image credit:Strong Island Animal Rescue League
ハロウィンはとっくに過ぎているはずだが、動物たちはその後、強制的にハロウィンに参加させられてしまう事態があったようだ。アメリカ・ニューヨーク州サフォーク郡ロッキーポイントでハロウィンの時に使用するオレンジ色のカボチャ型の容器に頭を突っ込んで抜けなくなってしまった鹿が発見された。
このままでは水も飲めないし、何も食べることができず餓死してしまう。
そこで動物保護団体が呼びかけ救助活動が行われた。捕獲には時間がかかったが、なんとか容器を引き抜けたという。
ハロウィンのゴミ?容器をかぶった鹿が見つかる
11月末、オレンジ色の大きなプラスチック容器に頭を突っ込んだままのメスの鹿の姿が発見され人々を驚かせた。いつからその状態なのかはわからなかったが、その鹿は頭全体をすっぽり覆うの容器のせいで餌も食べられず、周りもよく見えていない様子だった。
水すら飲めず、日に日に弱っていく鹿。初めは驚いたものの、不運な鹿に心を痛めた人々は、すぐにでも彼女を捕まえてその容器を外してやろうとした。
image credit:Strong Island Animal Rescue League
住民に協力を呼びかけ鹿の救出大作戦
だが、彼らの想いとはうらはらに鹿の捕獲は一筋縄ではいかなかった。なにしろ相手は野生動物で出没地点も読めない。たとえ運よく出くわしてもこちらの意図など知る由もなく、すぐに逃げてしまう。
救助に乗り出していた地元の動物保護団体もだんだん焦り始めた。このままだと餓死してしまう。
そこで団体はより多くの住民に協力してもらうべく、気の毒な鹿の写真をネットでシェア。
私たちはこの鹿を救いたい。もしあなたの庭に現れたらどうかそこに立ち入らせてくださいと呼びかけた。
するとこの知らせが功を奏し、5日目にある家の庭にいるという連絡が。
image credit:Frankie Floridia
すぐに駆けつけた団体スタッフがどうにか鹿を確保。逃げる寸前に容器を引き抜いた!
image credit:Frankie Floridia
鹿は凄く驚いた様子だったが、これで餌も食べられるし視界もよくなったことだろう。
あと少し遅ければ餓死していたかも
一方、スタッフのフランキー・フロリディアさんは、この救助で唇を切って膝を擦りむく怪我をしたが彼女を救えてよかった!と心から喜んでいる。「まさに決断を迫られる救助でした。5日は遅すぎるぐらいであと1日遅ければ命を落としていたかもしれません。彼女はとても緊張してました」
鹿から外した容器を見せるフランキーさん
image credit:Strong Island Animal Rescue League
フランキーさんは、この時期だったからまだ助かった、もし夏だったらあの鹿の命はすでになかったかもしれないと語る。猛暑の中であんな容器をかぶっていたら息苦しくて倒れてしまうからだ。「あれからすぐ雨も降ったし、水にもありついて餌も食べているはずです」
ゴミを漁る動物の事故を防ぐ呼びかけも
この鹿は幸運にも助かった。だが、お腹ををすかせた野生動物が容器や、瓶や缶にも頭を突っ込んだまま亡くなるケースはたびたび報告されている。・助けてぇ!困っている子ギツネを助けたら、目をウルウルさせながらなついてきた。 : カラパイア
もともとは人間の出したゴミである。野生動物たちは図らずもそれに巻き込まれてしまうのだ。
海外では家庭のリサイクルごみにプラスチックの袋を使わず、フタの無い専用ケースにそのまま入れて外に出し回収してもらうことが多い。
フランキーさんはこうした事故を減らすためにも、容器をリサイクルするときも中を洗ってフタをするか、潰して出して欲しいと話している。
あわせて読みたい
助けてぇ!困っている子ギツネを助けたら、目をウルウルさせながらなついてきた。
ほんともう勘弁してください。ゴミ箱を漁っていたネズミ、頭が穴にはさまり超困り顔(アメリカ)
猫も詰まった・・・側溝のフタから頭が抜けなくなってしまった猫の救出物語。
サファリパークでキリンが観光客の車の窓を粉砕!大惨事となったその理由は?(イギリス)
電子レンジを頭に接着。YouTuberの暴走にレスキュー部隊が出動。5人がかりで1時間後になんとか救出(イギリス)
コメント
1. 匿名処理班
これがきっかけになりゃいいんだけどな
2. 匿名処理班
Oh deer, しかたないね。
3. 匿名処理班
発見されることなく、そのまま命を落とす個体も多いのだろうな。
4. 匿名処理班
これで死角なしだな
5. 匿名処理班
知ってる、コイツ。
仁和寺の法師だろ?
6. 匿名処理班
※5
私も「鹿よ、君のことは仁和寺の法師と呼んであげよう」と速攻で思ったわ。
酒が入って余興で被ったわけでもなく、耳や鼻が引きちぎれるほど引き抜くのに苦労したわけでも、さらには「からき命まうけて、久しく病みゐたりけり」という結末でもなかったから、ちょぉっとだけ違うけどね。
7. 匿名処理班
今回は鹿だから気付けたし助けれたけど
見えないところでは小動物とか、それこそ海の中とかでは人工物に絡まって犠牲になってるんだろうな
8. 匿名処理班
※5
それ私のトラウマ本w
鹿の耳や鼻が無事でギリ良かった
9. 匿名処理班
野生のエゾシカがポイ捨てされた空き缶の腐ったヤツに足を突っ込んで抜けなくなり靴を履いた状態になってるのを見たよ。そいつは早く走れずに犬に殺された。
10. 匿名処理班
>>2
俺は高く評価する
11. 匿名処理班
捕獲してつないでからか麻酔で眠らせてから抜くのかと思ったら
いきなりダイレクトアタック+ひっこ抜きの力技で驚いた
フランキーさんお疲れさま
12. 匿名処理班
とりあえずこの鹿さんは可哀想だ