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一匹の猫が彼女の人生を大きく変えた。 自閉症の少女と猫の物語

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(著)

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 人生で最初に出会った動物が、子供たちの運命を大きく変えることは多い。家に新たな家族としてペットを迎えいれた瞬間、常にそばにいて、遊び相手になってくれるペットは子どもたちにとってかけがえのない親友となるだろう。

 イギリスのレスターシャー州に住む6歳のアイリス・グレースちゃんもペットを迎え入れたことによって、人生のターニングポイントが訪れたという。アイリスちゃんは重度の自閉症を抱えて生まれた。生まれてから数年は両親とさえコミュニケーションをとることができなかったほどだ。しかし、猫を飼い始めてから彼女の人生が大きく変わり始めたのだ。

 アイリスちゃんの母親、アラベラ・カーター・ジョンソンさんが、娘とペットの猫スーラの絆、そしてスーラがもたらした娘の人生の変化を語ってくれた。

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アイリスちゃん

アイリスちゃんの閉ざされた世界

 スーラが来る前のアイリスちゃんは「自分の世界に閉ざされていて、手の届かない状態」だっという。母親が部屋に入ってきても見上げることはなく、笑ったり話たりすることはほぼなかった。

 「スーラがうちに来る前、アイリスは私たちとコミュニケーションをとるのにとても苦労していました。欲しいものがある時は指差しか、私の手を引いてその場まで連れて行くなど、体を使ったコミュニケーションばかりでした」

 ある日、アイリスちゃんの家族は猫を飼うことに決めた。猫の名前は「スーラ」、アイリスちゃんのお気に入りの子守唄からとったという。

最初の変化は言葉だった

 アイリスちゃんとスーラはすぐに友達になり、その頃からアイリスちゃんの行動に変化が現れ始めたという。それまでは体を使ってコミュニケーションを取っていたアイリスちゃんだが、新しい友達のスーラに声を使ってコミュニケーションを取り始めるようになったのだ。

 「スーラが来てから、アイリスは話すようになりました。私にも何を食べたいとか、何かを見たいとか、何をしたいとか、言葉で示してくれるようになったんです。以前はあれほど苦労していたのに、今は喜々として伝えてくれます」

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 「他にもたくさんの変化がありました。以前は眠ることが苦手だったのですが、今は率先してベッドに入り、朝は早く起きてくれます。スーラと遊びたいという一心で起きるのが楽しくなったんでしょうね」

 自閉症をもった子がペットを飼うと社会的行動スキルが向上するという研究結果もある。2012年の実験では、自閉症の子がいる家庭でペットを飼いだしたら内社会的行動が増加したとの結果が出ている。そして興味深いのが、生まれた時からペットがいる家庭より、幼少期にペットを飼いだした家庭のほうが子供とペットの絆が強いことが判明したそうだ。

 アイリスちゃんの場合、スーラを家族として迎えることで、車に乗ることも、髪を切ることも、お風呂の時間も嫌がらなくなった。以前はどれもものすごく嫌がったのに、今はまったく問題がなくなったというから驚きだ。

 「アイリスは上の洋服を着ることが大嫌いでした。それが今はまた服を着るようになったのです。信頼できる友達のおかげで、今まで難しかったことでも1つずつできるようになってきました」

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 夜中にアイリスちゃんが目覚めると、隣にはスーラがいて安らかな寝息をたてている。アイリスちゃんが遊んでいるときは、スーラが側で見つめていて、一緒に遊べる範囲で遊びに加わる。アイリスちゃんがテーブルの上で粘土遊びをしている時も、スーラは隣に座ってアイリスちゃんのマネをする。

 「お互いにいると安心する存在なんでしょうね。最初からそうでした。私は何もする必要がありませんでした。魔法みたいですよ」

 スーラが来てすぐにアイリスちゃんは言葉を話すようになった。「もっとネコさん、」「座ってネコさん」など、してほしいことを声で指示するようになったのだ。

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スーラが家族にかけた魔法

 アイリスの母親はすぐに2人の間にある強い絆に気づいたという。

 「私たちがつねに求めていた“とても力強い繋がり”がそこにはあるんです」

 愛情表現に関しても大きな変化が現れた。アイリスちゃんはスーラのあしをマッサージしてあげたり、優しくなでたり、とスーラに対し愛情を示すようになった。

 そしてついに・・・

 アイリスちゃんはスーラだけでなく家族に対しても心を開くようになったという。

 「おじいちゃんにも打ち解けたようで陽気になりました。ゲームを楽しんだり、おバカなことで笑うようになりました。ずっと彼女に体験してほしかったことばかりです」

 以前はキスやハグ、時には話しかけられることさえ嫌がっていたアイリスちゃんだが、今では家族とのスキンシップにも積極的になったそうだ。おじいちゃんにハグされると笑うようになったり、おじいちゃんの手を引いて庭を冒険したりするようになったりと、スーラが来る前には考えられなかったような行動を取るようになった。

 「まるでスーラが来てから私たち全員に心を開いてくれたみたいです」

 「ここ最近はもっと愛情表現が多くなりました。アイリスからスーラにキスやハグをしているのを見ました。頻繁にはしませんが、アイリスにとってスーラはとても特別で大事な存在なんです」

 このアイリスちゃん、どこかで見たことあると思ったら、あのすばらしい絵を描くことで3歳の時に有名になったあのアイリスちゃんだね。

 アイリスちゃんの才能が開花し、心も開花したのはスーラのおかげだったってわけだ。現在6歳ということだけど、ずっと仲良しで本当によかった。

via:mashabledistractify.・written melondeau / edited by parumo

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この記事へのコメント 44件

コメントを書く

  1. やはりネコさんには魔力が有るに違いない。
    子供の情操教育には動物園かペットが良いとは言いますが、これほどまで変わる事に驚きです。末長く仲良しでいて欲しいです。
    確かに自分もニャ~を拾ってから人生がガラリと変わった感じがします。自分が生活して行くだけでも大変だったのに風邪をひいた白ニャンコを拾い、病院に連れて行ったら何と‼
    子供がお腹に居た。もう笑うしかない(笑)
    それからは毎日が本当にドタバタで、仕事の量を増やすべく独立し、大変ながらも楽しい日々になりました。猫凄い(笑)

    • +46
    1. ※2
      NNNからたくさん派遣されてきてて羨ましい

      • 評価
  2. お猫様は素晴らしい
    仲良くなれてよかったね!

    • +34
  3. 誰しも、自分以外の何かが必要だ。
    それなある者には猫で、ある者には犬だが。

    • +10
  4. 定型発達の親御さんは、自分の子供と接する際に、成人の社会人的文脈そのまんまでコミュニケーションを取ろうとするのかな。
    脳みそが未発達で人間より動物に近い未発達の子供からしてみれば、まるで宇宙人と接しているような感覚ではなかろうか。
    あと、親自身も自閉傾向が少なからずあったために、子供の心理をうまく汲み取る事ができなかった可能性はあると思けどね。
    発達した前頭葉中心でコミュニケーションを取る成人済み人間よりも
    小脳的コミュニケーションの方が上手くいったのでしょう。
    ネコのほうが体格が小柄で、自分に近いと思ったのかもしれないけどね。

    • +46
  5. なんだろう、涙出そうになった。
    お母さんが、アイリスちゃん「が」家族とコミュニケーションをとるのに苦労していた、とか、「彼女に体験して欲しかったこと」とか、言葉の端々からアイリスちゃんをとても愛しているのがわかる。
    スーラさんがアイリスちゃんの家族であり友達になって、そこから更に家族との架け橋にもなったのかな。
    いいなあ、すごい癒される。。
    これからもみんな、うんと幸せに生きてほしい。

    • +23
  6. アイリスちゃんには猫が自分の子供みたいに見えたのかも。だから自然と両親が自分に対してするように接した→結果的に発話が促された・・・とか? もしご両親が根気よくコミュニケーションに努めていなければ、たとえ猫がいてもこうはならなかったかもしれない。

    • +1
  7. 言葉でコミュニケーションをとる人間とはジェスチャーでのやり取りだったのが
    体でコミュニケーションをとる猫とのやり取りで言葉が出るとはねぇ
    脳ってのは本当に不思議だ

    • +21
  8. あの子か!
    覚えてるよー。良かったなぁ!
    猫すげえなw

    • +8
  9. あの子か!よかったのう…最近涙腺が緩んでいかん

    • +7
  10. うらやましい、にゃんこにこんな好かれたい

    • +17
  11. 犬や猫は、相手の行動に対する洞察力が人間の数倍鋭いらしい。それこそ人間の表情の微妙な変化だけで「あ、そろそろ散歩か」とか気付くレベルだとか。
    ひょっとすると、猫は人間では気づかないような自閉症の子供のコミュニケーションパターンを捉えることができるのかもしれないね。

    • +16
  12. イルカと一緒にプールで泳いでも自閉症が改善されたって話もあったような。
    なんにせよ動物とのコミュニケーションの力って凄いねー。

    • +7
  13. 魔法って本当にあるんだね
    あの美しい絵を描く女の子、幸せなそうでよかった…!!

    • +6
  14. 面白いことに赤ちゃんでも動物には餌を与えたがる
    動物に興味を持ってコミニケーションを取ろうとするのは本能なんだなって思う
    それがこの子の障害にもうまく働いた事例なんだな

    • +8
  15. 前にワイドショーでこの子とネコのことやってたな
    温かい気持ちになった
    スーラって名前画家から取ったのかな?
    画家のスーラはまだ何もしていないと言いつつ夭折してしまったが
    この子は果てしない未来と可能性があるんだね

    • +13
  16. 私は生後1ヶ月の子猫を拾って保護したのをきっかけに、○物中毒者から抜け出す事が出来ました。助けられたのは私の方でした。

    • +8
  17. どれだけ嬉しかっただろうかね、ご家族は!!
    みんな幸せに

    • +4
  18. このアイリスちゃんの記事大好きだ。また定期的に翻訳してください!
    この子の成長が楽しみです。

    • +5
  19. 猫を見ていると癒されるのは魔法に違いない。
    猫は心を癒す魔法が使えるのだと思うね。

    • 評価
  20. スーラは良い猫だなあ。
    ずっと一緒にいて一緒に遊んで、夜寝る時ですらたくさんいる家族の中でアイリスちゃんの隣を選ぶ。
    アイリスちゃんのためにいるような猫だなあ。どの猫でもいいのではなく、スーラじゃなければいけなかったんだろう。

    • +5
  21. そういえばスーラって名前の画家がいたね、点描の画法で有名ですね

    • 評価
  22. どういう事なんだろうな。
    猫だから自閉症の改善に効果があるのか。動物ならなんでも効果があるのか。『後から来る家族』つまり弟や妹でも、守るべき自分より弱い家族ならば似たような効果があるのか。弟妹の場合は親が自閉症の兄姉に近づけさせたりしない場合がほとんどだろうから、あまり臨床例はなさそうだが。
    脳器質障害である自閉症が、生活環境によって改善するかもしれんってのは、人脳の可能性にワクワクするな。

    • +10
  23. 以前の記事から、マントみたいに巻いてるのがすげー可愛いって思ってたんだけど、
    上の服を着たがらなかったから、せめてもの対処でマント風にしてたんだね。

    • +2
  24. やっぱり小さい子とペットの関わりって大事だよな~。すごくほっこりした。

    • 評価
  25. もしかすると猫の方はこの子の保護者気分なのかな?
    女の子の方も猫を保護している気持ちがあるんだろうけど
    写真の猫の表情がすごい優しげなんだよね
    女の子の遊びにもきちんと付き合ってるみたいだし

    • +3
  26. うん、猫って人の心の大事なところに簡単に入ってこれる。
    人間じゃできないだよなー。
    猫を通じて学ぶことが多くて、変な話、猫がいなかったら人に対する愛情も湧かなかったと思う。
    しかもそれは心体ともに。
    ゆっくり撫でたり相手を気遣ったり、優しい言葉をかけたり、と、
    猫に対してしていたことが、実はすごく素直な愛情表現の仕方だったのだと知る。
    ほんま、猫様々やで。

    • 評価
  27. ニャンコさんは可愛いうえに、人間と心が通じ合う生き物だから

    • +2
  28. 子守唄からとった名前ということなので聴いてみたら、
    発音はスーラじゃなくトゥーラみたいだね。
    メインクーンを選んだのも子供との相性を考えてのことらしいし
    ほんとうに愛が運んだ奇跡だね。

    • +1
  29. いい話だ…でも先のことを考えると辛くなってしまう
    猫は人間よりもずっと早く死ぬ
    幼い頃から一緒に育った猫の寿命は、おそらくこの娘が最も多感な十代の時期に重なってしまうだろう
    その悲しみをうまく乗り超えることができるのを願ってやまない

    • 評価
  30. 出来ればこの子供が薬浸けにされませんように、大人になるにつれて変わることや内向的な性格なのかもしれんし、あとこの子が無理しないでいいよに心配しすぎないでほしい

    • +1
  31. 発達障害者にペットがいいのとペットと生活する上での苦労は別だと思うけど、他のペット飼いの障害者のお宅ってペットをきちんと飼い続けているのかな?中度以上の子供がいる所で飼うというのがあんまり想像できない。

    • -1

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