フグの仲間ときいてもピンと来ないくらい見た目ユニークなマンボウといえば、遭遇したダイバーが夢中になるほど大きな個体が見つかることがときどきあるが、今月初めスペインの海で見つかった巨大マンボウが海洋学者の度肝を抜いた。
漁船の網にからまっていたところを発見された今回の個体は、幸いにも生きていたため検分後すぐに海に帰されたが、体長およそ3メートル、体重なんと2トンのウシマンボウとみられている。
マンボウを見慣れた学者も思わず二度見。「知ってはいたけどガチでこんなに育つのか!」と驚愕させた個体の姿をごらんいただこう。
Huge Sunfish Caught Off Spanish Coast
検分に呼ばれた学者も愕然!体長3メートルの巨大ウシマンボウ
今月4日、スペインの都市セウタの沖合でマグロ漁船の網に絡まったマンボウが見つかった。引き上げられた個体の検分に呼び出されたセビリア大学の海洋生物学者エンリケ・オスターレ氏は、あまりの巨大さに目を疑った。
それは体長およそ3.2メートル、幅2.9メートル。サイズからしても「世界最大級の硬骨魚」という呼び名のとおり立派に育った個体で、彼がこれまで見た中で一番大きなマンボウだったのだ。
重すぎて体重計が使えないまさかの事態。どう見ても2トンはあったと確信
この地域では潮の満ち引きとマンボウの移動パターンによってはからずもマンボウが網にかかる事例がたびたび起きているという。それでもこれだけの大きさの個体が見つかることは珍しく、記録をつけたオスターレ氏はこう語る。
1,000kgまで測れる体重計に乗せようとしましたが重すぎました。もし無理にも乗せたら計りが壊れたでしょうね。そのため実際の計測はあきらめざるを得なかったが、彼の見立てでは確実に2トン級だったという。
別の網にかかかった魚群と比べても、あの巨体は2トンはあったに違いありません。
検分からウシマンボウの可能性。その日のうちに再び海へ
このマンボウは発見当初ボートに取り付けられている水中チャンバーの中に一旦隔離され、後に調査のためクレーンで船上に持ち上げられた。そこで待ち構えていたオスターレ氏ら生物学者が検分にとりかかり、わずか数分で測定や写真撮影、DNAサンプルの採取などを済ませたそうだ。
その結果、今回の個体はマンボウ属の1種で特に大きく育つウシマンボウの可能性が高いという。この種は頭部やあごに独特の隆起があり、舵鰭が丸いことで知られる。
とにかくびっくりしました。この種のマンボウのことは本で知ってましたが実際に触れる機会があるとは思ってませんでした。かくして検査は無事終了。巨大なマンボウはその日のうちに海に戻された。
でもその時は緊張もしてました。海の真ん中に浮かぶボートに頑丈なクレーンが乗っかってて、そこにぶら下がってる巨大なマンボウの検分作業ですから。
しかも相手は生きていて一秒たりとも無駄にできないし、その間も事故が起きないよう注意しなければならなかったんです。
漁師と学者たちは、解放されたマンボウが大急ぎで潜りだし、本来の生息域である水深700メートルに着いたところを見届けてほっとしたそうだ。
たとえ知識として頭に入っていても、完全体のリアルに圧倒されちゃったんだね。そういやウシマンボウの稚魚ってミリサイズだったっけ。それがこんなに大きくなるってほんと驚くわ。引き上げられたマンボウもあわてたかもだけどすぐに海に戻れて何よりだよ。
References:reuters / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1.
2.
3. 匿名処理班
ウシマンボでかっ!
4. 匿名処理班
御時勢だけに、重すぎてマンボウの措置が取られましたか・・・
5. 匿名処理班
マンボウ「クロマグロなら命やばかった」
6. 匿名処理班
ウッ!!
7. 匿名処理班
海で出会ったことあるけど、背中しか見えないと一瞬サメかと思ってドキっとするぜ。でもマンボウだと判るとなぜか満面の笑みに変わっちゃうぜ。
彼らには「悪意」って言うものが一切ないぜ。
8. 匿名処理班
わずか数分で測定や写真撮影、DNAサンプルの採取などを済ませたのに、海に返したのはその日のうち
なぜすぐ海に帰さなかったのか?
9. 匿名処理班
「ソーレソレソレ、お祭りだ〜♪」
お纏りマンボウ🐟💦
10. 匿名処理班
海に帰されて良かった
11. 匿名処理班
こんなにデカいマンボウって何食べるの?
12. 匿名処理班
この重量の巨体をロープ1本でぶら下げて無事に済むわけないよなぁとか考えてしまう
13. 匿名処理班
ノンビリ屋が良くぞここまで育ったなぁ
14. 匿名処理班
>>11
マンボウが主に食べるのはクラゲ。他にもプランクトンや小魚などを食べるそうです
15. 匿名処理班
>>7
サメにだってないよ
16. 匿名処理班
どくとるマンボウ先生
これを知ってる人はもう少ないだろうな
17. 匿名処理班
ニンゲンタベタベマンボウ
18. 匿名処理班
※6
マンボ!
19. 匿名処理班
※18
タッタタラッタ、タッタラタッタ、タッタタラッタ、タッタラタッタ♪
20. 匿名処理班
アメリカバイソンより重い魚ってとんでもねえ
21. 匿名処理班
マンボウの刺し身と小腸が食べたくなってきた
22. 匿名処理班
>>15
敵意、もしくは敵意から来る攻撃性のことを言いたかったんじゃないか。
23. 匿名処理班
>>15
食欲はあるな
24. 匿名処理班
※13
母「なにいってんだか。」
25. 匿名処理班
※6
※18
※19
マンボ5とか、あんたら絶対に50代以上だろw 自分は間寛平のギャグネタが思い浮かんだわ
26. 匿名処理班
自重で体傷めてませんように
あのヒレの動きでどうやってそんな深くまで潜るんだろう〜不思議〜
27. 匿名処理班
デカスギィ(≧Д≦)
28. 匿名処理班
>>16
北杜夫先生。斎藤茂吉の息子。お兄さんは斎藤茂太。
29. 匿名処理班
>>25
♪マンボイタリアーノ、HEYマンボ♪
30. 匿名処理班
え、マンボウ死にやすい最弱伝説ってのは
ちょっとぐらい本当が混ざってると思ってたのに。
飼育員さん大変だなとか思ってたのに…
31. 匿名処理班
> 超特大のやつキター!
が
超特大のおやつキター!
に見えて2度見してしまった