パラグアイの町に住むカトリック教徒は、毎年7月の第四金曜日、鳥の羽を身にまとい聖フランシスコ・ソラノを崇める特別な儀式を行う。聖フランシスコ・ソラノは、1549年にスペインで生まれ、1610年にペルーで亡くなり、1726年に聖人として認められた。祭りの儀式は、この聖人の名のついたチャペルで行われる。
ローマカトリック信仰と地元グアラニーの信仰が入り混じり、500人ほどの人が参加するこの祭りは19世紀から行われている。
2015年7月24日の金曜日、パラグアイのエンボスカーダで行われた、聖フランシス・ソラノを祝う祭りで羽毛の衣装を着て写真におさまる、左から、カトリックのヘクター・ラファエル・ヴィラバ、ギレルモ・エスティガリビア、そして弟のジーザス。祭りはインディアンやカトリックの信仰がミックスしていて、英語で地元の衣装という意味のGuaicuru I nemondeというグアラニー名で知られる。伝説では、頭からつま先まで全身を鳥の羽で覆って、食糧を武器を盗みにきたグアイクルの襲撃者を追い払おうとしたのが始まりだという。
聖人の祭りのミサで、サギの頭が持ち手になっている杖をもって、ファン・フェレーラを祝福する聖フランシス・ソラノ。
祭りはミサで始まり、木製の小さな聖フランシス・ソラノの像の後の後ろに、黒、白、茶、グレイの羽をつけた人々が続き、踊りながら共に行進する。約500人が参加するこの祭りは、地元の信仰と複数の信仰がミックスしている。
伝説では、小さな部族やスペインからの入植者たちは、たびたびグアイクルのインディアンたちに襲撃され、食糧や武器を略奪されていた。そこで、グアラニーの人々は鳥の扮装をしてグアイクルを怖がらせて追い払おうとしたのが始まりだという。また聖フランシス・ソラノが死の床で、鳥にさえずりかけられたという話もある。
ミサで、聖体拝領のパンを受けるカトリック信者。聖フランシスコ・ソラノが死の床にいたとき、窓辺に鳥がやってきてさえずりかけてきたという伝説があり、これが人々が祭りで鳥の羽毛をまとう理由なのかもしれない。
祭りは19世紀のパラグアイ大統領カルロス・アントニオ・ロペス(在位1841〜1862)の息子フランシス・ソラノ・
ロペスの誕生日だったため、伝統になったという。
地元の司祭によると、この聖人がパラグアイに現われたという記録はないというが、それでも地元の人は彼の奇跡の力を信じている。ペドロ・バルブエナは、こうした羽毛集団のリーダーで、40年に渡って踊りのパフォーマンスをとりまとめてきた。子どもから年寄りまでいる彼のグループは、カラフルなので、雄鶏の羽を使うのを好むという。
行進の先頭を歩きながら、ハーモニカを吹くペドロ・バルブエナ。彼は40年間、踊りのパフォーマンスをとりまとめている。子どもから年寄りまでいる彼のグループは3ヶ月練習を重ねるという。
via:liveinternet/原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
呪いの儀式にしかみえねぇw
2. 匿名処理班
鳥人間コンテストに参加してほしい
3. 匿名処理班
ここが鳥人間コンテストの会場ですか?
4. 匿名処理班
スケアクロウだらけだ
5. 匿名処理班
わたしは、動物を代表してやってきました!
6. 匿名処理班
バーカ(AA略)
7. 匿名処理班
>伝説では、小さな部族やスペインからの入植者たちは、たびたびグアイクルのインディアンたちに襲撃され、食糧や武器を略奪されていた。
そもそもどちらが略奪者だったんですかねぇ・・・?
8. 匿名処理班
これで本当に相手は怖がったのだろうか?
それとも昔は羽をゴテゴテに付けてもっと派手だったんだろうか?
9. 匿名処理班
・ ・
・
こんな顔してるな
10. 匿名処理班
※7
うんw それに入植者側の作り出した祭りとも思えない
元々原住民にあった信仰が混ざったんじゃないのかなぁ?
少なくともキリスト教徒が全身に羽を纏う儀式を許すと思えないし、地元の宗教を上書きするのは彼らの常套手段だしね。
あと他の地域の原住民にも鳥の姿になる祭りがあった気がする。
11. 匿名処理班
ニャンまげだろ