この画像を大きなサイズで見る動物パニック映画を作るつもりなら、2つの路線がある。1つは、スピルバーグ監督の『ジョーズ』のような、手に汗握る緊張感を演出したシリアス路線だ。そして、もう1つが、襲撃の恐ろしさを描くと同時に、シュールなバカっぽさも加味してしまう路線だ。
しばしば主張される意見には、前者は後者よりも制作の難度が高いというものがある。『メガ・シャークVSクロコザウルス』、『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』、そして忘れちゃいけない『シャークネード』(関連記事)などを観れば明らかだろう。馬鹿げた設定は、真剣に観る物ではなく、笑うためのものなのだ。そんなわけで、クレイジーな動物パニックB級映画にスポットライトを当ててみよう。B級だけに大量流血注意の方向でお願いしたい。
1. スクワーム(1976年):ゴカイ
ホラー映画のちょっとした有名人であるジェフ・リーバーマン監督のデビュー作品で、帯電してウネウネのたくる肉食性ゴカイに襲われるジョージア州の田舎町を描いている。そう、こいつらがシャワーから降り注いだり、水道間に紛れ込んだりとやばいことになっている。
真面目にやっているのだが、どこかバカっぽく、自嘲的な雰囲気すらある。だが、特殊効果の達人リック・ベーカーが手がけた初期の仕事を目にすることができるし、大げさな演技と現実では絶対に味わいたくない大量のゴカイを堪能するのも悪くない。
2. ピラニア(1978年):ピラニア
映画好きといえば、ジャンルを越えた遊び心を持つジョー・ダンテ監督を忘れるわけにはいかない。『ハウリング』(1981年)、『インナースペース』(1987年)、『グレムリン』(1984年)を指揮する前、彼は『ジョーズ』のモノマネ映画を撮るために低予算映画の王ロジャー・コーマンに起用されたことがある。
幸いにもダンテ監督は、単なるモノマネ映画を作るには創造力が豊かすぎた。『ピラニア』は明らかに『ジョーズ』の影響を受けているが、独自の風刺的な色合いを持つ。このジャンルの言い回しやテーマ、お約束などをコケにしており、『ジョーズ』の最も優れた派生作品と評価が高い。
3. プロフェシー/恐怖の予言(1979年):クマ
『影なき狙撃者』(1962年)、『五月の七日間』(1964年)、『グラン・プリ』(1966年)を手がけたジョン・フランケンハイマー監督を折衷的な映画製作者と呼ぶのは控えめすぎるだろうが、1979年の動物パニック映画の撮影には苦労したようだ。環境汚染やネイティブアメリカンの窮状を描いたメッセージ性の高い作品でありながら、やや無表情なきらいがある。
その結果作り出されたのは、生真面目だが、森を彷徨う登場人物を突然変異をしたグロいクマが1人、また1人と殺す、モンスター映画だ。展開はややスローで、『オーメン』のデイビッド・セルツァーの脚本も生真面目すぎるが、B級モンスター映画としては楽しめる。寝袋の死のシーンは必見だ。
4. アリゲーター(1980年):ワニ
より緊張感あふれる動物パニック映画『クージョ』(1983年)を指揮することになるルイス・ティーグ監督のこの作品は、奇妙なウィットと皮肉なトーンで類似作品を凌駕している。『ピラニア』と同様、自然の脅威を描いたホラー作品でありながら、そうした映画のパロディ作品でもある。これは両作品共に、ジョン・セイルズが脚本を手がけていることが原因だろう。
不気味なホラーテイストと挑発的なユーモアのバランスに加え、出来のいい特殊効果とロバート・フォスターをはじめとする俳優陣の演技がいい味を出している。80年代の少年少女が悪夢にうなされた悪名高いプールのシーンには刮目することだ。
5. ロアーズ(1981年):ライオン
ヒッチコックの『鳥』が代表作であるティッピ・ヘドレンだが、役作りのため野生のライオンと暮らしたこの作品に出演したことでも記憶されるべきだろう。だが、そうした逸話は忘れ去られて、興行収入が大コケしたことで有名な作品だ。
製作陣はヘドレンと、当時の夫であり、監督/脚本家としての適性を全く欠いているノエル・マーシャル監督だ。しかも、メラニー・グリフィスなど自分の子供たち全員が出演する。基本的には何のストーリーもなく、ライオン、トラ、ゾウといった野生動物との悪ふざけをつなぎ合わせただけだ。所々使われている美しい撮影技法にもかかわらず、ファミリー映画と勘違いしたホラー映画を思わせてくれる。良い心がけ、拙い撮影、見当違いのこだわりがミックスされ、最もダメな感じの映画が完成した。
6. スラッグス(1988年):ナメクジ
スペイン映画の歴史において、J・P・サイモン監督は真にオリジナリティに溢れる人物であった。それは、突然人を襲い始めるナメクジという前代未聞の作品を観れば一目瞭然であろう。もちろんこの類の映画を真面目に観るのは馬鹿げているのだが、想像の斜め上を行くジャンルの本作品が期待を裏切ることはない。「人食いナメクジ」の脅威を描くだけでなく、ナメクジサラダ、爆発する頭、無差別に発生する大虐殺など、あらゆるB級手法を使いこなしている。
7. 未確認生命体 MAX(1993年):チベタン・マスチフ犬
ジョン・ラフィア脚本兼監督に、アリー・シーディ、ランス・ヘンリクセン、そして遺伝子を改変されたチベタン・マスチフが共演する作品。86年の『ショート・サーキット』を彷彿とさせるが、登場するのは人工知能を備えたロボットではなく、研究所から逃げた賢く、強く、残忍な巨大犬で、女性と仲良くなったり、手当たり次第に人を食いまくったりと活躍してくれる。
残虐シーンの合間に何気なく使われる犬に関連した決まり文句と、狡猾な風刺的トーンがユーモアを醸し出す。殺人犬の映画としてはマシな方だろう。
8. ウィラード(2003年):ネズミ
Willard (2003) – Trailer
辛口の映画ファンはリメイク作品をこき下ろすのが大好きだが、この1971年のネズミ満載映画のリメイク作品ならぐうの音も出まい。同作品がそこいらのリメイク作品と一線を画すことができたのは、ダークなユーモアのセンス、シャーリー・ウォーカーの音楽、巧みなネズミの視覚効果、見事なまでの悪人振りを演じたR・リー・アーメイ、そして素敵な不気味さのおかげだ。さらに、クリスピン・グローヴァーの演技は感動的ですらある。
70年代は社会不適合者による復讐ホラーが流行していたが、このジャンルの雛形を作った『キャリー』をすら先駆ける『ウィラード』のリメイク版は、ダークなユーモアによって奇妙な設定の敷居を下げてくれた。
9. ブラックシープ(2006年):羊
ホラーとユーモアの絶妙なバランスを誇る模範作品の登場だ。人食い羊の映画など真面目に作ることは明らかに不可能だが、だからといって露骨なバカ映画しか作れないわけではないのだ。事実、このニュージーランド映画は栄えあるトロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門で上映された。
脚本も手がけたジョナサン・キング監督は、キャラクターのユーモアと羊の狂気を見事なまでに調和させたうえで、ゴア表現を多用してホラー映画ファンも唸らせた。だが、特に効果を発揮しているのが、作品の自虐的なトーンとエネルギッシュな表現だ。実にくだらないが、実によく出来ている。質を落とさず、かつ視聴者を愚弄することなく、おバカ映画を作ることができるというよい見本だろう。
10. ビッグ・アス・スパイダー!(2013年):クモ
Big Ass Spider! [HD] – Official Trailer – In Theatres 10.18.13
メガ・シャークシリーズや『ディノクロコ』のようなガラクタ映画と一緒にされることもあるが、この低予算映画は『ジャイアント・スパイダー/大来襲』(1975年)、『巨大クモ軍団の襲撃』(1977年)、『アラクノフォビア』(1990年)などの系譜を受け継ぐ作品だ。
いい加減なおバカっぽさもあるが、本作品で巨大クモからロサンゼルスを守ろうとする人物の配役は実に巧みだ。低予算ゆえの限界があるとしても、きちんとポイントを押さえたまぬけな道化で見事に観衆の笑いを取る。反面、その道化自体が笑われることはない。これが本作品を単なる低予算ポップカルチャー”製品”ではなく、本物の”映画”たらしめる所以だ。
via:mentalfloss・原文翻訳:hiroching
















(´・ω・`)モスキートがはいってない…だと?
よし! 『デッド寿司』で対抗だ!
※2
あれ本編と全く関係無い英語の予告編の方が
海鮮(?)パニックものみたいですごくB級ぽかったよね
バイオハザードのウィルスが感染したら一番怖いのって羊じゃないのか
大群、噛まれたら終わり、足早い、簡単に死なない、もうやだー
有名物ばっかりやないかい!
ロアーズめっちゃ好きなのに…
キラートマトは植物枠?
動物と言えば動物の様な
『吸血の群れ』がないぞ
スクワームは昔観てしばらく麺類が食べられなかった思い出がある
ビッグ・アス・スパイダーはリアル地球防衛軍だなw
コモドがないだと・・・?
ピラニア…
子供の時に見て散々恐怖を植え付けられましたよ…
まさかここでまたお会いするとは…
おれたちのトレマーズが入っていないだなんて・・・
シャークシリーズが上がってるからあのレベルを想像してたら
あらすじ読むと良さげ?……て思ってしまう
トレマーズみたいにたまに大当たりするからな
殺人タイヤが無い
ムカデ人間
トレマーズはB級だけどすごく良く出来た傑作なのでクレイジームービーには入らないのでは。
それより巨大蜘蛛が1本しか無いのに意外。全部選んでたらこの特集全部埋められるくらいクレイジーでマッドな映画ばっかりだからしょうがないけど。
フライングキラーは
ろあー
ロアー
ロアー
B級はB級で良い味出してるよね
やっぱこう言うのに予算出す映画会社には感謝しないとね
ここから次のA級クリエイターが出て来るんだから
ロアーズ!……ロアーズ!……ロアーズ!
何故だかロアーズ!を聞く度にフフって楽しくなるのは俺だけ?
生き物が襲ってくるのは当たり前。コタツが襲ってくる事例に驚け。
今なら絶対ゾンビーバーが入ってると思ったのに。
日本公開も決まったよ。
あんま映画見ないんだけど、ここに紹介されてるの面白そうだし見てみよっかな
ヒッチコックの『鳥』はB級映画じゃなかったんだなあ。あれ名作かなあ。
コタツに襲われる映画があるとは驚いたけど、襲ってくる殺人ブルドーザーをかわせない人々にも驚いたことあるわ。
※26 あれはちゃんとした原作小説があって、小説の方は、世界中で鳥類の暴走が広がって、人類が滅亡へ向かっていく・・・っていうバッドエンドの短編なんだけど、結構重厚な小説だったから、映画はパニック映画風だったけど、B級とは言いにくいと思う。
午後ローが見れる地域に住みたかった。
子供の頃「人喰いアメーバの恐怖(1958)」とか「人類SOS!(1962)」とかトラウマだったな。特にトリフィドは夢に出てきた。
よし、スネーク・フライトは許されたな!
モンティパイソンのうさぎを数十年かけて延々引っ張ってる感じ。
スクワームとアリゲーターはジョーズ並みの名作だろうがよー
1971年のウイラードと続編のベンは昔見たなあ
ベンではマイケル・ジャクソンが歌ってた
http://www.youtube.com/watch?v=Atr9Db43Dl0
私は、B級映画を、ばかにしているのかも知れない。
芸術だとは思っていない。缶コーヒーだと思っている。けれども人は、
芸術よりも、缶コーヒーに感謝したい時がある。そんな時は、ずいぶん多い。
(太宰治「弱者の糧」一部を改変)
ピラニアの製作者は筑波久子という元日活のスターなんだよね。
クリープショーのゴキのエピソードがトラウマ。egマーシャルもよく出たね。
ピラニアとワニは普通に名作だと思う
ブラックシープの設定が秀逸なのは
舞台であるニュージーランドが人口より羊のほうが多い
つまり絶対に逃れられない!!という点
『スラッグス』、10代の時に小説を読んでしまいました。初めて本をゴミ箱に捨てました。今となっては何だか勿体無いことをしたなあと思います。
『ビッグ・アス・スパイダー!』よりも2002年の『スパイダーパニック!』の方がB級らしくて好きだな
お約束のショッピングモール立て篭もりもあるし
エビ・ボクサーは殿堂入り?
マウス掴もうとしてネズミ掴んでてクソワロタ
タスマニアデビルが暴れ狂うクローンフィールドも混ぜてあげて。
出てくる人々が無駄にファンキーで愛おしい。
プロフェシーは空缶フェイバリッド。
森の中を、元は普通だった異形の何かが徘徊してるって恐怖がすりこまれてる。
どうしようもないのは認める。
※43
マウスだけに
スネークフライトが無かった
キーラーコンド ムは?
スクワームは小学生の頃TVで見てトラウマになった作品。
巨大イカの逆襲
ウィラード、リメイクされてたのか。
ベンのテーマは今聞いても泣く。
うちのハムちゃんが亡くなったすぐ後、たまたま入ったファミレスでこの歌が流れた。
どうやって泣くのをこらえようか、涙を隠そうかと…。
話は変わるがミミズバーガーという映画があってだな(
リー・アーメイ怖ぇぇぇ!!
ちょっと見たくなったぞこれ
ウィラードこんな陽気な感じじゃ無いだろー
主人公の演技がひたすら良くて好きだったな
ブラックシープはいつになったら日本語版が出てくれるのやら…
クモ映画は『アラクノフォビア』が好きだな。変な実験で大きくなった、みたいなあり得ない設定じゃなく、ちゃんとリアリティー溢れる設定になってるからなあ。伏線もちゃんと回収してるしな。
B級のも好きだけどな。
岩場の間で潮干狩りすると「スクワーム」も真っ青のゴカイがたんと出てくるぞ、1m以上あるミミズみたいなのとか足もさもさのゴカイとか、やってみるとリアルB級ホラーでっせ。
カバのパニック映画とか無いの?