アメリカのワシントン州には大親友となった2匹の犬が助け合いながら暮らしている。アメリカンエスキモードッグのホシと、ポメラニアンのゼンだ。
ホシは11歳の時に完全に視力を失ってしまったが、いつもそばにはゼンがいた。今では一本のリードでつながり互いを確認し合いながら仲良く一緒に遊んでいる。
まだホシの目がほんの少しだけ見える時にこの家にやってきたのがゼンだ。保護施設にいたゼンも様々な病気を患っていたが、ホシの飼い主のポーリンさんにピーンとくるものがあり、家族として引き取ったのだ。
そしてその直感は正解だった。ホシとゼンにはお互いにひかれ合う何かがあったようで、出会ってすぐに兄妹同然の関係に。ホシの目がまったく見えなくなった今、自ら進んでゼンが彼の目となりともに行動しているのだ。
Blind Dog Who Lost Eyes to Infection Has Adorable Pomeranian As Seeing-Eye Guide
2匹が巡り合う前、エスキモードッグのホシは、ワシントン州スポケーンにあるポーリン・ペレスさんの愛犬としておよそ10年のあいだ1匹で過ごしていた。緑内障を患いながら過ごしていたホシはとてもつらそうに見えたという。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
11歳のホシは緑内障を患っており、目の摘出手術を半年後に控えた頃、ゼンに出会うことになる。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
ポーリンさんはたまたまたちよった保護施設でポメラニアンのゼンを見かける。ゼンは泥だらけで雪道をさすらっていたところを保護された犬で、小さな体に心肥大と肺水腫、気管狭窄とひどい虫歯という疾患を抱えており、ホシ同様に特別な看護が必要な犬だった。だが、彼に一目ぼれしたポーリンさんはそれを承知で彼を引き取った。いざ引き取ったものの、ホシの反応がどうなるか気がかりだったというポーリンさんだったが、その心配は杞憂に終わった。ゼンに初めて会ったホシはまったく吠えることなく、それどころかゼン向かってほほえみかけ、ゼンのにおいを嗅ぎつつ彼に寄り添ったという。以来、彼らは一心同体となった。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
その半年後、ホシは手術を受け眼球を摘出、全盲となった。眼圧が高まり耐えがたい強い痛みを生じる緑内障にずっと耐えてきたホシは、目を失う代わりに痛みから解放された。目は失ってしまったものの、ホシはすでに新たな目を手に入れていたのである。大親友のゼンが率先してホシの目の代わりになったのだ。その目は心の中までをも明るく照らしてくれるのだ。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
ゼンはホシが盲目になってからというもの、常にホシのそばを離れなくなった。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
彼らをリードでつなぐと、ホシの癖も熟知しているゼンが主導権を握る。彼らは今や単なる遊び仲間だけでなくハイキングや水泳を共に楽しめるパートナーでもある。たとえ別々のリードにつながれていても、ゼンはホシに寄り添うように歩くという。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
ゼンはひたすらホシを支えているだけではない。ホシもまたゼンを支えている。まだすこし目が見えていたころ、初めての家に緊張していたゼンをやさしく迎え入れ、その緊張を解きほぐしてくれたのはホシなのだ。
image credit:Instagram/the.fluffy.duo
彼らはお互いに支え合い、この世の謳歌を満喫している。共に困難をかかえているけれど、一緒にいれば怖いものなど何もないのだ。
彼らの様子はInstagramで公開されている。
via:laughingsquid、thedodo・translated D/ edited by parumo
▼あわせて読みたい
「危ない!逃げて!!」盲導犬が盲目の飼い主を救う為の咄嗟の行動。迫りくるバスの前に身を投げ出す(アメリカ)
目の見えない犬の目となった1匹の野良猫の感動の物語
それでも走りたい!目が見えなくなっても走ることを諦めないハスキー犬の勇気と感動の物語(アメリカ)
盲目の兄弟の「目」になろうと尽くす捨て犬たちの兄弟愛(米フィラデルフィア)
愛犬に支えられて助かった。シベリアの原野を奇跡的に2週間も生き延びた5歳の少女が無事回復(ロシア)
コメント
1. 匿名処理班
移動中だけどじわっときてしまった。ほんとに犬のこういう話に弱い(。´Д⊂)ホシと一緒にいるゼンの笑顔がまたいいんじゃー!
2. 匿名処理班
アメリカンエスキモードッグ?
サモエドとは違う種類なのかな?
3. 匿名処理班
支え合うってこういうことなんだなって痛感した
4. 匿名処理班
うう…涙が。
いろいろ辛い思いをしたふたりが
ベストパートナーを得てよかった。
ふたりの笑顔が、とても可愛らしい。
ずっと幸せに!
5. 匿名処理班
映画化決定
6. 匿名処理班
写真を見てると泣いたりニコニコしたり忙しい。
7. 匿名処理班
涙出たわちきしょー
8. 匿名処理班
この話、マランダーでもやってて泣いちゃったよ。ゼンもホシもかわいいな。優しいよなぁ
9. 匿名処理班
いいなぁ、感動しました
10. 匿名処理班
泣くわこんなん
11. 匿名処理班
友愛しかない・・・。
12. 匿名処理班
こんなん泣くでしょ
泣くでしょ……
13. 匿名処理班
ありがとう、ありがとう
14. 匿名処理班
利益目的でも自己アピールでもなんでもない
ただ相手に優しくしたいだけ
15. 匿名処理班
この2匹はリードの他に、見えないリードでも繋がってると俺は思ったよ
16. 匿名処理班
こういうのはワンコもすごいが、看病してた飼い主さんもすごいよなあ…
ずっと幸せでいて欲しい
17. 匿名処理班
号泣不可避。
18. 匿名処理班
元々ポメラニアンが好きだったけど、この話で更に好きになった。
19. 匿名処理班
50過ぎなのに泣いてしまった。
うちの老犬にも優しくしてあげないと。
20. 匿名処理班
かわゆす…
21. 匿名処理班
犬の絆も凄いけど飼い主の覚悟が凄い
リスクを持った子達と最期まで添い遂げるってなかなか大変なのに
22. 匿名処理班
はい映画化
23. 匿名処理班
もうタイトルだけで涙腺緩んだ
24. 匿名処理班
犬たちも可愛くてけなげで素晴らしいけど2頭の飼い主さんもすごいな!
25. にゃふんぱす
ええ話やなあー!
26. 匿名処理班
人間が動物から道徳心や慈悲や愛を学ぶ時代になったな。
というか、もともと人間より犬の方が魂は崇高だと感じる。
27. 匿名処理班
愛を感じるし、いい親友、いい飼い主に巡り合えてよかったね^^
28. 匿名処理班
絶対飼い主も人格者だよ
こんなに安心しきった犬の顔久しぶりに見た
29. 匿名処理班
マランダーでも読んで感銘を受けたんだけど、まさかゼンも病を抱えていたなんて…
ちっちゃい体でゼンが男前過ぎてまさに騎士、ホシは優しくて辛抱強くて本当に健気で天使のよう
そして病を承知で二匹を迎え入れて、写真でも分かるくらいに大切に育て見守っている飼い主さんも菩薩か!!
なんて美しい世界だ…惚れてまうやろ!!(誰にかは選べない!)
30. 匿名処理班
犬の仲間は嗅覚が優れてるから目が見えなくてもそこまで障害にならないって狐を保護して野生に戻す活動をしてる獣医の本で読んだけど
やっぱり犬でも視えないのは不安なんだろうな
31. 匿名処理班
全米が泣いた
32. 匿名処理班
自然と涙がでた、この2頭に幸多からんことを
33. 匿名処理班
こんなん号泣してしまうよ。
素敵な二匹と飼い主さんが末永く幸せでありますように。
34. 匿名処理班
犬達でさえこんなにも優しくなれるのに、何故、人間は争いばかりしてるのだろうと思うこの頃。
35. 匿名処理班
ホシはゼンにとっての北極星だな
36. 匿名処理班
こんなん泣くやん…
37. 匿名処理班
駅のホームで号泣寸前
38. 匿名処理班
いい笑顔
写真もすごく綺麗で映画のワンシ−ンみたい
39. 匿名処理班
良い相棒だなあ
40. 匿名処理班
飼い主さんもこの二人のワンちゃんも心がキレイとしか言い様がない!
幸せに幸せに過ごしてね ただただそれだけ願います!
41. 匿名処理班
なぜか記事読みだした瞬間脳内で「空と君のあいだに」が自動再生されたw
42. 匿名処理班
こんな仲間がいるという世界は、今や動物界だけになってしまった
いつから私たちは、壊れてしまったのだろう もう一度立ち返ることができるだろうか?
その前に、この優しい世界が続くことを祈ることが先だろうか?動物たちよ教えてください
43. 匿名処理班
本当に動物って奴は…
なんなんだろうな、この純粋な優しさ…
眩しいほどに尊い、ひたすらに愛おしい
44. 匿名処理班
タイトルでもうダメだった
45. 匿名処理班
あかん・・・泣いてまう
46. 匿名処理班
君と一緒に居れば、いつでもどこでもそこは天国。
47. 匿名処理班
ああ、また犬に心を打たれた
星と禅から付けたのかな?いい名前だ
48. 匿名処理班
ホシとゼンが顔をくっつけて寄り添い寝てる画像で
涙腺崩壊した
49. 匿名処理班
titleで涙目になり本文で泣いた
ほんとうに幸せそうに笑うのね
50. 匿名処理班
2匹はいま、幸せなんだろうなと心が温かくなった。
今日は早く帰って、愛犬を抱き締めよう。
51. 匿名処理班
いつ何時も離れず共に歩む、って…究極の愛ってこれか?!
52. 匿名処理班
目頭が熱くなった。彼らの笑顔は飼い主さんの深い愛情の賜物だね
53. 匿名処理班
動物を保護して飼っている人の元には、保護の必要な動物が必ず近くにいるような気がする。
保護する力があるから、保護の必要な動物を見付けられるのかもしれないけど。
保護動物じゃなくても、飼える人の元には何かしら出会いがあるような。
どっちにしろ、運命のいたずらを感じる。
54. 匿名処理班
泣いた。やっぱり人間より動物の方が愛情に溢れてる。いつまでもぜんとほしが幸せに暮らせますように。
55. 匿名処理班
病気の犬を飼うのは相当な覚悟が必要。
お金も手間もかかるし、何より病気に苦しむ姿を見るのは本当に辛いよ。
でも敢えてそういう犬を選ぶって事は、この飼い主さんは本当に犬が好きなんだろうな。
56. 匿名処理班
ますますのご加護が、この二人に与えられますように
57. 匿名処理班
キミは目玉は無いけどその立派な歯がある
ボクには持てないモノを持っている
ボクの体には多くの痛みが宿っている
たぶん年上のキミよりも弱いだろう
そこが情けなくくやしいのだ
ボクは全てが見えているけれども
ホントはキミよりも弱いのかもしない
支えているのはキミなんだ
だが皆にはボクが杖に見えるのだろう
58. 匿名処理班
偽りばかりの世の中で、無償の愛と純粋な友情がここにある。飼い主と犬たちの奇跡のコラボ、神は出会いという運命を彼らに与えたのだろう。これを見たら、世の中捨てたもんじゃない。もう少し頑張ってみようと勇気が湧いてくる。
59. 匿名処理班
この子達と飼い主さんに最大級の幸福が訪れます様に
60. 匿名処理班
ワンちゃんたちが幸せそうで、優しい写真に涙が出たわ・・・
61. 匿名処理班
なんか泣けてきた・・・。目がなくなっても、犬同士がささえあって生きているのが感動した。抱き締めて、撫でてやりたい。
62. 匿名処理班
泣きそう