奇妙なものを怖がる、10の特異な恐怖症

　人の数だけ恐怖症があると言われるように、我々はみな、多かれ少なかれ、なんかしらの恐怖を感じるちょっとしたものがあるものだ。しかし、普通はなんとも思わないような些細なことにも、実際に死ぬほど生活を脅かされている人たちもいる。ここでは特異な恐怖症をあげてみた。

10．通りを渡れない　アグロフォビア

　アグロフォビアとは、通りや道を横断するのが怖い、または通りそのものが怖いという恐怖症である。もちろん、これは町で快適に暮らすのにはとても困る。この言葉はギリシャの回る、旋回するという意味からきている。広い道路から、郊外の一本道まで恐怖の対象はさまざまで、信号無視や通りのどこでも横断する行為まで含めることができる。車の恐怖とは別だと考えられている。

9.料理するのが怖い　マジェロコスフォビア

　ギリシャ語のmageirokoは、料理がうまい人のこと。この障害に苦しむ人は、料理のうまい人に対するコンプレックスが強く、それが原因になっていることが多いと言われている。

8.人形が怖い　ペディオフォビア

　人形恐怖症の人にとって、上記写真はちょっと酷だったかもしれない。

　必ずしも怖い顔をした人形でなくても、すべての人形に恐怖を感じる。厳密に言うと、生きているもののにせものに対する恐怖。ロボットやマネキンも含まれ、買い物に行くこともできない。子供を怖がるペドフォビアとは違う。フロイトはこの障害は人形が生き返るかもしれないという恐怖から起こっていると信じ、ロボット工学専門家の森政弘は、対象がより人間に近い形状になるほど、ある時点からその非人間的な面を嫌悪するようになるとして、その説を拡大解釈した。

7.会食での会話を怖がる　デポノフォビア

　確かに会食での会話はとても気まずいことがあるが、食事をしながら他人と会話することに恐怖を覚え、そういう場面をできるだけ避ける人たちもいる。かつて、こうした場面に対処する厳格な作法があったが、ほとんどは忘れられている。現代ではこうした作法や形式はすたれているが、堅苦しいルールを強いられるという食事の席の性質がこの恐怖症の裏にあるのかもしれない。

6.鏡が怖い　エイソプトロフォビア

　広義では鏡に対して恐怖を抱くこと。または鏡を通して霊的な世界と接触してしまうことへの恐怖。この恐怖症に苦しむ人たちは、これが根拠のないものであるのがわかっていても、わけもなく極度の不安を感じる。これは鏡が割れると縁起が悪いとか、夜にひとりで鏡をのぞきこむとあの世とつながってしまうなどの迷信に基づいていることが多い。

5.悪魔を恐れる　デモノフォビア

　邪悪な悪魔が存在し、世間に害を及ぼしていると信じる恐怖症。悪魔の話をしたり、ひとりで森や暗い家の中に入り込んだり、映画の中で悪魔にとりつかれたり、悪魔祓いを見たりするのを見たりすると異常に不安を感じる。首にニンニクや十字架をかけたり、木の杭や銀の弾をこめた銃をを携帯したりする。

4.義母が怖い　ペンザラフォビア

　このリストの中で一番一般的な恐怖症だろう。文字通り義理の母を恐れる恐怖症で、結婚している人は一度や二度は、この恐怖に悩まされる経験があっただろう。映画などでも頻繁にとりあげられている。一番の解決策は離婚することだろうか。また、継母恐怖症ノヴァラカフォビア というのもあり、代表的な患者はシンデレラだろう。

3.ピーナッツバターが上顎にくっつくのを恐れる　アラキビュティロフォビア

　神経質すぎるし、非現実的な恐怖症だが、実際にある。一番簡単な解決法は、ピーナッツバターを買わなければいい。しかし、アメリカでは、子どもは皆、ピーナッツバターとジャムサンドが常食だったりするので、それが後々トラウマになることがある。ある患者は、ピーナッツバターがそばにあると、異様に汗が吹きだして体が震え出し、上顎がざらざらして不快になるという。

2.座るのが怖い　キャシソフォビア

　痔が原因で起こることがあるが、学校時代のお仕置きなど、痛いものに座らされたりした身体的な体験が引き金になる深刻なケースもある。威圧的な権力者や頭脳明晰なエリートなどの前に座らされる緊張感も恐怖の兆候になることがある。大量の汗をかき、呼吸が浅く速くなり、不安でたまらないという。

1.腹話術師の人形が怖い　オートマトンフォビア

　腹話術師が人形を持ち上げてしゃべらせる行為が恐怖の対象。そもそも腹話術の人形は怖い上に、それを人間が操るというのも怖い話だ。なのでまあ正しい反応と言えばそうなのかもしれない。

via:listverse　原文翻訳：konohazuku

　みんなはどうだったかな？該当する恐怖症はあったかな？

　恐怖症は特定のある一つのものに対して、他人には不可解な理由から、心理学的、および生理学的に異常な反応を起こす症状で、精神疾患の一種と言われている。なのでちょっと怖いくらいでは恐怖症とは言わず、あくまでも日常生活に支障をきたすほどの恐怖を感じ、眩暈や吐き気など、症状となって体に異変をきたすものが、恐怖症と呼ばれるものなので、ちょっとビクっていうくらいだったらまだ大丈夫なはず。

世界で最も多い恐怖症トップ１０

10位：Necrophobia（死や死んだ人に対する恐怖症）

9位：Brontophobia(雷恐怖症)

8位：Cancerophobia(癌恐怖症)

7位：Acrophobia(高所恐怖症)

6位：Emetophobia(嘔吐恐怖症)

5位：Claustrophobia(狭い場所に対しての恐怖)

4位：Agoraphobia(オープンスペース恐怖症）

3位：Aerophobia(飛行機内、空気の淀んだ場所への恐怖)

2位：Sociophobia(社会・対人恐怖症)

1位：Arachnophobia(蜘蛛クモ恐怖症)

　ちなみにパルモは、子どもの頃、母親やおばさんに怒鳴られた経験が多いことから、中高年のおばさん恐怖症がちょっとあったりなんかする。ていうか大人になっておばさんに車をぶつけられた挙句逆切れされて怒鳴られて軽いパニック障害になったりなんかもしたことがある。なので確実におばさん恐怖症で間違いないようだ。

　自分がおばさんと呼ばれる年になってもダメなもんはダメだから、なるべくおばさんをキレさせないように生活するように心がけているつもりなんだけど、なんかおばさんの神経に触るようなことしちゃうんだよなーあたしとか。

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いろんな恐怖がいっぱい詰まった、恐怖症克服の為の飛び出す絵本「The Pop-Up Book of Phobias」


つぶつぶの恐怖。集合体に対する恐怖症「トライポフォビア」（閲覧注意）


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