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インドで1億5000万年前の海の怪物「イクチオサウルス」を発見

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(著) (編集)

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image credit:Guntuplli Varaprasad
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 1億5000万年の間、地中で眠りについていた海のドラゴンがインドの研究者によって発掘された。ジュラ紀に生息していた魚竜がインドで発見されたのは初めてのことだ。

 魚竜、イクチオサウルスは2億5000万年前の中生代に出現して、恐竜と同じ時代に生きた海の肉食動物だ。

 北アメリカやヨーロッパでは数多くの化石が発掘されているが、インドでほぼ完全な骨格が発見されたのはサプライズであった。

ジュラ紀の魚竜「イクチオサウルス」全長約5.5メートル

 インド・デリー大学の古生物学者ガンタップアリ・プラサード博士によると、ジュラ紀の魚竜がかつてのゴンドワナ大陸インド・マダガスカル地域で発見されたのは初めてのことで、インド亜大陸と他の大陸との生物学的なつながりが示唆されるという。

  イクチオサウルス科のものと考えられる化石は、グジャラート州ロダイの付近で昨年発見された。保存状態に優れ、欠けているのは前部と尾部の一部だけだ。すべて含めた場合、全長は5.5メートル前後だったと推定される。

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image credit:Ichthyosaurus – Wikipedia

 歯の磨耗状態から、この魚竜が生態系の頂点に位置し、硬い餌を食べていたことが窺える。例えばアンモナイトやベレムナイトのような軟体動物や魚、またもしかしたら海洋爬虫類も食べていたかもしれない。

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image credit:Guntuplli Varaprasad

大陸分断の後にも移動海路が存在していた可能性

  イクチオサウルスは1億6500万~9000万年前に生息していたと考えられているが、インドで発見された標本は1億5200万~1億5700万年前のものだという。

 ほぼ完全な化石が発掘されたことだけでも驚きだが、最も衝撃的だったのは、超大陸パンゲアが徐々にローラシア大陸とゴンドワナ大陸に別れていた時期に魚竜が非常に広範囲に分布していたという事実である。

 彼らが現在のヨーロッパ、西インド、マダガスカル、南アメリカまでの移動海路を持っていた可能性も推測される。

 今回を含め、最近では魚竜の発見が相次いでいる。今年8月には、1990年代に英サマセットで発掘され、これまで誤って分類されていた標本がイクチオサウルス・ソメルセテンシス(Ichthyosaurus somersetensis)であることが判明した。

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image credit:Dean R. Lomax

 また昨年にも、スコットランドで1966年に発見されて以来、脆い骨を傷つける懸念から岩に残されたままだったイクチオサウルスの化石がようやく発掘された。

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image credit:University of Edinburgh

 これまでこの海の怪物とは無縁だったインドであるが、これからは変わってくるかもしれない。

 「魚竜や他の海洋爬虫類の化石を探すため、今後数年でカッチ県における大規模な発掘調査を実施する予定です。この発見によってこの地域における脊椎動物の化石研究が盛り上がることを期待しています」とプラサード博士は話している。

via:plosなど/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

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  1. ♪ワタシのぉ~カセキの~前で~湧かないでください~♪

    • -4
    1. ※3
      イルカの尾びれは水平についてるけど、
      イクチオサウルスの尾びれは魚と同じで、
      垂直についてるんで見た目は微妙にちゃうのよ。

      • +4
    2. ※3
      爬虫類だよ
      ちゃんと肋骨もあるから肺呼吸してた事がわかる

      • +2
  2. のび太がアーケロンの背中の上で
    ドラえもんと釣ったヤツだな。

    • +2
  3. イクチオサウルスに代表される魚竜のかっこよさは異常。
    マグロとイルカを足したような異次元の魅力がある。
    それにきっとおいしいはず。

    • +7
  4. すげーっ1億5千万年以上どうやって生き残ってたんだーっとウキウキしながら開いたアホは私です

    • +8
  5. 水力学的にもっともすぐれた形の魚竜が中生代の海生爬虫類の中で真っ先に滅び、一番鈍くさそうなウミガメが現代まで繁栄しているのが不思議。進化は攻めを貴び淘汰は守りを貴ぶのだろうか。

    • +7
    1. ※7
      恐竜って、鳥類に姿を変えて今も生きているんだよね?

      だとすると、魚竜も何かに姿を変えて今も生きているのかも?

      • 評価
    2. ※7
      魚竜は滅びたけど、おなじ形のイルカが現在は繁栄しているので
      形自体は依然として繁栄してると言えるかも

      魚竜は形とは別の理由で滅びたんじゃないかな

      • 評価
  6. イルカも同じ形に進化したからやっぱり完成された体型なんだね
    魚竜によりさらに昔に既に似た体型していたサメは崇拝されるべき

    • +6
  7. これがイルカでも魚でもなく爬虫類なんだから面白いな~

    • +6
  8. 魚竜の代表種だよね
    昭和の図鑑は魚竜といえばコイツだった
    というかほぼコイツしか載ってなかったw
    たまにユーリノサウルスがいたくらいで

    • +2
  9. 発掘のためカッチ県でトンカチをカッチカッチ(ボソッ

    • +1
  10. ARKっていうゲームで大量のイクチオサウルスをテイムして生け簀に並べるのが好き

    • +1
  11. イクチオサウルスとかアーケロンとかのび太の恐竜世代にはぐっと来る話

    • +2
  12. 「恐竜大紀行」の若いイクチオサウルスのエピソードを思い出す

    一見イルカにそっくりだけど、尾びれが横じゃなくて縦についているから、イルカショーみたいなきれいな宙返りができないんだよなw

    • +1
  13. 小さいな、マンモスが実はゾウと同じくらいの大きさしかなかったと知った時と同じくらいのガッカリ感とシーラカンスと同じくらい生態に興味を持てない容姿だな。

    • -1
  14. イルカみたいイルカみたいってコメントが多いけど収斂進化っつーんだよ
    逆に今のイルカ類の骨格見てみな。シャチなんて結構凶悪なツラしてるぜ

    • 評価

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