
先月末、米国海洋大気庁(NOAA)の海洋探査研究チームが、アメリカ・サウスカロライナ湾の海底でメカジキの死骸をむさぼるツノザメ集団を見つけた。
サメの食事というレアな光景ををさっそく記録・観察するチーム。が、そこにふらりと現れた第三の魚が、チームにまさかの動揺をもたらした。
それはフレッシュなツノザメを頭からほおばったニシオオスズキである。しかもその魚は口から飛び出たサメの尾が動いても全くおかまいなしなのだ。
はからずも海界の食物連鎖をとらえてしまった衝撃映像がこちらだ。
スポンサードリンク
Video of shark feeding frenzy has surprise ending
海底でメカジキをむさぼるサメの群れ
今年6月28日、NOAAの研究チームが深さおよそ450mの海底でメカジキを食すツノザメの集団に出くわした。
鋭い吻が特徴のメカジキは4mにもなる大型魚で食物連鎖の上位に君臨する。性格は荒く、大きなサメにも抵抗することで知られる。

だが今は息絶えてしまったメカジキ。
その肉にかじりつくサメたちは小柄ながらも残酷な捕食者にみえる。が、サメにとっては願ってもないごちそうであり生きるための糧でもある。

めったに見られないサメたちの饗宴を観察する研究チーム。しかしこのあとさらに衝撃的なシーンを目撃することになる。
現れた大型魚がまさかの捕食。狙いはサメ!?
そこにふらりと現れたのは大型のニシオオスズキ。
すると群がっていたサメの姿が・・・消えた?

何やら不穏な空気が漂い、カメラの視点が切り替わる。と同時に、チームの間でどよめきの声が上がる。ニシオオスズキがサメを捕食したのだ。
その後画面は再び海底に。
その奥ではサメたちがまたメカジキをいただいている。
じゃ、さっきの騒動どうなったん?と思った直後。

あのニシオオスズキが再登場・・・って口からなんかはみ出てる?
それツノザメの尾?しかもまだ動いてるし!
サメを捕食したニシオオスズキ
ニシオオスズキ(英名:Wreckfish)は、大西洋などに生息するスズキ目スズキ亜目イシナギ科の深海魚で、岩棚や難破して沈んだ船などで暮らしている。
成魚の体長は2mほどといわれ、体重は100kgになる。その大きさからスポーツフィッシングの対象としても有名だが食用にもなるため海外ではスーパーなどでも売られているという。
食性は肉食で、主に大型の頭足類や甲殻類、海底魚などを召し上がる。この日はメカジキの肉の匂いに誘われたのかもしれないが、最終的な獲物はフレッシュなサメになった。
食事中も待ったなし。リアルタイムの食物連鎖
今回の映像はフェイスブックを経由で7万人超の視聴者に衝撃をもたらした。
この件について、コネチカット州の水族館の研究員はこうコメントしている。
「映像は大型魚が小型のサメを餌にし得ることを示唆しています。さすがのニシオオスズキもメカジキを餌にするのは無理みたいですが、今回はツノザメと共に食べることができました」
なおこのメカジキは、死骸の状態やサメの食いつき具合から最近死んだばかりとみられている。
海底で繰り広げられるリアルタイムの食物連鎖。お食事中も待ったなし!の無慈悲な弱肉強食っぷりといい、ハードモードな海の世界をあらためておさらいした気分だわ。
References:geek / foxnews / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
あわせて読みたい





この記事が気に入ったら
いいね!しよう
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
「動画」カテゴリの最新記事
「水中生物」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 4051 points | ![]() | ビキニを着てきたらガソリン無料と聞いて...本格的なビキニ姿の男性が集まってきた件(ロシア) |
2位 1921 points | ![]() | やさしい世界。子供たちと一緒にスクールバスを待ち、乗り込んだことを確認すると家に戻ってくるのが日課の犬 |
3位 1689 points | ![]() | アメリカの高額な医療費を聞かされた時のイギリス人の反応 |
4位 1296 points | ![]() | カラスは人間の子供と同じくらい自制心があり、目先の欲求を我慢することができる(英研究) |
5位 1265 points | ![]() | 植物はストレスを感じると超音波の悲鳴を上げている(イスラエル研究) |
スポンサードリンク
コメント
1. 匿名処理班
サメがかぶりついているメカジキの断面が美味しそう
生姜焼きにしたい
2. 匿名処理班
メカジキの断面の白身が何やら美味しそうでした。
3. 匿名処理班
杖を捨てて逃げろ
4. 匿名処理班
これは…別にふつうじゃないのか。
昔見た、水族館でタコがツノザメ殺していた件のほうがびっくりした
5. 匿名処理班
0:20あたりのメカジキの身が……とても美味しそう
6. 匿名処理班
サメといえど小型であればエサになる運命か。
7. 匿名処理班
夜遅いけどスズキのバター焼き食べたい
8. 匿名処理班
最後に食べるのは人間である
9. 匿名処理班
ツノザメの絵に書いたようなギョロ目が可愛い
10. 匿名処理班
カジキのあの部分って吻って言うのか
11. 匿名処理班
かぶりついて体ゆらゆらさせるの可愛い
12. 匿名処理班
※4
今も普通に起きていることだが、普通には見られないから貴重なんだよ
深海という謎大き領域に想いを馳せるんだ…
13. 匿名処理班
美味しそうのコメントが一番なのさすが日本だなと思いました
フライもいいね
14. 匿名処理班
コメントの美味しそう率の高さよ
日本人だなあ
15. 匿名処理班
一回見終わって、どーもイキモノみんな小さく見えていた。
「あー!バナナが必要だよー!」イヤ、落ち着いて。
ざっとメカジキ4m、ツノザメ1m、グルーパー2mかな。
すごいこわい、世界だった。
16. 匿名処理班
笑い声?がちょっと不快・・・
17. 匿名処理班
こんなサメを頭から飲み込んだら
胃袋の内側を食いちぎられそうで心配になる
18. 匿名処理班
食べられたサメ「シャークにさわるぜ!」
19. 匿名処理班
サムネのこっち見てるサメの合成感がすごい
20.
21. 匿名処理班
※15
なんかモヤモヤする文章
22. 匿名処理班
はぁーつっかえねぇ
補食 の瞬間を撮ってこそ価値があるんだろうに
これなら、デビルマンの補食のシーンでいいわ
23. 匿名処理班
グルーパーがぱっくんする瞬間の速さたるや!!
これは人工物のそばに潜む場所を選んで待ち構えた狩り?「つかまえたね」って即座に言っている男性はグルーパーの位置と目的を理解して注視していたのかな。
鮫はすぐに酸欠で動かなくなるかと思いきや頑張っていて、最後の最後が来るまで生命は強いですね。
えぐってえぐってって飾り切りのように食べていくのがちょっと綺麗。
24. 匿名処理班
メカジキ、美味しそう…。
途中で身をひっくり返してあげたくてウズウズした。残りはもっと小さい魚や甲殻類のご飯になるのかな。
25. 匿名処理班
うちの知ってるスズキと違う… ガクガク
26. 匿名処理班
みんな美味しそうって言ってて草
自分だけじゃなかったのかw
27. 匿名処理班
メカジキ食いたくなってきた...
でも近くの食料品扱ってる店とかでは滅多に見ない。辛い...
28. 匿名処理班
まだ半身が残ってるからひっくり返してあげたいなあ。
29. 匿名処理班
カジキ・マグロ・キンメダイ・イルカ・クジラ他
おおきな海の魚&哺乳類はメチル銀でお腹の赤ちゃんに
支障が出るので、妊婦さん要注意。たまーのごちそうならOK。
30. 匿名処理班
カニとタコと後何だったか忘れたけど、似たような動画を昔見た気が
カニが何かを捕まえようと必死に追ってるところで最後にタコが急に表れてカニを食べてしまうみたいな展開のやつ
31. 匿名処理班
こんな時間に見るんじゃなかった(飯テロ的な意味で)
32. 匿名処理班
肝心なシーンが撮れてない訳だが。
33. 匿名処理班
打ち上げられたツノザメの一種を観察したことがあります
上顎の歯は まあ サメかな
下顎の歯はカミソリのように鋭利で薄く 横一列に密に並んでてまるでパン切りナイフです
動画のような食べ方が理にかなってると そう思わせる歯でした
34. 匿名処理班
まさに今現在の日本を表現してる風景
35. 匿名処理班
ツノザメの食べ方が人間みたいやな
いやそれより綺麗かもw