着いてるワニガメは駆除目当てで捕まえて高値で売れば一石二鳥にならないのか?

    • +5
  6. 野生下よりも飼育下の方が寿命が短いってのは珍しいなあ

    • +3
    1. ※10
      餌を貰って食いに行くより、疑似餌でつりしてた方が、省エネになるからじゃないかな。代謝は低いほうが、寿命は延びやすいんじゃなかったっけ?

      • +1
    2. ※10
      実は爬虫類の大半は、人工飼育下よりも野生環境下の方が寿命は延びる事が非常に多い。
      亀なんて大半が数十年以上、あるいは100年オーバーの寿命を持つけど、そこまで飼育された例はほとんどない。
      さらに例えばペット爬虫類の代表格、ヒョウモントカゲモドキの場合、20年ほど前までは「寿命は約15年」とする事が多かった。それが今では「5~10年」とする事が多い。
      何故か?カラーやパターンの変異を目的とした人工繁殖を続けたせいで、意図せぬ・あるいは意図的な近親交雑が蔓延しており、種としての寿命が大きく縮んだ。
      安価な事もあり、生息地からの新しい血統を輸入する事が少なくなったせいでもある。
      では野生環境ではどれぐらい生きるのか?なんと「最長24年」だ。

      実は私が飼ってるヒョウモントカゲモドキは現在19歳と2か月、そこら辺の犬猫を軽く上回り、人工飼育下における世界記録が狙えるところまで来ている(本当)。目標は当然「25年」。今日も元気にコオロギもしゃもしゃ食べてたので、あと数年は確実に行ける!w
      人生の半分を共にした家族そのものだし、出来るだけ長生きして欲しい。

      • +20
      1. ※20
        カメさまと主さんのご健勝を祈ります。
        カラパイアン・GUINNESSレコードホールダーが出ますように!

        • +3
  7. 歩くのは遅いけど、巨体ゆえに凄い力が強いんでしたっけ。
    あと、ダッシュするみたいに飛びかかることもできるとか。

    • +3
  8. ちなみにジャズのメッカ、ニューオリンズとかの地域でタバスコとかと肉が食えるスパイシー系。
    ワニガメも食うザリガニもここでは食用。
    スッポンに抵抗ないならイケる

    • +5
  9. カミツキガメはワニガメみたいにアホみたいな咬合力はないけど凶暴
    ワニガメはカミツキガメみたいに凶暴ではないけど噛みつきは強力

    • +5
  10. 日本で望まれず野外で殖えてしまった生き物が、原産地では絶滅の危機 うーん複雑・・

    • +3
    1. ※19
      日本で捕獲した個体を集めて飼育している施設があるけれど、いっそのこと「原産地に返す」という案はどうなのだろう?

      もちろん日本で何かと交雑している可能性も無きにしも非ずなので、金と時間かかるけど遺伝子チェックしてからという条件で。あー、でも原産地でも水系によって確立された系統があるのかな? それが判明しているなら、そこまでチェックしてそれぞれの水系に返してやれば・・・って予算がないか。

      • +4
  11. 動画の人、よく口元に指近づけられるな…信じらんねぇ…

    • 評価
  12. 遺失物扱いで交番に届けられ
    警官がパニックになった事件があったな

    • +2
    1. ※26
      風に乗れるヤツだと思うよ。
      いやマジで。
      蜘蛛だって風に乗って移動する事あるくらいだし、何かのタネやら虫やら多少なら泳いで渡る豪傑な四足動物だって居る。
      生命そのものが厄介な伝染病とも言える。

      • +2
  13. 自然界だとデカイは正義だからなあ
    ワニガメさんが大人しい性格で良かったよ
    コレがカミツキガメみたいな凶暴性持ってたら大変な事に

    • +3
  14. 数が減ると保護・増えると処分、はほかの動物でもあるよね。
    ナヤマシイ。。。
    ところで高値の甲羅は何につかうの?
    検索ワードが悪いせいか、答え見つからずー。

    • +3
    1. ※28
      Alligator Snapping Turtle Shell sale
      などで検索すると、実際に数十ドルから数百ドルで売られてるみたいではありますね~…。大きな物だと相当高額になるみたいですが…亀業界の高額って、それこそ数百万円~1000万円とかザラの世界なので、これが高額なのかどうかすらよく分からんw
      でも亀の甲羅なんてワニガメに限らずいっぱい売られてるし、それこそe-Bayででも普通に売ってますねw
      ついでに頭の骨とかもいっぱい売られてます(;;´=ω=)何に使うんだこれw
      べっ甲みたいに装飾・工芸用か漢方薬にでもなるのかと思ったのですが、ただの悪趣味なコレクターズアイテムっぽい?壁掛けウミガメの仲間でしょうかね。

      • +3
      1. ※31 調査ありがとう!
        先日のシャンハイハナサキススッポンもそうだけど、
        寿命の長さと大きさにびっくり。
        亀は万年てあながちハズレてないね。ツルはムリーだけど。

        • +1
  15. ワニガメの甲羅って、そのまま
    ヒャッハー系の鎧になりそうだよね。
    肩パッドとか(笑)

    • +3
  16. うっかり200年生きちゃうのは大雑把なつくりしてるのかな

    • 評価
  17. 昔、ワニガメは越冬できないから放流しても死んでしまうって言われたけど、関係ないみたいね

    • 評価
  18. もう死んでしまったが、規制される前から兄が飼っててその兄が家を出ていた2~3年は私が世話していた。
    当時5歳くらいだったかな。甲羅2~30㎝くらいで。
    目の周りの星マークが可愛い。
    ご飯だよーと声かけると寄ってきて首を伸ばすのもたまらなく可愛い。
    強力な顎の力と言うが、餌だけ上手く取って箸は折らない力加減もできたりするからまた可愛い。
    掃除でたらいに入れておいたら廊下に脱走、普段はほぼ動かないが逃げ足は早い。

    結局10年ちょっと位で死んでしまった。
    凶暴なイメージとは裏腹に、なかなか可愛いヤツだった。

    • +5
  19. これでもカミツキガメよりはまだおとなしいってさ

    • 評価

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