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ハリウッドの銀幕を飾った6匹の才能あふれる猫たち

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(著)

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 ネット時代となり、ユーチューブでは毎日のようにかわいらしい猫たちの姿を見ることができるようになった。だがそれ以前から、ハリウッドの大物俳優に負けじと銀幕を彩った猫のスターがいる。

1. パイワケット (媚薬 1958)

Bell Book and Candle spell scene

 キム・ノヴァクとジェームズ・スチュアートが主演した1958年の『媚薬』では、彼らに見劣りしない完璧な猫を求めて、国中が探し回られた。プロデューサーのジュリアン・ブロースタインは、1957年のディザレット・ニュースのインタビューで、「エヴァ・ガードナーのような性格の猫が欲しかった」と語っている。「ショートヘアも検討しましたが、シャムに決めました。ミステリアスな雰囲気を醸し出していますからね」とブロースタイン。そして、ノヴァク演じる魔女ギリアンの飼い猫パイワケットには、ハリウッドの動物トレーナー、フランク・インが飼っていたシャム猫が抜擢された。

 劇中に登場する猫の数については諸説(一説には9匹とも)あるが、少なくともその内1匹は性格が似ていたことから実際にパイワケットと名付けられ、撮影終了後ノヴァク自身が引き取ったと言われている。パイワケット役の猫には、ヒューメイン・ソサイエティから1958年度の年間最優秀映画動物トップスター賞(PATSY賞)が贈られた。

2. オランジー (ティファニーで朝食を 1961年)

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 1961年、フランク・インが『ティファニーで朝食を』でヘプバーンと共演する”名無しの猫”をオーディションした。そして25匹の中から選ばれたのは、マーフィ夫妻の愛猫オランジーだった。

 彼のデビューは51年の『ルバーブ』であり、多くの経験を積んでいた。『オードリー・ヘプバーンとティファニーで朝食を – オードリーが創った、自由に生きる女性像』の著者サム・ワッソンによれば、「正真正銘のニューヨーク系の猫で、まさに我々が望んでいた猫」とインが評していたという。撮影中に何時間もじっと座っていることもできたが、よく逃げ出し、人間の共演者を引っかいたり、唾を吐くこともあった。ある映画業界の役員は、オランジーは「世界で最も意地の悪い猫」と呼んでいたそうだ。この態度が功を奏したのか、オランジーはPATSY賞を2回受賞した唯一の猫である。

3. シン・キャット (シャム猫FBI/ニャンタッチャブル 1961)他

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 このシャムが有名となったのは悪戯の酷さからだった。『シャム猫FBI/ニャンタッチャブル』(1961年)のD.C.や『三匹荒野を行く』(1963年)のテーオと共演したシンは、鈴と餌につられて自らスタントを演じることができた。トレーナーのビル・コーラーは、シンが2歳の時に施設から5ドルで引き取ったという。前の飼い主はあまりの無愛想具合に嫌気がさし、施設に置き去りにしたらしい。

4. モリス (シェイマス 1973年)他

1978 9 Lives Morris the Cat Commercial

 動物トレーナーのボブ・マートウィックがこのトラ猫と出会ったのは、米ヒンスデールにあるヒューメイン・ソサイエティでだった。それから1年後、モーリスはキャットフードCMの出演を獲得する。「(オーディションで)テーブルの上に跳び乗って、アートディレクターにまっすぐ歩み寄り、さらに彼の頭の上に跳び乗りました。それで、そこにすっかり寛いでしまって。そのアートディレクターは『こいつは猫のクラーク・ゲーブルだ』って叫んでましたよ」とマートウィックは述懐している。

 58回の9Livesのコマーシャルに登場したほか、『シェイマス』(1973年)でバート・レイノルズと共演し、さらに3冊の本を”執筆”したことでPATSY賞を受賞した。シニカルでカリスマ的な性格から、モリスは漫画『ガーフィールド』のモデルであるという説もある。ある種のシンボルともなり、9Livesはプロモーション資料に今だに彼の写真を使っているほか、猫の里親キャンペーンのキャラクターに抜擢されたこともある。

5. ティキ (奇跡の旅 1993年)

Chance throws sassy into the litter box

 当時9歳のヒマラヤンを保護したのはトレーナーのタミー・メープルズだ。「キティは生殖に問題を抱えてしまったため、ブリーダーから必要とされなくなったのです」とメープルズは1997年のロサンゼルス・タイムズによるインタビューで答えている。

 ティキが映画デビューを飾ったのは『三匹荒野を行く』のリメイク作品『奇跡の旅』(1993年)だ。気立てが優しく、キューに合わせてトリックを演じる能力があったほか、一度に45分間もじっと座っていられたことから、最高の猫アクターの1匹という評価がなされている。銀幕で活躍した後は、テレビに進出し、90年代のコメディ作品『キャロライン in N.Y.』でソルティという猫役で出演し、カリスマ溢れる演技を見せた。共演者のエイミー・ピエッツは、「誰よりもプロフェッショナルで、一所懸命ね…カメラの前では、私なんかよりもずっと経験豊富な女優だったわ」と語っている。

6. テッド・ニュージェント (オースティン・パワーズ 1997年)

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via:mentalfloss・原文翻訳:hiroching

 007シリーズのブロフェルドは白いペルシャ猫を常に膝の上に置いていたが、『オースティン・パワーズ』(1997年)のドクター・イーブルは無毛猫のスフィンクスを膝の上に置いていた。この猫こそがテッド・ニュージェントだ。

 映画の初出演に向けてメープルズから受けたトレーニングでは、派手な演技を披露する代わりに、マイク・マイヤーズの演技中に大人しくしていることが求められた。最低45分間はじっと座っていなくてはならず、猫でなくても大変なチャレンジである。「元々ショーに出演していた猫で、大勢に囲まれることに馴れていたことが幸いでした」とメープルズはフィラデルフィア・デイリー・ニュースで話している。「マイク・マイヤーズにもよく懐いてくれました。マイクは暇さえあればテッドに話しかけていましたよ。単純に『さぁ座って…アクション』というわけにはいかないんです。」

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この記事へのコメント 15件

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  1. メン・イン・ブラックのオリオン、
    エイリアンのジョーンズ、
    インサイド・ルーウィン・デイヴィスのユリシーズ、
    そして何より、
    ハリーとトントのトント。
    自分のベストキャットアクターだな。

    • +3
  2. ハリーとトントの猫とかロンググッドバイのグルメな猫を思い出したわ。

    • +1
  3. 何処となく品格があるにゃん様ばかりですね
    うちの子達は…ヘソ天で寝てる役なら天下一品です(笑)

    • +6
  4. 4のモリスさんって、合衆国大統領に立候補した最初のにゃんこだったっけ?
    ってググったら、何代目か後のモリスさんも大統領に立候補してるんだね

    • +1
  5. エイリアンに出てた茶トラさんが浮かんだ。

    • +1
  6. カラパイアの記事で奇跡の旅のことが載るなんてなぁ。
    B級映画だけど、個人的には大好きな映画。
    ピューマをアーノルドシュワルツネコって言っちゃう場面が好き。

    • 評価
  7. 映画の撮影現場の内幕を描いた映画『アメリカの夜』で、猫がミルクを飲むシーンで用意した猫が全然ミルクを飲んでくれず、そこらから連れて来た猫が一発OKになったのは笑った。

    • 評価
  8. タワーリング・インフェルノでビル火災で助かった猫(でもそのご主人様は亡くなったよ、と言うメッセージとして)フレッド=アステア演じるケチな詐欺師の悲しみが表現されるというのもあった。

    • +2
  9. テッド・ニュージェントは失礼だろww

    • 評価
  10. 3はシンがテーオを演じたんじゃなくて、共演した猫なの??
    タワーリングインフェルノの猫のエピはホント切ない(´;ω;`)

    • +1
  11. 我が家の7か月の猫さん、お座り、待て、ハイファイブ、呼び戻しまでは躾けたんだけど・・・もっと色々と覚えて自分のエサ代稼いでくれないかぁ~笑

    • 評価
  12. 「ハリーとトント」のトントが一番好きだな。
    犬なら「マッドマックス2」のthe dog ね。

    • 評価

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