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動物を使った奇妙な10の治療方法

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(著)

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 世界各地に古くから伝わる動物を使った治療方法。羊の腸から作った糸で傷を縫ったり、バクテリアを殺す特性をもつペニシリンの発見など、昔から人類は、治療法に関して自然界から最強のヒントをもらってきた。しかし、動物を介した治療法や医療研究の中には、驚くべきものもある。

 例えば、カンボジアでは、家畜は神聖な動物なので、牛の尿を飲むことは、健康にいいと考えられているそうで、そこに医学的根拠があるのかどうかはわからない。また、現代の心臓や肺の移植技術は、1950年代に双頭の犬を作り出したソビエトの実験がきっかけになったという。

 ここでは、現代でもまだ行われている動物を使った10の奇妙な治療方法を見ていくことにしよう。

ソース:10 Bizarre Medical Treatments Involving Animals

原文翻訳:konohazuku

10.魚による皮膚治療(ドクターフィッシュ)

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 もともとはトルコで始まった、魚による乾癬などの皮膚病治療は、比較的一般的だ。患者は、魚の入ったミネラルウォーターに患部をつける。すると魚たちが、ピラニア軍団よろしく群がり、壊死した皮膚を餌代わりに食べてくれるのだ。

 この治療には、ニザダイという魚が使われるが、健康な皮膚は傷つけずに、死んだ皮膚だけをかじってくれるという。衛生上の問題から、アメリカでは禁止されている治療法だが、イギリスやその他の国では合法だ。日本にもある。

9.ハチ毒による関節炎治療

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 ハチに刺されると痛いが、関節リウマチの症状を和らげる効果がある。中国医療では、帯状疱疹や湿疹などの皮膚炎を治療するのに、生きたハチの毒針を使う。

 ハチの毒は炎症を防ぐホルモンを作り出すことができるからだという。関節炎を緩和するだけでなく、それが慢性化するのも防げるかもしれないことを示している。

8.ヘビマッサージ

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 イスラエルのスネークサロンでは、異例のマッサージが体験できる。複数のヘビがうごめいて、背中に官能的なマッサージをしてくれるのだ。

 カリフォルニアキング、フロリダキング、コーンスネーク、ミルクヘビなどのさまざまな種類が、大き目のヘビと共にうごめきぶつかりあい、生じる微妙な振動が、筋肉の痙攣や痛みに効くという。一回70ドル(5500円)。

7.ウジによる創傷治療(マゴトセラピー)

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 ハエの幼虫を傷口に置くと、消化液を分泌して、死んだ皮膚を壊し、無傷の健康な組織を残す。古代のアボリジニの部族から、ナポレオン時代の外科医やアメリカ南北戦争時代に至るまで、この治療法は採用されてきた。

 見た目にはおぞましいが、傷の洗浄効果があるため、医師の間では広く受け入れられてきた。従来法よりウジ治療の方が、傷はより早くきれいになり、壊死する範囲も少なくて済むし、痛みも少ないという。一説には、ウジには癒しや抗菌の作用もあるというが、まだ科学的に証明はされていない。

6.ドルフィンセラピー

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 イルカは平和と静寂の象徴と言われ、彼らとの結びつきは、精神疾患の治療として広く使われている。たった2週間という短い期間、水中でイルカたちと戯れると、鬱病の患者に劇的な効果が現われる。言語でのコミュニケーションに問題を抱える自閉症の子供の治療にも使われる。

 動物と触れ合うことは、社交下手な鬱病の人が変わる助けにもなる。地球でもっとも知能の高い生き物のひとつと、しばらく一緒に過ごすと、気分が盛り上がるのは、当然といえば当然かもしれない。

5.アリの顎による縫合

 アフリカの軍隊アリは、自然の強力なはさみ代わりになる大顎をもっていることで有名だ。過去数百年に渡り、開いた傷を閉じるために、このはさみの特性を利用してきた。

医者は傷の裂け目の縁を持って、アリの頭を傷に沿ってあてがう。アリは本能的に噛みつこうとするので、傷口が閉まり、そこで医者がアリの体の残りの部分をねじり切る。原始的だが効率的で、現在でも緊急を要する場合には行われている。

4.ヒル治療

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 ヒルによる瀉血は中世や近代で、ごく普通の治療法だった。傷の炎症を防ぎ、発熱を抑え、その他の慢性的な疾患にも施された。

 たいてい患者が気が遠くなり、意識を失う寸前まで続けられ、かなり危ない治療だが、今、ある環境ではふたたび注目されている。例えば、指の鬱血した血を抜いたりするのは、他の治療法より効果的だという。ヒルは抗凝結剤の代わりになる化学物質を分泌するので、血管が詰まったり、萎縮するのを防ぐからだ。

3.魚を飲み込む喘息治療

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 インド南部ハイデラバードには、ぜんそくを治すという生きた小魚を使った“秘薬”が160年 以上前から伝わっている。

この「魚療法」は、同国南部に暮らすバティニ・ゴウドさん一家が、 ヒンズー教の聖人が処方箋を授けたとされ、先祖代々行っている療法で、患者は口の中に生きた魚を飲み込む。小さな魚の動きが、喉や鼻の痰や粘液を吸い取って、鬱血を楽にしてくれるという。3回続け、これを15日間行う。

2.テラピン亀による治療

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 カンボジアでは、北米産淡水の食用カメ、テラピンによる治療はよく行われている。だが、この生き物を材料として使うことも、その方法も謎めいている。触れるだけで、リウマチや他の慢性的な体の病気が治ると信じられているのだ。

カンボジア原産種の3分の1が、治療に使われていると言われているが、その多くは絶滅が心配され、優先的に保護しなくてはならないものだ。伝統的な治療とはいえ、プラシーボ効果にすぎないかもしれない治療のために生き物が殺されるのは残念なことだ。

1.アラートドッグ(糖尿病の発作を知らせる犬)

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 犬は人間のパートナーである以上に、彼らが人間の何百倍も鋭い感覚をもつことは有名だ。アラートドッグは糖尿病の症状を嗅ぎつけることができるよう訓練された犬で、飼い主の血糖値が高いか低いかをにおいから判断でき、さらに、特殊な杖や、糖尿用キットを持ってくるよう訓練されている。夜間、低血糖や高血糖状態になって、朝起きられない子供の治療にも使われるという。

 医学の分野ではてんかん発作を事前に感知するアラート犬が一番最初で、そこから糖尿病の探知犬へと発展していったそうだ。いくつかの尿サンプルの臭いをかがせ、その中から膀胱がん患者の尿を見つけさせるガン探知犬もいる。

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この記事へのコメント 32件

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  1. >イルカは平和と静寂の象徴と言われ
    えっ

    • 評価
  2. さいきん国内で遺伝子組み替えおカイコからインフルエンザワクチン、という記事を読んだ。
    先日も国内での薬ニュースで「え!そんな生き物から?」と驚いたがなんだったか忘れた。

    • +1
  3. 論理的には理解できるがウジはどうしても・・・・・・・・・ねえ?

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  4. どこかに死の臭いをかぎわける犬もいたな

    • 評価
  5. とても興味深くて面白い記事だったよ!

    • 評価
  6. ウジには癒しの効果がある…だと…?
    この間大きい蠅潰したら中からどんどんこいつが出てきて鳥肌もんだったよ…

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  7. トルコでドクターフィッシュやったけど、皮膚が弱い人だと、健康な部分まで噛まれるのでかえってダメ、軽度の皮膚病か男性向きの両方だって言われたよ。

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  8. 軍隊アリを簡易ステープラーに使う発想にはたまげた

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  9. ドクターフィッシュとヒル治療は、昔、なるほど・ザ・ワールドでやってたね。

    • 評価
  10. 田舎じゃフツーに蛭を肩凝りに使ってたぞ。
    肩に乗っけとけば自分で鬱血した所に吸い付くし、満足すればどっか行くから放っといていいそうだ。
    肩凝りの人は試してみては?
    ウジは、日本兵の間では、けっこう普通の治療法だったみたいだね。(放っとけば普通に傷口にウジが涌く)

    • +1
  11. 傷の縫合にホッチキスの内側に糸がついてるのはあるね
    アリの頭はアクセサリーにもなって素敵!

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  12. ペルーかどっかでテンジクネズミ(ハムスター)をぶっ潰して患部を探す治療法あるで

    • +2
  13. アリに噛ませる治療はアポカリプトで描かれていたね

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  14. 蜂の針治療は日本でもやってるぞ(たしかミツバチだが)
    実際西洋医学に基づくリハビリ治療で効果がなかった人にかなりの効果が現れた実績もあるらしい

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  15. おねしょを治すためにミミズを飲むってのは他の国はないのかなあ。

    • 評価
  16. ヘビマッサージ、ウチで出来る。
    ただし、種類はセイブシシバナ、カリキン、チェッカーガーターと、コーンスネークだけど。
    数だけはいるから、出来るんじゃねぇかな。。。

    • 評価
  17. ドクターフィッシュはニザダイじゃないでしょ…
    犬はすごいなあ

    • 評価
  18. ドルフィンセラピーの施設でイルカとやらしてほしい

    • 評価
  19. パルモたん
    ニザダイは海水魚だよ…
    ドクターフィッシュはガラルファっていうコイ科の魚だよ

    • 評価
  20. トルコのドクターフィッシュはガラ・ルファよりCyprinion macrostomumの方をよく見ると思う。
    少なくとも画像のはガラじゃなくてCyprinion macrostomumじゃないかな。ニザダイではないのは確か。

    • 評価
  21. マゴットセラピーは糖尿病患者とかの手足の治療に効果あるみたいだね。
    要するに壊死している範囲が大きめの傷の治療に効果的。
    蛭治療は肩こりとか手足の鬱血にはいいみたいだね。
    その他としては、指の切断などの縫合の後、血液が流れるように蛭を使って吸わせる、ってのもある。

    • 評価
  22. ニザダイは海水魚だし
    姿かたちが全く違う

    • 評価
  23. ドクターフィッシュ前やってもらったけどすごいこしょばかった

    • 評価

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