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新型インフルエンザの大流行でワクチンの原料になるサメが絶滅の危機

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(著)

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 世界中で猛威をふるった新型インフルエンザH1N1。そのウイルスから人体を守るためワクチンが大量に製造されているが、その陰で絶滅危惧種のサメが危機にさらされているという。

 サメの肝臓から抽出される「スクアレン」という物質がワクチンの原料として使用されているからだそうだ。

 「スクアレン」は、スキンクリームなどの美容製品に多く用いられる一方、人体の免疫反応を強める働きを持つ合成物質「アジュバント」の原料にもなる。アジュバントを添加したワクチンは活性成分(抗原)の含有量を少量に抑えることができるため大量供給が可能であり、世界保健機関(WHO)もその使用を推奨している。

 世界保健機関(WHO)もその使用を推奨している。スクアレンは、オリーブ油、小麦胚芽油、米ぬか油などの植物油にも天然に含まれているが、その量はごくわずかである。そのため現在は、商用に捕獲される深海のサメがスクアレンの主な供給源となっている。

 特に抽出できるスクアレンの量が特に多いのがウロコアイザメ(gulper shark)だそうで、このサメは東大西洋、インド洋など水深1000~1400mの深海に生息する全長150cmほどの小型のサメ。ウロコアイザメは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧?類(危急種)として登録されている。

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 スクアレンを添加したワクチンはアメリカではまだ認可されていないが、ヨーロッパやカナダなどの地域では広く使用されている。新型インフルエンザのワクチンを大量に製造する大手製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)は2009年10月、アジュバンド添加ワクチンを4億4000万本受注したと発表した。 グラクソ・スミスクラインは、ワクチンに含まれるアジュバンドの原料にサメ肝油から抽出したスクアレンの使用を認めている。

 底引き網漁による根こそぎ乱獲するという捕獲方法にも問題があるがそれだけではない。サメは既に絶滅の危機的状況にありながら、成長が極めて遅く、繁殖率も低い。メスのウロコアイザメの場合は、性的成熟期に達するまでに12~15年を要する。また、たとえ妊娠しても出産までにはおよそ2年かかり、一度に出産する数も1頭だけである。

 2006年、欧州連合(EU)は北東大西洋における深海サメの漁獲量に制限を設けた。それ以降、サメ由来のスクアレンの市場流通量は減少している。だが、スクアレンの仕入業者の中には依然、水産業者に対してこうしたサメを捕獲するよう積極的に働きかけているところもある。

 一部の化粧品会社は、環境保護団体からの圧力に押されて、サメ由来のスクアレンの使用を中止または段階的に廃止している。しかし グラクソ・スミスクライン社のエルドレッド氏によると、アジュバンド添加ワクチン製造各社では今のところ、サメ由来のスクアレンに代わるものを使用することは考えていないという。オリーブ油など非動物系のスクアレン原料に着目しているということだが、現時点では、「十分な品質の代替物は見つかっていない」とエルドレッド氏は話している。

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この記事へのコメント 44件

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  1. なんちゅう目や・・・

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  2. 人間っていう生き物は地球上で
    もっとも残酷で醜くて恐ろしい存在
    だよな

    • +2
  3. 人間ってすげえよな
    他の種族を躊躇なく虐殺できる
    そしてそれは悪いと思わないしどうでもいい
    宇宙人も地球人が健康にいいって思ったら虐殺するだろうね

    • 評価
  4. まんがみたいな目してるな。ちょっと可愛い

    • 評価
  5. メスのウロコアイザメの場合は、性的成熟期に達するまでに12~15年を要する。
    また、たとえ妊娠しても出産までにはおよそ2年かかり、一度に出産する数も1頭だけである。
    よく今まで生き残ってきたな
    天敵いねーのかな?

    • 評価
  6. こういうときは、シーシェパードってDQN集団は何もしないんだねw

    • 評価
  7. 絶滅危惧種の捕獲を推奨か…いろんな思惑が混在してるんだろうけど人間て矛盾の塊だと再確認

    • 評価
  8. 確かに。シーシェパードはこういうときにこそ抗議するもんじゃないのかw
    そうすれば少しは見直すが・・・。

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  9. サメは可愛くないから殺してよし、だろ海犬の主張はよ

    • 評価
  10. まずい・・・・ 
    生き残りたいというのは生物共通のエゴだが、これはマズイだろう
    「インフルよりなんか」というような「もっと良くない」病気がでたとき、「あの時我していれば・・・・」というのも十分ありえるだろう?
    逆淘汰がどうのこうのとまでは、言わないが
    少なくともこれに抗議しないなら、海狂犬には実力行使で反撃、ぶっ殺すべきだ!
    正当性が「まったくの無」であることを、
    「自ら示した」とみなせるだろう

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  11. 鮫肌なのに化粧品の原料にされちゃうのか

    • 評価
  12. しかし、こんなレアな動物の、肝臓なんぞに含まれるレアな物質が、そんな事に使えるなんてこと、よく気づいたもんだな・・
    人類恐るべし。

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  13. シーシェパードは頭の良い生物しか守らないんじゃね?
    下らない理屈だけど。

    • 評価
  14. サメが激減してるのは中国人の漁船がフカヒレ需要に世界中でサメを乱獲してるから。でも中共様に楯突く環境ヤクザはもちろんいない。
    まあ悪役動物としてのイメージがサメに強すぎてヨーロッパ人達が同情してくれないのが一番の原因なんだろうけど。

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  15. でもちゃんと抗議してる保護団体もあるみたいだね。
    毎日人混みに出ないといけない身だけど、新型どころかインフルエンザそのものにかかった記憶が無い。別に特に予防に気を配ってるわけでもないのに。身近に感染した人もいるのに…
    今までラッキーだっただけ?それとも感染しにくい人ってのもいるのかな?

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  16. 知性を持った生き物が大事なのか、
    希少種を守ることが大事なのか、何がもっとも優先的に守られるべきかなんて、
    所詮は個々人の勝手な主義の問題にすぎない。
    みんな同等だよ。
    生き物を殺してることに変わりはない。

    • 評価
  17. シーシェパードの本当のスポンサーはユダヤね。
    だからユダヤの教えにある「鱗のない魚を食べてはいけない」、これのために抗議をしてる。

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  18.  かっけえサメ。サメでここまでかっこいいのははじめて見た。
     が、獲るの自重しろよな外人!!
     >18
     又ユダヤか、あちこちで大迷惑以上のものを・・、って@で確認してみよ

    • 評価
  19. 可愛くはないがコイツ等が居なけりゃワクチンも満足に作れないわけだろ?
    コイツ等が絶滅しても新型インフルエンザがなくならないなら絶滅し損じゃねぇか
    かかったら不治の病とでも思って諦めた方がよっぽどリーズナブルだ

    • 評価
  20. シーシェパードはあくまで金のためにやってる似非テロ屋だからな
    アグネスと本質的には同じ

    • 評価
  21. サメのために金を払う金持ちがいないからさ

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  22. 藤子不二雄の絶滅の島を思い出した

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  23. 外国の漁師って、何でもかんでも「底引き網」で根こそぎだね

    • 評価
  24. 作り物のような感じですね。

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  25. 絶滅危惧種に指定されてても人の命には代えられないからな・・・

    • 評価
    1. ※30
      気色悪っ
      他の生き物より人間様の命は重いとでも思ってるの?

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  26. その場しのぎで鮫を絶滅させたその後はどうするのかね?
    全部殺した後に他の材料で代用するとか抜かしたら鮫も浮かばれないだろうね

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  27. DeepBlueSeaは鮫をアルツハイマー治療に使おうとしたんだっけか

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  28. >まあ悪役動物としてのイメージがサメに強すぎて
    ジョーズでめちゃくちゃなイメージ煽られたけど、
    ホホジロでも実際イルカにすらかなわない程度らしいね。
    子供はよく襲うが

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  29. スクアレンから合成されたのがスクワラン。化粧品に使われるのはこっち。
    合成じゃダメなのか?

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  30. 今日ほど人間の横暴さに憎悪を抱いた瞬間は無いぞ・・・

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  31. こんなこと繰り返してたらいずれ人間も滅びるさ

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  32. 2017年の今でも、いや、今だからこそ、このサメ由来成分のサプリメントが今もって自国の市場へ大量に流通している事を、日本人は大いに恥じるべきだ。

    • 評価

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