
Helmholtz Zentrum Munchen / Erturk lab
史上初めて、人間の内臓を透明にすることに成功したそうだ。わざわざ解剖しなくても、その内側を覗き込むことができてしまう。ある化学物質の混合物を使用することで硬い内臓に小さな穴が開き、そこから透明化溶液を流し込むことができるようになったという。
化学物質で内臓に小さな穴を開けて、透明化溶液を流し込む
じつはこの技法は、マウスでならすでに成功していた。しかし人体の場合、内臓が硬すぎてそのまま行うことはできなかったのだそうだ。その障害となっていたのは、コラーゲンなどの不溶性分子である。
そこで、ドイツ、ミュンヘン・ヘルムホルツ研究所(Helmholtz Zentrum Munchen)の研究グループは、「CHAPS」という化学物質の混合物を利用した。
これが硬い内臓に小さな穴を開けてくれるので、そこから透明化溶液を流し込むことができるようなる。
献体から摘出したさまざまな内臓にCHAPSを使ってから透明化を試みると、それらは見事透明になったという。
内臓を細胞レベルで3Dマップ化
さらにレーザースキャン式顕微鏡とディープラーニングを使った新しい方法(正式名称「SHANEL」)によって、内臓を構成する膨大な細胞を解析し、それらを3Dマップ化することにも成功した。We are very excited to share our SHANEL method making the intact human organs transparent, just published at Cell. https://t.co/XtQcaO19M7 by @shan_heather et al.
— Ali Erturk (@erturklab) February 13, 2020
See short tweetorial for details: #clearing #imaging #3D #deeplearning #AI @CellCellPress pic.twitter.com/1QzDMWs4yC
内臓の機能や病気の理解を劇的に加速させることを期待
このように解剖することなく内部を覗き込むことができる技術があれば、内蔵の発達や機能、さらにはその病気といったことについての理解が劇的に加速するだろうと、研究グループのアリ・エルチュルク博士は説明する。現在、研究グループは、心臓などの臓器の3Dマップ化を進めているそうだ。
彼らが目指すのは、こうしたマップを設計図として利用して、移植用臓器を3Dプリンターで作成できるようにすることだ。
これが可能になれば、移植を受けるまでいつまでも待たねばならない現状が大きく変わることになるだろう。
この研究は『Cell』に掲載された。
References:phys/ written by hiroching / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1.
2. 匿名処理班
これは本当に凄いかも
3. 匿名処理班
( *゚∀゚*)女湯入り放題じゃん!
4. 匿名処理班
俺の内臓は
真っ黒過ぎて
5. 匿名処理班
動画はフレッシュな脳が出てくるので注意ね
6. 匿名処理班
次は生体にも適用可能な手法の探索だな
7. 匿名処理班
人体の不思議展を思い出す
8. 匿名処理班
や〜いお前の母ちゃんデメニギス〜
9. 匿名処理班
腹黒さはクリアに出来るのかな?
10. 7cg3
魚とかなら「透明標本」という本で見た
11. 匿名処理班
インビジブルやんけ!
12. 匿名処理班
ボディを透明にするんだよ
13. 匿名処理班
アラバスター!
14. 匿名処理班
イクラを食べるとOH!透明人間になる
技術は日本にすでにあったけど
あれは全身が完全に消えちゃうからな…。
15.
16.
17. 匿名処理班
つまり人間の透明標本が作れるかもって事か
18. 匿名処理班
ただでさえ存在感ないのに・・・
19. 匿名処理班
円楽さんに教えてあげなきゃ
20. 匿名処理班
将来的にはクリスタルボーイになれるな!
21. 匿名処理班
アップル社がチラ見しています。
22. 匿名処理班
いや穴開けたら死ぬやん!!!
って思ったけど遺体を解剖したものを透明にってことね…そりゃそうだよね…
23. 匿名処理班
※14
懐かしすぎる
24. 7cg3
>>12
それは愛犬家サツ人事件death
25. 7cg3
>>20
おれはコブラの方がいいよ、、、