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受刑者たちに鳥のひなを育てさせる更正プロジェクトの効果が絶大(南アフリカ共和国)

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(著)

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 南アフリカの都市ケープタウンにあるポールズモア刑務所では、受刑者たちを更正させる為、鳥のひなを育てさせるというプロジェクトがある。

 このプロジェクトは、「動物は最も凶悪な犯罪者でさえも更正させる力を持っている」と信じる刑務所幹部のヴィカス・グレッセ氏の発案によるもので、1997年からスタートした。

 その効果は絶大で、鳥たちはストレスの多い刑務所暮らしにぬくもりを与え、受刑者に劇的な変化をもたらしているという。今では、プロジェクトは大注目され、、是非このシステムを取り入れたいと願い出る刑務所が後を絶たないそうだ。

ソース:ひなの世話で更正、刑務所の「鳥男」たち 南ア 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News

 殺風景なポールズモア刑務所内で、魅惑的な鳥のさえずりが聞こえてくる。全身に入れ墨をしたバーナード・ミッチェル受刑者(41)が、アフリカン・グレイ・パロットの赤ちゃんに愛情たっぷりのキスをしている。

 殺人を犯して収監されたミッチェル受刑者は、ひなの保育器とケージが置かれた独居房で、慈しみのまなざしで温かいかゆを与える。「この子は僕を母親だと思ってる。僕の子どもみたいだよ」

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 「ひなが僕に触れるんだ。こんなぬくもりはこれまで経験したことがなかったよ」とミッチェル受刑者。「僕は以前はとても攻撃的な人間だった。ナイフで人を刺すなんて朝飯前だった。ところが鳥たちは、僕に忍耐を教えてくれたんだ。まず彼らを愛さなければならない。そして何から何まで世話をしなければならないんだ」

 14歳の時から刑務所を出たり入ったりの札付きのワルだった彼は、今やプロジェクトの責任者だ。プロジェクトに参加する受刑者たちは毎日、自分が受け持つひなたちの体重を計り、日誌に記録し、2時間ごとに餌を与える。このような日課は羽が生えそろうまで続けられ、その後は鳥を愛する人々にペットとして販売される。

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 鳥たちはストレスの多い刑務所暮らしにぬくもりを与え、受刑者に劇的な変化をもたらしている。レント・キンド受刑者(31)は、鳥の腹をなでながら「(鳥を)手放すのは断腸の思い。自分の赤ちゃんを誰かにあげるようなものだよ」と話した。

 レスリー・ジェイコブス受刑者(37)は、腕に載せたボタンインコの仲間2羽を見つめながら、「鳥たちがいてくれるから刑期の長さなんて気にならない。鳥はすてきだ。僕はこの2羽と恋に落ちたんだ。彼らがいなくなっても毎日想い続けるよ」とつぶやいた。

 攻撃性や激しい怒りは影をひそめ、看守への暴力も減っている。

 ある看守は、「(ひなを育てた)受刑者は人生を前向きにとらえるようになる。出所後も良い影響を与え続けている」と話す。出所後、動物病院や鳥の繁殖施設で働き始めた受刑者もいるという。

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 受刑者は、新たな飼い主から手紙をもらうことも多い。先のミッチェル受刑者が、小さなひなを無事育て上げたことへの達成感とプライドを感じる瞬間だ。鳥から学んだことを外の世界でも実践できると自信を持っている。「人間1人1人、しゃばの人間に対しても、(鳥たちに接したように)接することができると思っているよ」

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この記事へのコメント 62件

コメントを書く

  1. 動物使った矯正プロジェクトを終了した人たちって、再犯率ほとんどないらしいね。
    やっぱすげーな、動物とのふれあいって。

    • +38
    1. ※1
      動物の愛は基本本物だからねぇ、疑う余地がないってだけでそれはそれは嬉し
      いものなんだよ。孤独じゃなくなるって大事なんだね。

      • +9
  2. ひなに愛情を持つまでが問題あるだろうけど
    一旦心開けばほんとうに素敵なプログラムになるんだろうな

    • +8
  3. やはり犯罪に走る人ってのは愛情に飢えてるのかねぇ

    • +33
    1. ※4
      飢えているというより、足りないんだと思う。
      人の心の成長には愛が不可欠。
      子供の頃に親からその愛をもらい、成長と共に今度は自分が愛を与える事で成長する。犯罪を犯してしまう人の多くはその愛を与えられないまま育った為に精神的に非常に未熟なんだと思う。
      心が成長すれば犯罪も犯さない
      「悪いことをするな!」と強要するよりもやらない心に育てる(成長させる)事がとても重要。

      • +4
  4. 人とか動物に頼られたり愛されたりすると
    人間ってけっこう変われるね

    • +19
  5. 俺 姪っ子が生まれて母性本能のスイッチ入ったような気がした事あるけど
    そういうのってやっぱ犯罪率と関係してると思うわ~w

    • +6
  6. 判る気がするな。腹は出過ぎだけどw

    • 評価
  7.  人間は環境に順応性があって、自分の立場が変わると考え方が違ってくる。
    ヤンキーでも、保護観察中にボランティアで作らされた公共設備、
    ベンチとか休憩所みたいなのを、ほかの不良に壊されると激怒する。
     ベタ慣れ度 インコ>文鳥>>>ジュウシマツ、鶏
     凶暴度 文鳥>>>>インコ

    • +1
  8. 鳥さん!やっぱり鳥さんですよ(・∀・)イイ!
    かわいいよぅかっこいいよぅ(*´д`*)ハァハァ
    パルモさん鳥さん記事をありがとうですよ(・∀・)イイ!

    • +2
  9. 猫より省スペースで育てられるんじゃないか?鳥は

    • -4
  10. 腕に乗せてる二匹のインコはボタンじゃなくて小桜インコ
    ボタンは目の回りに白く縁取がある、これ豆な
    しかし小桜インコって凶暴なのによくなついてるな

    • +6
  11. 日本でもこういった良い取り組みをやらないかなあと思ったけど
    容疑者でさえ悪人扱いして報道で社会的地位を貶める国だから
    更生して必死に戻ろうとしても救いの手はなさそうに思えるなぁ

    • +6
  12. でも映画とかだと殺し屋って小鳥とか可愛がってるイメージあるよね?

    • +1
  13. われらが大日本帝国ではまず動物を必要とするほどの犯罪を犯さないのだ!

    • +14
  14. 動物の癒しとかでこういう可愛がる方向ばっかりが注目されるけど。
    むしろ、逆に動物いじめた経験も必要なんじゃないかなぁと思う。
    人間にやったらそれこそ犯罪者って一発でなっちゃうけど、やってみないと分かんないってのもあるはず。
    子供の頃、動物飼ってていやがる事一つもした事ありません、なんて人居ないっしょ。
    猫の前足持ってぐーるぐるとか、お風呂嫌がる猫をお風呂に閉じ込めたり、
    買い物袋を前足に引っかけて頭にかぶせると猫は外せないからどこまでも後退していく、とか。。。
    そう言う経験があって、これ以上やったら洒落で済まないわ、ってラインを勉強するんだし。
    動物は可愛がるばっかりで、子供が動物いじめてたら暴力傾向の現れとしてひたすら否定する、
    ってのもどーなんかなと思うわ。

    • -3
  15. 人間と一緒に居ることが一番イライラする

    • -15
  16. 8と15はしったかでまともに鳥飼ったことないのが丸出し。

    • -38
    1. ※22
      普通の人間は小学生くらいの時に虫とかでそれ学ぶんですよ

      • 評価
  17. おお、いいことだな。
    個人的には、あなたがそのインコを大事にするように、あなたが殺した人を大事にしていた人がいるんですよ的なことを叩きつけたらどう反応するか見てみたい。

    • 評価
  18. 育児ノイローゼの親はともかく、
    保育士や保母の殺人は統計上多いのだろうか? 気になる。

    • +1
  19. ケージに入れられた鳥を牢屋の人間が育てるという皮肉があるね!

    • -5
  20. 動物は愛せるが人間が嫌いなんだが・・・・

    • +3
  21. おいおい俺だけファービーだなんてそりゃないぜ!

    • +4
  22. 日本も導入するべきだな残飯もでるし、
    ネズミやゴキブリばかりじゃ。

    • 評価
  23. 見返りがあるって良いよね。いやマジな話、がんばっただけ
    鳥が懐いてくれるって「努力が実を結ぶ」って形が目に見えるし
    なにより守ってあげなきゃって気持ちが芽生える。アニメルセラピーって
    すごいな

    • -2
  24. いいなあー。気分的に良いんだろうなあ。したら続けられるな・・・
    いいなあー。

    • -5
  25. 小鳥によって孤独が癒されたのかな?
    人は一人では生きにくい。
    他の生命との交流があって人生は豊かになるもの。

    • +5
  26. 日本でも、島根の民間刑務所だったかな?で盲導犬候補のワンコの世話を、受刑者にさせてる場所はあるよ。
    まだ社会認知度は低いだろうけど、ここが成功すれば日本でも、少しずつ増えるんじゃないかな?

    • +2
  27. 大人でこれほどなら青少年には絶大なんじゃないかな
    刑務所に限らず導入していけばいいと思うよ

    • +1
  28. 殺人、傷害事件を起こすような犯罪者は、その前段階として、動物虐待を行うことが多いらしいが、その逆だな。

    • +5
  29. 卑屈な俺でさえ子猫拾ってから心に余裕が持てるようになった
    何というか自分で思う位に丸くなった
    小動物と一緒に暮らす効果は絶大だと思う

    • +6
    1. ※39
      動物虐待→凶悪犯罪のルートを辿るのは大抵10~20代の青少年

      • -9
  30. ばかばか!
    雛から育てた鳥はめちゃくちゃ甘えたさんだぞ!
    うちの文鳥もコザクラも「大好き大好き」って鬱陶しいくらい擦り寄ってくるよ。
    私以外にはすごく攻撃的、というタイプは文鳥かな?
    雛から育成した子でもオカメインコは臆病だけど基本 誰にでもなついてて、しいていえば犬のような飼い主依存系。ものすごいベタベタっぷりな甘えん坊で可愛いよ。

    • +6
  31. しかしシャバに出ればまた、社会の不条理と向かい合わなければならないんだろうな。
    その時、前回と違って耐えられるか。
    きっと彼らは努力することを覚えたはず。

    • +1
  32. 出所したら、今度は自分だけのパートナーの小鳥さんと
    一緒に暮らし続けていけばいいんだ。

    • +6
  33. 出所後、グリーンピースとかシーシェパードとかに入るといいね

    • +4
  34. 俺が雛から育てたインコたちを死なせたやつはズタズタにぶっ殺してやるっ!
    昇太「それじゃだめじゃん」

    • +2
  35. ある程度はお膳立てが済んだ状態で買い始めれば、
    飼育するのに気もラクだろうけど
    外でも同じようにするには、どうだろうな、
    我が子のとりさんと離されたり、出所した後は
    自発的に飼育を任せるのがよさそう

    • +7
  36. ネコ見れば蹴飛ばしてたオレも、ハムスター飼い始めてから丸くなったよ。
    やっぱりネコは殺したくなるけど。

    • -8
  37. 昔、セキセイインコを雛から育てた事あるけど最初はみすぼらしい姿なのにだんだんと羽が生えてきてやがて大人と同じ体型に変化していくのを見守るのは良いもんだよ。
    あと小型のインコはややメタボ気味にするとマジかわいい!

    • -3
  38. 「父性本能」
    落ちた雛すずめを育てていた受刑者が巣立ちの時分になって涙流して握り殺すそういうショート
    感情移入の問題
    感情移入できる生き物に対しての最強兵器が「ザップ・ガン」に出てるな
    迷路の中の生き物をいじめたり助けたりするおもちゃ、見た目は
    操作で迷宮は簡単にも難しくもなる
    かわいらしいリアクションをするその生き物を見ているうちにその中に精神を囚われる
    悪い奴、は当然生きて帰れない

    • -1
  39. いい事だね、思わずコメいれてしまった

    • +1
  40. いい話だね。何か感動した。
    家にもセキセイ居るからもっと大切にしたい

    • -3
  41. うん、いい話だ
    まあ人の命奪った過去は消えませんがね

    • 評価
  42. 二人目の受刑者はコザクラインコが2羽だね

    • +5
  43. 罪を犯す前にインコのかわいさに気付いていれば犯罪防止になる

    • +1
  44. あ、これいいね、、日本でもやればいいのにね、、アフリカ人もやるなあ

    • 評価
  45. 日本の刑務所でも昔は死刑囚に鳥飼うことが許されてたらしいね
    死刑執行の日に飼ってた鳥、絞殺したヤツもいるけど

    • -1
  46. 犬でこういうプログラムをやってたってのは知ってるけど、鳥でもやってるんだね
    「プリズン・ドッグ」でググれば詳細がわかるはず

    • -1
  47. いいとは思うけど…大きくなってからは育てずに譲るのね…懐かないよ。

    • 評価
  48. こういうの聞くと、やっぱり人間に一番必要なのって愛なんやなって思う
    刑務所でもガチガチに厳しいのより、人間らしく愛を持って扱ってもらえる刑務所を置いてる国の方が再犯率が低いし。まぁ国の体制とかもあるのかもしれないけど

    • 評価

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