地球上で生を受けたものは、年をとり、最終的に死を迎える。
死は絶対不可避なのか?これは、ヘイフリック限界(細胞の分裂回数の限界のこと)を考えることで、理解できるかもしれない。ヘイフリック限界は、細胞の老化の裏にあるメカニズムを説明するのに役立つ概念だ。
ヘイフリック限界による細胞の死
ヒト体細胞には決められた分裂可能回数がある。そのほとんどが40〜60回分裂・複製を繰り返した後、これ以上分裂できなくなって、プログラム化された細胞の死または消滅(アポトーシス)によって破壊されるとされている。
細胞が消滅した後、個人の信念体系によっては死後の世界といった星の旅に出る。
異星人も寿命があるのか?
では異星人の寿命についてはどうだろう? 彼らにも寿命というものはあるのだろうか? それとも、人間のそれとは変わっていて、もっと途方もないものなのだろうか?ホイットリー・ストリーバーは、1978年の著書『コミュニオン―異星人遭遇全記録』で、いわゆる黒い瞳に大きな頭をしたグレイは、必ずしもそうではないようだと言っている。寿命は遥かに長いか、あるいは逆に短いのかもしれない。
ストリーバーは、グレイは肉体をもたない、エーテルのような、魂をベースにした不死の状態で存在する能力があるのかもしれないと考えている。
それだけでなく彼は、グレイの体は実際はダイビングスーツのようなものかもしれないとも言っている。
すなわち、わたしたち人間が普段の陸上の環境を離れて、海洋のようなまるで異なる環境へ行きたいと思ったときに、使う類のものだというのだ。
つまり、ストリーバーはグレイの体は、非常に精巧な生物学的ロボットのようなものだと思っている。その体は、グレイの不滅の生命力が、一時的にそのエーテル領域を離れて、物質的な三次元の平面で機能する必要があるときだけ使われるものらしい。
ストリーバーは簡潔に、魂を埋め込まれた生物学的ロボットのようなもののことを言っているのだという。その魂は、環境に応じて取りはずすこともでき、ダイビングスーツ機能と比べるとわかりやすい。
意識と魂
アメリカの作家、マック・テンニエスは、まさにこの問題について考えさせられるような言葉を使っている。膨大な数の幽体離脱や臨死体験の例を考えると、非局所的(ひとつの場所に限定されない)意識があることを否定することは難しい。
おそらくは、十分な技術の進歩があれば、遺伝子を組み替えたり、試験管の中で化学物質を混合させたりするのと同じように、簡単に魂を操作できるのかもしれない。
もしそうなら、地球外生物との遭遇は、意識を修正したり、移動させたりする実用的な知識、つまり、現在の地上の最先端技術とはまるでかけ離れているように見える能力を得られる助けになるかもしれない。
いつか、テレプレゼンスや仮想現実が、コミュニケーションに不可欠になる将来に、非常に重要なものになる可能性がある。
すでに、ブレイン・マシン・インターフェイス(動物の脳の思考を電気信号として読み取り、それで機械やロボットを制御する技術)の能力は、テレパシーのように一般的に知られているものと同様に、非常に興味をそそられるもので、厳密には「超常的」、あるいは「魔術的」といった言葉で考えられることが多い。
ポスト人間へ進化する?
これらすべてによって、わたしたちはトランスヒューマニズム(超人間主義)として知られているものの真っただ中に近づいていく。つまり、生物の種としての自分たちが、驚くような、新たなタイプの人間になることを意味している。
ポスト人間になることは、ひょっとしたら不死になれることかもしれない。これは、人間と高度に発達した技術の融合についての話なのだが、現段階ではちょっとびっくりさせられる。
・100年後の人類はどのような姿をしているのだろうか? 生き残るため遺伝子改変された体が必要となる(米未来学者) : カラパイア
ゾルタン・イシュトヴァンは、アメリカ、西海岸を拠点とするトランスヒューマニスト党の立役者だ。このグループには、数千人のメンバーがいる。イシュトヴァンは、トランスヒューマニズムについて、こう語る。
文字通りには、人間を超えたものという意味。生命拡張主義者、テクノ楽観主義者、シンギュラリタリアン(特異点論者)、バイオハッカー、ロボット専門家、AI支持者、未来派芸術家など、人間の能力をより改良するための急進的科学や技術を擁護する人たちのことだ。
多くのトランスヒューマニストたちにとって究極の目的は、人間の死を克服すること。これは2045年までに実現すると信じられている
永遠の命の代償は?
だが、永遠の命を達成しようとして、人間という種を根本的に変えてしまったら、わたしたちひとりひとりを人間たらしめているものを保っていられるだろうか。それとも、わたしたちはポスト人間ではなく、非人間になるのだろうか?人間ではないものになるのではないだろうか?
あらゆる意思や目的のために、前述のグレイと似たようなものになるのかもしれない。これは、わたしたちの技術や科学が進歩するにつれ、ますます頻繁に出て来るようになる問いかけなのかもしれない。
References:Is Immortality In Our Future? | Mysterious Universe/ written by konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
この離れた位置に有るコメント欄はどの記事のコメントになるのでしょうか?(謎)
人が不老不死になると多くの遺産相続人が発生する可能性があります。遺産は常にプラス(いいもの)とは限りませんが。。
2. 匿名処理班
自然界には、捕食死、事故死、病死しなければ寿命が設定されてない不老不死な生物はそれなりにいたりする(ベニクラゲとか)
人間の場合は、まずは老化を遅らせる、次に老いた後に若返りさせることが技術的にできるまで、すごく長い道のりになりそう
3. 匿名処理班
俺ね
万物に一番大切なのは流れだと思うのよ
それで、これは人間の欲なんだけど
円滑に生まれて円滑に死ぬ
そんな感じには考えられんモンかな
4. 匿名処理班
終わりがあるから頑張れる
終わりのない生とかただの無間地獄でしかない
5. 匿名処理班
もう生身の肉体での進化は限界が来てるんじゃない?
6. 匿名処理班
高レベルのアンデットモンスターの様だな
7. 匿名処理班
個としての本能は死を拒んでも
種としての観点だと世代交代が起きないのは好ましい事ではないだろうしなあ
あとヘイフリック限界を克服したとして遺伝子のコピー精度の問題だってあるわけだし
仮に精度を極限まで高めて癌化を防げたとして成長期等に弊害は起きないのか?って疑問もある
8. 匿名処理班
まず魂とやらの存在と定義づけしてから話を進めないと、魂がどうのエーテルがどうの言ってるただの創作と現実の区別がついてないおかしな人だよ。仮に魂(仮定)があるとしたら、人間の電気信号をコピーして人格形成が可能となった場合それには魂とやらが宿るのか、その魂とやらはどこから来たのかという話にもなる
人間を特別視しすぎてる
9. 匿名処理班
義体化とかロボットみたいな?
歴史オタク的には可能なら数世紀は生きてみたいけどな。文明や技術の隆盛や衰退が見たい。地球が滅ぶときとかどうしようもない時に安楽死を選べる上で、寿命が延びて不老であるのならロマンがある。
10. 匿名処理班
100年以内に人類と言うか生物が生存出来る環境終わると思うんだ
11. 匿名処理班
グレイの体がアバターみたいなものだったとしたら、もうちょっと人類の好みよりにkawaii感じにしてくれても良かったのに…
12. 匿名処理班
不老不死の話かと思ったら、私を私たらしめるものは何か?といった問いかけの話になってた。ネットは広大だわ。
13. みあきち
関連記事にあるテロメアの増産をするロブスターみたいに、
生物学的な寿命を無制限にしても各種元素の混在に由来する「物質的な生き物」して生まれた以上は、物質的な仕組みによる死から逃れられるとは思えんが。
発光するエネルギーのような精神生命体になることができたとして、「記憶容量の限界」が別問題にならないのか?
最初から限界がなく問題にならなくても、「人間としての過去も思い出も自我」も、「巨大な機械の中の部品1つ程度」のような、
「膨大な記憶量の中、人間が原始発生した微生物を、自分たちの遠い先祖と思う程度」のものでしかない「何か」に変わり果てそうだ
14. 匿名処理班
人の欲望を抑えるのが老いだと思う。
今までできたことができなくなる、その積み重ねが欲望にブレーキをかける。
ずっと若いままだったら恐ろしいよ。
15. 匿名処理班
異星人とか
いまだに存在すら確認されていないってのに(人間基準にせよ)寿命の長短なんて語りようがないだろうに
16. 匿名処理班
もし人間が不老不死になったら・・。
1、人口が増え過ぎるので子供を産ま(め)なくなる(子孫が必要なくなる)。
2、それにより、恋愛や家族愛などの感情が弱まる。
やはり老化や死があるから、さらに愛を感じられると思うし、その愛を感じるために、自分は地球人として生まれて、老化して、そして死んで行くのだと思いたい・・。
17. 匿名処理班
※9
義体とかサロゲートの概念が広大なネットからコントロールを受ける感じでしょうかね。
個が溶け合って相互に補完するようになるかもしれませんよ。一であり全である感じ。
18. 匿名処理班
可能なら若いままで永遠に生きていたい
そう心から思いますね
19.
20. 匿名処理班
人の形を維持しながら不老不死をやろうとしたら、特権階級のものだけになるな。
どこかで口減らししなきゃ、社会を維持できんし。
人の形に拘らなくても資源の枯渇で同じ問題に直面するだろう。
21. 匿名処理班
どうでもええわ。しょうもない。
22. 匿名処理班
>>11
相手からしたら、試行錯誤を繰り返した結果の『究極の萌えキャラ』なのかもしれないぞ。
23. 匿名処理班
※17
やっぱ集合精神に行き着くのか…!
SFがどこまで現実になるのかな
24. 匿名処理班
不老不死は
生きるための目的が
ある人じゃないとダメだと思う
研究とか芸術とか
とにかく目的がないと
生きてる意味が無い
25. 匿名処理班
挿し絵のグレイ見たらまた矢追さんの『デレレー❗デレレー‼️』が脳内再生されてトイレ行けなくなったよ😤
26. 匿名処理班
※3
その「円滑に生まれて円滑に死ぬ」を実現するだけでも相当な幸運と労力が必要となるが、彼等はその間の「円滑に生きる」を最重要視しているんでしょう。
すでに生まれてしまったのはどうしようも無く、ただ黙って座っていてもいつか必ず死を迎えるハメになる。
それを良しとせず、唯々諾々と受け入れるのは無気力な敗北主義と捉える人達が居るのは理解できる。
27. 匿名処理班
不老不死は実現するかもしれないが、人類は滅ぶ。何故なら全てに意味が無くなるから
最初は狂喜乱舞するだろうな
28. 匿名処理班
詳しく聞いてないけどマクロスのゼントラーディみたいなんだ
記憶は共有してるみたい
29. 匿名処理班
岩石に意思があったら考えるのをやめてそうだな
30. 匿名処理班
攻殻機動隊に出てきたAIの人形使いは永遠のいのちではよくないから子孫を残して死ぬこともできる状態になるために素子と融合したな
31. 匿名処理班
「突然変異は進化の萌芽であるのに、病気や遺伝子異常の名の元にそれを必死に淘汰して回っている人類はつまり進化に恐怖しているのだ」
って事をどこかの銀河皇帝が言っていて、なるほどと思った
32. 匿名処理班
※8
「人間の電気信号」とはなにか。「人格」とはなにか。あなたが仮定する「魂」とはなにか。あなたが否定したい「エーテル」とはなにか。言葉を定義してから話を進めろと言うからには、あなたも、まずこれらの言葉を定義してから語るべきでしょう。
「人間の電気信号をコピーして人格形成が可能となった場合…」、なにそれ?、荒唐無稽な創作設定みたいだけど。
33. ナパチャット
いや138億年も経ったのに現れない時点でおかしいから
34. 匿名処理班
>>11
グレイはアップノーズ、デカ目を美とした最終体形なのかもね。彼ら的に
35. 匿名処理班
不老不死には憧れるが、死なない肉体は要らない
「装甲騎兵ボトムズ」の「異能生存体」、キリコ・キュービィーを見る度、マジでそう思う
36. 匿名処理班
死の定義による
こどもを作ることを細胞分裂の一部と解釈すれば
子孫が残る限り不老不死ともいえる
こういう柔軟な思考を持った思想や本や人間に出合ったことがないことが悲しい
37. 匿名処理班
人間には寿命がある。
だからころハリのある人生が送れる。
そういう考えも分かる。
だけど、一人や二人ぐらい文明の見届人が欲しいとおもう今日このごろ。
38. 匿名処理班
永遠に生きたいって、永遠に肉体の牢獄の中に閉じ込められるって事だけどね。
よっぽど楽観的な人間なのかね。
39. 匿名処理班
この世は夢で幻想ならいい夢見たい、エデンの園はそんなコンセプトだった?遺伝子操作で造ったアバターに入って遊ぶ、若い姿のまま寿命は900歳、そんな夢なら是非見たい。
でもそれは自分も他者も愛し、敬意を払い、調和して実現可能。
騙し騙され傷つけ搾取し殺しあう不調和に陥ると...ご覧の有様。何やるにも税金じゃ年金受給年齢=寿命。
40. 匿名処理班
※38
死んでも永遠の無が待ってるね
41. 匿名処理班
永遠の時間をかけても叶わないほどの夢を追いかけたい
42. 匿名処理班
永遠の命は要らないかな…
43. 匿名処理班
無限に膨らみ続ける記憶データをどうするのかな
単純にスペックが跳ね上がっていって、人一人の主観程度の
記憶じゃ天井に届かないとかそんなかんじか
そしたら直観のような意識はどんなふうに変わっていくんだろう
限界ができたりするのかな
複数人格で分けたりとか?うーん
まずアイデンティティの持ち方が変わる気はする
44. 匿名処理班
宇宙人と不老不死、恒星間宇宙船作るよりは不老不死の方が簡単じゃないかな
今の地球には恒星間宇宙船は実物も設計図も無いけど若くて健康な肉体なら
どっちもすでにある。そしてそれは他の星でも同じはず
45. 匿名処理班
>>10
根拠は?
核戦争?
46. 匿名処理班
不老不死が実現したら人類が増えすぎてしまうからポンポン子供が生まれてはかえって不都合だよな。少子化傾向にある国は実はその国の技術がそこに到達する兆しだったりして。。。
47. 匿名処理班
「ポスト人間」よりも「ポスト・ヒューマン」の方がSFで既に使われている言葉で聴感上もイイと思う。ダン・シモンズのSF小説にいっぱい登場します。
48. 匿名処理班
不老不死になっても、毎日働かなくちゃいけないのかな?
49.
50. 匿名処理班
年金受給1000歳から
51. 匿名処理班
>>4
終わりはある
事故死は避けられないし殺されないとも限らない
お前の主張は難病の治療すら否定する愚かな考えだ
52. 匿名処理班
>>14
たしかに!