この画像を大きなサイズで見る昔から親は子どもたちをなんとかいい子にさせようと苦労してきた。「良い子にしてないと○○が出てくるよ」この○○は地域によって違うが、聞き分けのない子どもにいうことを聞かせるために世界各国の親たちが使用しているフレーズである。
日本ではそれが「鬼」だったり、「なまはげ」だったりするわけだが、どうしても子どもたちが浮かれがちなクリスマスシーズンのこの時期、西洋では中世の悪魔と合体させたおどろおどろしいキャラクターを作り上げていった。それはもう、子どもだけでなく大人ですらが震え上がるほどの恐ろしい逸話と共に。
サンタクロースの助手ウィップファーザー
この画像を大きなサイズで見る起源:フランス
サンタの従者だとされるが、子供を殺す怖いキャラクター。言い伝えでは、ウィップファーザーは金に困って自暴自棄になった宿屋の主人だという。
ある日、彼は3人の裕福な家庭の息子たちと出会い、彼らの首を掻き切って遺体を細切れにして、塩水の入った樽の中に投げ込もうとした。
すでにブタのシチューが塩水で煮込んであって、さらにもうひと儲けしようと思ったわけだが、そこをサンタクロースに止められた。サンタはウィップファーザーが強欲にかられて3人の少年を殺害したことがわかっていた。
そこは、さすがにサンタクロースで、彼は少年たちを生き返らせて、ウィップファーザーと結びつけ、永遠に奴隷として働かせた。ウィップファーザーはいつも黒い服を着て、長いロープや鎖をつけ、髪はボサボサ、長いヒゲを生やし、邪悪なしかめっ面をしている。
今日ではクリスマスとの関連性は薄れているものの、親の言うことをきかない子どもたちは、ウィップファーザーがやってきて、石炭を置いていくか、お尻に痛い赤いマークをつけられる、といまだにおどかされる。フランスのほかの子どもの話と同様、強欲に負けてはいけないというメッセージを確実に伝えているといえる。
クランプス
この画像を大きなサイズで見る起源:オーストリア
クランプスの起源はよくわからないが、異端伝説からきていると言われていて、その身体的な特徴がこれを裏づけている。角があり、半分ヤギ、半分悪魔の人の姿をしていて、毛むくじゃらで蹄をもち、聞き分けのない子どもたちを罰する。その姿は黒い牙をもつ悪魔に似ている。
クランプスの誕生は、キリスト教の出現と似たところがあるのかもしれない。クランプスが鎖を持っていることが、キリスト教会がいう悪魔とのつながりを象徴していると学者たちは言う。
サンタが子供たちにプレゼントを配るアメだとすると、クランプスは子供たちのお行儀を良くするムチの立場だ。オーストリアでは、12月5日、聖ニコラウスの日のイブに男たちが、誰かに罰を与えようとコスチュームを着けて町を練り歩き、クランプスの夜を祝う。こうしたクランプスの伝統はヨーロッパのいくつもの町でも広まっていて、半分ヤギで半分悪魔のこのキャラを祝うパレードが行われている。
この伝統はさらに、アメリカまで伝わっていて、ロサンゼルスでもパーティやパレードが行われていている。
ユール・キャット(クリスマスの猫)
この画像を大きなサイズで見る起源:アイスランド
とてもユニークなキャラのひとつは、アイスランドのユール・キャット、クリスマスの猫だろう。時間通りにやるべきことを終わらせることができない子どもたちや労働者たちをとって食ってしまうという怖ろしい存在である。
しかし、ちゃんとできる子には、新しい服がご褒美として与えられる。怠け者の子どもが狙われると脅かす親もいる。一生懸命に勉強する子は、クリスマスに少なくとも新しい服を1着もらえるが、怠け者の子どもはこの猫の餌食になる。
ユール・キャットの起源は、中世時代に地主が農夫たちにクリスマス前までにウールの加工を終わらせるよう圧力をかけていた頃にさかのぼるこという説がある。仕事を終わらせた者は褒美に新しい服をもらえ、そうでない者は恐ろしい猫に貪り食われるという。失業や不摂生を防ぐには成果があった。
ベルスニッケル
この画像を大きなサイズで見る起源:ドイツ
ベルスニッケルは聖ニコラウスから派生した。ドイツでbelzenは打つ、殴るの意味。nickelは聖ニコラウスのペットの名前だ。名前が示すとおり、ベルスニッケルは鞭を持って悪い子たちを怖がらせ、いい子にはご褒美にキャンディを与える。
擦り切れた古い服に、ボロボロの毛皮を着て、仮面をかぶっていることもあるという。ベルスニッケルの伝説は、ドイツ移民がペンシルベニア地方に移住した19世紀にアメリカに渡った。
アメリカの小さなコミュニティでは、ベルスニッケルはクリスマスの1~2週間前に家々に現われる。どの子どもが悪い子かしっかり知っているため、子どもたちにとっては恐怖だ。ドアや窓を持っている鞭でたたき、子どもたちは彼の質問に答え、歌を歌わなくてはならない。
良い子や、ちゃんと答えたり歌ったりできる子は、キャンディをもらえるが、そうでない子や、やたらとご褒美をもらおうとするせっかちな子はその鞭でたたかれる。現代では、実際に鞭を使ったりはしないが、ベルスニッケルの伝説はそのまま残っている。
ハンス・トラップ
この画像を大きなサイズで見る起源:フランス
アルザス・ロレーヌ地方の伝説で、サンタクロースの対極にいる人物。サンタは悪い子に石炭を持ってくるが、ハンス・トラップは鞭打つ。
ハンス・トラップは実在の性悪な人物だという。裕福で、強欲で、悪魔崇拝者であるトラップは、カトリック教会から破門された。追放され、森の中に逃げ込み、孤立して精神に異常をきたした。それから飽くことなく人肉を求めるようになったという。ついには、藁と服を使ってかかしに変装して、子どもたちを餌食にするようになった。
あるとき、殺したばかりの少年にかぶりつこうとしていたところ、神が稲妻を落としてトラップを殺した。その恐ろしい姿は、いまだにフランスの一部で伝説となっている。彼はクリスマス前にかかしの姿で子どもたちのところへやってきて怖がらせ、いい子にさせるという。
ユール・ラッズ
この画像を大きなサイズで見る起源:アイスランド
時の流れとともにその形を変えていったキャラ。もともとは、アイスランドの13人のトロールで、それぞれ名前があり、性格が違った。贈り物を置いていったり、ポテトを腐らせたりするというが、子どもたちを殺して食べてしまうという残酷な面もあった。
一般的には、クリスマスの時期に物を盗んだり、トラブルを引き起こす悪い連中として知られている。ユール・キャットと同様、子どもたちを怖がらせて、お行儀よくさせる。
時代が変わり、さまざまな文化が融合して、ノルウェーの優しいサンタクロース像がアイスランドの伝統に影響を及ぼすようになった。20世紀には、これまでの怖ろしいユール・ラッズはその性格を変えて、頻繁に贈り物を置いていくようになった。ついに、その中世風の外見を捨て、伝統的なサンタクロースの衣装を身に着けた現代の姿になった。
フラウ・ペルヒタ
この画像を大きなサイズで見る起源:ドイツまたはオーストリア
中世の時代、魔女は人々に恐怖を植えつけるのに十分な効果があった。中でもフラウ・ペルヒタは、特に恐ろしい魔女だった。言い伝えによると、ペルヒタは信心深く、優しく寛大な女性だったが、邪悪な者にはとことん非情だという。子どもだけでなく大人も、そのおぞましい罰を怖れた。
12月25日から1月6日のクリスマスシーズンの12日間に、ペルヒタは家々を訪ねてきて、邪悪な人間の内臓を引き出して代わりにゴミと置き換えるという。
長身で、がっしりした体つきのペルヒタは、もともと異教徒時代、女神だったと考えられているが、キリスト教の到来して魔女になった。ドイツ社会が進歩するにつれ、ペルヒタは成長する繊維産業に鞍替えするようになった農民の女性たちを罰して怯えさせるようになった。女性たちが怠けているとペルヒタがやってきて・・・・だからせっせと服作りをするようになったのだ。
クコ
この画像を大きなサイズで見る起源:ポルトガル
「眠れよ、幼な子、早く眠れ。さもないと、クコがやってきて、おまえを食べてしまうよ」こんな子守歌を聞かされたら、かえって眠れなくなってしまうだろう。
ポルトガルやガリシア地方の伝説であるクコは、ポルトガル語、ガリシア語の異様に頭の大きい幽霊Cucoからきている。クコは子どもを跡形もなく食べてしまったり、子どもをさらって、二度と戻れない場所に連れていってしまう。聞き分けのない子どもたちには、こうした罰が与えられる。
サンタクロースのように、クコも屋根からやってくるが、もっと邪悪な目的がある。黒い影に姿を変えて、悪い子に目を光らせてじっと見張っているのだ。クコは守護天使の対極と考えられていて、よく悪魔と比較される。
via:Nightmarish Holiday Characters to Make Sure Kids Behave/ written konohazuku / edited by parumo














おお、神よ
何故少年が殺される前に彼を討たなかったのですか
※1
死んだ子供たちを生き返らせたってことで、サンタクロースの聖人パワーを強調したのかも。フランスはカトリック国だから、サンタクロースの性格も聖ニコラウスに近いんじゃないかな?
LED ZEPPELIN Ⅳはハンストラップっていうのだったか
※2
それな。「あれ?こいつはよく知ってるぞ!!」と思って十秒フリーズしてから気が付いた。
夜廻りさんが来るぞ
クコがタコにみえた
アメリカの映画でプロレスラーが殺人サンタのやつは怖かったw
その頃日本、特に関西方面では、いつまでも寝ない子供のところにガォーさんが現れるのでした…。
サンタとブラックサンタの関係は白矢玉と黒矢玉みたいなものだね?
※7
神回だった
子供は恐れ大人は爆笑
ユール・キャットでスティーヴン・キングの「ランゴリアーズ」を思い出した。
サンタ「シチューにしたらアカンわ、生き返らせちゃるから奴隷にしとき!」
ってなんなん!?
一体裕福な家の子は何をしたと言うのか!? 理不尽過ぎるぞ!
宿屋の親父は罪もない子供を殺害し調理して売ろうとするシリアルキラーでサンタは殺害された子供を生き返らせて奴隷として働かせるサイコパスやんけ
日本だと突撃!パッパラ隊から誕生したしっと団が
大暴れしてクリスマスを徹底して壊す
ただ悪いお子様を懲らしめるよりもカップル撲滅なので
ほかのブラックサンタよりもたちわるいかも
※10
原文だとOf course, Santa being Santa, he restores the boys’ lives and binds the Whipfather to an eternity of servitude.
奴隷になったのはウィップファーザーじゃない?
ぶっぎりでクコが怖いな
戻れない場所に連れて行くって
子供にとっては最恐の脅し文句だろ
サンタクロースの本場フィンランドの映画「レア・エクスポーツ~」
発掘隊が地下から掘り出したのが赤い服を着た見た目アノ方そのものの悪魔だったというw
クネヒト・ループレヒトが抜けてる(´・ω・`)
「ブラックサンタ」と聞いて「刑事剣士Xカリバー」を思い出したのは、多分私だけだろう…と信じたい。
ブラックサタンなら知ってる
いくつも特撮をクロスオーバーして暗躍する悪の組織だ
つか「黒いサンタ」さん流行なのか?
中村光も連載してる
※15
まさかここで刑事剣士Xカリバーの名前を見るとはwww
まあ私はブラックサンタと聞けば即「ブラックサタン」を思い出してしまいますがw
都合のいいことばかり考えるなってことだよね。
※16
ファイヤーマンの登場怪獣にも居たっけなw
悪魔信仰してる奴に聞きたいんだけど
ヒラリーって悪魔崇拝してたの?
某霊能者の人がタロットで悪魔関係がでたみたいで途中で中止したみたいだから
モツ煮込みを作るのが上手いって聞いたことある。
※19
悪魔信仰はしてないがタロットは扱えるので「ⅩⅤ悪魔」の意味は一言で言えば『欲望』です。
そこに悪魔が付け込むのです。
トップ画が正気に戻ったえびす様にみえてしまった・・・
ごめんなさい、えびす様(神様のほう)。
思いの外怖かったわ。じきにクリスマスかぁ。一年が怖い位に早いの。
おばはんになったもんだわ。
わるいごはいねが~
さけばっかくらってけいばぐるいのわらすはいねが~
成程、それで例の漫画の火事現場で黒サンタが
「私にこんな大きな木炭をプレゼントしたのは…」か。なかなか興味深い
あと、二番目のクランプスので『大人たちがコスプレして外を練り歩く』
ってのでヴィレッジって映画の村の設定を思い出した
最後のクコの文読んでたら前にカラパイアであった「本当に怖い。世界10か国の子守唄の不気味な歌詞」を思い出した。
スペインの「寝ないとココがやってきて、おまえを食べてしまうよ」が最も近い(同一?)が、真っ先に想起したのがハイチの「眠らないと、カニがおまえを食べてしまうよ」の方だった(笑)
実在だと云われるだけあって、
ハンス・トラップあたりは、行状を読んでみると
精神異常者の奇行 → 共同体からの追放
→ 食うに困って人肉食(捕まえやすい子供を狙う)
→ 野外生活の無理がたたって事故死
って感じの現実味が確かにあるな。