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知ってた?スペインでは大晦日の夜に12粒のぶどうを食べる風習がある

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(著) (編集)

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Marta Ortiz/iStock
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 新年を目前に控えた大晦日の日、日本では年越し蕎麦を食べる風習がある。蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という願いが込められており、日本人の半数以上がこのゲン担ぎを行っている。

 所変わってスペインや中南米の一部の国にも大晦日にある食べ物を食べることで幸運を呼び込むという風習がある。

 それはなんと12粒のぶどうである。

午前0時に食べる、幸運を呼ぶ12粒のぶどう

 スペインや中南米の一部の国では、大晦日の夜、午前0時に12回鳴る鐘の音と共に12粒のぶどうを食べる習慣がある。このぶどうは「幸運を呼ぶ12粒のぶどう」と呼ばれ、新しい年の災厄を追い払う意味があるという。

 1粒のぶどうはこれからやってくる1年の月を表す。12粒で1年分(12か月分)で、全てを食べ切ると幸運が訪れるとか願いが叶うと言われている。

 スペインでは、午前0時にマドリード、プエルタ・デル・ソルにある時計台の鐘が12回鳴る。これはテレビで生中継される。たいていの人は家でテレビを見ながらぶどうを食べるが、多くの人が集まる町中の広場、バー、レストランなどでもぶどうチャレンジは行われる。

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kiko_jimenez/iStock

幸運のぶどうの由来

 この12粒の幸運のぶどう(uvas de la suerte)の起源は諸説ある。

 1900年代始めにスペイン、アリカンテのぶどう農家が、大豊作で余ってしまったぶどうを「幸運のぶどう」と称し、皆にふるまった。いう説が一般的だ。

 しかし、1880年代には既にこの風習が存在しており、マドリードの中産階級が、大晦日にシャンパンを飲み、ブドウを食べるフランスの習慣を真似したことがきっかけだった、という説もある。

 いずれにせよ、このスペインの習慣は最終的に中米、南米にまで広がることになった。

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percds/iStock

昔は12粒のぶどうを全て食べきるのは至難の業だった

 ただしこの風習にはルールがある。鐘が鳴り終わるまでに12粒全てのぶどうを食べ切らなければならない。

 鐘は約3秒ごとに鳴るので、最初の1回がスタートの合図だとして、12粒のぶどうを33秒以内に食べ切らなければならず、もし食べ終わらないと幸運が訪れないとか、願いが叶わないとも言われているのだ。

 33秒で12粒なら余裕だろうって?

 昔はそうでもなかったようだ。スペインではアレド種の実の白いぶどうを食べているのだが、これはマスカットよりも小粒で、しっかりした種が入っていて、皮と種を吐き出しながら食べるのは至難の業だったのだ。

 5.6粒で口の中がいっぱいになりギブアップしてしまう人が続出していたが、最近では品種改良により、種無しの種が登場した為、ぶどうチャレンジの達成は容易となった。

 12月になると、スーパーなどで、皮が薄くて食べやすい種なしのおいしいぶどうが、12粒パックで売られるようになった。また皮ごと食べられる12粒のぶどう缶詰なんかも登場しているので、幸運は身近になっているようだ。

 ということで今回の大晦日は過ぎてしまったが、2020年最後の大晦日の日、幸運のぶどうチャレンジをしてみたらどうだろう?

 鐘の音はとりあえず、テレビから流れる除夜の鐘の最初の12回分で。

References:Twelve Grapesなど/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. とびだせ!どう○つの森で「12粒のぶどう」っていうアイテムがあったけど、こういう意味だったのね!

    • +9
  2. 大豆だろうが恵方巻だろうがブドウだろうが、おいしく食べればヨシ!

    • +2
  3. 「でもオカンがいうにはな、種無しって
     言ってるくせに毎回何個か種が入ってて
     複雑な気持ちになるらしいねん」

    • +4
  4. 何らかの理由で11個しか食べられなかった人は、その年の12月に・・・

    • 評価
  5. 1880年代でも、レーズンとかじゃなくて
    生の葡萄を冬に食べられたんだ?
    どういう風に保存してたんだろう?

    • +5
    1. ※5 スペインは温かい(暑い)から、
      冬も実る品種があるのかもね。
      と思ったら、日本のスーパーの新年のちらしに
      輸入でないシャインマスカットが載ってる!

      • +1
  6. サッカー選手の柴崎岳と結婚してスペインに住んでる真野恵里菜ちゃんのインスタで見て知った
    実際に今回の年末年始でやったみたい

    • +1
  7. 皮はともかく、種はいちいち出すの
    面倒臭いのでボリボリ食べたりしません?
    種は絞って油取ったりしますし、
    食感は悪いですが別に毒では無いと思うので。

    • 評価
  8. 向こうの国もメディアの販売戦略に乗せられてるのか

    • +3
  9. ぶどうの話より年越し蕎麦が喰われている理由が初耳だった
    日本人の半数が食ってるのかもしれないが、理由を知ってて食べてる人はかなり少ないと思う

    • +3
    1. ※10
      この記事で採用している「他の麺類よりも切れやすい=災厄を断ち切る」説って、だいぶ少数派の異説だと思う。

      一般的に一番知られているのは、「細く長く=長寿」説かと。

      他にも、鎌倉時代の寺で「年越しに困窮する貧民へ救済の雑穀」として蕎麦餅を振舞っていたとか、金細工の職人が散った金粉を再度集めるための道具に練った蕎麦粉を使っていたことから「金を集める=金運」の縁起物とか、そもそも年末だけでなく毎月末に商家では「三十日蕎麦」の習慣があって、月末決算の掛の〆作業に追われる従業員へ(or終わって一段落ついた労いに)主人が夜食の蕎麦を差し入ていたとか、都市部では脚気が流行しており経験的に雑穀食で改善することは一部で知られた民間療法だったので、節目の行事で定期的に蕎麦を食べることは実際に「健康長寿」に寄与した等々、いろんな要素が絡んで定着してきた習慣だと思う。あと、年越し準備にあれこれ奔走し終わって一息ついた最後の夜としては、一丼物で腹を満たせる用意がお手軽な食べ物だし。

      • +10
      1. ※11
        おー、こんなにたくさんの説があったのか・・・
        毎年大みそかに「ソバは歯で噛み切るな、ずずっとすすって食え」とじじばばから叱られてた自分(すするとむせる不器用)、最近この「ソバは切れやすいから~」説聞いて「だったら歯で噛み切ってもいいんじゃないか?矛盾してるだろ」と白けて年越しそば自体やめた

        江戸しぐさとかこの説とか、「一部地域のローカルルールをさも全体の決まりがごとく」「一部の珍説をさも一般論がごとく」伝統!習慣!!マナー!!!と喧伝する例が多すぎて、もうやんなっちゃう

        • 評価
        1. ※17
          世の中にはれんげつうものがあってだな…

          まあ、寒いから落ち着いてそばでも食えよ。

          • 評価
  10. 幸運の為なら種と皮も食す所存であります!

    • +3
  11. わいシャインマスカットで除夜の鐘あわせてチャレンジするわ

    • +1
  12. あっちのお正月は爆竹は鳴り響くわ、叫び声はするわ賑やかなんよね。
    すごいハイテンション。
    セビージャかどっか、窓からワイングラスとか家具とか広場に投げる習慣があったような。

    • +2
  13. バルセロナ住んでたことあるから懐かしい記事だった。
    初めて聞いた時危険じゃないのかと思ってたら、やはり喉を詰まらせる人が毎年いるという。
    上で爆竹に触れてる人いるけど、それも懐かしいわ。
    夏至の日も爆竹凄いんだよね。
    なんであっちの人ってあんなに爆竹好きなんだろう。正直いつもイライラしてた。

    • +4
  14. よく考えたら日本の年越し蕎麦とか年の数だけ豆食べるとか恵方巻きとかゆず湯とか菖蒲湯とか、海外から見たら「変な風習だな…」と思われるようなのばっかだよね。好きだけど。

    • +1
  15. 二番目と三番目の画像一緒やんけ!!
    間違い探しかと思って葡萄の粒数えてしもたわww

    • 評価

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