
ふだんはじっとしているが、大きな口で広範囲に水流を作り、餌を口の中に吸い込んでいく。餌を口で直接捉えるのではなく、自分の方に吸い寄せてあっという間に飲み込んでいく。
その吸引力はダイソンにも匹敵するレベルだ。まずは御覧いただこう。
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一瞬で餌を吸い込んでいくオオサンショウウオの食事法
トングに挟んだ魚を、オオサンショウウオがいる水中の穴の近くに持っていくと、オオサンショウウオがゆっくりとやってきた。そして餌に体をつけると

餌となる魚は全く見えなくなり、吸い込んだオオサンショウウオはそのまま穴へと戻っていった。

オオサンショウウオ属にはいくつかの種があり、日本固有のオオサンショウウオ(Andrias japonicus)、チュウゴクオオサンショウウオ(Andrias davidianus)、また両種の交雑種などがある。
見た目での特定は個体によって異なるため難しいそうだが、食欲が旺盛で気性が荒いのは、チュウゴクオオサンショウウオだといわれている。
映像のオオサンショウウオの特定が難しそうなので、それは生物処理班のみんなにゆだねることにしよう。
オオサンショウウオの特性
オオサンショウウオは視覚が限定的で、人間と比較するとかなり弱いと考えられている。生息地である淡水域は暗くて水が濁っているため、視力があまり発達しなかったそうだ。その代わりに、彼らは他の感覚器官が発達している。
肉食性で主に魚や甲殻類を食べるオオサンショウウオは、触覚や嗅覚で餌の存在を感じ取り、その強力な吸引力を利用してこれらの獲物を捕らえ、その大きな口で一気に飲み込んでいく。
獲物と水を一緒に吸い込んでいくこの捕食形態を「吸引摂食」と呼ぶのだそうだ。
オオサンショウウオは身体全体が非常に敏感で、その皮膚はケミカルセンサーとしての役割も果たしている。水中の化学物質を検出することで、餌の存在や他の個体の情報を得ることができるのだという。
以下の動画は京都水族館にいるオオサンショウウオのお食事シーンだ。やはり素早く一気に吸い付いているのがわかる。
written by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
昭和のおもちゃにこんな貯金箱有ったで
2.
3. 匿名処理班
捌くと山椒のスパイシーな香ばしい匂いがするらしい
日本だけじゃなく中国でも捕獲禁止だけど
食用に繁殖された個体が美味らしいので死ぬまでに1回は食ってみたい。
4. 匿名処理班
意外と動き早いのね〜
5. 匿名処理班
岩屋に幽閉されないように気を付けなきゃね
6. 匿名処理班
なんでウオになったんだろ?
7. 匿名処理班
京都水族館の映像他の魚も泳いでるけど食べられないのか