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犬の毛にナッツをせっせと隠す一方で、窓越しに猫をおちょくるような仕草をしたりと、天然かつ豪胆な行動でも知られるリス。そんなリスとあの捕食界上位に君臨するハクトウワシが、ガチで向き合うレアショットが反響を呼んでいる。
自分の体の何倍もあるであろうハクトウワシから見つめられるも、退かぬ!媚びぬ!省みぬ!の精神で、たじろぐことなくその目を見つめ返すハイイロリス。
ピリピリとした緊張が伝わるワンシーンだが、その後どうなる!?
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リスとワシのにらみ合いを目撃した写真家
先月11日、アメリカ・メイン州リンカーン在住の自然動物写真家で、フェイスブックユーザーでもあるロジャー・スティーブンス・ジュニアさんがドラッグストアの裏でとんでもない光景を目にした。アメリカでよく見かけるげっ歯類のハイイロリスと、鋭いくちばしと鉤爪を持つ猛禽類のハクトウワシが木の上でにらみ合っていたのだ。
ひるむことなくワシと対峙するリス
タカ目タカ科に属するハクトウワシの獲物メニューには当然リスも含まれている。そのため、至近距離での両者のこの接近は、食うか食われるかの自然界の法則が働いているはずだ。【関連】ウサギを捕獲した子キツネを瞬時につかみ去るハクトウワシの狩りの瞬間を撮影した動画と写真:カラパイア
いつ物理的に「鷲づかみ」にされてもおかしくないリス。だがこのリスはひるまなかった。ガン見されたらガン見する。倍ガン見で巨大な相手をにらみ返したのだ。
作戦成功!隙をついてまんまと逃げおおせたリス
まさに生死を分ける一瞬。これを目にした誰もがこの後すぐ!フレッシュなリスをいただくハクトウワシのお食事シーンを思い浮かべるはずだ。だが結末は意外な形で幕引きとなった。
次の瞬間、リスはすばやく木の穴に身を隠し、恐ろしいワシからまんまと逃げおおせたのだ。
その後リスは、ハクトウワシを翻弄し追い返す
これまで数えきれないほどのリスとハクトウワシのショットを撮ってきたロジャーさんも、こんな光景は初めて見たそうだ。実はこのエピソードにはまだ続きがある。ロジャーさんによるとそのリスは木の穴をちょろちょろ出入りしてハクトウワシを10分ほど翻弄したというのだ。
そして最後はハクトウワシのほうが「もうつき合ってらんねえよ!」とうんざりしたかのように飛び立ち、リスの粘り勝ちで終わったという。
ダビデとゴリアテを思わせる光景
この作品は近年ネットでも話題に上がる野生動物の面白写真コンテストにうってつけの一枚といえそうだ。ロジャーさん自身はこのリスを「巨人ゴリアテに向かう少年ダビデのよう」と評している。

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「小さな者が大きな者を制しているようなイメージです。リスは巣穴を守っていたのですが、その勇敢な姿は、人間には計り知れない自然界のパワーを思い知らさせてくれました」彼が投稿したこの作品はフェイスブックで2万回以上もシェアされ、一瞬を切り取るタイミングの良さや、勇敢なリスを称える声がいくつも寄せられている。
そういや鷹にロックオンされて逃げきったリスもいたっけ。リスってもしかしたら、自分や相手の戦闘力や瞬発力、現在置かれている状況などを全て計算していて、リスクを切り抜ける知恵を持っているのかもしれないな。
その自信があるから、恐怖に打ち勝ち、なんなら捕食者を軽く翻弄させるくらいのことはできるのかもしれない?
【関連】猛禽屈指のハンター、鷹にロックオンされたリス。さあどうなる!?:カラパイア
References:wmtwfacebookなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
「俺は空からゴミで爆撃する、お前は地上からいけ」
2. 匿名処理班
食うか食われるか!
緊迫した瞬間だけどちょっとユーモラス。
3. 匿名処理班
リスキーだったな
4. 匿名処理班
ウナギとイヌが恋に落ちたように なんないかな?
5. 匿名処理班
ガンバの冒険思い出した!
勇敢なネズミが大きい敵を翻弄し退治して近くにいる仲間を救うの。
6. 匿名処理班
「まいど!わし さん きょうは なんになさいますか?」
「やあ!りす さん。おなかが すいたので、きみを いただきたい。」
「おととい きやがれ」
7. 匿名処理班
一命を取り留めた後もチョロチョロ
翻弄したのは、また来てもオイラは
つかまんないよーってアピールかも。
8. 匿名処理班
100万語の言葉は1分の動画に劣る
9. 匿名処理班
ワシの横顔ほんとかっこいい
10. 匿名処理班
画像見た瞬間
みつめあう〜♪
って曲が脳内再生されて困った
11. 匿名処理班
ケンカするときは、相手の瞳の「奥」を見るようにするとあんまり負けなくなるぜ。
12. 匿名処理班
「フレッシュなリス」がちょっとツボったw
13. 匿名処理班
アメリカ在住、リスが毎日轢き殺されてる環境にいる身としては
数の減少が懸念されるハクトウワシを応援したくなってしまう
14. 匿名処理班
この至近距離では、さすがに鷲掴みはできなかったのでは?
枝もあって鷲が飛び掛かるイメージが人間ではできません。
15. 匿名処理班
童話だったらほのぼのとした雰囲気。
現実では一触即発の緊張した雰囲気。
16. 匿名処理班
いい写真
17. 匿名処理班
ハクトウワシは魚食じゃなかったっけ?