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アメリカの都市伝説、しわピエロ「リンクル・ザ・クラウン」がドキュメンタリー映画化。恐怖のしわピエロの正体は!?

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(著) (編集)

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 邪悪なピエロのキャラクターは、過去30年以上にわたり映画や本などの大衆文化に利用されてきた。特にスティーヴン・キングの小説を原作にしたアメリカのホラー映画「IT (イット 1990年公開)」は大ヒットとなり、ペニーワイズの不気味さは、世間に「ピエロ恐怖症」を引き起こしたほどだった。

 他にもアメリカには恐怖のピエロがいる。2013年にフロリダ州で最初に出没したとされている、しわピエロ「リンクル・ザ・クラウン(Wrinkles The Clown)」だ。

 ある一家の子供部屋のベッドの下から、しわピエロが現れる姿が防犯カメラに映し出されており、この映像がYouTubeで公開されるとセンセーションを巻き起こし、都市伝説となったのだ。

 今、そのしわピエロの神話を探る新しいドキュメンタリー映画が放映中であり、再び大きな反響を呼んでいる。

Wrinkles The Clown Caught on CCTV

しわピエロ都市伝説のきっかけになった1本の動画

 ネットを通して拡散し、ドキュメンタリー映画化されるまでになったしわピエロ、「リンクル・ザ・クラウン(Wrinkles The Clown)」の都市伝説が始まったきっかけは、2014年11月にYouTubeアカウントユーザーHvUseen Wrinklesにより公開された、ある防犯カメラの記録映像だった。

 クリップの説明によると、その動画は2013年6月にフロリダ州サラソタに住むある一家の子供部屋で撮影されたもので、防犯カメラの映像には、少女が眠っているベッドのひきだしからゆっくりと出て来るしわピエロの姿が映し出されている。

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 通常、ピエロは赤地に白のドット模様の服を着て、黒の手袋をはめ、黒く落ち窪んだ目と生えあがった白髪のマスクをつけているが、防犯カメラの映像でもその姿は明確だ。

 この映像が、最初に目撃されたしわピエロの姿であるという噂がまことしやかに流れた。それは下記のようなストーリーだった。

一家の話によると、少女に危害を加えなかったがカメラが破壊されていた。どうやってしわピエロがベッドの下に潜り込み、セキュリティアラームを鳴らさず姿を消したのかは不明であり、家族によると外から侵入した気配が一切なかったということだ。

 その後、一家は州を離れたが、今でもしわピエロが誰かのなりすましだったのか、本物だったのかはわからない。

両親が子供のしつけのために雇ったピエロだった

 しわピエロは確かに実在した。この家の両親が、少女のしつけのために雇ったピエロだったのだ。これは後にしわピエロが明かしたもので、態度の悪い子供を怖がらせるために親に雇われたという。

 映像の中で、少女はベッドの動きを感じ、音を聞いて目を覚ますが、恐怖に怯えてしわピエロの姿をはっきりと見ていなかった。

 だが、翌朝両親が防犯カメラの映像を少女に見せ、「態度を改善しないとピエロがまた現れるよ」と脅したようだ。

動画が話題となりしわピエロの需要が増える

 この動画は90万回以上視聴され、都市伝説としてしわピエロの人気が高まるにつれて、ソーシャルメディアでも目撃情報がシェアされていった。

 外見こそ恐ろしいしわピエロだが、風船を手にソーシャルイベントに登場している他、複数の親が子供の態度を改善させるために、子供の前に姿を現すよう依頼したりしてしわピエロを雇ってていることが、徐々に明らかとなっていった。

 しわピエロの顔写真とともに電話番号が記された宣伝用ステッカーが、フロリダ州の至る所に貼ってあったのだ。

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しわピエロの正体は元米軍の兵士が始めた

 2015年、ある米メディアがしわピエロへの直接取材をしたが、しわピエロは実名を明かすことを拒否した。

 唯一明かした情報というのが「ロードアイランド州出身の離婚歴のある元米軍の65歳の男性で、リタイア後にフロリダへ引っ越した」というものだった。

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 枯れ葉リタイア後、のんびりした人生を楽しむ代わりに、不気味なピエロのマスクを被ってしわピエロの自営業を始めたという。

 大反響を呼ぶ最中、いたずらを含む10代の子供たちや子供の親からの何百件という電話連絡を受けたこと、過去に12歳の息子を持つ母親から息子を怖がらせるために雇われたことを語った。

私は、通りの向こう側のバス停に姿を現しました。すると子供は怖がって、友達の前で泣き始め、走って家に帰って行きました。

数日後に母親は電話で感謝の言葉を述べ、『息子の態度が悪い時には、しわピエロがまた来るわよと脅している』と話しました。

 しかし、しわピエロを都市伝説として愛する人がいる一方、嫌悪感を露わにする人もおり、何度も死の脅迫メッセージや怒りの電話を受け取ったことも明かした。

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ドキュメンタリー映画で語られるインターネットの怖さ

 今月から公開中のドキュメンタリー映画『Wrinkles the Clown』では、「野球バットでお前の頭を打ち砕いてやる」「自分を守れない小さな子供たちを恐怖に陥れている」などといった、しわピエロが実際に受けた暴力的なメッセージが再生されているという。

 映画の指揮を取ったマイケル・ビーチ・ニコラス監督は、しわピエロに映画の話をした時のことを、次のように話している。

かなり驚かれて、映画化されることにあまりいい気分ではないようでした。自分が、それほどの大反響を呼んでいるとは思ってもいなかったとも言われました。

この映画のストーリーは、主にインターネットとそれに関わる子供たちの経験を伝えていくことにあります。子供たちは、神話をネットによってどんどん拡大していきます。ネットの中では、人々は額面通りに受け取る傾向があります。

しわピエロの存在は、一種の社会現象で、もっと気楽な見方ができるのにも関わらず、インターネットによって潜在的に暗い未来を前兆とする都市伝説として仕立て上げられてしまい、真実を引き出すことが困難になるという姿が、この映画では描かれています。

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死ぬ前に人生を楽しみたいだけ

 ネットの反響によって、望んでもいない都市伝説として存在を拡散されたしわピエロ。本人は、リタイア後の人生を死ぬ前に楽しもうと思ったことから始めたサービス業だったと取材で打ち明けている。

 ドキュメンタリー映画の中で語る自分の姿については、それがしわピエロとしてのペルソナなのか、演じている自身のものなのかは不明だ。

 しかし、作品の中でしわピエロは「親が、子供の態度を改善させるための戦略として自分を雇ったことは残酷だった」と語っている。

 本人の意思とは無関係に独り歩きしてしまうのがネットの世界。その世界でセンセーションを巻き起こし、映画にもなったしわピエロ。彼の都市伝説は、今後も彼の知らないどこかで語り継がれていくのかもしれない。

Wrinkles The Clown – Official Trailer
Wrinkles The Clown Interview

References:Mirrorなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

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  1. 人気のホラー鬼ごっここと、デッド・バイ・デイライトのキラーのクラウンにそっくりだね
    あっちはふくよかだけど、タレ目の化粧とかそのまんま

    • +4
  2. 「ターゲットの周囲にはピエロが立っているだけです」
    「どんなピエロだ」
    「シワシワのじいさんが一人(笑)」
    「よし、構わん。ターゲットを誘拐しろ ! 」

    だが、その老ピエロは、伝説の老兵であった・・・

    • 評価
    1. みため不気味だけど他のピエロと同じように動いたら和らぐんだろうか
      いやピエロそのものが滑稽な動きしてても不気味なきがするけども

      ※3
      そういうの胸アツで好き

      • 評価
    2. ※3
      そうゆうの好きw ハリウッド映画化はよw

      • 評価
  3. ピエロ「ふー、暑…てか女の子起きないし…あ、ここにカメラ。えい。」

    • 評価
    1. ※5
      番組と親御さんのアイデアだけでなくある地区に実在するなまはげ的存在がいると明らかにされていたな(偶然名前も一緒)

      • 評価
  4. トミー・リー・ジョーンズで映画化けていw

    • +2
    1. ※7
      しつけの為って、明らかにやりすぎだよね。
      その子はトラウマになっただろうし、きっとピエロ恐怖症にもなっただろうな。

      つか、ピエロのメイクって普通に怖いよね?
      私、幼い頃にサーカスのピエロを一目見ただけでピエロ恐怖症になったんだけど。

      • 評価
  5. 「きっと近所の人の良いおじいちゃんが、頼まれて扮装してるんだよぅ・・・」
    と自分自身に言いきかせて頑張る。

    • +2
  6. こんなトラウマな躾けは海外だと虐待って言われそうだけど平気だったのかな?

    • +6
  7. たとえばこの少女が年頃になったとき、暴行におびえて自分のベッドで安心して眠れなくなる可能性は割と高そうなんですけど。一人で眠るのが怖くて男を連れ込むようになったり。最後の方のバス停で佇むとかはともかく、最初のは明らかにやりすぎだし虐待でしょ。

    • +1
    1. >>13
      ある程度の年齢になれば、親がネタばらしするなりして理解するのでは?サンタクロースの存在みたいに。

      • +1
  8. 「悪い子はいねが~~ッッ!?🤡」みたいな感じか…普通にトラウマなるわww
    アップで見るとちょっとハロウィンのブギーマンぽくもあって不気味

    • 評価
  9. 鬼とかお化けから電話がかかってくるアプリを思い出したわ

    • +1
    1. ※15
      それ、俺も思った。あれは電話だけだからいいけど
      本物がやって来るのはビビる

      • 評価
  10. 昔だと露出魔のような妙な奴出るので自然的に
    防御する心を養ってきた
    今回の場合もやばい奴が出る可能性高いので油断は
    禁物という心を養っていく機会になるのかな

    • 評価
  11. まだなまはげの方がド派手にやって来てくれる分良心的とすら思えるwww
    子供が暗くてその場でピエロだとわからなくて良かったね…多分灯りをつけてこの皺くちゃピエロが居たらトラウマどころの騒ぎじゃない

    • +3
  12. やっぱり「なまはげシステム」って必要なんだ

    • +2
  13. 本題と逸れるけど、リンクルってすてきな響きなのに「しわ」なのね

    • +2
    1. ※26
      昨今出てきたシワ改善医薬品の名前で覚えたわ

      • 評価
  14. 教育にトラウマは必要だと思う
    そういう意味ではピエロみたいな日常には存在せず積極的に関わろうとしなければ遭遇しない対象はトラウマの対象としても適切だと思う

    • +1
  15. 「枯れ葉リタイア後」で吹いたわw
    おかげでシャンソンの「枯葉」(唄:イヴ・モンタン)が頭の中でぐーるぐるorz

    • 評価

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