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イタリアの古代都市遺跡「ポンペイ」の壁や通りのあちこちに石造りの息子スティックが。いったいなぜ?

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(著) (編集)

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image credit:Emily Allen/ Flickr
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 イタリアの古代都市、ポンペイと言えば、79年、ヴェスヴィオ火山噴火で地中に埋もれたことで知られている。

 今ではユネスコの世界遺産に登録され、観光客でにぎわう場所だが、壁や通りをよく見てほしい。

 そのあちらこちらに、石の息子スティック像が描かれているのだ。

 でもいったいなぜ?古代都市の時代から残されたものなのだろうか?

いたるところに息子スティック

 よくよく目をこらしてポンペイの町を歩いていくと、道の上にさりげなく、あるいは壁の装飾として、出入り口の上からぶら下がっていたり、果てはパン焼き釜にまでソレはある。

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image credit:Ed Bierman/cc by 2.0

様々な説がある石造り息子スティックの歴史

 1つは性産業宣伝説である。

 ツアーガイドには、息子スティックは、初期の宣伝手段だと書いてある。

 道しるべとしての役目があり、息子スティックをたどっていくと、たくさんある売春宿のひとつにたどり着くことができるという。

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image credit:steve p2008/cc by 2.0

 2つめは魔除けや幸運のシンボル説だ。

 学者によると、息子スティックは象徴であり、幸運のシンボル、または凶眼(邪悪な目)を追い払うための魔除けのためのものだという。だから売春宿だけでなく、家の外のあちこちで見られるのだという。

 古代ローマ人も息子スティックのお守りを身に着けていたという歴史があるので説得力はある。

・古代ローマ人が魔除け・加護に使用していたのは、空飛ぶ息子スティック形状のお守りだった。その歴史を探る。 : カラパイア

 そして3つめは、性的アートを好む男性社会を反映している説だ。

 著名な古典学者、メアリー・ビアードは、これら息子スティック像はエロチックなアートを好む男性的な社会を反映していると言っている。

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image credit:Emily Allen/cc by 2.0

 石造り息子スティック像はポンペイの町のいたるところで見ることができる。もし訪れる機会があったら、足元の地面や壁にも注意してみてみよう。

References:Stone Phalluses of Pompeii – Pompei, Italy – Atlas Obscura/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 96件

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  1. キリスト教に支配される前だから、みんな下ネタ大好きなんだよ
    日本も明治維新でキリスト教と文明の区別がつかなかったから、深く考えずに西洋の真似でエロを取り締まりまくった。
    女相撲が無くなったり、裸でうろつくのを禁止した(つまり、それまでは裸の奴がうろついていたわけだ)

    • +44
  2. もっともらしい説が沢山あると思うけど、こういうのって実際はただのイタズラだったみたいなことはないんだろうか?力士シールの件みたいな

    • +1
    1. ※3
      普通に売春宿への目印だよ
      ちゃんと歴史のドキュメンタリーで説明してた

      その番組で売春宿の数を地図に色付けて示してたけど
      あちこち、やたらと数があったし
      確か大小合わせて4,50あったと記憶してる

      • +18
        1. ※28
          それは迷信
          最古の職業は採取か狩だよ。
          人間は一人で歩けるようになったら、子供でも採取などできるが
          性的に成熟するには十数年かかる。
          人間社会では古代からより早く働き手として必要とされていた。

          • -7
          1. >>80
            家事も立派な職業でしょう
            貨幣経済の発達以前から労働は存在してる
            食料や衣食住に必要な物を得るための
            行動が労働なら、採集や狩や農業も
            それにあたる

            • -1
          2. ※74
            映画のセリフでもたまに使われてるのを引用しただけ

            あんましマジになんなよ!

            • 評価
          3. ※74
            この場合の「職業」とは、労働サービスを提供して対価をもらうことを指す
            原始社会の狩猟採集はそれ自体が生きるための生業なんであって「職業」(労働して対価をもらうこと)ではない
            労働提供と対価がセットになった最古のものは性産業ではないかと言われてる

            • +9
          4. ※84
            どうなんだろう、餌と交換にやるのって猿なんかでも見られることで
            動物の本能のような気もするし(つまり普通の性行為)
            物々交換の中で性が含まれてるだけかも、その場合の物と性どちらが早かったか??
            群れの中なら労働の提供もあったろうし狩りや採集と性と分けて考えられるものなのか?
            何をもって職業とするのかが分からない

            • 評価
          5. ※74
            その理論だと赤ん坊は泣くのが仕事だから世界最古の仕事はおっかあの中から飛び出た時の「おぎゃあ」だな。

            • +1
      1. ※16
        売春宿への道しるべは 息子スティック以外ではおねーちゃんの顔というバージョンもある

        • 評価
    2. >>3
      いや実際にそちらに売春宿跡(男女問わず)があるんやで。

      • +4
  3. 「性的アートを好む男性社会」なら、逆に女の裸があちこちにあるはずだろが!

    • +27
    1. >>4
      どうやら我々の時代よりも古代ローマは先を行っていたようだ

      • +2
  4. マノフィカ(マノフィグ)じゃね。
    魔よけの石としたんだろう、古代地図と合わせると戸口とか突き当たり(袋小路)かもよ。

    • +4
  5. カラパイア名物 のお時間です。

    性器信仰は世界中に普遍的にあるもんだしねぇw
    有名どころじゃインドのリンガとか

    • +31
  6. お金持ちのお墓にも息子スティックつけてたからね。
    しかもそういうのはどれもこれも子供スティック。
    何か当時の美学があったんだろうね。

    • +13
    1. >>6
      確か昔は包けいは知性の象徴だか何だか(間違ってたらごめん)

      • 評価
  7. 子孫繁栄のシンボルじゃない
    日本だって道祖神あるし

    • +34
    1. ※10
      たしかに 道祖神は安全な旅と子孫繁栄を願って出来たそうだし
      案外昔の人の考えることって場所は違えど似てるのかもしれない。

      • +2
    1. ※11
      息子スティック「が」じゃなくてよかった。
      別にいいか。

      • 評価
  8. 1つは性産業宣伝説である。
    これで間違いないな恐らく
    昔は姓に対してはこの時代
    かなり開放的だったらしいからな

    • +4
  9. 漫画「テルマエ・ロマエ」でもお守りとして登場している 映画の前売り券買ったらキーホルダーが付いてきた 息子スティックの顔したワンコ?らしき金属製のオブジェ 

    • +9
  10. 今回はモザイク無しか。息子スティック好きだなぁw

    • +3
  11. なぜ?って元々息子スティクス信仰があるから
    ユピテル(ゼウス)が主神の男性優位な世界観でかつローマ人にとって父親は法倫理に関わるレベルで重要な存在だからそれが息子スティクス信仰に繋がってる
    プリアーポスっていうそのモノな神も祭ってるしな

    • +19
    1. >>18
      息子スティクス信仰

      「スティック」ではなく「スティクス」なのが素晴らしい

      • +10
  12. 今もデカいのを神様として飾って皆で撫でまわしてる日本って国もあるわけで。
    シンボル崇拝は世界共通よ。

    • +18
  13. 今も昔も変わらんね。
    この間もテストフライトでフライト航路で息子スティックを描いた人いたよね。
    小学生はウ◯コ~ち◯こ、ちょっと大きくなって性に目覚めるとトイレの壁にある様なお◯ぱいにマ◯コ・・・・。
    男子は生涯男子。

    • +8
  14. イタリアはかつて辺境のど田舎で、土俗にまみれた風習がたくさんあった。
    ローマが消え去り、キリスト教が支配してそういう風習が消えていった。
    彼らが大好きなバッカス(ディオニソス)はもともと乱行パーティーの神だし。

    • +8
  15. 無闇と忌避するようになったのって世界的に見たって近年だよな
    何処の世界も元は原始的なモンを崇めてたんじゃないの?

    • +8
  16. テルマエロマエの息子スティックペンダントを思い出したわ。

    • +1
  17. 現代の街中で息子スティックがあったら下品だと思うのに、2千年前だと思うとロマンを感じる不思議

    • +20
    1. >>27
      性欲(特に男性の)を過剰に禁忌とするこの数十年の世界が異常なんだけどね。
      自然現象に善も悪も無いのに。

      引力を悪と定義して「こんなにモノが下に落ちるなんて今の社会は腐っている」と嘆いているようなものだな。

      • +5
  18. この広い世界の息子スティックの情報がどんどんどんどん集まってくるよう…
    今度は古代ローマ…

    • +4
  19. ふと思った。娘フラワーとセットじゃなくて安心した。新人なので色々と勉強になりました。

    • +3
  20. 何百年も前から人々を見守り続けたにも関わらず未だに「息子」と呼ばれてしまう悲しさ、せめて敬意をこめて「御先祖様スティック」とでも呼んで差し上げたい

    • +6
  21. 息子スティック信仰や娘フラワー信仰は古くからあるし、現代にも残るからねぇ。
    別にあったからと言って「今より大らかだったんだな」くらいにしか思わない。

    • +10
  22. もし現在の話なら、新宿2丁目かなと思うだろうな。

    • +4
  23. 売春宿への道案内だと聞いたよ現地に旅行に行った時。
    売春宿で体位の注文に使っていたレリーフ見に行ったのに、売春宿修復中で見れなかった!
    チソチソ系は時代が変わっても通じるのすごいよね。

    • +5
  24. 都市部では食品や日用品、性的コンテンツをまとめて扱う小規模店舗が
    多数存在し、市民の需要を満たしていた。

    とか、私達も2000年後にいわれるのかも。
    この解釈に物申したいポンペイ人もいるのかもね。

    • +1
  25. 男性社会なら女性を象るんじゃないのかな

    • -1
    1. ※45※4
      性器は力の象徴と考えられてるのがこの手の信仰の特徴
      だから男性が尊敬されてる文化では息子スティックで女性が尊敬されてる文化では娘フラワー信仰になる
      より力強い存在の力を借りたいってことだから

      • +8
  26. なんで売春宿のシンボルがスティクスなんだろう
    羊肉屋なら羊の看板をだすもんだろう

    • -1
    1. >>46
      分からんけど、肉屋の配送車の絵が豚さん鶏さん牛さんがニッコリしてるようなものかな。
      豚さんらにとっては災厄以外何物でもないのに

      • +4
    2. >>46
      ついでに矢印のほうが便利いいからね

      • +8
      1. >>60
        方向をさすのに丁度いい。
        現地で実物見たけど矢印のように1つずつ絶妙にちょっと傾いてたw
        その先には売春宿がちゃんとあった

        • +1
  27. それな、テルマエロマエに出ているぞ。
    お守りなんだよ。

    • 評価
  28. 玄関に魔除けの息子スティックと招福の娘フラワーを

    • 評価
  29. ダビデ像「ミケさん!もっと誇張してくれても…(泣)」

    • +5
  30. どなたか博識な方、息子スティックの反対語をご教示くださいませんか

    • 評価
    1. ※52
      「息子スティック」の反対語は「娘フラワー」
      息子スティックの記事に比べると娘フラワーの記事は格段に少ないけど極々稀にあるよ

      • +4
  31. プリアポスを象ったお守り、ティンティナブラム
    奇跡のような名前

    • +5
  32. 今でもブータンの家のドアには息子スティクス書かれてるし魔除けみたいな感じでしょ。

    • +4
  33. バニラカーのご先祖様
    こっちは静かで良い宣伝

    • +2
  34. 四角い柱にヘルメスの頭部と息子スティックがついた「ヘルマ」の簡易版みたいなもん?

    • 評価
  35. 初めて来たポンペイの街でも、息子スティクスの指す方に導かれて歩いて行くと…あら不思議!そこは売春宿。

    って感じの矢印も兼ねていたのでは?

    • +3
  36. ファロスですね。
    (「スティクス」と言ってる人は勘違い?わざと?)

    他所ブログのコメント欄でも隠語として「息子スティック」が使う人がいて、これはじわじわ世に広がるなと思った。

    • 評価
  37. ポンペイなんて道徳心の崩壊した放埓都市だったのは史実でも有名だから、まあ売春宿のサインや馬鹿なアートだと考えるのがしっくりくるけどね。

    • -9
    1. ※64
      一部の輸入した価値観に乗っかって、
      その価値観からみた史実を信じ疑いもせず
      異なる価値観を卑下するのも愚かなことです。

      • +6
  38. ポンペンの遺跡から、春画のような壁画がたくさん見つかってますね。おおらかだったんですね。 東京オリンピックで、競技場の案内にシャレでこの矢印を使ってみたらどうでしょう。

    • +3
  39. そういえば、テルマエ・ロマエで観たな。

    インドのシヴァリンガム(男性器)とヨーニ(女性器)、日本の飛鳥にもある古代石造の息子ステック、神奈川の かなまら祭り、と 古代から信仰対象になってたりしてるし世界中の皆が大好きなんだな~。

    • +4
    1. ※67
      まぁ性欲以外に性器信仰は生活に直結してる意外と信心深い物なんだよ

      子供を産み育てて繁栄する事は、死ぬ事が日常的であった昔では重要な事の一つであった訳で、子供と繁栄をもたらすその性器においては神秘的な感情を抱くのは吝かな話では無い。
      それに農耕が加わると、豊穣の意味も含まれて「食」つまり食べる事にも直結して、新たな命を生み出す元として崇められるってのはおかしな話ではない。

      • +6
  40. 意外に大手石材業者の商標だったりしてな
    「なんで息子スティックなんだ?」と思わせることが宣伝になってたり

    • 評価
  41. 力飴(チカラアメ)だ力飴。昼と夜だけ浅田飴。

    • 評価
  42. チン、チン形のパスタが売ってるよ。お土産用だと思うけど。

    • +1
  43. 追加で
    土着信仰では性器信仰は世界中でありふれた物だけど、信仰が宗教として形作られるにつれてイデオロギーが前面に出て来て、性器信仰は淫らな物、邪な物として排除されていく事になる

    • +3
  44. 息子スティックに彩られた町って書くとスゲー地獄絵図だな

    • +2
  45. ポンペイ行ってきたよー

    売○宿跡の壁には色んな体位の絵が描かれてて、好きな体位を注文できる仕組みになってた。
    メニュー表みたいな感じかな?
    面白い遺跡だった!

    • +4
  46. 日本にも「息子スティック祭り」が有りますから
    親近感が涌きますなぁ?(すっとぼけ)

    • 評価
  47. このマーク、夜は見えないと思うけど売春宿には昼間っから行ったのだろうか?
    現代ではこっそり夜行くイメージが強いが
    おれは行ったことがないのでわかりません

    • 評価
    1. ※88
      逆に考えると、普通のお店と同じくらいの感覚だったのかもな。
      夜間営業じゃなくて朝開いて夜閉める感じで。

      あ、でも星明かりとか月明かりでも迷わず行けるくらいにアチコチに印を残したのかも。

      • +1
  48. 地面にあったら踏み絵。
    夜間用に、蛍光塗料で光ってたら面白いだろうなー

    • 評価
  49. むかし話題になった漫画で脂ぎった息子の跡をガラスにぺたぺたつけていくのを思い出した

    • 評価
  50. 売春宿への道しるべ。

    男性優位というか。女性は市民権や参政権のほか苗字すらない時代だから、そもそも尊重されてない。誰々の娘とか、誰の妻なになにとか。

    ダビデとかもそうなんだけど小さい象徴ばかり描かれているのは、その方が上品とされていたから。
    エロは全然恥ずかしくない。

    食堂に裸や性交の絵が描かれていたりする。

    • -1
  51. 大学の卒業旅行でポンペイ行った時説明されたわー
    みんな大学生なので恥ずかしそうだったが自分はふむふむとガン見していた~笑

    • 評価
  52. こんなのあったんだー!行ったけど気がつかなかった
    ……つーか、親切なガイドさんかと思ったら結果”正規の
    ガイドだけどただのスケベ親父”に声かけられて、修復中で
    公開されてないエリアに入らせてもらったりしたけど
    ひとけの無いとこで抱きつかれたりキスされたり、と
    色々アレな目にあったので、ポンペイに行く女性独り旅は
    ご用心下さいませ(結局いちばん観たかった劇場跡には
    時間切れで行けなかった……T-T)

    • -1
  53. その息子スティックっていう言い方なんなんwww

    • 評価
    1. ※104
      カラパイアにおいて「息子スティック」という呼称は伝統的で、知る限り10年前からそう呼んでいる。命名者はおそらくパルモ。

      古代の息子スティック。悠久の時を経て私の股間に装着された息子スティック、歴史との一体感。男としては大変興味深い記事です。

      • 評価

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