dog cover_e

 身体的な疾患だけでなく、精神的に不安や恐怖症などを抱え日常生活を過ごさなければならない人にとって、いつも寄り添ってくれる介助犬の存在ほどありがたいものはない。

 オーストラリアに住む女性の介助犬は、飼い主が気付かなかった身体的危険をいち早く察知し、飼い主の命を救った。

 犬は、病院に搬送された飼い主の傍を片時も離れることなく、回復するまでひたすら寄り添っていたそうだ。
スポンサードリンク

介助犬ルビーのサポートを得て毎日を過ごす飼い主


 オーストラリアのメルボルンに暮らすショーナ・ダーシーさんは、慢性的な不安障害やうつ病、広場恐怖症を抱えており、日常生活を介助犬でアメリカン・スタッフォードシャー・テリアのルビー(4歳)のサポートに頼っている。


 ダーシーさんが自信を持って安全な毎日を過ごせるのは、いつも傍に寄り添ってくれているルビーのおかげなのだ。

 ルビーと暮らすことで、ダーシーさんは日常生活に良い変化をもたらすことができた。それは、病と向き合いながらもポジティブに生きるという気持ちの変化だった。


 ルビーは、若い飼い主の健康状態や精神面での幸福状態など、細部に気付くことに非常に優れていた。それは、まさに厳しい訓練の賜物といえよう。


ルビー、飼い主が気付かない危険を素早く察知


 ダーシーさんは、これまで何度かルビーに命を救われている。ちょうど介助犬になるための訓練を受けていた時も、ルビーはダーシーさんの心拍数の変化に気付いた。

 その時、ダーシーさん自身は不調を感じていなかったが、ルビーはダーシーさんの注意を引こうとダーシーさんを足でトントン叩いたり、ダーシーさんの体に覆いかぶさってきたりした。

 その、いつもとは異なる奇妙なルビーの仕草を見て、ダーシーさんは「もしかして、ルビーは私に何かを伝えたいのでは」と思い、医師の診察を受けることにした。


 そして複数の検査後、ダーシーさんは心臓を含む体内の血管に影響を及ぼす血管性エーラス・ダンロス症候群という稀な病気であることが発覚した。

 症状には、立ちくらみや失神が含まれる場合もあるが、ルビーがいつも傍にいてくれるおかげで、ダーシーさんは万が一失神しても1人きりで放置されることはない。

私が気を失ったら、ルビーは私の上に乗って圧力をかけ、意識が戻るまで手や顔を舐め続けてくれます。


ルビー、飼い主の不整脈も察知する


 今年10月上旬、ルビーは再びダーシーさんの命を救うことになった。今回も、ダーシーさんは自分の不調に全く気付いていなかった。

 ところが、ルビーが突然以前のような奇妙な仕草をし始めたのだ。ダーシーさんはすぐに救急車を呼んだ。その間、急速にダーシーさんの具合は悪化し、救急車が到着する頃には意識が朦朧とする中、心臓に痛みを感じていたという。

 病院での検査の結果、ダーシーさんは不整脈の一種である心房細動に陥っていたことがわかった。

 ルビーは、治療を受けているダーシーさんの傍にしっかりと寄り添っていた。


 ダーシーさんのベッドの上に横になっているルビーの写真がインスタグラムでシェアされているが、ルビーはダーシーさんが完全に回復するまで、片時も側を離れることはなかったそうだ。

 病院では、ルビーは「飼い主の命を救った犬」として有名になり、ルビーとダーシーさんの絆は今まで以上に一層強くなった。

ルビーがいなければ、私は命を落としていたでしょう。

 このように語るダーシーさん。これからも、ルビーはダーシーさんをしっかりと支えて生きていく。

References:written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい
もしも介助犬がたった1匹であなたに近寄ってきたら?その時にするべき対応


子供に介助犬を撫でさせたかった母親。それを断られてブチ切れ、口喧嘩がエスカレート(アメリカ)


「めんどくさいからこれじゃダメ?」介助犬のゴールデン、身体を拭くタオルを取ってくるよう頼まれたのだが……


「恐くないよ、ボクがずっと一緒にいるからね」自閉症の少年が病院での検査入院中、ずっと寄り添う犬(ニュージーランド)


何にしよう、何をあげよう?いつも助けてくれる介助犬の誕生日。好きなオモチャを選んでもらうことにしたところ・・・


この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 12:33
  • ID:LUGx7AzW0 #

治療中、ベッドの上に乗せてもらえるんだね、いいね

2

2. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 13:01
  • ID:vj5iq8840 #

いいなあ、介助犬だと同じ部屋で寝られるんだ

3

3. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 13:14
  • ID:L.6EkzZt0 #

入院中もベッドサイドモニタよりも精度高そうなほどすごいな。なんという安心感。
ダーシーさんはご病気大変そうだけどルビーさんが大好きで信頼を寄せてるし、同様にルビーさんもダーシーさん大好きみたいだし。二人で元気にやっていけるといいね。

4

4.

  • 2019年12月09日 14:33
  • ID:s9cUr3hg0 #
5

5. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 14:42
  • ID:RGunYj2G0 #

最初、精神的な病気だけで命の危険(自死を除く)?!
と自分の事も含めて気になったが、心臓の病気だったんだね。
すべての使役犬が、報われた一生を送れますように。

6

6. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 14:48
  • ID:pS48KRnL0 #

ピットブルみたいに見えると思ったらピットブルと血統的にはほぼ変わらない犬種なんだ

7

7. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 15:40
  • ID:yFi.VfGL0 #

医療費どれくらい掛かったんだろうと思ったが、アメリカじゃなかった

8

8. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 16:22
  • ID:wVGT.lfM0 #

ニヒルな表情がとってもクール……!

9

9. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 17:19
  • ID:Dhylpc7g0 #

いつも驚かされる犬達の献身。ちなみに絆の強い動物(犬や猫)は飼い主に命のエネルギーを分けると言われている。二人が末長く限りある時間を幸せに過ごせますように! 私も亡くなった愛犬に不整脈発作やパニック障害の発作の時に助けられた。愛犬に助けられた命だから大切に丁寧に生きている。いつか虹の橋のたもとで再会する為に。

10

10. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 20:53
  • ID:EvYVpCBC0 #

もちろん見た目が全てではないんだけど、なんて優しい目をしてるんだろうなあ

11

11. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 22:26
  • ID:kZDnZIV50 #

良い話(?)に水を差して申し訳ないが、
人間の為に四六時中 気の休まる時も無い生活
犬が可哀想でたまらない。こんな事、機械で代用できないの?

12

12. 匿名処理班

  • 2019年12月09日 23:09
  • ID:LY0P3ZaG0 #

発作がおきたり本人が不調を感じる前から
体調が悪い時の匂いは出るから
犬のサインを見逃さない事が大切よね…

13

13. 匿名処理班

  • 2019年12月10日 06:25
  • ID:q4.TeFDZ0 #

※6 闘犬種でも介助犬になれるんだねえ!
ビックリ&うれしい。

14

14. 匿名処理班

  • 2019年12月11日 18:17
  • ID:hTTNQxP40 #

※11
素人が思いつくようなこと、出来たらやってんねん。

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク