
しかし、公式な記録には残されていないUFO墜落事件は意外と多い。ここでは、あまり知られていない墜落事件をとりあげてみよう。
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10. ダルネゴルスクの「Height611」墜落事件(1986年、ロシア)

1986年1月29日夕刻、旧ソ連極東部の小さな炭坑町ダルネゴルスクの上空に、突然赤い球体が現われた。目撃者は数百人。その球体はしばらく村の上空を飛行していたが、突然失速して、「Hight611」として知られるイズヴェストコヴァヤ山に墜落した。
目撃者は、墜落現場付近で爆発音が聞こえ、激しく燃え上がる炎を見たと通報している。翌日、正式な調査員が入る前に、地元の住人数人が現場に向かった。
彼らはこの騒ぎの確かな証拠を見つけ、切り株やあたりの草が燃えていることから、炎は相当激しかったと思われたが、墜落した本体の残骸はまるでなかった。
その代わり、見た目も感触も金属のような奇妙な石らしき破片を見つけ、それを異常現象極東委員会の調査官ヴァレリー・デュジルニに渡した。
専門家が現場の地面を徹底的に調査すると、2ミリから5ミリくらいの小さな金属製の飛沫片のようなものを発見した。これを分析すると、金属繊維と金糸でできた複雑な内部構造をしていて、水晶結晶板に覆われていることがわかった。
小さいが、金属でできたこの奇妙な破片は、素材からしても明らかに複雑な知能をもつものが手掛けたデザインである証拠だ。
さらに、燃え尽きた木の切り株は片側だけが溶けていたので、木が燃えて炭ができ、3000℃以上もの熱にさらされてこれが溶けたものと思われた。
デュジルニが、この事件の激しい熱は、炎のせいではなく、地元の人々が現場に到着する前に、墜落した飛行体が飛び去ることを可能にした修理のせいだという仮説をたてたが、いまだ説明がつかないままになっている。
9. サルタ墜落事件(1995年、アルゼンチン)

1995年8月17日の午後、アルゼンチン、サルタでUFOの墜落が目撃された。目撃者のひとりに民間航空のパイロットがいて、彼はこの奇妙な銀色の飛行物体が空に現れるとすぐに自分も飛び立って追いかけた。
このパイロット、トニー・ガルパノは、まばゆい金属製の物体が空に現われたとき、ランチをとっていた。飛行物体は、突然墜落し、爆発・炎上、真っ黒な煙をあげた。この墜落のせいで、320キロ離れた場所でも地震が観測されたという。
UFOの姿を見たとき、ガルバノはすぐに自分の飛行機に乗り込んで、もっとよく見ようと空へ飛び立ったが、すでに墜落後の分厚く黒煙にはばまれ、視界もきかず危険を伴ったため、飛行場にとって返した。
2日後に調査飛行に飛び立ったとき、ガルバノは航空機が墜落し、横滑りして急停止した壮絶な現場を目の当たりにした。地表の木々や藪はめちゃめちゃで、地面から根こそぎもぎとられて根が完全に見えてしまっている木もあった。
数週間後、ガルバノはボランティアたちと現場に再びもどった。すると、武装した黒スーツ姿の男たちが重厚な黒いSUVで現場に乗りつけ、彼らが調査を引きついだので、ガルバノたちは帰るよう命令した。
ガルバノは抗議しようとしたが、男のひとりが不気味に言ったという。「このことは忘れろ、ガルバノ。墜落したものはとても重大なものだから」と。
8. メガス・プラタノス墜落事件(1990年、ギリシャ)

1990年9月2日早朝、ギリシャの風光明媚なメガス・プラタノスで、UFOの墜落事件が起こった。午前3時過ぎ、6つの明るい光が村に近づいてきた。そのうちのひとつはほかのものよりも不安定な動きをしていて、突然地面に墜落した。
羊飼いのトラントス・カラトランジョスは、500メートルほど離れたところからこの物体が墜落するのを目撃していた。すぐに炎が噴き出して、まわりの植物に燃え広がった。
残りの5つの物体は、まるでこの出来事を見守るように、頭上でホバリングしていたらしい。すると突然2機が墜落したものの近くまで下りてきて、上がったり下がったりを繰り返した。
まるでなにか修理のようなことを代わる代わる行っているようだったという。これは夜明けまで続いた。
日が昇り、人々が墜落現場に集まってきたが、驚いたことに、現場には焼け焦げの跡があるだけで、壊れたUFOなどはまったくなかった。
ワイヤや金属の残骸はいくつか見つかったが、多くは地元の住民が"記念品"として持ち帰ったらしく、消えてしまっていた。のちにギリシャ軍がこのUFOはソ連の衛星だと公式に発表した。
7. ラスベガス墜落事件(1962年、アメリカ)

1962年4月18日の夕方、ラスベガスで起こったUFOの墜落事件を覚えている人はほとんどいないが、異様な飛行物体が米軍のレーダーで追跡されていた。
これらはニューヨーク上空に入ってから、カンサス州、コロラド州、アリゾナ州を横断して、最終的にネヴァダ州で墜落した。
このとき、アリゾナ州フェニックス郊外にある、ルーク空軍基地から戦闘機が緊急発進した。報告によると、最初、この飛行物体は、ユタ州のユリーカの町に降り立ち(町に一時的な停電を引き起こした)、すぐに空に飛び立ったが、ラスベガスに近づいたとき、レーダーのスクリーンから消えたという。
だからこのとき、多くのUFO研究家は、飛行物体がラスベラス近くにあるネリス空軍基地の中に降りたと信じた。
墜落したとされる時間、警察や航空機関の交換台に、空に奇妙な赤い光を見たという電話が殺到した。多くが爆発音のような大きな音が突然聞こえたとも言っていた。
軍から発表された公式な説明は、これらは隕石以外のなにものでもないというもので、この飛行物体を追跡したことを極力隠蔽しようとしたという。
6. レソト王国の墜落事件(1995年、南アフリカ)

南アフリカと国境を接する独立国家レソト王国に、1995年9月19日夕方、UFOが墜落したという。農夫のピーター・ラチャサは、午後9時15分頃、突然頭上で奇妙な音を耳にした。家畜が突然、怯えて騒ぎ出した。その直後、紛れもない爆発音がしたという。
ラチャサが外に出てみると、近所の人も何人か出てきて様子を見ていた。その中のひとりは、その物体が地面に墜落して爆発したとき、目も眩むような閃光が光ったという。
あまりに熱くて、その物体のそばには近寄れなかった。ラチャサは中に乗組員がいるかもしれないと思い、警察に連絡した。
警察が到着する頃に、ラチャサらが再び現場に戻ってみると、あれほどの熱や炎にもかかわらず、その物体に大きな損害はないように見えた。
私有地に墜落しているので、警察はどうしていいかわからず、真夜中過ぎに南アフリカ軍が到着し、国防省に代わってこの物体を回収すると言った。
彼らは現場から軍関係者以外を締め出し、一晩中かかって夜明けには、墜落した物体とそのその存在を示すものすべてを持ち去った。どこに持っていかれたのかわかっていない。
5. ネブラスカの墜落(1884年、アメリカ)

1884年6月6日、ネブラスカ州ダンディ郡でのUFO墜落事件。まだ明るさの残る夕刻、家畜を集めていたジョン・W・エリスらは、突然、眩い光が空を横切るのを目撃した。
ヒューという音が次第に耳をつんざくほどになり、見ているとそれが地面に墜落し爆発した。しばらくしてから、もっとよく調べようと慎重に近づいたが、目撃者のひとりが近づきすぎて、ひどい火傷を負った。
のちに出された報告書によると、墜落した物体は、基本的な構造をもつ飛行体であることは確実で、真鍮のような金属でできていたという。
外側は当時知られていた金属と同じくらい固いのに、動かそうとするとその軽さに驚いたとのことだ。
4. プロフラドニ事件(1989年、ロシア)

1989年8月10日午前11時頃、ミグ25戦闘機中隊がスクランブル発進し、カフカス山脈近くのプロフラドニの町の上空に現われたUFOに接近した。UFOは地対空ミサイルで攻撃され、山脈のどこかに墜落したという。
ミルMi-8ヘリが、UFOを確認しに飛び、まもなくニージュニー・チェゲム近くで、ディスク型のUFOが発見された。回収チームが派遣され、非常線が引かれて、厳重に軍の管理の元に入れられた。
回収されたUFOは、近くのモズドク空軍基地に移送された。
その後の報告では、KGBが調査チームと共にこの特殊な飛行物体を管理し、エイリアンのテクノロジーを分析しようとしたという。それと同時にKGBは典型的な冷戦の隠蔽工作を行っていた。
このUFOの残骸の中から3人のエイリアンが発見され、2人は発見時すでに死んでいたが、もうひとりはしばらく生きていてまもなく死んだという。
この3人の遺体は、ソ連版エリア51と言われる最高機密の場所、カプースチン・ヤールに保管されている可能性が高いという。
3. ハウデン・ムーアズの墜落(1997年、イギリス)

1997年3月24日の夜、イギリス、サウスヨークシアとダービーシアの間にあるハウデン・ムーアズで、UFO墜落事件が起こった。
午後10時過ぎ、荒野の上空を低く飛ぶ物体が現われたという庶民からの通報が相次いだ。明るい閃光や、あたりにとどろきわたる大きな音、いくつもの黒煙の筋などの目撃もあった。
いくつかの違う警察管区から地上と空中両方の捜索が行われ、それは夜通し続いた。軽飛行機かヘリが墜落したのではないかと思われたが、その残骸や生存者は発見されなかった。捜索は翌日も続けられ、飛行禁止区域も捜査対象になった。
こうした捜索活動が実際にあったにもかかわらず、軍からいきなり墜落などなかったという公式発表があった。たくさんの目撃情報は、単なる見間違いだというのだ。
まもなく、いろいろな噂が広まり始めた。たまたま現場近くにいたヨークシア港湾局の作業員は、清掃中に大量の金属の残骸を見たと主張。また、そこにいた軍のシーキングヘリに、"遺体袋"が積んであったという。
いくら公式発表で見間違いだと言われようとも、多くのUFO研究家はいまだに墜落は本当にあったと信じている。
2. ウィルソープビーチ墜落事件(2009年、イギリス)

2009年9月に起こったとされているUFO墜落事件だが、実際には墜落そのものを目撃したものは誰もいない。
70代の引退した夫婦が、北海上空に30〜40の奇妙な物体がおよそ90分間、浮いているのを目撃した。時刻は午後11時頃で、夫婦は寝ようして、海に面した寝室の窓からこの光景を見た。夫婦は真夜中過ぎまでこの光景を見ていたが、これら奇妙な物体は上空にまっすぐ上り始めたという。
翌朝、夫婦はビーチに降りたった軍のヘリの音で目覚めた。ビーチ全体が封鎖され、兵士たちが金属探知機を持ってビーチを行ったり来たりして、なにかを探していた。それから銃声がしたかと思うと、すぐに爆発音が聞こえた。
UFO研究家たちが、朝の軍の行動について情報を求め、UFOがビーチか海に墜落したのではないかと単刀直入に訊いたが、軍の返事は"通常の軍事演習"とのことだったという。
1. ボリビアの墜落事件(1978年)

アルゼンチンとの国境に近い、ボリビア、ベルメホ近くの山脈地帯で、UFOが墜落して爆発・炎上するのを大勢の人が目撃した。
1978年5月6日午後4時15分過ぎのことで、240キロ離れた場所でも、ものすごい爆音が聞こえ、半径48キロ以内の建物の窓にひびが入ったという。
ボリビア側の住民は、その物体は隕石かなにか地球外のものではないかと予想し、アルゼンチン当局は軍隊を動員して調査を始めた。調査は何週間もかかった。
結局、ボリビア空軍が墜落現場を発見したが、着陸して調査することができない場所だった。だが、アルゼンチンのマスコミは、発見したのはアルゼンチン空軍だと報道し、NASAが調査員を送る騒ぎになった。
だが、実際にはNASAではなくアメリカ空軍が、回収したUFOをアメリカに移送するようにという指示を携えて到着した。
ここから、事件は多分に意図的にあいまいな状況になり、UFOや乗組員の行方についての話にいくつかのバージョンが生まれた。なにかが墜落したのは間違いなく、アメリカ政府と軍が異様に興味をもったことは確かなようだ。
written by konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
なぜ日本には墜落してこないんだよ
ひょっとして奴らは高度な技術を引き抜いて
新型の乗り物に変えられる心配でもあるのか
2. 匿名処理班
うちの近所にもカップ麺焼きそば堕ちてた
3. 匿名処理班
>>南アフリカと国境を接する独立国家レソト王国
本当に独裁国家なの?
隣国の南アフリカ軍がいきなり登場して全てを持ち去ってるし、レソト王国の軍関係者を現場から追い出したりしてるんだけど
中華人民共和国の自治州とか自治区とかの扱いじゃないかな?
4. 匿名処理班
飛行機の数に対して墜落事故は少ないので飛行機は安全な乗り物という話がある
この理屈から地球でのUFOの数は少ないのに墜落事故はそこそこあるので宇宙一危険な乗り物という話もある
5. 匿名処理班
海外のufoの墜落の話は多く聞くが
何故か日本のufoの墜落の話は
聞いたことがない
これは私の推測だが
今は秘密保護法案があるから
ufoが墜落しても政府が隠蔽する
それとも日本は地理的にufo
が墜落しにくい位置なのか
どっちにしてもfuoは政治か
どこかの組織が関わっている事には変わりはない
6. 匿名処理班
80-90年代はUFO系の番組が定期的にあったなぁ
キャトルミューティレーション、ミステリーサークル、ウンモ星人
7. 匿名処理班
※2
あれ 一平ちゃんだったよ 兵器兵器
8. 匿名処理班
この類のもののほとんどは隕石や軍が極秘に開発した飛行物体やロケットなどではないのか?
宇宙人がUFOに乗って地球まで来てるとは考えられん
9. 匿名処理班
※4
逆に物凄い数のUFOが地球に飛来しては
無傷で立ち去ってるって事なのでわ。
10. 匿名処理班
※1
20年ぐらい前に某雑誌に載ったことがあるよ
詳しいことは忘れたけど、海に落ちたんだっけなぁ
11. 匿名処理班
何が原因でUFOって墜落するの?
墜落するって事は、地球の重力圏内でそんなにトラブルあるの?
12. 匿名処理班
※1
江戸時代には漂着してたのにな
13. 匿名処理班
日本では、江戸時代にうつろ舟という事件があった。墜落したのかどうかは不明だけど。現代からすればUFOにしか見えないモノが漂着してる。
14. 匿名処理班
新型軍用機のテスト飛行での失敗とかならそりゃ隠蔽したくもなるがな
15. 匿名処理班
MOTHER2思い出した
またやりたいな
16. 匿名処理班
※11
我々の星に侵入を計る勢力が一つだけとは限らないから。
17. 匿名処理班
ハウデンムーアズの挿絵、スターウォーズの司令船やんけ
18. 匿名処理班
彼らは案外近くの恒星系からやって来ていて、まだ恒星間航行等不慣れで、トラブル続きだったりするのかな
19. 匿名処理班
宇宙人が堂々と姿を見せないのがミソ。幽霊しかり。
20. 匿名処理班
惑星間航行ができるのに地球で墜落するうっかりさん達の記録である
21. 匿名処理班
※10
それはたしか、火球だと結論が出てる。
22. 匿名処理班
地球人は気が荒くて攻撃的だから、
あんまり来ない方がいいのでは。
23. 匿名処理班
※1
時々、UFO目撃や墜落目撃事例もあるけど、殆どが科学的に説明されてしまうから。
1980年代にも関西でUFO墜落目撃情報が寄せられたけど「火球」だと結論が付いてる。
オカルト板でも時々蒸し返されるけど、火球だって誰かが説明して、殆どの人がそれで納得するからね。
むしろ、直ぐに陰謀論を出して信じてしまうアメリカの方が異常。科学リテラシーが低すぎる
24. 匿名処理班
※16なるほど目から鱗だわ。
25. 匿名処理班
墜落したUFOから、飛行原理やテクノロジーを研究するだろうな。もしかしたら地球製の実験機が墜落しているのかもしれない。アメリカは自国と南米、ロシアは自国、イギリスは自国とアフリカで実験機を飛ばしているのかもしれないな。
26. 匿名処理班
※12
折角綺麗な女性の姿を真似て、
更に笑顔まで振りまいたのに
追い返しちゃったから
二度と来てくれないのでしょうね。
27. 匿名処理班
光年を旅できるほどのテクノロジーがあるのに地球の重力ぐらいで墜落するって乗ってる宇宙人は相当間抜けなのね。
そんなテクノロジーの塊がバンバン落ちてきているのに生かせない地球人も同じぐらいお間抜けだと思うの。
本当にUFOが地球に来てればの話だけどね。
28. 匿名処理班
録画機器発達した90年代以降に写真や動画とってないのはちょっと嘘臭い
飛行中で一瞬の間に飛び去るならしかたないけど謎の黒服や軍の締め出し前に墜落現場行けてるのにさ
29. 匿名処理班
こうゆうお話大好き!
30. 匿名処理班
※27
飛行機でも離着陸時の事故が大半なのだから
同じく地面に近づいてるのに宇宙船だけ無事なほうが理由が分からんよ
31. 匿名処理班
>>11
プレデターがエイリアンに襲われた
32. 匿名処理班
どれもこれもロズウエルなんか目じゃないくらいに大事なのになに一つ騒ぎになってないとは
33. 匿名処理班
※25
たぶんテクノロジーが高度過ぎて地球人には理解不能だと思う
34. 匿名
>>22
地球人類は身勝手な
野蛮人ばかりだから
訪問先として
お薦めできないは
そのとおり
と思われるが
彼らにすれば
植民地自治惑星の
監視チェックの為に
来訪している
のかもしれない‥