この木の中にワシミミズクが1羽隠れています。どこにいるのかわかるかな？

　先日アフリカのサバンナでガイドと一緒に樹木を撮っていた写真家が、とてもかくれんぼ上手なミミズクに遭遇したというエピソードが話題になっている。

　最初に気づいたのはガイドなのだが、ちょっと見ただけじゃどこにいるのかさっぱりわからない。

　だがその木をズームしていくと、なんとアフリカ大陸最大のミミズク、クロワシミミズクが潜んでいるのに気づいたそうだ。

　ワシミミズクは最強の猛禽類トップ10の上位にランキングされるほどの戦闘力と機動力を持っている。

　写真家も見つけるのに苦労したというミミズク先輩の姿。君はどこいるのか気が付いたかな？わからなければ先輩のワンオブ餌食となる可能性もあるぞ。

なんにもいないただの木かと思いきや・・・

　この画像はドイツの写真家、インゴ・ゲルラッハさんがサバンナで撮影したもの。彼は当初なんの動物もいないただの木をとったつもりだった。 　するとガイドが「そこにすごい鳥が隠れているよ」と教えてくれたのでちょっと探してみたのだが、やっぱりどこにいるかわからない。

　とりあえず木の写真を撮り、少しずつズームしていったところ・・・ 　ここまでよれば、さすがに気づくよね？ 　いた！

　クロワシミミズク先輩だ！！ これじゃわからないのも無理ないよなあ

チャームポイントはピンクのまぶた！

　クロワシミミズクはフクロウ目フクロウ科に属しており、サハラ以南のアフリカに広く生息している。 　体長はおよそ60〜65cmで翼幅は140cmほど。体重はメスが2.5〜3kg、オスは1.5〜2kg前後。羽は茶〜黒っぽく、体と顔はクリーム色。顔周りには黒い縁があり、頭に耳のような飾り羽がある。

　最大の特徴は上のまぶたがピンク色をしている点で、これが他のミミズクとの区別に役立つという。

鳥類やハリネズミも捕食

　クロワシミミズクは夜行性で主に日中は木の中で休んでおり、木の枝の影で視界を保つ。その一方で開けた場所で休憩し、急襲があってもすぐに目覚める程度の浅い眠りをとることでも知られる。

　食性は主に小型の哺乳類や昆虫などで、およそ100種以上もの生物を捕食することが確認されており、そこには50種類以上もの鳥類が含まれる。また彼らはハリネズミを捕食することでも有名だ。

食物連鎖の頂上に立つクロワシミミズク

　クロワシミミズクは食物連鎖の頂上におり、自然界に真の意味での捕食者はほぼいないと言われているが、他の猛禽類や同族と争ったり、大型ネコ科の動物に駆られることもたまにある。

高いところにいるのはネコ科対策もあるのかも 　アフリカのサバンナは野生動物にとって非常に危険な場所で、隠れ場所が不可欠になるというが、天敵が少ないクロワシミミズク先輩の場合はどっちかというと狩り用のカモフラージュに役立っているようだ。

親を呼ぶクロワシミミズクの子。ピンクのまぶたが可愛いんだからもう！ Verreaux's Eagle-owl calling
References:dailymail / wikipedia / owlpagesなど /written by D/ edited by parumo
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