
近年では、酪農家らが排泄物を再生可能なエネルギーに変える取り組みを実施しており、注目を集めている。
このほど、イギリスの酪農協同組合が、牛の排泄物からできた電池を発表した。1頭の牛糞から生成されたエネルギーは、国内3世帯に1年間の電力を供給することができるという。
牛の牛糞から充電式の電池を生成
イギリス酪農協同組合『Arla Dairy UK』は、電池専門メーカーGB Batteries UKと共同で、牛の排泄物からAA(単三)サイズの電池生成に成功したことを発表した。牛から出る排泄物は年間100万トン以上になるが、実はこの排泄物は信頼性が高く一貫した動力源を持ち、今回のように電池に変えることで、家や輸送に電力を供給する新たな機会を提供する可能性を生み出した。The power of poo! Find out how dairy farms can help power homes and businesses with renewable energy from cow poo here: https://t.co/orxrTc0yrY 💩 pic.twitter.com/x7lO9ZsMUx
— Arla Dairy UK (@ArlaDairyUK) October 27, 2021
1kgの牛糞は3750Wの電力となり、例えばアイロンに約3.5時間、掃除機に約5時間の電力を供給するのに十分な電力を生成できるという。The power of the future? Could we turn cow poo into renewable energy to power your home? Find out how Arla farmers are reducing CO2 emissions in dairy farming: https://t.co/Ejm68mkz9z 🐮🚜🌎 #TurnPattintoPower #ClimateAction pic.twitter.com/Kq1h1NicNW
— Arla Dairy UK (@ArlaDairyUK) November 2, 2021
Cow Poo 💩 = a renewable energy source that could help Britain achieve our climate targets.
— Arla Dairy UK (@ArlaDairyUK) October 28, 2021
Could cow pats be the power of the future? 🌎
Find out how Arla farmers are making dairy farming more sustainable here 👉https://t.co/RBnMfq1OSY pic.twitter.com/HuvX9UkwQk
再生可能エネルギーソリューションへの取り組み
Arla Dairy UKによると、牛の排泄物をエネルギーに変換するには、嫌気性消化というプロセスを介する。この過程では、動物の排泄物などの有機物が分解され、バイオガスへとバイオ肥料が生成される。
嫌気性消化槽と呼ばれる密閉された無酸素タンク内に発生したバイオガスが浄化されると、熱電供給(CHP)ユニットに運ばれ、再生可能エネルギーの生成に使用される。
その過程でできた副産物は、栄養分が豊富なため、土壌に栄養を与える天然肥料として土地に戻して使用することができる。
1頭の牛の排泄物から生成されたエネルギーは、3世帯に1年間の電力を供給することができるとArla Dairy UKは主張しており、ディレクターのグラハム・ウィルキンソンさんは次のように述べている。We're making power from cow poo! One cow could power three homes for one year. Find out more about Arla sustainable dairy farming here:https://t.co/Ejm68m2XKZ#TurnPattintoPower #SustainableEnergy🚜🐮🌍 pic.twitter.com/nOVyJ558cI
— Arla Dairy UK (@ArlaDairyUK) November 11, 2021
私たち酪農協会は、常に革新的な解決策を模索しています。written by Scarlet / edited by parumo
昨年は、牛の排泄物を動力源とする輸送試験を行いましたが、今回は排泄物から生成された電池を開発しました。
イギリス国内に登録されている46万頭の牛から提供される排泄物について、政府とエネルギー産業がその可能性を理解できれば、牛パワーがイギリスにおける再生可能なエネルギー供給の大きな要になるという認識を世の中に与えられると同時に、酪農における排出量の削減にも役立ちます。
この46万頭の牛は、今後イギリスの120万世帯に燃料を供給することが可能になるのです。
少数の酪農家は、既に牛糞をエネルギーに変えています。この取り組みは、更に進歩していくでしょう。
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コメント
1.
2.
3. 匿名処理班
酪農が多い国にとっては大きな可能性を秘めているのでは?
牛じゃなくてもいいなら日本でも十分有効なエネルギー源に思える
4. 匿名処理班
排泄物からバイオガスを作って火力発電かぁ
乾燥うん を直接燃やしてもいい気もするけど、プロパン以上の多価ガス作れるならその方が使いやすいのかな
5. 匿名処理班
日本も大きな農家はバイオ発電してるよね
6. 匿名処理班
そのうちエネルギーがメインになって牛乳とか牛肉の方が副産物に・・・なるわけないか
7. 匿名処理班
インド人「直接、燃料にした方が効率的じゃね?」
8. 匿名処理班
巻きグソ型のアイコンは世界共通なのか。
9.
10. 匿名処理班
糞力発電
11. 匿名処理班
昔は鶏の〇〇が肥料として売ってただろ
牛でも加工すればできるんじゃないのかね
こんな回りくどいことしなくても
12. 匿名処理班
オレのも買い取ってくんねーかな
13. 匿名処理班
くさそう
14. 匿名処理班
人間のもぜひやってほしいわ
各家庭のトイレで発電出来るようにして、下水を出さない街を作って欲しい
江戸時代なんて長屋のトイレの中身を肥やしとして売っていたというし、処理のためにエネルギーを消費してる現代は衛生的になったかもしれないけどエネルギー収支の点ではむしろ江戸時代よりも劣ってしまってないだろうか
15. 匿名処理班
>>12
江戸時代だと、長屋とかの共同便所に溜まった糞尿を、近在の村のお百姓が肥料として買いに来たりしたそうだし、あり得ない話しではないよね。
ただ、アナタのお家のトイレがポットン式ならの話し。
16. 匿名処理班
何を今さら?
超最先端技術大国で世界から尊敬されている日本では、すでに実用化され、電力も売買されているんだが?
1万牛以上の牛で実用化
メタン発酵によるバイオガスで発電した電力の買取価格:39円/kWh
17. 匿名処理班
そのうち、水洗をやめて各家に新型バイオポットントイレを設置し、自宅で使用する電気は「自家発電」という時代が来るかもしれませんな。
これぞSDGs !?
各家の屋根にソーラーパネルを設置するよりも効率的かも?
18. 匿名処理班
※15
農家と直接契約して現地生産してみるか
19. 匿名処理班
途中から電池の話どっかいってないか?
20. 匿名処理班
今の時代うんちっちもリサイクルしないとね
うんちっちから食べ物を作ろう!