
ここでは、様々な研究で実証された、痛みに有効とされている簡単な軽減法を5つほど見てみることにしよう。
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5.コーヒーを飲む(もしくは他のカフェイン飲料)⇒筋肉痛

ふたつのグループに、過激な運動をしてもらって、わざと筋肉痛を起こさせる。片方のグループには、あらかじめコーヒーカップ二杯半分と同等のカフェインを含むカプセルを与え、もう片方のグループにはプラシーボのカプセルを与えていた。その結果、カフェインを採ったグループのほうが痛みに対する耐性が強いことがわかった。また、このグループは、歩く、座る、階段の昇り降りなどの日常的な動きも、てきぱきと活発にできるような気分になったという。
特に過激な運動をするわけではなく、パソコンの前に日がな一日座っているような人にも、効果があるという。90分間、会社でやっているようなパソコン仕事の真似事をしてもらうと、肩、首、前腕、手首が痛くなる。実験の前に、コーヒーを飲んでもらうと、痛みに対するコーヒーの効果がわかっただけでなく、無気力や油断、眠気や疲労といった症状がなくなった。実験の前から慢性の痛みがあるかどうかに関わらず、コーヒーを飲んだ人のほうが飲まなかった人より概して痛みを訴える人が少ないという。
4.痛みのある場所をしっかり見る⇒外傷の痛み

自分の体と正面から向き合って傷に触れてみると、被った傷がどれぐらいの規模なのかを把握でき、痛みを減らすことができるという。これは脳の配線のおかしな習性を利用したものだ。
被験者の右手に低出力の赤外線レーザーを当てて痛みを発生させるという実験をする。レーザーを当てられている右手と区別がつかないようにさせた左手の反応を被験者にみせる。するとなぜかかなり強い痛みにも耐えられるという。
実際に痛みを感じている部分とは関係のない箇所が、痛みの知覚に与える影響の謎について、科学者たちは解明しようとしている。ひとつだけ確かなことは、どこかが痛いときにいくら天井を見つめて泣き叫んでも、問題は解決しないということだ。痛みをなんとかしたいなら、自分の悲惨な傷を見つめることだ。そうすれば痛みはだいぶおさまる。
3.痛いときこそ笑え

笑ったからといって、腫瘍は小さくならないし、頚動脈から血が噴出するのを止めることはできないが、笑いによって痛みに対する耐性が増すのは確かだ。笑いは最高の薬という言葉があるように、笑いがあなたの胸に刺さったナイフから気をそらせて、鎮静作用のあるエンドルフィンを分泌する。無理にでも笑うと、実際に痛みを感じる度合いが少なくなるのだ。
被験者に笑えるおかしなビデオや、ドキュメンタリーやゴルフのビデオを見てもらう。お腹がよじれるほど笑えるビデオを見た人は、そうでないドキュメンタリーを見た人に比べて痛みを耐えられる限界が高いことがわかった。さらに、わずか15分笑っただけで、この痛みの耐性が10%も上がった。しかし条件がある。このときの笑いは、お腹の底から息もつけないほどに笑える真の意味でのいい笑いでなければならない。とりすましたくすくす笑いではだめなのだ。まわりにいる人が心配そうに首を傾げるほどの大笑いなら、なおさらいい。
2.痛みは自分のためと言い聞かせる

これを証明するために、2つのグループに腕に痛みを与える実験をしてみる。片方のグループにだけ、これで腕の筋肉を鍛えることができると思わせ、痛みがきついほど効果があると信じさせる。結果として、痛みの利点を信じたグループのほうが痛みに対する耐性は高かった。この実験から人は騙されていることをうまく利用して、自分自身に暗示をかけるよう仕向ける効果的な方法を考えついたのがわかる。ナイフで指を切ってしまったことによって、ナイフの安全な使い方を学べ、将来の役に立つだろうと思い込むのだ。自分を騙すことは、誰もがもっている貴重な能力だ。
1.身の毛もよだつような恐ろしい絵を見る

これはある程度は効くが、実は怖い絵や写真のほうがもっと効果がある。被験者に心和むものから、ニュートラルなもの、不快なものの写真をスライドで見せて、同時に痛みを与える。すると不快な写真を見た被験者のほうが痛みに強いことがわかった。不快なスライドのショック性が痛みを軽減させるからと考えられる。痛みを和らげてやりたいなら、痛みを忘れるくらいインパクトのあるものを見せることだ。警戒心を煽るような不穏な絵は人の注意を引きつけるのだ。
via:5 Simple Ways to Trick Yourself into Not Feeling Pain 原文翻訳:konohazuku
とりあえずあれだ。コーヒーを飲んで、痛みの衝撃波がきたら、腹の底から大笑いし、血の噴出した患部をじっくり眺めた後、恐ろしい映画でも見て、この痛みは役に立つと思い込むことができたら、痛みコンプリートってわけだ。笑うのが一番難しそうだけど、あとはなんとかなりそうだ。人間には防衛本能が働いているから、それをさらに高めればいいってことだね。よしやってみよう。すぐに電柱にぶつかる自信はあるので試す機会はすぐにやってきそうだ。体だけでなく心の痛みもこの方法で解消されそうだ。
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コメント
1. 匿名処理班
絵が怖いよ!
2. 匿名処理班
苦痛は無視しろ!はいっ先生!
3. 名無し
頭や腹が痛いっていってる奴が大笑いなんかしてたら仮病かと思われるぞ
4. 匿名処理班
可愛い動物写真を一気に見たら痛みが紛れたこともあるよ
5. 匿名処理班
最後の絵の破壊力ww
6. 匿名処理班
ほんとに怖いよ!
7. 匿名処理班
山中の斜面で転がり落ちて、フトモモを数センチざっくり抉られた時
出血もそれなりで痛みとショックのせいか、怪我した側に力を入れられなくなった
自力歩行はまず無理で、紐で軽く止血して何とか斜面を木伝いに這って数百メートル先の車まで戻った
携帯は圏外の上に人も居ないし時間も17時ちょい過ぎ
案外冷静になれるもんだよ
8. 匿名処理班
うーん。痛いもんは痛いんだから無理に我慢するメリットがわからない
9. 匿名処理班
注射のときに刺される瞬間を注視してた俺の小学生時代は間違ってなかった!
10. 匿名処理班
脳と距離的に近い箇所の刺激が優先的に処理されるので、
足の指を怪我した場合はヒザをくすぐるように触ると痛みがやわらぐ
11. 匿名処理班
怒りも痛みを消す。
12. Pちゃん
あーヲイラこれやるわ。無意識のうちに。
仕事中とか、不意にどっかぶつけたりして
それがすんげぇ痛かったりしたら
思わず「痛てぇ、めっちゃ痛てぇ」って
ゲラゲラ笑っちゃう。
これって一種の自己防衛だよなきっと。
13. 匿名処理班
気合だろ
14. 匿名処理班
怖いものを見るってなかなか良さそう
15. 匿名処理班
最後のやつ見て、ジャガーさんが怖い人形が飾ってある歯医者に行く話思い出した
16. 匿名処理班
注射打たれるとき針先見ちゃう派?
それとも目をそらしちゃう派?
どっち?
17. 匿名処理班
歯の痛みだけは我慢ならない
18. 匿名処理班
そして腕組みすれば最強だな
19. 匿名処理班
1.身の毛もよだつような恐ろしい絵を見る
そりゃ踏んだり蹴ったりとか泣き面に蜂って奴じゃないか・・・
20. 匿名処理班
これ心の傷にも効きそうだね
21. 匿名処理班
頭痛を起こしたときは酸欠か脱水症状起こしてると考えて
外の空気を吸ったり、水を飲んだりすればだいぶ良くなる
22. 匿名処理班
怪我すると、いつも急な吐き気に襲われるのはなんでなんだろうか?
23. 空缶
交通事故で大怪我をした時、脳汁が出てまるで痛くなかった。
ぐっちゃぐちゃなのに、万能感に満たされハイですらあった。
救急車に乗せられ「今、病院についたから」と言われた途端に
脳の防衛モードが切れて息も出来ない激痛が。
今思うと、あれはマラソンで起きるランニングハイとまるで同じ。
出るときは出るんだし、あれをどうにか自在に出せないかな。
24. 名無し
注射は、針を見てても見てなくても怖いし痛い。あとから思い出してもそう。どうしろと。
25. ななし
コーラよく飲むんだけど、たまに肩が重く・痛くなるよ。
ところで区別がつかないようにした左手の説明を誰かしてくれないか?
26. 匿名処理班
カフェインは過剰摂取すると逆に体にやばいよ。
27. 匿名処理班
むかし大怪我した時、捌きたての鶏肉みたいなプルップルのお肉がこんにちは〜してるフレッシュな自分の傷口を縫合されるのをガン見できたのに、親不知痛くなって歯医者行った時は拷問されてるくらい辛かった。あの差ってなんなんだろう。
28. 匿名処理班
大怪我した直後は結構平気なんだよなあ
むかし、鏡台を足の親指に落として爪がグチャグチャになったとは病院について
靴下を脱ぐまでが結構平気だった
痛み止めのぶっとい注射をして、割れた爪を引き剥がすときがすごく痛かったなあ
29. 匿名処理班
実はアドレナリンの分泌量がすべて
でもってアドレナリンが切れたら元に戻る
30. ポコ
原付バイクに乗ってて
敷地内から発進するトラックに衝突したことがあるよ
メットは吹っ飛び、眼鏡は割れ、指の間の皮膚が少し裂けてしまった
しかし、強い興奮状態で「ね!凄い事故でしたよね」と救急車から病室まで、アホみたく喋りまくってた(笑)
痛みの感覚は軽く麻痺してたよ
31. 匿名処理班
一般的にリラックス→痛み軽減では?
怖い絵を見て痛み軽減というのは、心の痛みに対してなら個人的に納得。
32. GoN
>>32
だからか。痛くするお医者さんをにらみながら心の中で
「この野郎。ころすころすころす」とか思っていると痛くないよ。
33. 匿名処理班
「全然平気だから。麻酔いらないレベル」とか言い放つ始末
M女の常識は世の尺度じゃ測れんよ
34. 匿名処理班
身体の痛みがあると、なぜか心の痛みが強くクローズアップされるんだ
苦い記憶とか、あの時どーしてあんなことを、あんな失敗こんな失敗
ああ俺はなんてダメなやつー、とか徹底的にネガティブに自分を痛めつけるうちに
身体の痛みなんてどうでもよくなるのよね、エヘ
35. 匿名処理班
自分のケガは平気でも、他人のケガを見るのはダメ。
36. 匿名処理班
”なぜ「これ」は健康にいいのか”とかいう本に
「痛かったら、ふーーーーーーー…と、ゆっくり息を吐き続ける」と良い、
というのが書いてあった
痛みが何分の一〜何十分の一になるそうな
下痢ん時とかにやってみたら、なるほど痛みがかなり少なくなる
新発見と思いきや、癌患者や陣痛時の痛み逃しに取り入れられてるのね(ヒッヒッフーはかなり古いです;)
あとは瞑想の一環として、「今、自分はここが痛いんだな〜」と
五感でじっくり味わうことで痛みが少なくなるというのがあるね
37. 匿名処理班
今まさに手を切って痛いのだけれど、ここにコメントしている方々の大怪我が壮絶すぎて何か自分の痛みがどうでもよくなってきた。
38. 匿名処理班
麻酔っつーか単なる痩せ我慢じゃね?
39. 匿名処理班
要するに「誤魔化せ」ってことなんだな
知ってた
40. 匿名処理班
痛み止めでいいじゃん
41. おまえら
ニュル取り出す前の痛みもこれでOKさ!
42. 匿名処理班
痛みは受け入れるものと自分に言い聞かせると少し緩和されるわ
43. 匿名処理班
軽い頭痛ならコーヒーとかカフェイン取れば
一次的になんとかなる。
最強は脳内モルヒネがでることをする。
44. 匿名処理班
痛みに「強い」とかって表現するから分かりづらいけど、実際には痛みに際して
いかに冷静でいられるかってことと、痛みにたいして鈍感かどうかってことだよな。
前者の方法はいいけど、後者の方は逆に危険でしょう。
45. 匿名処理班
ホイミだよホイミ
46. 匿名処理班
15分笑うのって、わりと大変なんじゃね…?
47. 匿名処理班
包丁で指四本さっくりいった時、その場は冷静だったが、病院で「うわ〜」「いたそ〜」など医師や看護師がやじうま並みに集まって来た時はすごい不安になった
48. 匿名処理班
気持ちいい気持ちいいって何回も頭で言い聞かせてるわ
49. 匿名処理班
有名なのはゲートコントロールがあったよね
50. 匿名処理班
コーヒーは使えそうだ
51. 匿名処理班
ネイト「俺の血、俺の血だ…ドバッと俺の血ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ 」
彼はの痛みは無くなった。
52. 匿名処理班
ハードル高すぎて泣きそう
53. 匿名処理班
傷心の時にホラー見ると癒されるのは理に適ってたのか…
54. 匿名処理班
子供の頃から注射針が刺さる所を凝視する癖があるのはこれが原因なのかな
55. 匿名処理班
死んだ方がマシって苦痛には何度か遭遇した事もあるが、
その度にこのまま死んだ後の地獄を思い浮かべるのもアレはアレで苦痛の鎮痛効果があったんだな
56. 匿名処理班
最後の精神的ブラクラやん・・・
57. 匿名処理班
虫歯になってはがとけた
死にそうでここに来た
早速歯医者に予約
58. 匿名処理班
おまえら大事故自慢大会じゃねえんだぞ
もっと警戒心を持って安泰に生きやがれバカヤロー
59. 匿名処理班
膝が死ぬほど痛くて、このコラムをみましたが、最後の怖い絵に大爆笑してしまいました。十分役にたちそうです。ありがとうございました。