
通常なら卵からかえったオタマたちは、親とは無縁の世界で自分たちの力でなんとか生き抜き、生き残れたほんの一部のオタマがカエルとなるわけだが、中には、親がオタマを背負って運ぶ種もいる。上の写真のマネシヤドクガエル(南米産)などがそうだ。
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というのも、これらの種のカエルは普段は流れの早い水のそばに住んでおり、卵やかえったばかりのオタマジャクシにとっては流れが急すぎて、流されてしまうからだ。


そこでカエルたちはオタマジャクシが無事に育つための進化をとげた。メスのカエルが卵を森の林床の葉の上に卵を産む。地面に穴を掘って卵が乾かないようにする種もいる。オスは卵に受精し、孵化するまで見届ける。

孵化したあと、オタマジャクシたちは親の背中に乗り、安全な場所に連れて行かれる。種によって母の背に乗るものと父の背に乗るものに分かれる。いくつかの種は行先が水たまりであったり、水が満ちている割れ目だったりするが、いくつかの種は、木登りをして葉腋などの水場にオタマたちを連れて行く。



背中にオタマが這い上がると、メスは森の林冠に這い上がる。アナナスの木の上まで彼らを連れていき、そこを新居とする。アナナスの木は水を葉の根元部分に集められる樹木だ。(パイナップルの実についている葉を想像してほしい。)
母親はオタマを1匹ずつ、その葉の上の個室のプールに入れて行く。孵化した林床からこのアナナスの新居まで、全員を移動させるのに数日かかることもある。


母親は子供たちの個室プールの1つ1つに無精卵を産みつける。プールの中の飢えたオタマ達はそれを食べて育つのだ。これはエッグフィーダーという特異な繁殖形態で、6〜8週間の間、これを繰り返すことにより、ついにオタマたちは成長し、カエルになって世に出ることができる。


これらの行動は、決して絶滅危機にあるカエルだけに見られるわけではない。たとえば、熱帯雨林のロケットガエルは、コスタリカとパナマではありふれたカエルだ。しかし彼らもまた背中に子供を載せて運ぶのだ。




via:arkinspace・原文翻訳LK
背中に乗せて運べるオタマジャクシの数は限られていそうだが、どうやって選別が行われているのだろう?選ばれし子供達なのかな?
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コメント
1. 匿名処理班
むず痒くなった
2. 匿名処理班
かわい・・・・
う〜ん・・・・・・、えらいね
3. 匿名処理班
だから閲覧注意入れてと何度
4. 匿名処理班
面白い生態だなあ
5. 匿名処理班
一匹スパイダーマンいね?
6. 匿名処理班
あんなにぬめぬめしたヤツなのにずり落ちたりしないもんなんだな
吸盤にでもなってるんだろうか?
7. 匿名処理班
かわいいね
親に必死でしがみつく
まるで俺たちみたいだ
8. 匿名処理班
ちっちゃなヤドクガエルがもっとちっちゃなオタマジャクシを運んでるのを思うだけでじーんとくるなぁ
9. 匿名処理班
蓮コラみたいな卵背負ったカエルもいたなwww
あれに比べりゃ、楽勝
ピパだっけ?
10. 匿名処理班
ピパ、って画像検索すると幸せよ
11. 匿名処理班
クラーレ蛙だ。
最強猛毒蛙。
(^^;;
12. 匿名処理班
人間でも同じ風になったら職場環境が
ほんわかするかもな
13. 匿名処理班
カエルがいつどうやってこの方法を発明したのか。自分の親の毒で死なないのか、謎が多すぎる・・
14. 匿名処理班
可愛い!
けど触ったらヤバそう・・・
15. 匿名処理班
写真などで見ると毒々しさや粘液質な感じばかりが強調されてしまうけど、実物は本当に可愛い子多いんよ。
イチゴヤドクはすっごい小ちゃい(2cmぐらい)のに、上手に飼えば2年や3年は楽に生きてくれるし、餌の時間になるとチョコチョコ出てきて騒ぎだすし、呼べば出てくる程度には慣れてくれる。
アイゾメは大きな(5cm以上)見た目通り、陽気で元気。超頑丈wベルツノかっ!ってほど手間かからないw
マダラは結構陰気なトコもあるけど、鳴き声がマジで綺麗。
コバルトは、実物見たら言葉無くすレベルの、本っ当に綺麗な網目のコバルトブルー。
高価(グラム単価で言えば貴金属どころか宝石そのものであるw)だけど、手の込んだアクアテラリウムで、エッグフィーダー種の繁殖まで持っていけるほどのスキルを目指す・・・とかだと、これ以上は考えられないほど高尚な趣味になるかもw
触れ合えないけど、通じ合えるモノは確かにある・・・ってな感じのペット。
カエルだから〜って毛嫌いしないで、一度でいいから実物見て貰いたいなぁ。
16. 匿名処理班
11
訂正。
クラーレ蛙→クラーレ毒
❶クラーレ毒は、植物由来の毒。
つる等の植物から生成。
成分は『トキシフエリン』等複数。
❷蛙から生成する毒矢蛙の毒
成分『パトラトキシン』
『ヒストリオニコトキシン』
『プリミオトキシン』等
失礼致しました。
17. 匿名処理班
オタマ、乾燥してないか?(;´Д`)
18. 匿名処理班
※16
もうちょっと簡単にまとめるとわかりやすいかもw熱意は伝わるけどwww
カエルかわいいよね!
19. 匿名処理班
いや可愛くねえから!ダマされないぞ!
20. 匿名処理班
※16
カエル愛に圧倒されたわw
幸せそうで何より
21. 匿名処理班
えっ
往復して全員運ぶわけじゃないの…。
優しいけど厳しいね。
22. 匿名処理班
イチゴヤドクって表面にメッサすごい毒持ってなかったっけ?
オタマジャクシその毒にやられないのかなー
23. 匿名処理班
コオイムシというタガメの仲間も卵を背負って泳いでるね
24. 匿名処理班
こいつら賢いな 不気味だか
25. 匿名処理班
先着勝ちで背中に乗ったはいいけど、移動途中で落っこちちゃう子もいるんだろうな
26. 匿名処理班
かわいい区内
27. 匿名処理班
ヤドクは子や卵守るんだよね
地上から絶滅して欲しくない生物種のひとつ
28. 匿名処理班
あーコレだめなヤツだ
カエルは可愛いけど
29. 匿名処理班
日本にも一種だけエッグフィーダーがいるよ
アイフィンガーガエル
沖縄の方にしか居ないけど
カエル飼育の中でも
ヤドクガエルの仲間は「環境を飼う」って言われてて
大型のケージに現地を再現したアクアテラリウムを作って
温度や湿度、植物の管理を徹底するから
お金も手間もかかる趣味になります…
※23
イチゴに限らず今回紹介されてる奴ら全部猛毒だけど
自種の毒にはやられないからオタマも大丈夫
30. 16
>>19・21 すまぬ。ヤドク大好きすぎて暴走したw
でも、実際に動いてる姿を見ないと、魅力の1割も伝わらない生物の最右翼だと思うのだ。
意外な程に人懐っこい性格の子が多いし、ピョコっと葉影から出てきて、チョコチョコ歩いて餌をねだられたりするんだぜ?
思わず触れ合いたくなるけど、輸入間もないBC個体だと触っただけでアウトってレベルの猛毒持ちがいるから、そりゃもう歯がゆいというかなんというか・・・w
CB個体や長期飼育個体だと、餌の関係で無毒化する・・・と言われましても、命がけで試す訳にもいかないしw
最も強烈な毒を持つのは、当然ながらモウドクフキヤガエル(バトラコトキシン・LD50値0.002–0.007mg/kg)で、毒性がかなり強いと言われるイチゴヤドクのプミリオトキシンはその1000分の1以下の毒性・・・らしいですが、それでも野生個体に触れただけで片腕が麻痺したなんて話もありますしねw
ちなみに世界最強の毒・ボツリヌストキシンはLD50が0.00000037mg/kgという、なんだかよく分からない事になっているので、毒の世界は奥が深いw
ぶっちゃけ、私は毒が怖いので海に入れない人(*'-')ヤドクなんて比較にも何にもならない激毒持ちが多すぎる・・・w
31. 匿名処理班
幼稚園児の頃朝方のニュースでピパの子供が孵る映像見て数ヵ月フラッシュバックしてうなされたわ
32. 匿名処理班
※16
毒に耐性ついてそう
アサシンに毒盛られても生き残りそう
33. 匿名処理班
18
ハア
何言ってんだ。
34. 匿名処理班
最初から葉の水に産めばいいのに
そしと同じ所に皆連れて行くとすれは道を記憶してるってことだよね
結構記憶スペースあるもんだな
35. 匿名処理班
最初から葉の水に産めばいいのに
そしと同じ所に皆連れて行くとすれは道を記憶してるってことだよね
結構記憶領域が広いんだな
36. 匿名処理班
卵を産み続けるお母さんは体力的に生き残ることができるのだろうか。
カエルかわいいよ。
どこか生きてるカエルをたくさん見られる場所ないかな〜?
水族館のおまけみたいな展示じゃなくてさ。